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多くの人に混乱と多大な悪影響を与えるゴミ屋敷。
ゴミ屋敷問題解決に向けて、自治体や地域の方々、ゴミ屋敷の清掃を行う業者や、業界の方々がいろいろな働きかけを行っていますが、まだまだ問題は山積み。解決への道筋はなかなか見えてきません。
ゴミ屋敷の住人がそこから抜け出すには、多くの人の協力や、プロのサポートが欠かせません。特に、ゴミ屋敷状態になった部屋・家を物理的に解決するには、ゴミ屋敷清掃を行うプロの業者の存在が必須。
近年、多くの業者がゴミ屋敷清掃という事業分野に参入し、ゴミ屋敷清掃という業界の存在に注目が集まっています。
今回は、2019年に発足した「一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会」と、協会が認可する資格「ゴミ屋敷清掃士」について、ご紹介したいと思います。
目次
ゴミ屋敷問題は、日本だけのことではありません。
アメリカや中国、ヨーロッパでも、ものやゴミに埋もれながら生活している人たちがいて、地域で大きな問題になっています。
一度ゴミ屋敷状態になってしまった家を元の状態に戻すのは、簡単なことではありません。
一部屋だけだったり、床にゴミが散らばっている程度であれば、友達や家族の助けを借りて掃除することができるかもしれませんが、天井近くまでものやゴミが堆積したような状態にまでなってしまうと、自力での片づけはほとんど不可能でしょう。
末期的状態になってしまったゴミ屋敷の片づけは、プロに依頼するしかありません。
自治体や公共のサポートで、ゴミ屋敷を片づけることはさすがに無理なので、ゴミ屋敷の片づけ作業は、民間の業者に依頼することになります。
ゴミ屋敷を片づけるには、大量のゴミを回収・処分しなければならないので、多くの場合、民間の不用品回収業者やゴミ処理業者が対応することになります。
ゴミの処分といっても、ビニール袋にまとめて出されたゴミを集積場へ運ぶだけではもちろんありません。悪臭漂う、害虫がひそむ空間にゴミをかき分けて踏み込み、腐った食品や原型をとどめないような大量のごみを分別しながら回収し、巨大なトラックで運ぶという、かなり難易度の高い仕事です。
さらに、ゴミを運び出したあと、室内を清掃、傷んだ床や壁などのリフォーム工事まで行うケースがほとんどです。
こういった特殊な作業は誰にでもできるわけではありません。ゴミ屋敷清掃の知識やノウハウ、経験のある業者でなければ難しいでしょう。
日本中にゴミ屋敷が増え、ゴミ屋敷の片づけという仕事の依頼がたくさん寄せられるようになりました。
それまでは、不用品回収業者などがサービスの一環としてゴミ屋敷清掃を行っていましたが、増え続ける依頼に応えるため、ゴミ屋敷清掃という分野に多くの業者が参入。ゴミ屋敷清掃を専門に行う業者も誕生しました。
しかし、前の章でもご紹介した通り、ゴミ屋敷清掃は決して簡単な仕事ではありません。
十分な知識や技術のない業者を選んでしまったために、お金を払って依頼したのに、十分な片づけや不用品の処分をしてもらえなかった。さらには、あまり誠実でない業者に必要以上の料金を請求されたり、トラブルに巻き込まれてしまったというケースも発生。
ゴミ屋敷清掃という事業分野に参入する業者が急激に増えたことで、トラブルも多く起きるようになってしまいました。
こういった数々の事例を受け、2019年に、一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会が発足。
まだ歴史が浅く、発展途上であるゴミ屋敷清掃という業界をより健全なものにするという目的のもと、ゴミ屋敷清掃のプロフェッショナルを育成し、業界のさらなる発展を目指した活動をスタートさせました。
一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会による定義では、ゴミ屋敷清掃士は、
1) ゴミ屋敷清掃のプロとしての技術
2) ゴミ屋敷清掃のプロとしての知識
3) ゴミ屋敷清掃のプロとしての自覚
この3つを備えた、プロフェッショナルの清掃士であるとされています。
つまり、認定協会が保証するゴミ屋敷清掃士の資格を持つ人や業者であれば、安心して作業を依頼できるということです。
民間の業者に作業を依頼する場合、その業者がどれくらいの知識や技術、経験があるのか気になりますよね。長年営業している業者だったとしても、十分な技術を持っているとは限りませんし、知識や技術はしっかりしている大手の業者が、プロの自覚を持って対応してくれないケースだってあるかもしれません。
ゴミ屋敷清掃という分野はまだ歴史も浅く、業界内での評価や口コミ情報もそれほど多くはありません。利用者が業者を選ぶ際の目安となるものがとても少ないため、利用者に混乱を招いているという現状があります。
ゴミ屋敷清掃士という認可資格ができたことで、今後、より良い方向に変わっていくきっかけになるかもしれません。
ゴミ屋敷清掃士は、一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会が認可する民間の資格です。
ゴミ屋敷清掃士として認められるには、協会が実施する研修・試験を受ける必要があります。その結果が一定の基準に達し、協会が定める理念に同意することで、ゴミ屋敷清掃士と認定され、協会が発行する資格証明書を持つことができます。
協会が認可するゴミ屋敷清掃士の資格には、2つのグレードがあります。
1) ゴミ屋敷清掃士(HCS)
2) ゴミ屋敷清掃士マスター(HCSM)
ゴミ屋敷清掃士の資格を取得したのち、ゴミ屋敷の一定の実績を積み、協会の認可を得て、さらにマスターの資格を得ることができます。
次の章で、それぞれの資格についてさらに詳しくご紹介します。
HCSは、Hoarder’s house Cleaning Specialistの略称。hoarderは、ものをため込む人という意味です。
ゴミ屋敷清掃士の資格を得るには、一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会で研修と試験を受けます。
・試験で一定の基準を満たす
・協会の定める理念に同意する
そして、2つの条件を満たすと、一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会が認可するゴミ屋敷清掃士として認められるのです。
ゴミ屋敷清掃士になると、次の3つの項目を確実に行えるという証になります。
1) ゴミ屋敷の清掃に関する適正な見積もり
2) ゴミ屋敷適切な清掃作業
3) 排出されたゴミの適切な処分
HCSMは、Hoarder’s house Cleaning Specialist Masterの略称です。
ゴミ屋敷清掃士マスターになるための条件としては、次の条件が指定されています。
・ゴミ屋敷清掃士の資格を持っている
・一定数のゴミ屋敷清掃の実績がある
さらに、次のような条件のうちいずれかが必要になります。
・協会委員による現場作業審査で認められる
・自治体などからの表彰を受ける
・協会に大きく貢献したことが認められる
この資格を取得するための具体的な期間や費用については、協会のHPにはまだ書かれていません。
2019年に発足したばかりの団体なので、これから少しずつ情報が明らかになっていくのではないでしょうか。
現状分かっていることとしては、ゴミ屋敷清掃士の資格には有効期限があること。
そして、重要なポイントとして、一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会が認可するゴミ屋敷清掃士が、協会の信用を傷つけるような行為を行った場合、協会の理念から逸脱するようなゴミ屋敷清掃を行った場合は、協会の判断により資格証明書の返却が求められるそうです。
つまり、信頼して仕事を依頼したゴミ屋敷清掃士が、万が一、トラブルを起こした場合、協会に苦情を訴えることができるということです。
起きたトラブルに対して保証してもらえるというわけではないのですが、不誠実なゴミ屋敷清掃士を告発し、トラブルを訴えることができます。
ゴミ屋敷清掃という業界の健全化と発展を目指して発足した「一般社団法人ゴミ屋敷清掃士認定協会」による、「ゴミ屋敷清掃士」という資格についてご紹介しました。
まだ発足間もない組織なので、今後さらに状況は変わっていくかもしれませんが、ゴミ屋敷清掃業界がよりよくなるための、大きな一歩になるのではないでしょうか。
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