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プラスチック製ストローを廃止するという、世界的なムーブメントがニュースになっています。
ストローの提供を廃止する飲食店や、プラスチックの包装や容器をストップするメーカーも増加、プラスチックをめぐる動きが世界中で活発になってきています。
今回は、資源ごみとして地域のごみ収集で分別収集されている「プラスチック製容器包装」について、詳しい分別方法をご紹介します。
目次
「プラスチックごみ」って、一体なんでしょう?
簡単に成型でき、丈夫で便利なプラスチックは、私たちの生活の中のあらゆる場所で使われ、捨てられ、処分されるごみの中の大きな割合を占めるようになりました。
不要になったプラスチック製品は、今では、資源ごみとして当たり前に分別収集が行われていますが、1900年代頃までは、燃えるごみや燃えないごみとして気軽に捨てられていたことをご存知でしょうか?
現在、日本中のほとんどの自治体で、プラスチックを資源ごみとして回収、リサイクルを行っています。
プラスチック製品の中には、金属などと組み合わせて成型されているものや、汚れが付着しているものも多いため、比較的きれいな状態で回収が可能な、包装容器として使われているものだけが、基本的な回収対象となっています。
このような資源を、「プラスチック製容器包装」と呼んでいます。実は、「プラスチック製容器包装」の分別収集は、法律で定められているのです。
「プラスチック製容器包装」の回収は、実は、国の法律に基づいて行われています。
店で売られているあらゆる食品や飲料、洗剤、さまざまな液体、固形物は、ビン、缶、ペットボトル、紙やプラスチックなどの容器や包装物に入っています。これらの容器・包装物は、家庭ごみのおよそ6割を占めるといわれています。
ごみを減らし、限られた資源を有効利用することを目的として、容器包装リサイクル法が平成12年(2000年)に制定されました。
これにより、プラスチック製容器包装の分別収集、リサイクルがすべての自治体に義務付けられました。
2018年頃から世界中で始まった、プラスチック製ストローの廃止運動。スターバックスやファミリーレストランなどでも、必要な場合を除き、プラスチック製ストローの提供の中止が検討されています。
プラスチック製ストローを廃止しなければならない理由は、深刻な海洋汚染。
現在、世界中の海にプラスチックやさまざまなごみが流れ込み、海を汚しています。中でも特に危険なのが、プラスチック。捨てられて海に流れついたプラスチックは、太陽光にさらされて劣化し、波で破砕されることで、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい細かいプラスチックの粒子になります。それを魚や貝が飲みこんでしまう事例が多発。
海を汚すだけでなく、体内にプラスチックをため込んだ魚や貝を食べた人間の健康に害を及ぼす事態になっているのです。
プラスチックごみの多くは回収されてリサイクルされていますが、屋外で気軽に利用され、捨てられてしまうことの多いプラスチック製ストローは、海洋汚染の大きな原因のひとつとなっています。
地球環境を守り、私たちの健康で安全な暮らしを守るために、プラスチック製ストローやプラスチック製ビニール袋を廃止する動きは、今後さらに世界中に広がっていくことが予想されます。
名古屋市では、「プラスチック製容器包装」を資源ごみとして分別収集を行っています。すべてのプラスチック製品が対象となっているわけではないので、ご注意ください。
商品を包んでいた容器や入れ物など、プラスチック製の容器や包装が対象となります。「プラ」マークが目印です(ついていない場合もあります)。
・ボトル類
・レジ袋、お菓子の袋など
・パック、カップ類
・フタ類
・トレー類
・網、ネット類
・緩衝材 など
上記以外のプラスチック製品は、可燃ごみ(燃えるごみ)として出します。
・プラスチック製のおもちゃ
・カセットテープ、CD、DVD、ケース
・洗面器、ポリバケツ
・歯ブラシ など
「プラスチック製容器包装」の捨て方、収集方法について、名古屋市のケースをご紹介します。
必ず中身を使い切って、空にしてから出します。内容物が中に残っている場合は、ゆすいでから出しましょう。
汚れや臭いが落ちないものは、可燃ごみに出します。
「プラスチック製容器包装」の収集は、週に1回。地区により、収集曜日が決まっています。
当日の朝8時(中区は朝7時)までに、決められた場所に出します。
・自宅の前(道路際に出す)
・集合住宅のごみ集積所
・決められたごみステーション
プラスチック製容器包装は、名古屋市が指定する「資源用指定袋(資源袋)」に入れて出します。
透明または中身の見える半透明の袋を使うこともできますが、今後使用できなくなる可能性があります。
名古屋市では、ごみの減量とリサイクルの促進を目指し、平成12年度より「家庭ごみ指定袋制」を実施しています。
・家庭用可燃ごみ袋
・家庭用不燃ごみ袋
・資源袋
の3種類、それぞれ、10L、20L、45Lを販売。市内のスーパー、薬局などの販売店で購入することができます。
資源ごみについてのみ、透明または中身の見える半透明の袋も、一時的に、使用可能となっていますが、今後使用できなくなる可能性があります。
名古屋市では、プラスチック製の容器や包装のみを取り扱っていますが、地域によって、プラスチックごみ(プラスチック資源ごみ)の取り扱いは異なります。
これは、地域ごとのごみ処理施設の規模、処理能力、キャパシティ、人口、ごみの搬出量の違いによるもので、プラスチックの種類に違いがあるわけではありません。
最初の項目でご説明した通り、プラスチック製容器包装の分別収集とリサイクルは、国の法律で定められていますので、全ての自治体で行われています。
転勤などで他の地域に引っ越しをした際に、ごみの分別方法の違いに困惑したという方も多いのではないでしょうか。
プラスチック製容器包装以外のプラスチック製品の分別方法は、地域により異なっているので、この部分に注意して分別をすることが重要です。
<プラスチック製品の分別方法>
ケース1) プラスチック資源として分別
ケース2) 燃えるごみとして出す (※名古屋市)
ケース3) 燃えないごみとして出す
※金属やプラスチック以外のものを取り除く
※臭いや汚れが取れないものは、プラスチック資源に出さない
プラスチックごみが分別収集され始めた背景には、環境汚染や焼却施設の問題がありました。プラスチックを焼却することで焼却炉に負荷がかかること、有毒なダイオキシンが発生することから、プラスチックを燃やさず再生、再利用、埋め立て処分する方向にシフトしてきたのです。
しかし近年、多くの地域で焼却炉の規模や性能が向上、燃えるごみと一緒にプラスチックも焼却することが問題なく行えるようになってきました。
また、一部地域においては、プラスチックを高温で燃やすことで発電を行うという取り組みも始まり、プラスチックの分別収集が廃止される可能性も出てきています。
資源ごみとして分別収集されている「プラスチック製容器包装」について、分別収集する理由と、正しい分別方法、地球環境を守るための取り組みについてご紹介しました。
ぜひ、参考にしてみてください!
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