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春は出会いと別れの季節なんて言われますよね。卒業や就職、進学など小さな別れを繰り返して私たちは生きていますが、最も大きな今生の別れと言えば「死別」でしょう。
誰にでも訪れることとは言え、大切な人を失うという悲しみはとても深く、立ち直るのには相当な時間がかかるものです。
そこで最近注目されているのが「グリーフケア」と呼ばれる考え方です。
大切な家族や親しい友人、またはペットなどを失った悲しみから立ち直る手段として、近年浸透してきている言葉ですが、具体的にどのようなことをするのかを詳しく知っている方はまだ少ないのではないでしょうか?
今回は、喪失の悲しみを乗り越える手段として「グリーフケア」をご紹介いたします。
親しかった故人のことを思い出すのは時にはつらい気持ちになってしまいがちですが、心が温かい思い出で満たされるよう、心のケアをしていきましょう。
目次
グリーフ(grief)とは、直訳すると「深い悲しみ」や「悲嘆」を表し、大切な人を失ったときに現れる肉体的・精神的な変化を指します。
例えば大切な人が亡くなってしまったら、食事が喉を通らなくなってしまう方もいますし、しばらくずっと泣き暮らしていたという方もいらっしゃるでしょう。時には精神状態がかなり落ち込み、喪失感から後を追うことを考えてしまうような方もいらっしゃいます。
そうした遺された方の深い悲しみに寄り添って、支援しながら、徐々に悲しみから立ち直れるようにするケアがグリーフケアと呼ばれるものです。
具体的には専門家によるカウンセリングを行ったり、病院での適切な治療を行います。時には同じ思いの方たちと行うワークショップや日常生活での対処療法など、その人によって様々な方法でサポートしていきます。
グリーフケアを行っていく上で理解しておかなくてはいけないのが悲嘆のプロセス(グリーフワーク)です。
のプロセスを経て、人の心は回復していくというものですが、もちろん人によってそれぞれのプロセスの期間は異なりますし、回復してきたところに何かのきっかけで深い落ち込みの状態にまた戻ってしまったりと、行き来があるのが自然です。
周囲の人は見守りながら、徐々に回復できるようサポートしていきます。
グリーフケアの歴史は長く、アメリカで1960年代に始まりました。その後ヨーロッパでもこの考え方は広まり、アメリカに遅れること10年ほどで日本もグリーフケアの研究に取りかかっています。
欧米では、患者が亡くなったあとにその遺族も同じ病院に出向き、グリーフケアを受けることが一般的となっています。
しかし日本ではまでメンタルのケアに関する理解が浅く、悲しみを一人で抱え込んでしまう人も多いのが実情です。
グリーフ、喪失の悲嘆は遺された人の心や身体、そして行動に様々な変化をもたらします。
あまりに長い期間落ち込んだ状態が続いていたり、周囲が心配するレベルであればSOSを求めてください。
自分を責めてしまう気持ちや悲しさ、寂しさ、絶望感、非現実感、憂鬱な気持ちが続きます
眠れなくなる、食欲がなくなる方や気力を失ってしまう方も多いです。
疲労感や頭痛、嘔吐、消化不良や動機など、身体的愁訴が起きる場合もあります。また不思議なことに故人の方と同じ症状が現れたり、そうした症状から逃れるためにアルコールや薬に依存してしまう場合もあります。
急に涙が流れたり、注意力がなくなりぼーっとしてしまう時間が増える方が多いです。
次に何をするのか、今何をしていたのかなどの行動パターンを急に忘れてしまったり、故人の方の行動を真似るような反応を示す方もいらっしゃいます。
身近な人が亡くなると、自分でも思っている以上に人は心身に大きなショックを受けています。
深い悲しみや喪失感、あのときこうしていれば結果が変わったのではないかというような後悔など、様々な感情が複雑に押し寄せ、混乱し不安定になるのが自然です。
時間とともに故人の死を受け入れ、立ち直らなくてはと頭ではわかっていても、ふとした時に思い出してしまい落ち込んだり、葛藤してしまう方も多いでしょう。
親しい人の死による悲しみからの回復は、想像以上に時間がかかるものと心に刻んでおきましょう。
波が寄せては返すように、回復と交代を行き来し繰り返しながら少しずつ元の状態に戻っていきます。焦って気分転換に連れ出したり、ただやみくもに前向きな言葉をかけても逆効果な事が多いので、寄り添うようにサポートするのが大切です。
日本人はとりわけ感情表現が下手で、悲しみを感じていても人前でそれを吐露したり、涙を見せることを抑える人が多いと言われています。
グリーフケアを行う第一歩は、「悲しみを肯定する」ことです。まずはその感情はごくごく自然なことだよ、ということを伝えます。
自分の胸の中にある感情は、外に吐き出すことがときには必要になります。
思い出を家族や共通の知人と語り合ったり、個人に向けて手紙を掻いたりすることで自分の気持ちを整理して俯瞰で見るのに効果があると言われています。
身内の方や普段の自分を知る人に感情をぶつけるのがためらわれるという場合は、同じような境遇の人が集まる交流の場に参加してみるのも有効な手段です。お互いの気持ちが理解しやすいので、素直になれたり悲しみを乗り越えやすくなるようです。
葬儀やお別れの会などのセレモニーも、実はグリーフケアのひとつと言えます。
儀式自体もそうですし、その後の納骨や遺品整理などを通して、私たちは亡くなった個人に思いを馳せ、もうこの世にはいないということを現実として受け止めることにつながっていきます。
セレモニーの際も、感情を無理に抑え込まずに、悲しみの気持ちを素直に吐き出すことが大切です。人の目を気にして取り乱したり泣いたりができない方ほど、気持ちのやり場を失い後になって悲しみを乗り越えられなくなってしまいます。
また、遺品整理や納骨などは故人の死後すぐに行うには刺激が強すぎて余計に落ち込んでしまうこともありますので、無理には行わないほうが良いでしょう。
状態に合わせて、気持ちの区切りが必要なタイミングで行ったり、見るのも辛いというときにはプロにおまかせするのもいい方法です。
家族や友人などが見守ってグリーフケアを行うケースが多いですが、絶望や不安に陥っている状態があまりに長く続いているようであれば、専門家や団体に相談してみるのも良いでしょう。
カウンセリングは有料になりますが、心理士という資格を持った傾聴のプロが話を聞いて感情を引き出してくれるので、グリーフケアの近道となるかもしれません。
先程までの復習になりますが、家族や友人などがグリーフケアを行うのであれば、一方的に明るい言葉をかけて励ますのは逆効果です。
心配なのはもちろんですが、早く立ち直ってほしいあまり「いつまでも泣いていてはあの人も成仏できない」などとプレッシャーをかけると、悲しみの感情が押し殺され行き場を失ってしまいます。
苦しい状態、悲しみの感情を認め、あくまで「さりげなく」寄り添うことを念頭に置きましょう。
あまりに落ち込んでいる場合はどんな言葉をかけたらいいか迷ってしまうかもしれませんが、グリーフケアで重要なことは感情を吐き出し、整理することです。
まずは泣きたいときは思い切り泣けるように過ごしてもらう環境を作りましょう。
グリーフケアという言葉の意味とは、大切な人を失った深い悲しみに寄り添い、徐々に元に戻れるように見守りサポートすることです。
感情を思い切りあらわにして悲しむことができる人は、その後回復も早い傾向にありますが、まだまだ日本人は周囲に気を使ってしまい、こうした場でも感情を押し殺してしまうため立ち直りに時間がかかる場合が多いのが現状です。
グリーフケアは特別な資格がなくても行うことができますので、もし身近にケアが必要なほど悲嘆に暮れている方がいたら、悲しいときに悲しいと言えるようそっと寄り添い、時間をかけて受け入れ、乗り越えていけるようサポートしてあげてくださいね。
もちろん自分が同じ状態になったときも、臆さずに身近な人に助けを求められるよう、弱さをみせることを恥ずかしいと思わないようにしてください。
出張回収センターでは遺品整理も行っていますので、思い出と向き合い気持ちの整理をしたいという方はぜひ一度ご相談ください。また、悲しみに暮れているうちに部屋が荒れてしまったという方のお手伝いもいたしますので、小さなことでも助けになれれば嬉しいです。一人で悩まずに、ぜひ相談してください。
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