サクソフォーン、通称サックスは幅広い音楽の分野で演奏される人気の管楽器です。ロックバンドの演奏で使われることもあれば、クラブ活動の吹奏楽部で、ソロで演奏したり、個人的に趣味として楽しむのにも向いています。
その中でも注目を集めるのが、ソプラニッシモサックスです。サックスの中でもバイオリンのように高い音色が独特で人気を集めています。そんなソプラニッシモサックスですが、実はサックスの中では希少であり、購入するには少しハードルが高いと言われています。
今回はそんなソプラニッシモサックスについて徹底解説していきます。
購入相場やソプラニッシモサックス以外のサックスの種類、処分方法まで紹介しています。
処分するときのことも知っておくことで、購入するハードルを下げ、購入後に後悔しているが処分できない…!なんてことを防ぐことにつながります。
この記事でソプラニッシモサックスのことをよく知り、後悔なく購入しましょう!
楽器習い事ランキングで上位にランクイン!ソプラニッシモサックスが人気の理由!
お子さんの習い事で音楽系のものといえば、ピアノ、歌、バイオリン、ギター。変わったところでは、ドラムや和太鼓、琴なんていうのもあります。そんな中で、子どもだけでなく、大人の習い事としても近年人気を集めているのが、サックスです。
楽器習い事ランキングで、男性を中心にサックスが上位にランクイン。大人になってから始める習い事のひとつとして注目を集めています。
そんなサックスにはどのような特徴があるのでしょうか。また、その中でも人気のソプラニッシモサックスの特徴も紹介していきます。
ソプラニッシモサックスの魅力
楽器の習い事としては長い歴史と高い人気を誇る、ピアノやバイオリンには、上品で洗練されたイメージがあります。それに対し、サックスは立って演奏する方法が特徴的。男性の奏者も多く「かっこいい」というイメージを持っている方が多いようです。
また、ほかの楽器に比べて、サックスは比較的始めやすく、音を出せるようになるまでの期間が短いという特徴があります。多少であれば独学で学ぶこともできる点も大きな魅力のひとつです。
その中でも、ソプラニッシモサックスは独特の透明感のある音色や、突き刺すような激しい音色まで幅広く、様々なジャンルの音楽で使われています。
普通のサックスと比べて音に魅力を感じて始める方が多いそう。
ちなみに、アルト以下の楽器に比べてマウスピースが小さく、音程のコントロールはやや難しいです。
サクソフォーン(サックス)ってどんな楽器?
ソプラニッシモサックスの属しているサックスの正式名称は、saxophone(サクソフォーン)。
金属製の管楽器ですが、「木管楽器」に分類され、吹奏楽やバンドなどで多く使われており、幅広い種類の音楽の演奏に適しています。
サックスは息を吹き込んで音を出します。音を出すには強い息が必要になるため、立って演奏します。
サックスの種類にはどんなものがあるの?
基本的なサックスの種類は4つ。
ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスがあり、それぞれ大きさや音域が異なります。一般的に多く使われているのはアルトサックスで、さまざまなジャンルの音楽にあわせることができ、多くのメーカーからたくさんのアルトサックスのモデルが販売されています。
これらのほかに、ソプラニッシモ、ソプラニーノ、バス、コントラバスといった種類のサックスもあります。
では、ひとつつずつどのような特徴があるか紹介していきます。
ソプラノサックス
4種類の中では一番高音。甘く柔らかな音色が特徴です。
吹奏楽曲では見かけることは少ないです。ですが、吹奏楽曲以外にバンドでのソロ・アンサンブルではリーダーなどを任されるほど非常に重要な楽器です。
アルトサックス
生産台数やモデルが最も多く一般的にイメージされるのはこのサックス。
高いスタンダード性から多くの音楽ジャンルに適合することができ、クラシックにおいてのサックス協奏曲でもアルトサックス用の楽曲がほとんどです。一番オーソドックスなサックスということです。
テナーサックス
アルトサックスに次いで多く使用されている種類のサックスです。肉厚で男性的な音色を持つことからジャズシーンにおいてはアルトサックスよりも強い存在感を放ちます。
ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズなどジャズの名匠達もテナーサックスを愛用してます。
バリトンサックス
一番大きく低音を担当するサックスです。
吹奏楽・アンサンブル・ビックバンドなどで主に使用され、豊満な低音でバンド支える役割を担っています。伴奏楽器での使用が多いですが、ジャズシーンではジェリー・マリガンなどバリトンサックス奏者によるソロ曲も。
ソプラニッシモサックス
ソプリロという名称で認知されている最高音部のサックスです。
他のサックスに比べ、高い独特な音色が特徴。高音はまるでバイオリンのように美しく魅力的です。
サックスのなかでは希少な種類と言われています。
ソプラニーノサックス
こちらも演奏機会は少ないです。ですが、サックスオーケストラやアンサンブルで登場する機会があります。上級者向けの楽器であり、音程のコントロールが非常に難しいサックスです。
バスサックス
さかなクンが愛用しているのがバスサックスです。
吹奏楽やアンサンブルなどで使用されるケースは少ない楽器ですので、生産台数も少なく通常の楽器店には置いてありません。
大きさに応じてかなりの肺活量が必要になります。そのためこちらも上級者向け楽器です。
コントラバスサックス
かなり大きなこのコントラバスサックス。大きなもので2メートル以上あるものもあります。
日本に3本程しかないかなり希少性の高いサックスで、サックスオーケストラのごく一部の楽曲で用いられる以外は演奏の機会はありません。値段は300~500万と高額です。
サックスの歴史
サックスが生まれたのは、1840年代のベルギー。木管楽器(フルートやリコーダーなど)の良さと金管楽器(トランペットなど)の良さを兼ね備えた楽器を作りたい!という思いで、アントワーヌ・ジョゼフ・アドルフ・サックスという楽器製作者が制作したそうです。
もともとはボタンが多数ある木管楽器の高い操作性と、金管楽器のサウンドの躍動感を融合することを目的として製造されました。
ですが、軍楽隊、吹奏楽など次第に重宝されていき、今ではオーケストラでも編成されている曲は少ないながらも起用されるようになりました。
ソロ・アンサンブル・ビッグバンド・サックスオーケストラなど起用編成も多くあります。
著名なサックス奏者をご紹介
日本のサックス奏者というと、須川展也(のぶや)、渡辺貞夫。新しいところでは、小林香織、矢野沙織などが有名です。タレントの武田真治、さかなクンもサックスを演奏しています。
ほかにも、クラシック、ジャズ、ロックなどさまざまなジャンルで、たくさんの方がサックスを演奏しています。
サックスの人気モデル・人気メーカーをご紹介
世界中で多くのメーカーがサックスを製造しています。あまり有名ではないメーカーの製品は安く購入することができるので、練習用にはおすすめですが、長く使い続けるにはやはり一流メーカーの製品をおすすめします。
また、海外メーカーの製品の場合は、修理や部品の交換に時間とお金がかかってしまうケースがあるので、日本製のメーカーがおすすめです。
人気のサックスメーカーベスト3
さまざまなメーカーがサックスを製造販売していますが、特に、御三家と呼ばれるメーカーの製品であれば安心して演奏することができます。
<YAMAHA(ヤマハ)>
楽器、スポーツ用品ほかさまざまな製品を販売する日本のメーカー。楽器分野では、ピアノ、ギター、バイオリン、ドラムほか幅広いジャンルの製品を製造・販売。ピアノは世界トップの売上を誇る。
十数万円から100万円ぐらいの幅広いモデルを販売している。サックスは安定した音質が特徴で、低価格のモデルでも質が良い。学校の吹奏楽やブラスバンドでは数多く使われている。サックスメーカー御三家のひとつ。
<ヤナギサワ(柳澤管楽器株式会社)>
日本の、サクソフォーンメーカー。サックス専門メーカーとして60年以上サックスを作り続けており、「ヤナギサワ」ブランドとして世界中に名前が知られている。サックスメーカー御三家のひとつ。
工場生産しているヤマハと異なり、一本一本職人が手作りするハンドメイドが特徴。30万円~。
<セルマー(ヘンリー・セルマー・パリ)>
フランスの楽器メーカー、長い歴史を持つ老舗メーカーとしても有名。さまざまな管楽器を製造しており、サックスは特に有名。「サックスならセルマー」といわれるほど。
50万円から200万円近い超高級モデル、ビンテージモデルなどを多く扱っている。サックスメーカー御三家の中でも特に高い知名度を誇ります。
希少なサックスを買うなら中古もおすすめ!
ソプラニッシモサックスなどの希少なサックスは、中古で購入することをおすすめします。
実は、ソプラニッシモサックス、ソプラニーノサックス、コントラバスサックスは一般的に個人で所有したり、使用する人は少ないのです。
そのため、ソプラニッシモサックスやソプラニーノサックスは新品で60~150万円ほどの価格になります。
コントラバスサックスやサブコントラバスサックスは世界や国内にも数本しかない貴重な楽器のため300~500万円もの値段になります。
このように新品で購入するととても高額ですが、ソプラニッシモサックスは中古で購入すれば、50万円~とお得に購入することができます。
中古で選ぶなら種類は大きさで決めよう
中古で選ぶときに、どのサックスを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか?
サックスの大きさは、種類ごとにことなります。大体のサイズは以下の通りです。
- ソプラニッシモサックス約60㎝
- ソプラノ 約60cm
- アルト 約70cm
- テナー 約95cm
- バリトン 約115cm
迷う場合は、自分にあったサイズのものを選ぶとよいでしょう。一般的に使われるのはアルトサックスで、教室で行われるレッスンや、楽譜などもアルトサックス用のものが多いようです。
上級者の方は大きいサックス。初心者の方は小さいサックスがおすすめです。
中古でサックスを選ぶ場合に注意しておきたいポイント
見た目や値段だけで決めずに、次のような点にも注意して選ぶようにしましょう
- できるだけ新しいものを選ぶこと
- 有名メーカーの製品を選ぶこと
- 試奏するまたは、試奏してもらう
- 購入後に修理やオーバーホールが必要かどうか?
- できるだけ、直接見て選ぶこと
中古サックスは、ネットのフリマサイトなどで安く購入できることもありますが、状態を把握するのがかなり難しいので、注意が必要です。
前に使っていた人がカスタマイズをしていたり、独特のくせが残ってしまっていることも。中古楽器などを専門に扱う店舗であれば、実際に吹かせてもらうことができるので、購入を決めてしまう前にぜひ一度試してみてください。試奏が無理な場合は、店員さんにその場で吹いてもらうなどして、状態を教えてもらうこともできます。
もし可能であれば、楽器に詳しい人に同行してもらって、一緒に選んでもらうことをおすすめします。
4.ソプラニッシモサックスの処分方法
ここまで、ソプラニッシモサックスについて詳しく紹介しました。
では、もう使わないソプラニッシモサックスの処分方法にはどのような方法があるのでしょうか?
ソプラニッシモサックスの処分方法を選ぶコツは、「自分のお悩みに合わせた方法を選ぶ」ということです。
たとえば、「お得に処分したい!」というお悩みがあるのに、素早く処分する方法を選んでしまうと、損をすることになってしまいます。ソプラニッシモサックスはとても高額で購入します。そのため高額で売ることができます。何100万円の損失になってしまうことも。
このような事を防ぐためにも、ここでの情報を有効活用して、ソプラニッシモサックスの処分方法を選びましょう!
ごみ収集に「粗大ごみ」として処分する
「粗大ごみ」として処分する方法です。この方法はゴミとして処分するにはお馴染みの方法ですよね。
ソプラニッシモサックスも粗大ごみとして処分することができます。粗大ごみは各自治体によって方法や手順が変わります。捨てる前に、ご自身でホームページなどで確認しましょう。
大体の手順は以下の通りです。
<粗大ごみを出す手順>
- 個別収集の申し込みをする(電話、ネット)
- 必要な額の「手数料納付券」を購入する
- 指定の日に、指定された場所にサイレント楽器を出す
※立ち合いは必要ありません
粗大ごみとして処分する方法は、どんな状態のソプラニッシモサックスでも処分することができます。
また、粗大ごみ用の手数料納付券は500円から1000円程度ですので、費用を掛けずに処分できます。また、自治体が処分してくれるので、確実に処分できて安心です。
しかし、処分するまでに1週間から2、3週間かかることや、指定場所まで運ばなくてはいけないという手間がかかります。「早く処分したい!」「手間なく処分したい」という方にはおすすめできません。
また、ソプラニッシモサックスはとても高額な楽器です。そのため指定場所に置いた後に盗まれてしまう可能性もあります。総合的に見てあまりお勧めの方法とはいえません。
自治体のごみ処理センターを利用する
自治体のごみ処理センターを利用することも処分する方法です。
この方法は、指定場所に持ち込むのではなく地域のゴミ処理センターに持ち込みます。
そのため、自分の都合の良いタイミングを選ぶことができます。
もちろん、壊れているサイレント楽器でも処分が可能です。
処分にかかる費用は各自治体にもよりますが、重さで決められていることがほとんどです。ソプラニッシモサックスはとても重たいため、お得な方法とは言えません。
また、持ち込む手間がかかりますが、持ち込んだ日にすぐに処分することができます。
「お金や手間がかかってもソプラニッシモサックスを処分したい!」という方にはおすすめの方法です。
中古買取店、リサイクルショップに持ち込む
ソプラニッシモサックスは中古でも買い取ってもらえる場合がほとんどです。
まだ使える、音の出る状態のソプラニッシモサックスであれば、中古買取店やリサイクルショップに持ち込み、買い取ってもらうことができます。
ソプラニッシモサックスは珍しく、元の金額も高いため、高く買い取ってもらえます。その買取り金額は自分の利益となるためお得な処分方法です。
しかし、リサイクルショップまでに運ぶ手間がかかります。手間なく処分したい!という方は他の方法がおすすめです。
また、ソプラニッシモサックスは希少であり、高額な楽器です。楽器専門のリサイクルショップに持ち込み、しっかりと査定してもらいましょう。
フリマアプリ・ネットオークションを利用する
メルカリなどのフリマアプリやヤフオクといったネットオークションで売る方法です。
この方法は、中古楽器の処分方法として一番スタンダードな方法です。中古買取と同様にまだ使えるソプラニッシモサックスのみ利用できます。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する際には、自分で売却価格を決めることができます。ですが、発送の手間や、送料の負担をしなくてはいけない場合も。この点に注意して処分しましょう。
また、ソプラニッシモサックスという高額な楽器は、サックスのなかでも希少であり、買い手が少なく売れるまでに時間がかかることも。保管できる場所を用意しておきましょう。
タイミングよく買い手が見つかった場合は、購入金額に近い金額で販売できる可能性があります。
ネットオークションやフリマアプリに挑戦して、お得にサイレント楽器を処分しましょう!
不用品回収業者に依頼する
ソプラニッシモサックス以外にも、処分するものが大量にある場合や、運ぶことが難しい場合、すぐに処分したい場合は民間の不用品回収業者に回収を依頼する方法がおすすめです。
不用品回収業者に依頼すれば、自宅までソプラニッシモサックスを回収しに来てくれます。また、一緒に不要な家具、楽器、不用品を回収することができます。同時に買取もしてもらえる場合も。
もちろん壊れていたり、汚れているサイレント楽器でも回収可能です。
しかし、他の方法に比べて料金が掛かるので注意が必要です。相場は2,000円~になりますが、業者によって金額は変動します。依頼する前に無料見積もりを活用しましょう。
不用品回収業者の選び方
不用品回収業者と耳にしたことはあっても実際に依頼したことがないからどう選べばいいかわからない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
不用品回収業者を選ぶ際は次のことに注意しましょう
- 何にいくらかかるかわかりやすい見積書になっているか
- 一般廃棄物処理業の許可・古物商の許可を取得しているか
- 事前に見積書を書面かメールで発行できるか
回収業者の中には、費用をぼったくりしたり、酷い時は回収したごみを不法投棄してしまう業者もいます。そういった業者に引っ掛かることのないよう、業者選びは慎重にしましょう。 さらに以下のコラムで詳しく解説していますので、気になる方は是非あわせてご覧ください。 悪徳な不用品回収業者に騙されていませんか?賢く不用品を処分するために知っておきたいこと!
4.不要になったサックスを高く売るためにできること
買い替えなどで不要になってしまったソプラニッシモサックスを処分するなら、手数料を払って廃棄処分するよりも、フリマアプリや中古買取の利用がおすすめです。 50万~180万円という高額で購入したソプラニッシモサックスは、もちろんお得に処分したいですよね。 では、中古買取やフリマアプリを利用するときに、どのような点に注意すれば良いでしょうか。ここからは、どのような点が査定時に見られているか紹介していきます。サックスを高くるためのコツとは?
楽器専門店などで買い取りしてもらえるのは、不具合がなく(正しく音が出る)、傷や汚れがなく見た目が良いもの、有名メーカーの製品です。より高く評価してもらうには、査定を受ける前に- パーツや備品をそろえておく
- ケースに入れて査定を受ける
- 専用のクロスなどで磨いて綺麗な状態にする
- 使用年数が少ないソプラニッシモサックスか