あたたかくなってきましたが、去年の北海道の悪天候から野菜の高騰が凄まじいですね…!玉ねぎが一袋1500円もして買えないという地域もあるようです。もう少ししたら北海道以外の地域の玉ねぎも出回り始めるようなので、そうしたら落ち着いてくるようですが…。
玉ねぎやじゃがいもなどの、ふだんは安い「家庭の味方」的存在の野菜がこうも値上がりしてしまうと、献立に困ってしまいますね。カレーも肉じゃがも高級料理になってしまいます…。
そうしたときに、家計の節約に役立つのが家庭菜園のお野菜です!
わたしも最近ビギナー向けと言われるシソを育て始め、毎日成長を見守っています。シソのように、マンションのベランダでプランターでも育てることができる野菜は多いですが、一軒家でお家にお庭がある方はもっと本格的に家庭菜園やガーデニングをされていたりしますよね。
家庭菜園をされる方ならすでにされているかもしれませんが、今日は「コンポスト」について解説いたします!普通に捨てるだけならごみに変わってしまう落ち葉や生ゴミが、栄養あふれる土作り、ひいては美味しい野菜づくりに役立てられるかも知れません。
詳しいやり方やメリット・デメリットについてもお話していますので、すでに家庭菜園はやっているけどコンポストってどんなものかな?と興味を持たれている方や、自給自足生活に憧れがある方におすすめの記事となっています。
コンポストとはそもそもどんなもの?
コンポストとはそもそもは「堆肥」という意味で、生ゴミや落ち葉などの有機物を微生物の働きを利用して分解し、発酵させ堆肥化させることを「コンポスト化」と言います。
コンポスト化させるための容器のことを「コンポスター」といい、様々な種類があるので後でまた詳しく紹介いたしますね。
生ゴミがコンポスト化されるメカニズム
自然界には、わたしたちの目には見えない様々な種類の微生物がいます。
土がふかふかになったり、水がきれいになったり、普段食べている納豆やチーズ、漬物などの発酵食品も、すべて微生物の働きによってできています。
コンポスターの中に野菜くずや落ち葉などの生ゴミを入れると、それを餌にして活動する微生物が分解してくれ、その活動エネルギーは「温度」を生みます。その温度が上下することによって、日頃は四季それぞれで活動している微生物がコンポスターという空間の中に同時に存在することになり、自然界よりも速いスピードでコンポスト化できるというわけです。
家庭菜園などで野菜や果物を育てていると、土の中の栄養素はどんどん減り、土が痩せていってしまいます。人工肥料を投入してもいいのですが、自作したコンポストを土に加えることで、効率的に土に栄養を補給することができるのです。
なぜ最近コンポストが注目されているの?
自炊をしていて思うのが、普通に生活しているだけで、毎日こんなにもたくさん生ゴミが出るんだなと言うことです。
野菜のヘタや皮、切れ端など捨ててしまえばただの「ごみ」ですが、コンポスターを使ってコンポスト化し、土の栄養に変え、さらにその堆肥を使ってまた野菜を育てる…。このサイクルが、小さなことですが環境問題やストレス問題に効果があるとして、今注目され始めています。
コンポストを行うメリットは?
コンポストのある生活には、様々なメリットがあります。
自分や家庭へのメリット
- 生ゴミを捨てる手間が省ける!お部屋が匂いに悩まされることもなくなる
- ごみが減り、ごみ袋代が節約できる
- できた堆肥で家庭菜園やガーデニングができる
- 土に触れることで心身の健康を増進
- 化学肥料を用いた野菜や果物より安心して食べられる
地域や地球環境へのメリット
- ごみが減ると焼却処分する手間や燃料が減り、二酸化炭素の排出量削減につながる
- できた堆肥を学校や農家などに還元することで、地産地消の野菜づくりの手助けに!
コンポストにデメリットはある?
コンポストは便利で環境にいいアイテムですが、デメリットもあります。
- 生ゴミを細かく切るなど、手間がかかるものもある
- 堆肥が完成するまでに時間がかかる
- 虫や悪臭が発生してしまう可能性も
コンポスターに入れていいもの・いけないもの
何でもかんでも生ゴミをコンポスト化できるわけではなく、入れてはいけないものもあるので注意しましょう。
入れてもいいもの
- 土や落ち葉、健康な草花、乾燥させた芝など
- 野菜くず、茶葉、コーヒーかす(あまりたくさんはダメ)
- 卵の殻、牛・豚・鶏のふんなど
コンポストのメインの原料となるのは、食べ物や飲み物を調理する際に出る植物性のごみです。牛や豚、鶏のふんなども、市販の堆肥を作る際に使われているものになるので利用できます。
入れてはいけないもの・入れないほうがよいもの
- 肉や骨、貝殻、調理された食品、油分の多い食品
- 筍の皮
- 石炭や木炭の炭
- 人間や犬猫の排泄物
- 病気の植物
肉や調理済みの残飯は分解されにくく、悪臭のデン員となることがあります。塩分や油分はコンポスターの中の微生物の活動が鈍ってしまったり、最悪死滅してしまうことも。
コンポストの種類
コンポストがもたらす効果や、何を入れるかがわかったところでさぁ!いよいよコンポスト生活を始めよう!…と言いたいところなのですが、コンポストを始めるためには入れ物であるコンポスターが必要です。
種類がたくさんありますので、自分のかけられる手間や住宅状況に応じたものを選びましょう。
設置型コンポスト
上にフタが付いたタイプで、庭に穴を掘り下部分を埋めて使用します。
中がいっぱいになったら2~3ヶ月熟成させます。
密閉型コンポスト
生ゴミと一緒にぼかしと呼ばれる米ぬかや発酵促進剤などを入れて密閉し、発酵させるタイプです。密閉すると強い発酵臭が発生するため、マンションでは不向きです。
ダンボールコンポスト
ダンボールに資材と生ゴミを入れ、よくかき混ぜたら3週間ほど熟成させればOK。
ダンボールが傷んでくるため、こまめに交換が必要です。
LFCコンポスト(バッグ型)
専用のバッグに資材と生ゴミをいれよく混ぜるだけでよく、虫が侵入しにくいファスナー仕様になっている他、コンパクトなのでマンションのベランダなどでも使用することができます!
電動生ゴミ処理機
温風を出し生ゴミを乾燥させて堆肥化させるものです。室内で使うことができ手軽ですが、高額なものもあり電気代もかかります。
ミミズコンポスト
ミミズに生ゴミを食べさせて分解させ、コンポスト化する仕組みです。ミミズがあまり好まない柑橘類の皮などは入れられないなどのルールがあります。
コンポスターの価格はどのくらい?
ダンボールコンポスターは一番始めやすく、スーパーなどで分けてもらえば0円で始めることができます。
設置型のコンポスターはだいたい3,000円~1万円ほどでホームセンターなどで販売されている他、ネット通販などでも購入することができます。
サイズやタイプによって入れられるごみの量が変わり、できあがる堆肥の量も変わっできますので、置く場所の広さや環境、、ほしい堆肥の量で自分に合ったものを購入するようにしましょう。
コンポスト化でできた堆肥の使い道
コンポストでうまくできた堆肥には、植物が健康に育つために欠かせない栄養素がたっぷりと含まれています。健康で栄養が豊富な土はふかふかしていて、保水性や排水性が高くなっています。
家庭菜園で自分で作った堆肥を使えば、無農薬なので丸ごと食べても安心ですし、愛情もひとしお。
皮ごとスムージーなどにしても良さそうです!
コンポストでエコ活動!
コンポストと一口に言っても、様々な種類のコンポスターがあるんですね。庭がないとできないと思っていましたが、マンションのベランダでもできそうなタイプがありびっくりです。
それぞれの住宅の条件や、イメージしているライフスタイルによってベストなやり方を探してみましょう!
自然を相手にすることなので、枯らしてしまったり、虫が湧いたりしたらどうしよう…と二の足を踏んでいましたが、きちんと対策をして正しくコンポスト作りを行えば、悪臭や虫が発生してしまうことはとても少ないです。土いじりをして四季を感じるとともに、生ゴミを減らし、エコライフを楽しみましょう!
生ゴミ以外の不用品処理は、出張回収センターへご相談下さい!