どうするのが正解?車椅子の処分の仕方 | 車椅子の種類から処分方法まで解説します!

目次

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車椅子を処分したい場合、どのような処分方法があるかご存知でしょうか?

「使わなくなったけれどまだ使える状態だから捨てられず家に置いてある」、「どうやって処分したらいいかわからない」、「処分しようと思いつつそのまま放置してある」、そんな車椅子があるなら持ち込む場所を選べば売れるかもしれません。

今回は車椅子の種類や処分する際の注意点、車椅子のリサイクル方法、車椅子をごみとして処分する方法などをご紹介します。出来るだけ捨てずに次の持ち主に引き継ぐ方法をお話ししますので、車椅子の処分にお悩みの方は是非ご参考ください!

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車椅子の種類

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まずは車椅子にはどんな種類があるか見ていきましょう。
車椅子は大きくは自走型と介助型に分けられます。

自走型

自走型は、車椅子を利用している人が自ら操作できる車椅子のことを言います。介助者が後ろから押すことも可能。主に後輪に操作用のハンドルがついていて、力がなくても動かせるように後輪が大きめ(20〜24インチ)になっています。介助型と比べると車体自体が大きく安定感があります。

介助型

介助型は、介助者が後ろから操作する車椅子です。介助者の手押し用ハンドルに自転車のようなブレーキがついていて、後輪は小さめ(12〜18インチ)です。操作性が良く小回りが効くのが利点。自走型と比べると軽量で持ち運びしやすいのですが、その分安定感が少々劣ります。

さらに自走式と電動式があり、その中でも利用者の身体状態に合わせて車椅子のタイプを選べるよう、

  • 標準タイプ
  • モジュールタイプ
  • リクライニング・ティルトタイプ
  • 電動タイプ
  • スポーツタイプ
  • シニアカー

上記のように様々な種類が用意されています。それぞれの特徴をご紹介します。

標準・スタンダードタイプ

施設や家用などよく目にして最も多く使用されているごく標準的な車椅子がこれに当たります。利用者が手や足で操作し移動出来る自走用と、介助者が後ろから押して移動する介助用があります。

モジュールタイプ

座面高や車輪サイズ、座幅などを決められたラインナップの中から選べるセミオーダータイプの車椅子。利用者の体型に合わせた製品を比較的リーズナブルに手にすることができます。

リクライニング・ティルトタイプ

スタンダードタイプだと座った姿勢を保つのが困難な方向けの車椅子。自走用と介助用があり、リクライニング式は背もたれが、ティルト式は背もたれと座面が傾きます。

電動タイプ

電動モーターで車輪を動かす車椅子。リモコンを使い手元で操作ができるので、移動にもあまり疲れません。バッテリーが搭載されている為、車椅子自体の重量がかなりあります。

スポーツタイプ

バスケット用、テニス用、陸上競技レース用など、競技種目に合わせた特徴がある車椅子です。接触の際に足を守るバンパーがついていたり、車輪がハの字形になっていることで高速でターンしても転倒しづらいなど、様々な工夫がされています。

シニアカー(電動カート)

主に高齢者が利用する「ハンドル型電動車椅子」です。ハンドルで操作ができるのが特徴です。車体が大きめで自動車と同じようなハンドルがついているものが多いため誤解されがちですが、道路交通法上では歩行者と同じ扱いとされ、歩道を通行できます。免許も必要ありません。「セニアカー」とも呼ばれますが、実は「セニアカー」はスズキ株式会社が商標登録し、製造販売しているシニアカーのことを指します。

車椅子と一口で言っても、電動車椅子、スポーツ車椅子など様々な種類があることがわかりました。次の項目からは、これらの車椅子の処分方法を説明していきます。

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車椅子の処分方法

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車椅子には自走式と電動式があると先ほどお話ししましたが、それぞれ処分方法も異なります。
中でも電動式の車椅子の場合、自治体によっては粗大ごみとしてもその他のごみとしても収集して貰えない場合があるようです。車椅子にはごみとして捨ててしまう以外にも処分方法がいくつかあります。特に、新しかったり状態のいい車椅子は売却できる可能性もあるため、ごみとして処分する前に売却や寄付など、他の処分方法を検討してみましょう。

状態が良い車椅子の処分方法

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購入してから日が浅い、もしくは購入した後にあまり使用せず状態が良い車椅子は専門店やリサイクルショップ、フリマアプリなどで売却できる可能性があります。金銭のやり取りが億劫であれば、寄付するといった方法もあります。それぞれの方法を見ていきましょう。

福祉用具の買取専門店に持ち込む

福祉用具や介護用品を専門的に取り扱っている店舗では、車椅子を売却することができます。
リサイクルショップとは違い、専門的な知識を持ち中古相場を把握しているので、車椅子を安すぎることなく適正価格で売却できる可能性があります。

車椅子も電化製品や家具などと同じく、有名メーカーであるほど高値が付きやすくなっています。以下は需要の高いメーカー例です。

  • 松永
  • MiKi
  • ヤマハ
  • カドクラ
  • 日進
  • カワムラ
  • セリオ

自走式、介助式といったタイプの違いでも買取価格が変化するようです。買取対象となるメーカーが多いほど買い取って貰える可能性が高くなるので、ホームページなどで過去の買い取り実績などをチェックしておきましょう。

また、専門の買取業者の場合、壊れた車椅子でも買取に対応しているかもしれません。まだ使える車椅子と比較すると査定は下がるものの、専門業者がメンテナンスも行う業者であれば修理して次の利用者の元へ引き渡している場合もあります。ごみとして捨てるのは忍びないという場合には一度相談してみるのをお勧めします。

リサイクルショップで売却する

一部のリサイクルショップでも車椅子を買取しています。電動タイプや自走式など車椅子の種類によって買取価格も変化するようです。「トレジャーファクトリー 車椅子」などで検索をすると過去の買取実績を見ることが出来ました。

種類問わず買取を行っているようですので、最寄りの店舗へ直接電話して聞いてみるのもいいでしょう。車椅子の使用期間、メーカー・品番、車椅子の種類を伝えるとよりスムーズです。

フリマアプリやネットオークションに出品する

福祉用具の買取専門店やリサイクルショップでの買取査定に納得がいなかった場合、フリマアプリやネットオークションに出品してみるのも一案です。
フリマアプリやネットオークションでは、全て自分で購入者とのやり取りを行わなければいけませんが、実用性で探している利用者が多く、メーカーが分からなくても設定価格次第で、福祉用具の買取専門店やリサイクルショップよりも売却できる確率が高くなります。

フリマアプリやネットオークションでの売却までの手順は以下の通り。

  1. アカウントを登録しアプリをスマホにダウンロード
  2. 出品したい車椅子を撮影する
  3. 出品したい車椅子の状態や素材を説明した文章を入力し出品
  4. 購入されたら購入者とのやり取りを行い、梱包して発送
  5. 到着連絡を受けたら評価を入れる

車椅子の場合、通常の宅急便では対応していないサイズになる場合もあります。その際には大型家具を発送・梱包してくれるサービスを行うフリマアプリやネットオークションを利用します。手数料+送料がかかり若干割高になるものの、直接家まで引き取りに来てくれるので、梱包までお任せ出来て安心です。

NPO法人や社会福祉協議会に寄付する

処分するにあたって特にお金を必要としていないけれど車椅子の状態もよく、誰かに使ってもらいたいなら、車椅子を必要とする団体に寄付するのもいいでしょう。寄付先の多くはNPO法人や社会福祉協議会などの、車椅子を必要としている方を支援する団体です。誰でも気軽に参加できるので、各団体のホームページなどを確認してみましょう。

NPO法人や社会福祉協議会は使わなくなった車椅子を回収し、ボランティアの手で整備や清掃を行い、その後、海外や国内の車椅子を必要している方の中から、購入が難しい方へ優先的に寄付しています。

寄付できる車椅子はモデルやメーカーは問わず、状態の良いものが対象となっていますが、団体によっては状態が良くても中古品は不可となっている場合もありますので注意が必要です。

寄付する団体で運搬方法が異なるので、興味のある方は各団体のホームページから問い合わせてみてください。

ジモティーで車椅子を譲る

もっと気軽に次の使い手を探したいなら、ジモティーというアプリを使って無料で次の持ち主を募るのもいいでしょう。ジモティーとはお金をかけずにものをあげたり貰ったりする無料の掲示板です。

クラシファイドサービスと呼ばれるビジネスモデルのジモティーは、

  1. ものを譲りたい人が譲りたいものの写真や詳細を無料掲示板に投稿する。
  2. 貰いたい人が出品者へ連絡をする。
  3. 譲り手と貰い手が相談し、受け取り方法や料金などを決める。

以上のような手順になっています。仲介人はおらず利用者同士ですべてを決めるため、余計な手数料が発生しないこと、玄関先や最寄り駅などに取りに来てもらえた場合は送料や梱包の手間がないことが大きなメリットです。そのぶん、トラブルが発生した場合も全て自分たちで対応しなくてはならないのがデメリットとなります。

自分が車椅子を手放したい条件を提示し、ニーズに合う方が現れるまで待つスタイルですから「無料で車椅子を手放せるなら時間をかけてもいい」ならジモティーの利用も検討してみてください。

車椅子をごみとして処分する方法

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壊れて修復しようがない車椅子は使用できないので次の利用者へ譲ることも出来ず、ごみとして処分するしかないという場合もありますよね。アプリなどで売却するにも時間がかかるため、すぐに処分したいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。車椅子をごみとして処分する方法を見ていきましょう。

自治体の粗大ごみに出す

粗大ごみの規定サイズは30cm角または地域によっては50cm角以上となり、壊れた車椅子は自治体の行う粗大ごみで収集して貰うのが一般的です。
粗大ごみの出し方は自治体によりさまざまですが、今回は名古屋市を例に挙げて説明します。

  1. 自治体のホームページなどに記載された電話番号、または申請フォームで収集依頼をする
  2. 所定の場所、収集日時などを確認
  3. コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
  4. 指定された日付の当日の朝に所定の位置へ運び出す

手動式の車椅子はそのまま収集に出せますが、電動式の場合はバッテリーを取り外して本体だけを粗大ごみに収集して貰います。取り外したバッテリーは車椅子の販売店やJBRCに加盟するバッテリーリサイクル協力店などに引き渡します。

粗大ごみで収集していない自治体もある

車椅子は地域によっては粗大ごみとして収集していない場合もあります。
例えば千葉県松戸市の場合、車椅子はゴミと張り紙をして「不燃ごみ」に出すよう指定されています。
神奈川県横須賀市では、手押し式車椅子のみ収集可能で電動式は専門業者へ促されます。座席・タイヤ・チューブははずして「燃せるごみ」に出し、本体は「缶以外の金属」に分別されます。座席・タイヤ・チューブがはずせない場合は「粗大ごみ」にと細かく指定されています。

このように自治体によって大きく処分方法が異なりますので、車椅子の処分方法がどのように指定されているのか、まずはお住まいの自治体に問い合わせるか、ホームページなどで確認してみてください。

シニアカーを粗大ごみとして処分するのは難しい

車椅子と違って、シニアカーは自治体の粗大ごみ回収では引き取ってもらえないことが多いようです。名古屋市の家庭ごみ・資源の分別早見表にも、「シニアカーは販売店にご相談ください」との記載があります。専門店やリサイクルショップで買取してもらったり、人に譲ったり寄付をする場合は他の車椅子と変わらず上記に記載した通りの処分の方法となりますが、シニアカーをごみとして処分する際は他の車椅子と異なる処分方法が必要です。

シニアカーをごみとして処分する場合にはまずメーカーに連絡してみましょう。メーカーによっては回収不可であったり、回収費用が異なる場合や、回収までに時間がかかる場合がありますので注意が必要です。もしメーカーや自治体がごみ回収で対応してくれたとしても、故障して動かなくなったシニアカーの場合は動かすこと自体が難しく、処分が難しいかもしれません。

不用品回収業者へ依頼する

シニアカーを処分したい、もしくはすぐに車椅子を処分したいけれど、粗大ごみ回収まで期間があいてしまう…とお困りの方には、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。

不用品回収業者であれば、状態・種類問わず車椅子やシニアカーの回収を行っています。買取サービスを行う不用品回収業者に依頼すると、まずは車椅子の状態や機種から査定を行い買取をしてくれるため、多くの場合回収費用と差し引きされ、結果安価で処分出来る場合もあります。
もし買取出来ない状態であっても不用品処分として処理できますから、必ず車椅子を処分することが出来ます。

また車椅子以外に不用品がある場合、一緒に回収を依頼することも出来ます。自分で持ち運びが難しかった不用品や自治体の粗大ごみでは処分できなかった不用品も不用品回収業者であれば全て回収可能です。初めに相談する際にどのような品を処分希望か伝えて見積もりを取れば、それ以上費用を請求することもありません。

ご自宅からの持ち運びも家にあるその他の不用品もすっきりさせたいなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

悪徳業者に気を付けて!

不用品回収業者の中には「無料で不用品を回収」と謳った業者や、荷物をトラックに積んだ後高額な請求をしてくる業者が存在します。無料で不用品を回収すると謳う業者の中には、違法な処理を行っている可能性が高く、過去には不法投棄で業者が逮捕されたことも。不法投棄された場合は元の持ち主にまで罪が及ぶことも考えられます。

業者を見分けるにはまずは数社に見積もりを頼んでみてください。良質な業者の場合は見積書のどこかに「不用品の量が増量しない限り、記載以上の請求はいたしません」といった内容が記載されているので、そのような業者であれば信頼できます。

悪徳な業者に依頼することのないよう、ホームページなどでも過去の実績や口コミをチェックしてから依頼するようにしましょう。

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車椅子処分時によくある質問

Q マンション住まいですが、高層階からだと料金は割増になりますか?

A. 搬出するルートによっては、壁などを傷つけないための養生が必要になってきます。その場合も併せてお見積もりを出しますので、ご安心ください。特にマンションなどのような集合住宅の場合、共用部分を気にされるお客様は多いものです。当社のスタッフが丁寧に作業いたしますので、ご安心ください。

Q 自分では運べなくても回収してもらえるでしょうか?

A. はい、大丈夫です。運び出し作業は、基本的に当社のスタッフが行います。お客様自身で運んでいただく必要はございません。重さのある車椅子でも安心して依頼してください。車椅子だけでなく、他に回収して欲しい電化製品や家具がある場合も、すべて当社で運び出しを行います。

Q 当日他の不用品が出た場合も一緒に回収してもらえますか?

A. はい、回収させていただきます。お引っ越しや大掃除などで他の不用品が出たときも車椅子と一緒に回収できます。ただ、事前にお見積もりを出している場合は、当日品目が増えると料金も変わりますのでご注意ください。もちろん、当日に回収する量が変動したときは、当社のスタッフが新たにお見積もりを提示させていただきます。

レンタル車椅子なら処分を考えず返却するだけ

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車椅子の処分方法にいろいろ目を通したものの、やっぱり処分を手配するのは面倒…と感じてしまう方もいらっしゃいますよね。将来、車椅子の処分を考えたくないなら車椅子をレンタルするのも一案です。

レンタル車椅子は文字通り車椅子を日数を指定して一定額で貸し出してくれるサービスです。有名なところでいうとダスキンです。ダスキンと言えばモップやお掃除代行サービスなどが有名ですが、介護用品や福祉用具のレンタル・販売も行っています。

例えば自走式のスタンダードタイプを一か月レンタルする場合、月に4,600円でレンタルすることが出来ます。介護保険を利用した場合は月に460円となりますので、購入して処分を考える手間を思うと、レンタルが気軽だとなるのではないでしょうか?

初期費用を抑えることが出来る上、不具合が起きたらメンテナンスして貰えますし、身体の状態に合わせて車椅子を変更も気軽に行えるので短期間車椅子を利用する、または子どもの利用者ならとても便利に活用できるかもしれません。

まとめ

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車椅子の種類と、その処分方法についてさまざまな方法をご紹介しました。

一口で車椅子と言っても、用途によって様々な種類があり、処分方法も様々でしたね。

車椅子の寿命は5年と言われていますが、使用頻度が多い場合や、スポーツタイプなど激しい動きに対応した車椅子などによってはもっと短くなる場合もあります。車椅子は修理も可能ですが修理費用を考えると処分して買い替える方が多いようです。

車椅子を処分することになった際は、ごみに出してしまう前にまず車椅子の状態を確認しましょう。状態の良い車椅子であれば、福祉用具の買取専門店やリサイクルショップ、フリマアプリなどで売却することができます。金銭は発生しませんが、NPO法人や社会福祉協議会に寄付したり、ジモティーで個人に車椅子を譲るという選択肢もあります。

故障してしまっていたり、残念ながら買取不可になってしまった車椅子は粗大ごみとして処分ができますが、シニアカーなどモノによっては処分が難しいものもありますので注意が必要です。処分が難しい車椅子やシニアカーは、不用品回収業者に依頼すれば、持込の手間もなく自宅にある他の不用品もまとめて処分ができて便利です。

様々な処分方法をご紹介しましたが、車椅子が必要な期間がわかっている場合や、先々の処分が面倒な場合は、購入の前にまずレンタルの車椅子を利用して検討してみるのがいいかもしれませんね。

車椅子の購入、または処分をご検討の方はぜひ参考にしてみてください!

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