モニターの不用品回収

冒頭でお話しした通り、モニターにはPC用モニターとTV用モニターがあります。処分方法が異なりますので、それぞれの処分方法をご説明します。

PC用モニターの処分方法

PC用モニターは冒頭でお話しした通り資源有効利用促進法（改正リサイクル法）の対象品です。
資源有効利用促進法とは
 

循環型社会を形成していくために必要な3R（リデュース・リユース・リサイクル）の取り組みを総合的に推進するための法律です。

 
資源有効利用促進法により、メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられていますので、家庭で使用していたパソコンもメーカーに回収・リサイクルしてもらうことができます。
対象となるのは以下の通り。
 
・デスクトップコンピュータ本体
・パソコン用ディスプレイ装置（ブラウン管式・液晶式）
　※有機EL式ディスプレイは含まない。
・ノートブックパソコン
 
PC用モニターはパソコン用ディスプレイ装置に該当します。それでは順番に説明していきます。

メーカーに回収を依頼する

不要になったPC用モニターの製造メーカーへ回収依頼をします。
手順は以下の通り。
 
1.購入した年月を確認
　2003（平成15）年10月以降に販売された製品は無料で回収されます。
　これより前に販売された製品は有料になる場合があります。
 
2.メーカーの問合せ窓口を調べ、回収を申し込む
　各メーカー窓口一覧からメーカーに直接問い合わせ、回収して貰います。
　各メーカー窓口一覧に記載のないメーカーの場合はそのメーカーの窓口に問い合わせます。
　事業撤退等によりメーカーが無くなっている場合や自作パソコンはPC3R協会が有料で回収します。

TV用モニターの処分方法

TV用モニターは家電リサイクル法の対象となっているので自治体では収集して貰えません。
家電リサイクル法とは
 

一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。

 
そしてTV用モニターは家電4品目の対象でもあります。
 
家電4品目とは
 
・エアコン
・テレビ（ブラウン管・液晶・プラズマ）
・冷蔵庫・冷凍庫
・洗濯機・衣類乾燥機
 
上記4種類の家電のことで、家電4品目の対象製品は適切な方法で処分しないと違法になってしまいます。
名古屋市を例に挙げると家電リサイクル法対象機器の処理方法は、新しく購入する場合は買い替えする購入店舗へ、不要となった場合は不要なTV用モニターを購入した店舗へ連絡して引き取り依頼することになっています。
 
ですから新しくTV用モニターを購入する店舗、または購入予定がなく処分だけ行いたいなら処分したいTV用モニターの購入店舗へ持ち込むこととなっています。
 
それでは処分方法を順番に説明していきます。

購入する、または購入した家電量販店へ持ち込む

新しく購入する予定がある、または過去に購入した店舗が分かっている場合その店舗へ持ち込みます。
家電量販店で回収を依頼すると、リサイクル料金 + 収集運搬料金が必要です。
リサイクル料金はメーカーやサイズによって金額が変わり、収集運搬料金は各小売店によって差があります。
 
TV用モニターを持ち込む前に、まずは相談しておくとよいでしょう。
 
購入する予定があったり購入した店舗を覚えている場合はいいのですが、購入する予定がない、または覚えていない場合はどうすればいいのでしょうか？購入する予定がない、または覚えていない場合の処分方法は次の通りです。

自治体の指定取引所まで持ち込む

購入元が不明なTV用モニターは自治体に問い合わせて指定取引所まで持ち込みましょう。
自分で持ち込む手間はかかりますが、自分で持ち込む分、収集運搬料金はかからずリサイクル料金のみで処分できます。
 
以下は名古屋市を例にした手順をご紹介します。
 
1.郵便局でリサイクル料金を支払う
　郵便局でリサイクル料金を支払うにはまずリサイクル料金を調べます。
　リサイクル料金は製造メーカー、モニターサイズで判断できます。
　その後、郵便局の窓口にて家電リサイクル券を入手し、所定事項を記入します。
　家電リサイクル券に付いている振替払込書でATMまたは窓口にてリサイクル料金を振込ます。
 
2.指定引き取り場所へ連絡し直接搬入する
　指定取引場所は各自治体のホームページなどに記載があります。
　名古屋市の指定取引場所はこちらに記載があり、最寄りの場所を確認し連絡してから持ち込みます。

PC用モニター・TV用モニター問わず処分する方法

PC用モニター・TV用モニターがそれぞれ違った処分方法に沿って行わないといけないのはわかりました。
ここからはPC用モニター・TV用モニター問わずに処分できる方法をご紹介します。

リサイクルショップに持ち込む

故障していない、まだ動くモニターならリサイクルショップへ持ち込んでみましょう。
今までの処分方法だと処分するのに費用が掛かってしまいますが、リサイクルショップで買取して貰えば逆にお金を得ることが出来ます。
 
新しいモデルであれば高額査定も期待できるかもしれません。
リサイクルショップへ持ち込む前には、ほこりなどを払い、きれいな状態にして持ち込むと印象が良く査定も期待できます。
 
古いモニターだと場合によっては買い取りしてもらえない可能性も。
買取不可の場合は廃棄処分もできないことがあるので、更に手間が増えてしまいます。
 
店舗の混雑状況など不確定な要素もあり場合によっては手間が非常にかかってしまうので、注意して依頼しましょう。店舗への持ちこみが面倒な方は、出張買取を利用できるところを選ぶと手間を減らせます。

フリマアプリ・ネットオークションに出す

フリマアプリやネットオークションを利用してモニターを欲しがっている人を探すこともできます。
モニターそのものではなく中の部品を探していることもあるため、故障していたり状態が悪いものでも取引が成立する可能性もあります。
 
フリマアプリやネットオークションは出品作業や購入者とのやり取り、梱包や発送などの全ての作業を自分で行わなければなりません。
 
慣れているとなんてことのない内容ではありますが、場合によっては手間がかかったり、思わぬトラブルをまねいたりするため注意が必要な方法です。

家族や友人・知人に譲る

自分の家族や友人にモニターを譲る方法です。
ちょうど欲しいと思っていたタイミングであれば引き取ってもらえるかもしれません。
 
あらかじめ譲るモニターの画像を送り状態の説明をしておくとスムーズです。
親しい間柄とはいえ、強引に押し付けたりせず迷惑にならぬよう最低限の気配りは必要です。

不用品回収業者へ回収を依頼する

不用品業者にモニターの処分を依頼する方法です。
モニターが大きくて運ぶのが大変でも、スタッフにお任せすれば室内からの運び出しも行って貰えますから安心です。
 
古物商許可を取得している不用品回収業者に依頼すれば、状態がいいモニターであれば買い取って貰えることも。
もし買取が不可能であっても不用品回収に切り替えて作業続行できますから確実に処分できます。
 
電話やホームページから問い合わせ、タイミングが合えば当日の回収も可能。
出来るだけ迅速に処分したい方にはうってつけです。
 
ですが、中には悪徳な業者が潜んでいる場合もあります。
悪質業者は免許を持っていなかったり、想定以上の処分費用を請求してくることがあるため、事前にホームページのチェックや見積金額などを確認することが大切です。
無用なトラブルを避けるためにも信用できる業者を選びましょう。