空き家になった実家は自分で片付ける?業者に頼むのがお得?

目次

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先祖代々暮らしていた家、あるいは、両親が建てた実家を、誰もが相続できるわけではありませんよね。
思い出のある家にそのまま住み続けることができ、親が亡くなったあとは自分名義の家として所有することができるのは、とても幸せなことです。

しかし、親族が相続したはずの家に誰も住む人がおらず、空き家になってしまっているケースが増えています。

空き家になってしまった家をそのまま放置しておくと、家はどんどん傷んでいきます。放置される期間が長くなると倒壊の危険もあるので、できるだけ早い時期に片付けることが大切です。とはいえ、長年暮らしてきた、たくさんの家財道具や思い出の品々がつまった実家の片付けは、簡単ではありません。

こういった状況をうけ、近年、多くの業者が空き家の片付けを専門に行うようになってきました。自力で片付けることが難しい場合なども、業者を利用することでスムーズに実家の片付けを済ませることができます。

空き家になった実家は自分で片付けるべきか、それとも業者に頼むべきか?今回は実家の空き家問題についてと、業者に頼んだ場合の費用相場、オススメの業者などをご紹介していきます!

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1.実家が空き家になってしまう理由とは?

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人生で一番高い買い物といえば、「家」。自分の家を持つためには、何千万、ときには何億というお金がかかります。しかし、そんな必要もなく、長年暮らしてきた、思い入れのある実家を相続できることは、第三者から見ればとてもうらやましいことです。

しかし、相続されたにもかかわらず、誰も住まずに放置されている家がたくさん存在するのはなぜなのでしょうか?

実家を簡単には自分のものにできない理由

兄弟が一人ではない場合や、両親の兄弟といった存在がある場合、すんなりと家を相続することができないケースが多いようです。

残された家を誰が相続するかということを明確に指示した、遺書や公的な書類が残されていれば問題ないのですが、そのようなケースは実際まれです。はっきりさせる前に所有者が亡くなってしまった場合、誰が家を相続するか話し合いで決着がつかないまま、どうすることもできずに年月が過ぎてしまうということもあるようです。

実家で暮らすことが物理的に困難な理由

仕事などの都合で実家から離れて暮らしている人や、すでに自宅を構えてしまった人にとって、残された実家をどうするかということは難しい問題です。

実家を相続したからといって、生活に不便な場所にあったり、通勤や通学に適さない場所にある実家にすぐに引っ越すことはできません。設備が古かったり、暮らしにくい間取りの家や、老朽化してリフォームが必要な家の場合は、無理してそこに住むよりも、手放してしまったほうが良い場合もあります。

しかし、思い入れのある実家を売ったり、取り壊してしまうことができず、ためらっているうちに年月が経ってしまうということもあるようです。

空き家を放置することができなくなる?

持ち主にとってはさまざまな事情があったとしても、空き家になってしまった実家をそのまま放置しておくと、家が傷み倒壊の危険があります。地域にとっては防犯上の問題や景観を妨げるといった悪影響も発生します。

そのため、2014年に「空き家対策措置法」が制定。放置された危険な空き家は、行政が強制的に撤去することができるようになりました。また、地域にとって悪影響があると判断された空き家は、固定資産税の軽減措置の対象から外されるという法律も制定されています。

この先、空き家を放置することは持ち主にとって大きな負担になっていくかもしれません。

2. 空き家を放置してしまうとなぜいけないのか?

空き家となってしまった家屋を放置すると様々なデメリットが生じます。住んでいる物件以上に劣化が早いため修繕する場合は大規模になってしまうこと、地方公共団体から特定空き家に指定されてしまうことなどを始め、いくつかデメリットがあるのです。

デメリット① 資産価値低下

家は住む人がいなければ、換気や修繕などが行われず急速に老朽化が進んでしまいます。
老朽化が進んでしまうと資産価値が大幅に下がってしまうため、安価で売却しなければならなかったり、解体してしまうしか方法がなくなってしまいます。

一度荒れてしまった家屋は、大規模な修繕を行わない限り元に戻すことは大変困難ですし、解体するにも莫大なコストが必要となってしまいます。

デメリット② 近隣トラブル

最近テレビなどでも取り上げられている放置された空き家の近隣住民トラブル。
老朽化が進んで倒壊の恐れもあります。また、周辺の景観が悪くなってしまう庭木が隣の家の敷地まで侵食する不審者が出入りしている臭いがひどい失火や不審火の心配がある、ハチや獣の害獣被害の恐れがあるなど、トラブルの元になる要因は数多く考えられます。

このようにさまざまなリスクが発生し、近隣住民を不安にさせてしまうかもしれないのです。

デメリット③ 家屋の老朽化

適切な管理やメンテナンスを行っていれば問題ありませんが、デメリット①でも触れたように、空き家は放置すれば確実に早く傷みます。
空き家になってしまうと換気が行われなくなり、湿気がこもってカビの増殖、木の腐食がひどくなるほか、雨漏り壁の損傷などで風雨が侵入することで更なる老朽化が進みます。

倒壊の恐れがあるなど、あまりに老朽化が進んでしまった場合は、前章で説明しました「空き家等対策特別措置法」という法律に基づいて、「特定空き家」に認定されてしまう場合があります。
税金面の優遇も受けられなくなり、適切な是正処置を行わないと罰則を受ける可能性もあるので注意が必要です。

デメリット④ 経済的な問題

いくら空き家と言えども、固定資産税など一定の税金を支払う必要があります。
特定空き家に指定されてしまうと税金の優遇も受けられないため、、通常の6倍の税金を支払うことになってしまいます。

特定空き家は老朽化が原因だけでなく、植物繁茂や誰かのたまり場として使われ不法侵入のリスクも考慮されるものなので、場合によっては比較的新しい建物であっても指定されるケースもあります。 

このように、多くのデメリットがあるため、空き家を放置せず、早急に片付けることをお勧めいたします。

3.空き家を片付ける2つの方法

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空き家を片付けるのには、「自力で片付ける方法」と「業者に依頼して片付けてもらう方法」の2つがあります。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

空き家の片付けを自力でする場合

住む人がいなくなってしまった実家の片付けは、親族や親類、関係者などが集まって、自力で行うこともできます

この方法の場合、「保管する必要があるもの(各種手続き書類・日記など)」と、「処分するもの」を仕分けする必要があります。

しかし、空き家の片付けは自分たちだけで行うのは非常に大変です。家財道具などが残っている場合は、それの運び出しもしなければいけませんし、空き家が自宅から離れた場所にあった場合はその都度移動するのも時間がかかります。また、一人や少人数だと作業範囲も限られますし、運搬用の車の手配や、粗大ゴミ処分にも困ってしまいますよね。

また古い家屋では、壁が崩れていたり床が痛んでいたりして怪我の恐れもあります。このような理由から、自力での空き家の片付け簡単にできるものではないとわかります。

しかし、自力で片付ける際のメリットは、費用を抑えることができる点です。
では、実際に自分たちで空き家の片付けをする際に、意識しておきたいポイントがいくつかあります。

ゴミ・不用品の処分と掃除はできるだけ早めに済ませる

たとえ半年でも、人が済まなくなって放置された家は荒れてしまいます。

形見分けが終わったあと、少しずつでもゴミや不用品の処分を進めていくことで、片付けをスムーズに済ませることができます。生ゴミや食品の処分、あきらかにゴミとわかるものの処分から先に進めていく方法がオススメです。

家族と相談しながら作業を進める

空き家を片付ける場合は、家族と事前に相談しておきましょう。

こういった話し合いは両親が亡くなる前に行う生前整理、亡くなったあとに行う遺品整理のどちらの場合でも必要になります。

  • 何を残すのか
  • 片付けたあとは実家を売却するのか、誰かが新たに住むのか
  • 家財は誰に相続するのか

などを事前に話し合っておくことで、作業がスムーズに進みます。

特に、遺品整理では相続争いになる可能性もあり、なるべく兄弟や身近な人に協力してもらうのが良いかもしれません。

いらないものは譲る、売却がオススメ

まだ使えそうなものや、新しいものなどがたくさん残っている場合は、まとめて売りに出す、必要としている人に譲ってしまう方法がオススメです。

高値での買取は期待できませんが、不用品買取業者に出張査定を依頼する方法なら、まとめて大量に引き取ってもらえるうえ、運び出しや運搬の手間もかかりません。

必要に応じて専門の業者に作業を依頼する

いくら費用を押さえたいとはいえ、プロの業者に頼まなければ難しい部分もあります。そんな時は不用品の分別やちょっとしたゴミの処分などを自力で済ませ、特別な技術を必要とする作業などを業者に依頼する方法がオススメです。

エアコンの取り外し作業や、大型家具などの粗大ゴミの回収・処分は、専門の業者に依頼することでスムーズに片付けを済ませることができます。その後のリフォーム工事や家の解体作業なども、専門の業者に依頼して行います。
全てを業者に任せてしまうよりも、多少ですが費用を抑えることができるでしょう。

空き家の片付けを業者に依頼する場合

2つ目の方法は、業者への依頼です。

空き家の片付けを専門に行なっている片付け業者が存在します。空き家の倒壊度合いにも気を配りながら作業ができ、倉庫の整理や不要な車の処分、家財道具から細かい不用品などまで一貫して分別・回収してくれるため、全てをお任せすることができます。また、中には不用品の買取や空き家の不動産活用まで提案してくれる業者も。
不用品の処分に頭を悩ませたり、大変な思いをして運び出したりする必要が一切なく、その道のプロですから任せて安心ですよね。

では、具体的なサービス内容とはどんなものがあるのでしょうか?

空き家片付け業者のサービス内容

片付け業者の代表的な仕事内容は、次の4つです。

  1. 必要か不要かの仕分け
  2. 不用品の回収とそれに伴った適切な処理
  3. 家財などの搬出
  4. 整理後の簡易清掃

これだけに留まらず業者によっては、

  • 不動産の仲介
  • 家屋のリフォーム
  • 家屋の解体
  • 庭木などの処理
  • 不用品の買取
  • ハウスクリーニング

など、さまざまなサービスがあります。

また、これらのサービスを一度にまとめて利用する場合には「遺品整理業者」を利用すると便利かもしれません。遺品整理に伴ってさまざまなサービスを行ってくれるので、上記の依頼を複数同時に対応できる業者を探すことができるでしょう。

4.業者に依頼して空き家を片付けるべきケース

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あまりお勧めできませんが十分な人手や時間的な余裕があれば、自力で実家を片付けることができるでしょう。しかし、次のような場合には、専門の業者に依頼して片付けをすませる方法の方が良いかもしれません。

実家が遠い場合は、業者にお任せで依頼できる

仕事などの都合で片付けに十分な時間をかけられない場合、実家が遠方で、何度も足を運ぶことが難しい場合、専門の業者に片付けをすべてお任せで依頼することができます。

事前に、必要なものや貴重品を仕分けして回収しておけば、立ち合い不要で片付けてもらえます。

実家の荷物が多い場合は、業者に依頼する

大量の不用品やゴミを処分する場合、自治体のゴミ回収では間に合わないことがあります。また、大型の家具や電化製品、リサイクル対象となっている家電、自治体のゴミ回収では引き取ってもらえないものを処分する場合などは、民間の不用品回収業者に依頼する方法がオススメです。

回収手数料がかかりますが、自宅まで回収に来てもらえるうえ、まとめてすべて引き取ってもらえるので手間がかかりません。

ここまで説明してきて私が空き家の片付けにおいてお勧めしたい方法は、「業者に依頼をする」です。
しかし、実際のところ費用がどれくらいかかるのか気になりますよね。

次章では、空き家の片付けを業者に依頼した場合の費用相場を説明していきます。

5.空き家の片付けを業者に依頼したらどれくらいかかるの?

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片付け業者に空き家の片付けを頼む場合の費用ですが、空き家のある地域、家の間取りや広さ、荷物の量などによって料金に大きく差が出てきます。

間取り料金相場
1R30,000円~80,000円
1DK50,000円~120,000円
1LDK70,000円~200,000円
2DK90,000円~250,000円
2LDK120,000円~300,000円
3DK150,000円~400,000円
3LDK170,000円~500,000円
4LDK以上220,000円~要見積もり

上記のように同じ間取りであっても金額に差があるのはなぜかというと、回収する家財の量によって料金が変動するからです。

また、業者によってもサービス内容や料金設定が異なり、一概にいくらと明記できないのが正直なところです。ですから、いくつかの業者に見積もりを取ってもらい、比較して検討することをお勧めします。

とても便利な片付け業者ですが、中には悪徳業者もあるので注意が必要です。
具体的にどういった点を気を付けるべきなのかというと、

  • 「無料」を謳い文句にする。
  • チラシ投函を積極的にしている。
  • トラックで町を巡回している。

こういった業者は、後から高額請求してきたり、回収後に不法投棄したりするケースも。

不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
不用品の回収や処分には、一般廃棄物収集運搬業許可などの資格が必要になります。資格を取得している業者であれば、まず安心して大丈夫です。

ホームページに記載されているはずなので、片付け業者に依頼を検討する場合、まず資格を持った業者なのか、見積もりはどうか、さまざまな方向から調べましょう。

7. まとめ

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今回は、空き家になってしまった実家の片付け方法についてご紹介いたしました。

昨今、誰も住まなくなってしまった実家が空き家になって放置される、というケースが増えています。

放置されてしまった空き家は、老朽化が進み近隣トラブルを招くだけではなく、税金などの経済面においてもデメリットがたくさんあります。

空き家の片付けは、残された家族にとって対処が困難な問題ですが、自分たち家族で相談し合いながら、できることはやり、その後専門の業者のサポートでスムーズに片付けを済ませることもできるのです。

どこから手をつければいいかわからない!といった場合、悩んでしまう前に、まずは、プロに相談してみることをお勧めします。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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