カフェ用やオフィスでの休憩用として人気のある「業務用エスプレッソマシン」。
家庭用とは違い性能やパワーに優れているものが多く、職場で導入している事も多いのではないでしょうか。
業務用エスプレッソマシンはサイズが大きく、価格が高いものがほとんどです。
そのため不要になっても「捨てるのがもったいない」「自分で持ち運びができるか不安」と思う方も多いのではないでしょうか。
また、給水方法が水道直結のものも多く、取付け時に工事が必要になることから、「取り外しができない」と悩む人もいるかもしれません。
そこで今回は「業務用エスプレッソマシン」の処分方法について、詳しく解説していきます。
お得な処分の仕方や注意点についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
- 業務用エスプレッソマシンの処分方法
- 業務用エスプレッソマシンの売却方法
- 業務用エスプレッソマシンを高く売るためのコツ
業務用エスプレッソマシンの処分方法
業務用エスプレッソマシンは「カフェ」や「オフィス」「施設」といった場所での設置がほとんどです。
その場合、エスプレッソマシンは「事業で使用された」ことになります。
このように事業で使用されたものをごみとして排出する場合、扱いは「事業系ごみ」となりますので、処分方法には注意が必要です。
ここでは業務用エスプレッソマシンの処分方法について解説していきます。
処分方法1.事業系ごみとして許可業者に依頼する
事業活動によって排出されたごみは「事業系ごみ」となり、自治体の家庭ごみのように市町村に回収してもらえません。
ここで言う「事業者」とは、主に以下のようなことを指します。
- 事務所
- 商店
- 飲食店
- 工場
- ホテル
- 病院
- 社会福祉施設
- 学校
など
これらで業務用エスプレッソマシンを使用し、ごみとして処分したい場合は「事業系ごみ」となることを知っておきましょう。
事業系ごみには「一般廃棄物」と「産業廃棄物」がありますが、エスプレッソマシンは一般廃棄物となります。
一般廃棄物の処分方法は主に次の2通りあります。
1.一般廃棄物収集運搬処理業者に委託し、処分する方法
一つ目は一般廃棄物収集運搬許可業者へエスプレッソマシンの収集・廃棄を依頼する方法です。
許可業者については、各自治体のホームページに記載があったり、問い合わせると教えてもらえたりするので調べて依頼します。
その後、決められた日時・場所に専用袋に入れて出すという流れです。
詳しい利用方法や費用の支払い方法などは自治体や業者によって異なる場合があるため、直接問い合わせてください。
例として名古屋市での収集運搬方法をご紹介します。
- 名古屋市が指定する一般廃棄物収集運搬業許可業者へ問い合わせる
- 業者と契約をおこなう(収集方法・回数、排出量、処理料金等について許可業者と相談・確認)
- 指定日時に許可業者用指定袋(レモンイエロー色)にエスプレッソマシンを入れて出す
名古屋市では一般的には、シールによる前払方式か月払いとなっています。
事業ごみの捨て方については自治体のホームページでも紹介していることがありますので、確認してみましょう。
2.自治体のごみ処理施設へ自己搬入する方法
事業ごみを捨てる方法として二つ目に、「ごみ処理施設へ自己搬入する」という方法があります。
「一般廃棄物収集運搬業許可業者」への依頼と大きく異なるのは、事業者自らがごみ処理施設へエスプレッソマシンを持ち込むということです。
自分での搬入になるため運搬費がかからず、面倒な手続きがないのがメリットですが、業務用エスプレッソマシンの運搬となると大きな車両や運ぶ人手が必要になることも考えられます。
こちらも名古屋市を例に手順をご紹介します。
- 搬入する車にエスプレッソマシンを積み込む
- ごみが発生する区の環境事業所へ行き、受付をおこなう(積み込んだごみの確認)
- 指定されたごみ処理場へ持ち込む(エスプレッソマシンは不燃ごみ・粗大ごみ扱いとなるため大江破砕工場となる)
- エスプレッソマシンの計量後、車から降ろす
- 料金を現金で支払い、終了
自己搬入する場合の処分費用は10㎏までごとに200円です。
各自治体のごみ処理施設へ持ち込む方法は、自治体によっては事前受付が必要になる場合もあります。
事業所のある地域の搬入の仕方を確認しておこなってください。
処分方法2.厨房機器専門業者に買い取ってもらう
業務用のエスプレッソマシンは、状態によっては買い取ってもらうことも可能です。
ただし業務用エスプレッソマシンは家庭向けのエスプレッソマシンとは違い、需要はオフィスや飲食店などが多く、一般的なリサイクルショップでは取り扱っていないこともあります
そのため売却先は、厨房機器を取り扱っている専門店の利用がおすすめです。
厨房機器専門店であれば、業務用エスプレッソマシンの知識が豊富なうえ、自社で再販していることも多いことから適正価格での買取が期待できるでしょう。
売却方法は主に「宅配買取」や「出張買取」が多いですが、業務用エスプレッソマシンの中には取り外しが困難なものもあるため、心配であれば出張買取が安心です。
特に大きなエスプレッソマシンであれば、運搬までをおこなってもらうことで配送中の破損などの心配も防ぐことができます。
買取が期待できる業務用エスプレッソマシン
中古の業務用エスプレッソマシンを売却したい場合、次のような条件のものが買い取ってもらいやすいでしょう。
- 新品購入時(製造)から10年未満のもの
- 傷、汚れがひどくないもの
- 破損があっても修理費用が少額で済むもの
基本的には製造から10年未満の業務用エスプレッソマシンであれば買い取ってもらえる確率が高くなります。
しかし、有名メーカーや人気モデルのエスプレッソマシンであれば、10年経過したものであっても買い取ってもらえることがあるため相談してみましょう。
ちなみに業務用エスプレッソマシンでは、フルオートタイプよりセミオートタイプのほうが需要が高く、高価買取が期待できます。
また、専門店では多少不具合があっても、自社で修理をおこない再販できることもあるため、買い取ってもらえるかもしれません。
部品の破損や不具合を伝え、買取可能か相談してみてはいかがでしょうか。
業務用エスプレッソマシンで買い取ってもらいやすい人気のメーカーは、次のとおりです。
メーカー名 | 特徴 |
---|---|
DeLonghi(デロンギ) | DeLonghiは、1902年にイタリアで設立された会社で、コーヒーメーカー以外にも家庭用・業務用の電化製品を数多く取り扱っている |
LA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ社) | 1927年の創業以来、エスプレッソマシンの「世界標準」を打ち立ててきたのが LA MARZOCCO社。 費用は100万円~300万円ほどと高額ですが、業務用エスプレッソマシンとしては人気がかなり高いメーカー |
Breville(ブレビル) | Brevilleは、1932年にシドニーで設立されたオーストラリアの小型家電ブランド。特にブレンダー、コーヒーマシン、トースター、ケトル、電子レンジ、トースターオーブンなどの家電製品で知られている |
Gaggia(ガジア) | Gaggiaは、1948年にイタリアのミラノで設立されたイタリア製業務用全自動エスプレッソマシン、及び家庭用セミオートエスプレッソマシンのみを取り扱う会社 |
ASCASO(アスカソ) | ASCASOは、1962年創業の老舗のエスプレッソマシンメーカー。1952年からイタリアのGaggia Espanola(ガジア)で働いていたJesus Ascasoが創業した。コーヒーメーカーのスペアパーツから始まった会社は、2005年にブランド名を創業者であるASCASOに変更して、現在に至る |
BREW MATIC(ブルーマチックジャパン) | BREW MATICは、1984年にブルーマチックインターナショナル社の協力により商社から独立し、横浜でブルーマチックジャパン株式会社を創業。 現在はドリップコーヒー、エスプレッソ、全自動コーヒーマシン、セミオートなど多様なラインナップを展開 |
FMI(エフ・エム・アイ) | FMIは1971年に創業し、世界中から先進的調理機器・食品加工機器の輸入販売と誠意あるアフターサービスで、その分野の業界のニッチ・トップを走ってきた企業。 近年では、輸入販売に加え、自社商品の開発にも力を入れている |
処分方法3.ネットオークション・フリマサイトに出品する
業務用エスプレッソマシンを売却する方法として、ネットオークションやフリマサイトを利用する方法もあります。
これらのサイトを利用するメリットの一つは「自分で価格を決められる」ということ。
個人取引となるため、条件によっては買取店よりも高値で売れる場合があります。
また、利用者が多いため、売れる確率が高いこともメリットと言えるでしょう。
業務用エスプレッソマシンは新品で購入すると、一般的に30万円~200万円ほどと高額です。
メーカーによってはさらに高額なものもあり、業務用エスプレッソマシンを安く買いたいという人は多くいます。
そうした需要もあるため、一度出品してみるのもよいかもしれません。
ただし、業務用エスプレッソマシンには大型のものも多く、モデルによっては水道工事や電気工事などが必要になることもあります。
また、フリマサイトやネットオークションで売れた場合、商品を配送しなくてはならないことを踏まえると、大きなサイズよりも小型のエスプレッソマシンの出品が多いようです。
さらに、業務用としてエスプレッソマシンの導入を考えている方の中には、「保証」が欲しいという方も多いでしょう。
フリマサイトやネットオークションでは初期費用が抑えられるものの、保証がないことが多いため購入に躊躇(ちゅうちょ)する方もいるかもしれません。
このようなことから、必ず売れる保証がなく、「梱包」や「発送」などの手間もかかるため、時間に余裕がない方には不向きな方法とも言えます。
処分方法4.ジモティーを利用する
「売却は難しいけれどまだ使える業務用エスプレッソマシンがある」「業務用エスプレッソマシンを誰かに譲渡したい」ということであれば、欲しい人に譲渡する方法もあります。
近くに譲渡できる相手がいない場合には「ジモティー」のようなインターネット上での掲示板を利用する方法はいかがでしょうか。
ジモティーはフリマサイトやネットオークションとは違い、「無料」で「直接」手渡しすることもできるサービスで、インターネット上へ投稿をおこない、欲しい人を募集するという流れです。
売却もできるため、「フリマサイトやネットオークションのように配送するのは面倒だけど売って処分したい」という人も利用できます。
業務用エスプレッソマシンであれば0円~20万円ほどの投稿が多く、初期費用を抑えたいカフェオーナーや気軽に業務用エスプレッソマシンを導入したいという方向けの内容となっています。
誰かに使ってもらえれば捨てられる予定のエスプレッソマシンが再利用でき、環境にも優しい方法と言えるでしょう。
ただし、ジモティーの利用は直接の手渡しとなることが多いため、引き取り側に注意を促すことも大切です。
業務用エスプレッソマシンは、大きなものだと60kgにもなるものもあり、一人では持ち運びが困難なものもあります。
メーカーや状態はもちろんのこと、大きさや重さなども正しく伝え、トラブルにならないよう注意しましょう。
処分方法5.不用品回収業者に回収・買取を依頼する
業務用エスプレッソマシンは、売却するにも処分するにも多少手間がかかります。
自分で持ち込んだり申し込みや手続きをおこなったりと、家庭用のエスプレッソマシンよりも時間や労力がかかることがあるでしょう。
不用品回収業者は「家庭用」の不用品を回収・処分する業者ではありますが、「事業所」での不用品やごみの回収・処分も可能です。
業者によっては「一般廃棄物」「産業廃棄物」のどちらも回収ができるため大変便利です。
例えばオフィスやカフェなどはもちろんですが、小規模な事務所や自宅で仕事をしている場合など、家庭ごみと事業ごみを同時に処分したい場合にも利用できます。
不用品回収業者の中には「引っ越し」や「ハウスクリーニング」などのサービスを用意していることもあるため、「事務所移転」や「カフェの閉店」に伴う業務用エスプレッソマシンの処分にも便利ですよ。
不用品回収業者に回収をしてもらうメリットは、他にもいくつかあります。
- 回収日時を自分の都合に合わせて指定できる
- 買取サービスのある業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる
- 作業はスタッフがおこなうため、自分で運び出す必要がない
- 他の不用品もまとめて処分してもらえる
不用品回収業者は多くの場合、年中無休で稼働しており、場合によっては早朝や夜間などの作業もしてもらえます。
「日中は対応できない」「土日しか都合がつかない」という場合にも利用できるため、相談してみましょう。
【不用品回収業者の申し込み手順】
不用品回収業者は数多くありますが、申し込みするときは回収場所が対応エリアに入っているか確認してからおこないます。
自分が希望する条件があるかホームページで調べ、料金プランや実績も確認しておくと安心です。
また、業務用エスプレッソマシンの処分を依頼する場合、取り外し作業が必要な場合は作業可能かどうかも確認しておきましょう。
- 見積もり依頼をする
- 作業内容、費用などを確認し、依頼
- 希望した日時に回収作業をおこない、費用を支払い終了
見積もりについてはメールやLINEなどでおこなっている業者も多くありますので、自身の都合に合わせて利用してみましょう。
安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者をまとめている記事もあるので、こちらもご確認ください。
業務用エスプレッソマシンを高く売るポイント
ここでは業務用エスプレッソマシンの売却を検討している方に、少しでも高く買い取ってもらう方法をお伝えします。
少しの手間やコツで、業務用エスプレッソマシンを高く買い取ってもらえるので、売却を考える方はぜひ参考にしてみてくださいね!
見た目はキレイに掃除しておく
業務用エスプレッソマシンは飲食に関する家電なので、使用中に汚れが付着することも多いでしょう。
汚れた箇所はその都度キレイにすることで頑固な汚れになりにくいため、定期的に掃除をおこなうことをおすすめします。
「オーバーホール」をしておく
オーバーホールとは、マシン内部部品をすべて分解し、パイプ類、ボイラー内部、ヒーター表面の汚れを除去することです。
オーバーホールをすることで新品当時のパワーを取り戻し、機械の寿命も延びるため、定期的におこなっておきましょう。
業務で使用する場合は3~4年に一度のオーバーホールがおすすめです。
付属品は揃えてから査定に出す
業務用エスプレッソマシンの付属品は、説明書、箱、ミルクコンテナ、軽量カップ、コード類など。
モデルによって付属されているものは異なりますが、販売時に付属されていたものを揃えて査定に出すだけでも査定額は上がります。
購入時には必ず付属品を揃えて保管しておきましょう。
なるべく早めに査定に出す
エスプレッソマシンを含め家電類は年数が経つと寿命が早まり、買取価格がどんどん低くなっていくことが予想されます。
不要になったらできるだけ早いうちに売りに出すようにしましょう。
業務用エスプレッソマシンの処分の際に出やすい不用品をご紹介
業務用エスプレッソマシン以外にも不用品を処分したい場合は、こちらの記事もご覧ください。
業務用エスプレッソマシンの処分でよくある質問
当社「出張回収センター」では、業務用エスプレッソマシンの回収・買取もおこなっております。
利用時によくある質問をまとめましたので参考にしてください。
Q 業務用エスプレッソマシンの回収依頼はどのようにおこなえば良いですか?
A. ご依頼は電話やメール、LINEなどでお願いいたします。電話は9:00~19:00の時間帯に年中無休で対応、メールは当社の公式サイトに専用フォームを用意しております。必要事項をご入力のうえご連絡ください。LINEは当社のアカウントを友達登録していただければ、メッセージをお送りいただけます。
なお、見積もりは無料です。お客様のご都合のよい方法で、ぜひお気軽にご依頼ください。
Q 業務用エスプレッソマシンの取り外しもおこなってもらえますか?
A. はい、業務用エスプレッソマシンの取外しも当社でおこなえます。業務用エスプレッソマシンの場合、水道・電源直結工事をおこなっていることもありますが、そのようなエスプレッソマシンでも回収できますのでご安心ください。
Q 事業活動で使用したエスプレッソマシンの回収もできますか?
A. はい、家庭からの排出、事業活動での使用のどちらのエスプレッソマシンでも回収可能です。当社では「一般廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物収集運搬業」の許可を取得していますので、事業者様も安心してご依頼ください。
Q. 業務用エスプレッソマシンの回収前に何か準備しておくことはありますか?
回収に必要な作業は当社スタッフがおこないますので、お客様に何か準備していただくことはございません。不明な点はお気軽にお問い合わせください。
Q. 店舗を移転します。引っ越し作業とエスプレッソマシンの回収を同時にできますか?
A. 引っ越しも出張回収センターにお任せください。当社では引っ越しと不用品の回収・買取をセットでおこなえます。セットにすることで料金もお得になりますし、別々の業者に頼む手間もかかりません。引っ越し業者とは違い、最短ならその日の作業も可能ですので、まずはご相談ください。
まとめ
今回は、人気の高いエスプレッソマシンの中でも「業務用」に焦点を当てて、処分方法やお得な売却についてご紹介しました。
業務用エスプレッソマシンは元々の費用が高く、中古品での需要もあるため売却するのがおすすめです。
売却できず処分する場合は、一般家庭で出すごみとは別に、「事業系ごみ」として適正に処分しましょう。
当社「出張回収センター」ではオフィス・店舗からの不用品回収にも力を入れています。
「店舗丸ごと」「オフィスワンフロア」など、大量の不用品の回収もOK。
もちろん、不用品回収と同時に「引っ越し作業」「不用品の買取」もできますので、お気軽にお問い合わせください。