洗濯物を外に干すことなく乾かしてくれる「衣類乾燥機」。
忙しい方や花粉症、ベランダが狭いなどの理由で外干しできない方に便利なアイテムです。
ドラム式洗濯機よりも置きやすく、価格も比較的安めであることから、縦型洗濯機と組み合わせて利用する人も多いでしょう。
そんな衣類乾燥機は、寿命が約10年～15年ほどと言われています。
頻繁に買い替えや処分をおこなうものではないため、捨て方に戸惑う人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、衣類乾燥機は自治体の粗大ごみで処分できません。
そのため、適正な処分を各自でおこなう必要があります。
今回は衣類乾燥機の処分方法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
- 衣類乾燥機の処分方法
- 衣類乾燥機を処分する際の注意点
衣類乾燥機の処分方法
はじめにお伝えしたように「衣類乾燥機」は粗大ごみで処分できません。
衣類乾燥機は「リサイクル家電」に指定されており、自治体では収集しないことになっているからです。
リサイクル家電とは、家電リサイクル法で定められた対象品目（エアコン・テレビ・電気冷蔵庫・電気冷凍庫・電気洗濯機・衣類乾燥機）のこと。
これらに含まれる、有用な金属をリサイクルするため、適正に処分することが定められています。
衣類乾燥機の処分方法は大きく分けると以下の4つです。
状況に合わせて、最適な処分方法を見つけてくださいね。
処分方法1.指定引取所へ自分で運搬し、処分する
衣類乾燥機を含めリサイクル家電は、指定引取所へ自分で持ち込み、処分できます。
お近くの指定引取場所の所在地・営業日・営業時間などは、家電リサイクル券センターウェブサイト内の指定引取場所検索で確認してください。
この方法は自分で衣類乾燥機を運搬する必要がありますが、収集・運搬料金はかかりません。
リサイクル費用のみで処分できるため、比較的安い費用で済むでしょう。
指定引取所へ持ち込む手順は次のとおりです。
- 郵便局で家電リサイクル券を入手する
- 家電リサイクル券に付いている振替払込書を用いてATMまたは窓口で、リサイクル料金を振り込む
- 家電リサイクル券と処分する衣類乾燥機を指定引取場所に持って行く
リサイクル料金は品目やメーカーによって異なりますので、「一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター」のホームページで確認してください。
主要なメーカーの衣類乾燥機のリサイクル料金は、2,530円（税込）です。
自分で指定引取所へ衣類乾燥機を運搬できないという方は、「一般廃棄物収集運搬業許可業者」へ運搬を依頼することも可能です。
この業者については自治体で紹介している場合もあり、例えば名古屋市ではホームページで連絡先を確認できます。
収集運搬を依頼した場合はリサイクル料金以外に、「収集運搬費」がかかるため、業者へ支払い方法や料金を問い合わせてから利用しましょう。
処分方法2.家電量販店で処分する
リサイクル家電である「衣類乾燥機」は、家電リサイクル法によって販売した小売店に引き取り義務が発生します。
購入した店舗が分かっている場合は、衣類乾燥機の引き取りや処分を依頼してみましょう。
もし購入店が不明な場合や、遠方で利用できない場合であっても、お近くの店舗で引き取ってもらえる場合があります。
自宅への引き取りを依頼する場合は「収集運搬費」が、店舗へ持ち込む場合は「リサイクル料金」がかかります。
一部の店舗での利用料金をご紹介します。
| 店舗名 | 回収費用 | 収集運搬費 |
|---|---|---|
| ケーズデンキ | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 2,750円（税込） |
| エディオン | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 1,650円（税込）※エディオンで買い替えた場合 他社製品の回収は3,850円（税込） |
| ヤマダデンキ | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 2,500円（税込） |
| ジョーシン | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 1,650円～3,000円（税込）エリアによって異なる |
| ヨドバシカメラ | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 550円※ヨドバシカメラで買い替えた場合 |
| ビックカメラ | リサイクル料金2,530円（税込）～ | 2,200円（税込） 引き取りはビックカメラで洗濯機・洗濯乾燥機を買い替えた場合のみ |
店舗にて新しい洗濯機や衣類乾燥機を購入した場合は、古い衣類乾燥機の引き取り時の収集運搬費が安くなる場合があります。
ただし、店舗によってはこの条件でない場合もあるため、利用前にご確認ください。
処分方法3.リサイクルショップで売却する
衣類乾燥機は需要の高い家電であるため、中古であっても売れる可能性があります。
売って処分できれば「リサイクル料金」や「収集運搬費」などがかからず、お得に手放せるでしょう。
ただし、どんな衣類乾燥機でも売れるというわけではありません。
売れる可能性のある衣類乾燥機は次のとおりです。
- 製造から5年以内のもの
- 人気メーカーのもの
- サビや変色などがなく、状態のよいもの
- 付属品が揃っているもの
衣類乾燥機を含め、白物家電は製造年月日が新しいほど買い取ってもらいやすくなります。
5年以内であれば高値が付きやすく、7年以内であれば状態次第で買い取ってもらえます。
また、人気メーカー（Panasonic、HITACHI、TOSHIBA、SHARP、Rinnaiなど）だとなお、よいでしょう。
査定に出す際は、埃や汚れを拭き取り、付属品（ホースなど）を一緒に出すようにすると買取額アップが期待できます。
買取方法は「店頭買取」も利用できますが、重たい衣類乾燥機を店舗まで持ち運ぶのは大変です。
店舗によっては自宅まで引き取りに来てくれる「出張買取」をおこなっているため、問い合わせてみましょう。
処分方法4.不用品回収業者へ依頼する
これまでご紹介した処分方法の中で最もラクな方法が「不用品回収業者」への依頼です。
不用品回収業者とはその名のとおり、家庭で出る不用品を処分してくれる業者ですが、「自宅まで引き取りに来てくれる」「処分日を都合に合わせて選べる」といったことがメリットの一つです。
また、業者の中には「買取サービス」や「ハウスクリーニング」、「遺品整理」「引っ越しサービス」など、オプションサービスが充実している業者も多く、大変便利です。
例えば「引っ越しと同時に大型家電を処分したい」「実家の片付けのついでに不用品を一度に処分したい」「処分と同時に買取もしてほしい」というような状況の際は、不用品回収業者へ依頼すれば複数の業者に依頼する必要がありません。
特に衣類乾燥機のような大型の電化製品は、自分で運搬するのが大変なだけでなく、取り外しができるか不安という方もいるでしょう。
特にガス衣類乾燥機の場合は、知識のない人が自力で取り外しをおこなうと、ガス漏れに繋がるおそれもあるため注意が必要です。
不用品回収業者であれば、電化製品の取り外しもプロがおこなうので安心ですよ。
不用品回収業者の利用手順は次のとおりです。
- メールや電話などで見積もり依頼をおこなう
- 見積もり内容を確認し、契約
- 指定日時にスタッフが自宅まで不用品を回収しに来る
- 料金を支払い完了
利用方法については業者のホームページでも確認できます。
直接見積もりに来てもらう時間がない場合でも、不用品の量や状態を伝えることで大体の金額を教えてもらえることもあります。
同時に買取や部屋の掃除なども依頼したい場合は、対応してもらえるか相談してみましょう。
不用品回収業者へ依頼したときの回収費用は？
不用品回収業者へ依頼したときの費用は、主に以下のような料金体系が主流です。
- 処分費 ＋ 回収・運搬費 ＋ 人件費
これらは基本料金として組み込まれている場合もあれば、処分費用に運搬費や人件費が含まれている場合などさまざま。
衣類乾燥機を含めた「リサイクル家電」であれば、ここに「リサイクル料金」も加算されます。
衣類乾燥機1点の回収費用の相場は6,000円～15,000円ほどですが、プランによってはこれより安くなる可能性もあるでしょう。
例えば買取品があれば処分費用から差し引いてもらえますし、ほかの不用品とまとめて依頼することで1点あたりの処分費用が安くなる場合もあります。
業者ごとに得意分野やサービス内容が異なるため、複数で見積もり依頼をおこない、自分の希望に合った業者を選んでくださいね。
衣類乾燥機の故障のサイン
衣類乾燥機の寿命は10年～15年ほどと長めではありますが、使用頻度や使用状況などによって変動します。
ここでは故障のサインをお伝えしますので、次のような症状が現れたら修理や買い替えを検討しましょう。
- 運転中に突然停止する
- 電源が入らない時がある
- 洗濯物の乾きが悪くなる
- 脱水・給水ができなくなる
- エラー表示が多くなる
使用していて「今までと違う」と思ったら、劣化や故障が起きている可能性があります。
これ以外に「カラカラ」という異音が鳴っている場合も、部品の劣化が進んでいるため寿命が近いサインです。
衣類乾燥機を処分する際の注意点・疑問点
ここからは衣類乾燥機を処分する際の、注意点や疑問点について解説していきます。
衣類乾燥機の取り外し方について
衣類乾燥機には「電気式」と「ガス式」の2タイプがあります。
電気式の場合はコンセントに差すだけと簡単に設置ができますが、ガス式の場合は専用のガス栓が必要で、専門の資格を持つ人しか作業できません。
取り外しの際もガス式の場合は「ガス栓の処理」が必要ですので、自力ではなくプロへお願いしましょう。
また、電気式の衣類乾燥機であっても、本体を壁と固定するためのビスを取り外したり、スタンドから本体を外したりする作業が必要です。
ドライバーや軍手があれば素人でも作業できますが、衣類乾燥機の重さは約25㎏とかなりの重さがあるため、こちらも不安な場合はプロへ依頼しましょう。
衣類乾燥機はフリマサイトやネットオークションで売れる？
衣類乾燥機を売却する方法として、「メルカリ」や「ラクマ」のようなフリマサイトやネットオークションを検討する人もいるかもしれませんね。
このようなサイトでは価格が自分で設定できたり、自宅で気軽に出品できたりといったメリットもあります。
もちろん衣類乾燥機も出品ができ、実際の取引事例も見れます。
個人間でのやり取りとなるため、リサイクルショップで売却するよりも高値で売れるケースもあるかもしれません。
しかし衣類乾燥機は大型の家電であり、出品の手間、売れた際の梱包や発送、必ず売れるとは限らないなどのデメリットを踏まえるとあまりおすすめではありません。
大きな壁付けの乾燥機ではなく小型の衣類乾燥機であれば、配送もしやすく多く出品されています。
大型の衣類乾燥機については、取引事例を見てから出品してみてはいかがでしょうか。
適切な処分をおこなう
衣類乾燥機は「リサイクル家電」ですので、自治体の粗大ごみで処分できません。
もし家庭ごみや粗大ごみと同様に収集所へ捨てた場合、「不法投棄」とみなされる場合もあります。
不法投棄は個人がおこなった場合「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される」と規定されている重大な犯罪です。
もちろん、山や川などの自然の中に捨てた場合も厳しく罰せられるため、正しく処分しましょう。
衣類乾燥機の処分の際に出やすい不用品
ここでは衣類乾燥機の処分の際に出やすい不用品をご紹介します。
処分方法も解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
よくある質問
ここからは、当社「出張回収センター」で衣類乾燥機の回収の際に、よくいただく質問をご紹介します。
Q 衣類乾燥機を買取してもらうことはできますか？
A. はい、もちろん再販可能なものであれば買取いたします。当社にはジャンルごとの目利きが在籍しておりますので、状態が良い衣類乾燥機であれば高価買取できる可能性もございます。ただし、商品の状態によっては買取できない場合もございますので、まずは一度無料見積りをご依頼ください。
Q 衣類乾燥機の買取金額に納得いかなかった場合にキャンセルは可能ですか？
A. はい、衣類乾燥機の査定金額にご納得いただけなかった場合、もちろんキャンセル可能でございます。そのような場合には、料金は一切発生いたしませんので、安心してご依頼くださいませ。また、査定金額の交渉も受け付けておりますので、少しでもご不満がある場合には、なんなりとお申し付けください。
Q すぐに自宅まで衣類乾燥機を回収しに来てもらえますか？
A. お電話いただければ、すぐに衣類乾燥機の回収に伺います。当社は即日回収に対応しておりますので、お申し込みいただいた当日にご自宅まで伺うことが可能です。混雑状況によってはご希望に添えない場合もございますので、お急ぎの方は一度お問い合わせください。
Q 衣類乾燥機の処分をしたいのですが、作業後に追加で費用を請求されることはありませんか？
A. 作業内容に変更がなければ、後から追加で費用が発生することは一切ございません。衣類乾燥機の回収依頼に関しましても、作業前にはしっかり金額をご提示し、ご納得いただけてから作業開始いたしますのでご安心ください。
Q 衣類乾燥機１点だけの回収も可能ですか？
A. はい、衣類乾燥機１点の回収も喜んで承ります。当社は１点のみの回収も受け付けておりますので、衣類乾燥機だけを処分したいという方も安心してご依頼ください。なお、当社の料金プランにトラックへの積み放題プランという料金プランがあり、その他にも不用品があった場合にまとめて回収することで不用品お一つあたりの費用をお安くできます。他にも不用品があれば、ぜひこのプランもご検討くだされば幸いです。
まとめ
衣類乾燥機を含め、生活家電は私たちの生活になくてはならない存在です。
そのため突然の故障や不具合などがあると、不便になり困ってしまいますよね。
「故障かも」「そろそろ寿命かも」と思ったら状態を確認し、対応策を講じてみてください。
そして、衣類乾燥機の急な処分でも、不用品回収業者であればすぐに対応してもらえます。
当社「出張回収センター」では、年中無休で営業しており、メールやLINEでのご相談も可能です。
愛知県名古屋市の対応エリアであれば、最短30分でかけつけることができますので、「すぐに処分したい」「忙しいから時間がない」という場合でもご安心ください
愛知・名古屋市以外でも対象エリアを拡大中ですので、まずはお気軽にご連絡くださいね。
