一斗缶の処分方法5選|注意点・油や染料といった中身の捨て方も解説!

目次

屋外に置かれた一斗缶

主に油や薬品、塗料の容器として知られる「一斗缶」。

容量が多く業務用としてのイメージが強い一斗缶ですが、一般の方も購入可能ですので、せんべいやおかき、洗剤、食用油をはじめ、DIY用として塗料を一斗缶で買うという方も中にはいらっしゃいます。

割と身近な存在の一斗缶ですが、その大きさから捨てる際に分別を迷うことも多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、一斗缶の処分方法や、余ってしまった中身の捨て方について紹介します。
ご家庭で使用した場合と企業で使用した場合の処分方法の違いについても解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼この記事でわかること

  • 一斗缶の処分方法
  • 一斗缶を処分する際の注意点
  • 中身の捨て方
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一斗缶の処分方法は5通り

並べられた一斗缶

一斗缶の処分方法は以下の5つです。

  1. 自治体を利用し処分する
  2. 産業廃棄物処理業者へ依頼する
  3. 専門業者に引き取ってもらう
  4. 売却する
  5. 不用品回収業者へ依頼する

方法によってメリット・デメリットがありますので、状況に合わせて最適な方法を選択してください。

①自治体を利用し処分する

一斗缶は自治体で「不燃ごみ」や「資源ごみ」あるいは「粗大ごみ」として処分可能です。
いずれも中身を空にした状態で自治体の指示に従い、排出するようにしましょう。

以下は一斗缶について記載のあった自治体の一例です。

自治体名分別区分備考
愛知県名古屋市空き缶・食品・飲料用以外は不燃ごみで出す
東京都港区不燃ごみ
神奈川県横浜市粗大ごみ
大阪府大阪市資源ごみ・薬品や塗料の入った缶は、購入店、販売店やメーカーなどに相談
・中身が残り、落ちない場合は普通ごみで出す
京都府京都市粗大ごみ

上記のとおり自治体によって対応はさまざまですので、処分の際は確認した上で正しく分別してください。

不燃・資源ごみで処分する場合

一斗缶はスチールやブリキなどでできていることが多く、缶として分類されます。
これらの素材はリサイクルが可能であることから、多くの自治体では「資源ごみ」として回収し、リサイクルを推奨しています。

ただし、塗料や薬品が入っていたものに関してはリサイクルできずに「不燃ごみ」となる場合もありますので、処分の際は注意しましょう。

粗大ごみで処分する場合

一斗缶は自治体によっては「粗大ごみ」で捨てることになりますが、粗大ごみとして捨てるには自治体へ申し込みが必要になることがほとんどです。

粗大ごみの申し込みは以下の手順で行います。

  1. 自治体のホームページまたは電話・FAXなどで粗大ごみの収集を申し込む
  2. 手数料納付券(シール)を、コンビニ、スーパーなどの指定販売店で購入する
  3. 粗大ごみの見やすい場所に貼り、収集日当日の朝までに指定された場所へ出す

申し込み方法や粗大ごみの回収ルール、出し方などは自治体によって異なるため、確認しておきましょう。

また、粗大ごみは「不燃ごみ」や「資源ごみ」とは違い、費用がかかります。
費用は自治体によって違いますが、一斗缶の場合は数百円程度と比較的安い値段で回収してもらえるでしょう。

ごみ処理施設へ持ち込む場合

一斗缶を不燃ごみや粗大ごみで捨てる場合、多くの自治体では回収日が1ヶ月に1~2回と少ないため、すぐに処分できません。
車をお持ちの方であれば、自治体にあるごみ処理施設へ直接ごみを持ち込む方法もあるため、急ぎで処分したい場合は検討してみましょう。

以下は、愛知県名古屋市でのごみ処理施設への持ち込み手順です。

  1. ごみを車両に積んだ状態で、ごみが発生する区の環境事業所で受付する
  2. 申し込み後、指定された搬入先へ持って行く
  3. 処理施設にて計量、手数料(10㎏までごとに200円)を支払う
  4. ごみを搬入して完了

ただし、営業日が平日のみ、そもそも自己搬入に対応していない自治体もあるという点で、利用できない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は戸別回収の利用や、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者の利用を検討しましょう。

②産業廃棄物処理業者へ依頼する

処分したい一斗缶が事業で使用されたものである場合は「産業廃棄物」とみなされるため、自治体を利用し処分できません。

産業廃棄物の取り扱い(保管・収集運搬・処分)には許可や資格、適切な施設や車両が必要となりますので、産業廃棄物収集運搬業者へ依頼し、回収・処分してもらう必要があります。

産業廃棄物業者へ依頼するときは以下の点に気をつけてください。

  • 産業廃棄物処分業の許可がある業者を選ぶ
  • 産業廃棄物管理票(マニフェスト)を発行してもらう

マニュフェストとは、産業廃棄物の適正処理ができているか確認するための書類のことです。
もしもマニュフェストを発行せずに産業廃棄物を処分した場合、法律違反となり罰則の対象となるため注意しましょう。

産業廃棄物の処分については別ページにて解説しておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。

③専門業者に引き取ってもらう

一斗缶はリサイクルができる素材であることから、回収を引き受け、リサイクルしている専門業者もあります。

全国18リットル缶工業組合連合会」では、個人の自宅から出た一斗缶についても回収しているため、たくさん処分したい場合や自治体での回収が困難な場合などは利用してみるのもいいでしょう。

ただし、回収には条件があり、対象は「塗料、化学工業品、油脂、油糧、食料品、石油等の容器として用いられている金属製の18リットル缶及び鋼製ペール缶」となります。

また、当然ですが中身が残っている場合は回収してもらえません。
そのほか手続きもあることから、多少手間や時間がかかることを想定して利用しましょう。

④売却する

一斗缶は資源としての需要があるため、「鉄スクラップ卸売業者」や「製鋼化加工所」など、買い取ってくれる業者もあります。
もしもお近くにこのような買取業者があれば、利用してみるのもいいかもしれません。

利用方法は持ち込みが基本ですが、一斗缶の量が多い場合には自宅まで引き取りに来てもらえる場合もあるため、利用の際には一度問い合わせてみましょう。

ほかにも、フリマアプリやネットオークションなどを利用して売却する方法もあります。
アウトドア用品として人気のある一斗缶は、空容器だけ欲しいという方もいらっしゃいますので、処分までの時間がかかっても構わないという場合は出品してみてもいいかもしれません。

⑤不用品回収業者へ依頼する

「一斗缶の中身ごと処分したい」「一斗缶以外にも処分したいものがある」という方は、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。

一般家庭から企業までどのような立場の方でも利用可能ですので、不用品を処分したい!とお考えなら一度検討してみてはいかがでしょうか?

一斗缶以外の不用品もまとめて回収!

一斗缶の処分と同時に、家具家電、備品など、ほかの不用品もまとめて回収可能です。
不用品回収業者なら、一斗缶のように中身と分けて捨てなければならないものでも、分別する必要もなく簡単に処分できます。
また、マニフェストの作成も正確に行うため、法令遵守の面でも安心です。

最短即日でスピーディーに片付く!

不用品回収業者に依頼すれば、最短で即日対応できる場合があります。
急ぎで一斗缶を処分したい際にも迅速に対応できますし、片付けに時間をとれない場合でも、電話1本で見積もりに対応しているため、依頼主のスケジュールに影響を与えません。
その際に自宅やオフィスの片付け・清掃サービスにももちろん対応可能です。

不用品回収業者では、一斗缶をはじめ、さまざまな廃材・廃液の処分を承っています。以下の記事にて詳しく解説しておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。

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不用品回収業者の多くがこうしたメリットがある一方で、悪徳業者による被害も増えています。

中には「無料回収と謳いながら作業後に高額な費用を請求してくる」「無料回収した不用品を山中に不法投棄する」ような悪質な業者も残念ながら存在しているため、依頼時には注意が必要です。

どの業者がいいのか判断できない場合には、複数の業者から見積もりを取るようにしてみてください。
お急ぎの際には少し面倒かと思いますが、最低でも2〜3社程度見積もりを取って比べてからの依頼が安心です。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下のページにて紹介しています。業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひ一度ご覧ください。

一斗缶を処分する際の注意点

注意

一斗缶の処分方法について見てきましたが、ここで処分の際の注意点についても併せて確認しておきましょう。

中身を空にしてから処分する

一斗缶を処分する場合は、基本的にどの方法であっても中身を空にしなければ処分ができません。
できれば空にした後に中を水ですすいだり、布で拭き取ったりしてきれいな状態にしてから処分するようにしましょう。

一斗缶の状態によってはリサイクルができない

一斗缶は状態によってはリサイクルができないため、捨て方が異なる場合もあります。
たとえば、錆びてボロボロになった一斗缶や、中に入っていた塗料が固まってしまった場合などは、不燃ごみになる可能性が高くなります。

お持ちの一斗缶が何ごみになるか不明な場合は、お住まいの地域の自治体へお問い合わせください。

無理に潰すのはやめておく

一斗缶は大きくてかさばるため、潰してから捨てようと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一斗缶を潰すこと自体は可能なのですが、潰すためには道具や労力が必要となり、またケガする恐れもあるためおすすめできません。

潰さなくても回収してもらえることがほとんどですので、無理に潰すのは避けましょう。

事業で使用された一斗缶は自治体で処分できない

処分方法でも触れましたが、不要な一斗缶が事業で使用されたものである場合は自治体を利用し処分できません。

事業活動で使用された一斗缶は「事業系ごみ」となり、「産業廃棄物」に分類されます。

「産業廃棄物」とは、排出事業者が事業の中で排出した廃棄物のうち、廃棄物処理法で指定された以下の20種類の廃棄物を指します。

産業廃棄物の種類
燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートおよび陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、動物のふん尿、動物の死体、その他
参考:東京都環境局|産業廃棄物の種類

排出事業者は、上記のような産業廃棄物に指定された廃棄物を素材ごとに分別し、国によって決められた基準通りに処理する必要があります。

一斗缶は上記のうちの「金属くず」に分類されます。必ず必要な資格を保持した業者へ依頼し、適切な方法で処分しましょう。

中身の処分はどうする?

一斗缶

一斗缶の処分時に中身が入っていた場合、まずは中身を処分しなければなりませんよね。

油や塗料などの液体の場合は、新聞紙や雑巾、ホームセンターなどで売っている吸着マットに吸わせて、「可燃ごみ」として捨てましょう。
もしも残っている液体が多い場合は、固化剤を使用してから捨てると簡単です。

これらの液体は排水口に流すと環境汚染に繋がる恐れがあるため、適切に処理するようにしてください。

油やペンキの処分については以下の記事でも解説しております。処分の際は参考にしてみてくださいね。

一斗缶の処分でよくある質問

Q&A

Q.自分で運べないほど一斗缶が大量にあるのですが回収してくれますか?

A.弊社は不用品の数量に制限を設けておりません。
一斗缶が1個か2個ほどの少ない数でも回収可能ですし、大量にある場合でも車両やスタッフの数を増やして対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

Q.マンションの6階に住んでいますが一斗缶の回収は可能でしょうか?

A.お客様のお住まいを問わず一斗缶の回収作業は可能です。
マンションの上層階にお住まいのお客様からのご依頼にも対応しております。
ただし、エレベーター使用の可否や回収する一斗缶の数量によってはスタッフを増員することになり、その分費用が加算されることをご了承ください。

Q.一斗缶がひどく汚れていますが回収できますか?

A.不用品の状態を問わず回収可能ですが、一斗缶の中に塗料・薬品などの液体が入っている場合は、事前に内容物の確認が必要となります。
内容物にもよりますが、代行して液体の処分まで行える場合もございますので、まずは一度ご相談ください。

Q.日中は忙しいので、夜間に一斗缶を回収してほしいのですが可能ですか?

A.ご安心ください。弊社はお客様が希望される日時に合わせて回収作業が可能です。夜間指定のご依頼にも対応しており、土日祝日のご依頼も受け付けておりますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

Q.急いで一斗缶を処分してほしいです。今日中に来てもらえますか?

A.弊社はお客様からのご依頼を受け付けた当日に不用品を回収することも可能でございます。
常に複数の車両を巡回させておりますので、お客様のご自宅からもっとも近い位置にいる車両を手配いたします。
なお、ほかのお客様との兼ね合いや交通状況によっては多少遅延する場合もありますので、ご了承くださいませ。

まとめ

ボロボロになった一斗缶

今回は一斗缶の処分方法について解説してきました。

基本的には自治体での処分が可能ですが、「中身を空にする」「状態によって分別区分が異なる場合がある」といったルールがあり、場合によっては洗浄する必要もあるため注意が必要です。

また、一斗缶は自治体以外での処分方法が多いとは言えません。
業者でリサイクルしてもらう、買い取ってもらう方法もあるとは言え、時間や労力がかかる可能性もあります。
お持ちの一斗缶が大量にある場合や、中身が残ったままの一斗缶を手間なく捨てたいときには、不用品回収業者がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でも一斗缶を回収しています。
「産業廃棄物運搬処理業」の許可も保有しているため、事業から出たごみの回収も可能です。
対応地域であれば最短1時間以内でかけつけます。お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にご相談くださいませ!

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