スマートフォンは私たちの生活に欠かせないアイテムですが、処分方法については意外と知らないという方も多いでしょう。
そもそもスマートフォンは、手のひらサイズなので自治体のゴミ収集に出せば手軽に処分できるように感じます。
しかし、スマートフォンは不燃ごみとして単に捨てればいいわけではありません。
スマホには個人情報やデータが詰まっており、不適切な処分は思わぬトラブルを招く可能性があります。
本記事では、安全で環境に配慮した6つのスマホ処分方法を詳しく解説します。
各方法のメリット・デメリット、処分費用、注意点などもまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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スマートフォンは家庭ゴミで出せない!
スマートフォンは家庭ゴミとして捨てることができません。
主な理由は、スマートフォンにはリチウムイオン電池が使用されているためです。
リチウムイオン電池は非常に便利で多くの電子機器に使われています。
しかし、破損や不適切な処理が原因で、発火や爆発をする危険性があるのも事実です。
とくに、ゴミ収集車の中や廃棄物処理施設で圧力がかかると、発火し火災になるリスクが高くなります。
実際、近年はリチウムイオン電池が原因となる火災が増加しており、大きな社会問題となっています。
安全に処分するためには、家電リサイクル法に基づき、リサイクルボックスや回収業者を利用しましょう。
電気店や携帯ショップには、回収ボックスが設置され、無料でリサイクルできる場合もあるので、正しい方法で処分するようにしましょう。
スマートフォンの処分方法6選
スマートフォンの処分方法は主に6つあります。
- リサイクルショップに売却する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 携帯ショップ・家電量販店で回収してもらう
- 自治体の回収ボックスで処分
- 友人や家族に譲る
- 不用品回収業者に依頼する
ここでは、スマートフォンの処分方法を6つ紹介します。自分に合う方法を見つけて、スマートフォンを正しく処分をしましょう。
リサイクルショップに売却する
使わなくなったスマートフォンを処分したいのなら、リサイクルショップに売却するのもおすすめです。
リサイクルショップでは動作に問題がなく、外見が良好なスマートフォンなら高価で買い取りをしてくれます。
とくに、発売からそれほど経っていないモデルや人気機種であれば、より高い価格での買い取りが可能です。
高額買取されやすいスマートフォンは以下のとおりです。
- iPhone(アイフォン)
- Galaxy(ギャラクシー)
- AQUOS(アクオス)
- Pixel(ピクセル)
- Xperia(エクスペリア)
- 楽天モバイルオリジナル
- arrows(アローズ)
- oppo(オッポ)
- Huawei(ファーウェイ)
- Nexus(ネクサス)
リサイクルショップのメリットは、店舗に持ち込めばその場で査定と買取が完了する点です。
手続きが簡単でスピーディなので、使わなくなったスマートフォンをすぐに現金化したいときに役立ちます。
フリマアプリやネットオークションに出品する
まだ使用可能なスマートフォンを処分したいのなら、フリマアプリやネットオークションを利用するのもおすすめです。
フリマアプリやネットオークションなら、自分でスマホの価格を設定できるので、納得した取引ができます。
リサイクルショップで買い取りを拒否されたスマートフォンでも、フリマアプリやネットオークションなら出品ができるため、高値で売れる可能性もあるでしょう。
フリマアプリは、初心者でも操作が簡単で扱いやすい点が大きな魅力です。
売買の手続きがスムーズに進むため、誰でも簡単に始められます。
一方、ネットオークションでは、入札形式で高額落札を狙える点がメリットです。
ただし、ネットオークションやフリマアプリを利用する際は、購入者とのトラブルを避けるために注意すべき点がいくつかあります。
たとえば、商品説明を丁寧に行ったり、傷や動作状況などの詳細を細かく記載したりして、購入者に正確な情報を提供することが大切です。
ネット販売は購入者が商品を手に持って確認することができないため、詳細な情報を文章や写真を使って相手に伝える必要があります。
ネットオークションやフリマアプリを使用してスマートフォンを売った場合は、発送作業も自分で行う必要があるため、リサイクルショップで買取をしてもらうよりは手間がかかるでしょう。
携帯ショップ・家電量販店で回収してもらう
携帯ショップや家電量販店では、不要になったスマートフォンを無料で回収しています。
手続きが簡単で安全に処分できるため、古いスマートフォンの処分方法で困ったときにおすすめです。
一部の店舗ではポイント還元やキャンペーンを実施しているケースもあるので、上手にタイミングを合わせられれば、特典を得られるチャンスもあります。
携帯ショップや家電量販店なら、個人情報の流出を防ぐために、初期化やデータ削除をサポートしてくれる店舗もあるのでセキュリティ面でも安心です。
au(エーユー)
使用しなくなった携帯電話は、au Style/auショップにご持参ください。 電話機・電池・充電器は、ブランド・メーカーを問わず回収し、リサイクルを行っています。(中略)なお、お客さま情報保護のため、回収させていただいたケータイは、データのオールリセット、およびケータイに穴を開け、データを取り出せないようにしておりますので、安心してリサイクルにご協力いただけます。
au|よくあるご質問「使用しなくなった携帯電話はどうしたらいいですか?」より引用
docomo(ドコモ)
ドコモショップ/d garden、イベントなどで、お客さまの使用済み携帯電話をブランドやメーカーを問わず回収しています。
お客さまの個人情報を守るため、電池を内蔵していない携帯電話は、データを取り出せないよう破砕工具(ケータイパンチ、スマホパンチなど)を用いて、お客さまの目の前で穴をあける処理を実施しています。
docomo|携帯電話の回収に関するよくあるお問い合わせ より引用
SoftBank(ソフトバンク)
携帯電話機の本体・電池パック・USIMカード・充電器類は、ブランドやメーカー、新旧機種を問わず回収しています。ソフトバンクショップまでお持ちください。
SoftBank|よくあるご質問(FAQ)より引用
上記のように、携帯ショップでは機種によっては目の前でデータを消去したり、スマホを破砕して処理してくれることもあります。
物理的にスマホを使用できなくするので、情報漏洩のリスクがなくなり、安心して処分できる点がメリットです。
最新モデルへの機種変更を検討しているのなら、その場で古いスマートフォンを引き取ってもらえる携帯ショップや家電量販店での処分を検討してみましょう。
自治体の回収ボックスで処分
スマートフォンを処分したいのなら、自治体の回収ボックスを利用するのもおすすめです。
自治体では資源リサイクルの一環として、スマートフォンを回収するための専用ボックスを設置しています。
基本的に回収ボックスの利用は無料です。
設置場所は総合スーパーや市役所、公共施設などが多く、簡単にアクセスができます。
回収ボックスに入れられたスマートフォンは、金属と部品に分解されて再利用されるため、環境にも優しい点が魅力です。
ただし、携帯ショップや家電量販店とは異なり、データのバックアップや削除など、事前に全て自分で行う必要があります。
また、自治体の回収ボックスで処分できる品目は市町村ごとで異なります。
そのため、自治体のホームページなどで予め確認することが大切です。
小型家電の処分について詳しくはこちら↓
名古屋市ではどのように小型家電をリサイクル回収しているの?小型家電リサイクルとはどんなものかも詳しくご紹介!
友人や家族に譲る
まだ使用可能なスマートフォンであれば、友人や家族に譲るのも良い処分方法です。
とくに初めてスマートフォンを使う方や予備機を探している方には喜ばれるでしょう。
友人や家族に譲れば、リサイクルや売却の手続きがいらないため、手軽にスマートフォンを処分できます。
ただし、データなど個人情報は自分でしっかり消去しましょう。
譲る際には、新しい持ち主が使いやすいように、充電器やケースも一緒に渡すとより親切です。
不用品回収業者に依頼する
スマートフォン以外にも処分する物がある場合、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。
不用品回収業者なら電話1本で自宅まできてくれ、不用品を運び出してくれます。
他の処分方法と異なり、料金は多少かかりますが、処分するものが多い場合に便利な方法です。
スマートフォンの他に大型家具や家電などもまとめて処分できるため、一度に多くの不用品を片付けられます。
ただし、業者によって処分費用が異なるため、事前に料金を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
悪質な業者に依頼すると、不正な廃棄やデータの流出などのリスクも考えられるため、口コミや評判を参考にして選ぶようにしましょう。
スマートフォンを処分する際の6つの注意点
スマートフォンを処分する際には、いくつかの重要なポイントを確認しておく必要があります。
- データのバックアップを取る
- データを消去する(初期化)
- SIM・SDカードは取り外す
- 付属品を整理する
- 業務用スマホは情報漏洩に注意
ここではスマートフォンを処分する際の6つの注意点を解説します。
トラブルを避けつつ、安全にスマートフォンを処分したいのなら、ぜひチェックしてみてください。
①データのバックアップを取る
スマートフォンを処分する際は、データのバックアップを取ることが大切です。
スマートフォンには連絡先や写真、アプリの設定など、たくさんのデータが保存されています。
そのため、スマートフォンを新しくする際はこれまでのデータを失わないよう、バックアップの処理が必要です。
バックアップを取る方法は主に以下の4つがあります。
- クラウドサービスの利用
- PCへの転送
- アプリのバックアップ
- 設定のエクスポート
ここでは、スマートフォンを処分する際にバックアップを取る方法を解説します。
自分のやりやすい方法を見つけて、データのバックアップを取っておきましょう。
クラウドサービスの利用
クラウドサービスを利用すれば手軽にデータのバックアップができます。
Google DriveやiCloudなどのクラウドサービスなら写真や連絡先、ドキュメントをインターネット上に保存できます。
新しいスマートフォンでログインするだけでデータを復元できるため、非常に便利です。
PCへの転送
持っているPCへ転送することでデータのバックアップを取る方法もあります。
クラウドサービスに抵抗がある場合や、大容量のデータをバックアップしたい場合に便利です。
データを転送する際は、USBケーブルを使ってスマートフォンとPCを接続し、写真や動画、ドキュメントを直接保存します。
データがインターネット上に露出するリスクが心配な方は、PCへの転送を検討してみましょう。
アプリのバックアップ
ダウンロードしているアプリも、引き続き新しい端末で使用したいのならバックアップが必要です。
多くのアプリでは、クラウド上にデータを保存しているため、アカウントに再ログインするだけで復元ができます。
しかし、万が一のこともあるため、念のためにアプリのデータが自動でバックアップされているか確認しましょう。
ゲームアプリの場合、バックアップ設定を見逃すとデータが失われることもあるため注意が必要です。
設定のエクスポート
一部のスマートフォンでは、設定情報をエクスポートする機能が備わっています。
設定をエクスポートをする機能を使えば、新しいスマートフォンに簡単に設定を移行することができ、初期設定にかかる時間を短縮できます。
たとえば、Wi-Fiの設定やアプリのレイアウトなど、普段使い慣れている設定がそのまま使えるので、新しいスマートフォンに早く慣れるのにも役立つでしょう。
古いスマートフォンに設定情報をエクスポートする機能が備わっているかは、取扱い説明書で確認できます。
②データを消去する(初期化)
バックアップが完了したら、スマートフォンのデータを完全に消去しましょう。
スマートフォンには個人情報や銀行のアカウント情報、パスワードなどが保存されています。
情報を残したまま処分すると、第三者に悪用される危険性もあるので忘れずに行いましょう。
データを消去する方法は、スマートフォンの設定メニューから「初期化」または「工場出荷時の状態に戻す」というオプションを選び実行するだけです。
また、専門のデータ消去ツールを使って完全にデータを消す方法もあります。
セキュリティ面が気になる方は、専門のデータ消去ツールも検討しましょう。
③SIM・SDカードは取り外す
スマートフォンを処分する際には、SIMカードやSDカードを必ず取り外すようにしましょう。
SIMカードには電話番号や通話履歴、SMSなどのデータが保存されています。
SDカードには写真や音楽、アプリデータなどが保存されているため、放置して処分すると個人情報が漏洩する恐れがあるからです。
取り外したカードは、再利用するか、適切な方法で処分してください。
不要になったSIMカードの場合は、携帯ショップで機種変更をする際に処分してもらうことも可能です。
④付属品を整理する
スマートフォンを売却したり、譲渡したりする際には、付属品の整理も一緒に行いましょう。
充電器やケーブル、イヤホン、ケースなどが揃っていると、次の使用者にとって使いやすくなるので高価で買い取ってもらいやすくなります。
また、古くなって使えない充電器やケーブルは、自治体の回収ボックスや家電量販店、販売店などで引き取ってもらいましょう。
ケースや保護フィルムは、基本的に自治体のゴミ回収に出せます。
素材に合わせて、自治体の可燃ごみや不燃ごみとして処分するようにしましょう。
⑤分割払い中の端末は処分できない
処分予定のスマートフォンが分割支払い中なら、端末の処分を見送ったほうが賢明です。
スマートフォンを売却して処分しても、未払い金がある場合、携帯会社はペナルティで利用制限をかける可能性があります。
利用制限とは、SIMカードを挿しても通話やインターネットが使えなくなることです。
このような利用制限がかかったスマホは「赤ロム」と呼ばれます。
赤ロムの端末を売却すると、利用制限がかかった際に購入者から損害賠償を請求されるなどのトラブルに発展する可能性があります。
そのため、スマホを売却する際は、必ず購入代金の支払い終えてから行うようにしましょう。
⑥業務用スマホは情報漏洩に注意
業務用スマートフォンは、勝手に個人で処分することはできません。
なぜなら、法人で利用していたスマートフォンには、自社や取引先関係の連絡先や、電子メール・社内システムなどに接続できるアプリなど、さまざまな重要情報が入っているからです。
万が一、情報漏洩が起こった場合、会社から損害賠償を請求される恐れもあるでしょう。
そのため、業務用スマホを処分する際は、情報漏洩を避けるためにも、きちんと会社の指示に従い、手続きを踏んでから処分する必要があります。
まとめ
使わなくなったスマートフォンを処分する方法は複数あります。
- リサイクルショップへの売却
- フリマアプリやネットオークションでの出品
- 携帯ショップや家電量販店での回収
- 自治体の回収ボックスを利用
- 友人や家族に譲る
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれにメリット・デメリットがあるので自分にあった方法を探すことが大切です。
処分費用は無料でできる場合もあれば、買取をしてもらうことで収益を上げることもできます。
スマートフォンの処分にお金をかけたくないという方は、買取や譲渡などの方法を積極的に検討しましょう。
また、スマートフォンを処分する際は、データのバックアップを取ったり、初期化してデータ消去したり、安全管理のために事前にやるべきことがあります。
安全にスピーディーにスマートフォンを処分したいのなら、不用品回収業も検討してみましょう。
不用品回収業者ならスマートフォンだけでなく、一人では運べない大型の家具や家電などもまとめて処分できます。
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