どのご家庭にも必ずあると言っていいほど、私たちの身近な存在の「掃除機」。
掃除機は、ゴミやホコリを除去し、日々私たちの身の回りをキレイに保つのに大きな役割を果たしてくれています。
掃除機がまだない頃の家屋は表に面した壁の下部分に「掃出し口(はきだしぐち)」という小さな扉があり、そこから「座敷箒(ざしきほうき)」と言われるほうきを使ってチリやホコリを掃き出すというのが一般的でしたが、現在はコード式の掃除機に始まり、コードレスのものからお掃除ロボットまで、お掃除家電は目まぐるしい進化を遂げています。
掃除機の寿命は約7年前後と言われており、寿命が近くなると途中で止まったり、吸引力が弱くなったりするなどの症状が出てきます。できるだけ長く使うためには、衝撃を与えないようにしたり、ゴミをこまめに捨てたりすることが大切です。
また、最新の掃除機は省エネ性能が高いので、今後掃除機を長く使用したいのなら最新式への買い替えを検討するのも選択肢のひとつです。
ここで気になるのが、買い替えで古くなった掃除機や壊れてしまった掃除機は、一体どのように処分したら良いのか…ということです。
掃除機の捨て方は、お住まいの地域によっても異なり、実はいくつか方法があります。
今回は、私たちの暮らしに欠かせない「掃除機」の詳しい捨て方、お得な情報などをまとめてご紹介していきます!
こちらの記事もオススメです!
1. あなたのはどれ?多種多様な「掃除機」
掃除機の捨て方を検討する上で、まずはお持ちの掃除機がどんな種類なのか確認する必要があります。
掃除機の種類によって寿命や処分する方法が多少変わってくるため、掃除機にはどんな種類があるのか知っておくと、後々処分する際や買い替えの際にきっと役に立つはずです。
では早速、掃除機の種類をいくつか見ていきましょう。
紙パック式掃除機
紙パック式は昔からある紙パックにゴミを溜めて交換するタイプの掃除機。
ゴミを溜めておくので臭いが気になったり、紙パックを購入しなくてはいけないのでその費用はかかってしまうものの、掃除機の中で最も寿命が長く約15年と言われています。また、手入れは紙パックを捨てるだけで簡単です。
サイクロン式掃除機
ダストカップに直接ゴミを溜めることができるサイクロン式掃除機。溜まったらゴミを捨てるだけで便利ですが、捨てるときに少し細かいホコリなどが舞ってしまうのがデメリット。しかしサイクロン式の吸引力は業界お墨付き!寿命は6~8年と、決して長くはないですが近年はサイクロン式掃除機の人気が高まっているようです。
スティック型掃除機
さまざまな場所に持っていくことができる便利なコードレスタイプのスティック型掃除機。コードレスの中でも紙パック式やサイクロン式の両方あり、基本的には内蔵されているバッテリーで寿命は左右されます。
コードレスタイプに使用されるバッテリーの寿命は基本的にはどれも同じで、メーカーや使用頻度によって多少異なりますが、バッテリーの寿命は6〜7年前後。
そのため、本体は使えてもバッテリー交換の必要性があります。
ハンディクリーナー
ハンディクリーナーは、比較的コンパクトで軽く、片手でも持てる小型の掃除機。 卓上や、棚の隙間、PC用キーボードの上などを掃除したいときに重宝します。 また、車の中といった狭い場所を掃除しやすいのも魅力です。
ハンディクリーナーにも紙パック式・サイクロン式とあり、こちらもバッテリー寿命は同じく6〜7年前後です。
ロボット掃除機
人気のロボット掃除機にもバッテリーが内蔵されています。したがって、コードレス掃除機と同じくバッテリーの寿命があります。こちらも個体差がありますが、なんと2年前後とかなり短め。
修理部品がなくなるまではバッテリー交換をしても良いかもしれませんが、それ以上経ったときは買い替えを検討することをオススメします。
布団クリーナー
布団クリーナーの中には「布団専用タイプ」と「掃除機兼用タイプ」の2種類があり、基本的には布団を掃除することに特化して作られたものなので、布団を掃除しやすいように使い勝手や機能が考慮されています。
布団はふわふわしているので普通の掃除機をかけるのは一苦労ですよね。しかし、布団クリーナーなら取り回しやすく、簡単に操作可能です。
また、布団クリーナーにもコード式・コードレスとあり、寿命は長くても6〜7年前後です。
スチームクリーナー
スチームクリーナーは給水タンク内の水を沸騰させることによって、発生した高温の蒸気を噴射します。 この高温の蒸気が汚れを浮かせることで落としやすくなるため、洗剤や薬品を使わずに掃除をすることができる、というわけです。
スチームクリーナーはゴミを吸い取る掃除機とは違い、汚れを浮かせて取る仕組みになっています。一見すると掃除機ではないように思いますが、「掃除をする機械」という意味では掃除機ということになります。
スチームクリーナーの寿命は、他の種類の掃除機とは異なり、ボイラーの寿命で考えられます。ボイラーの寿命は1,000時間とされており、一回の使用が2時間だった場合寿命は500回ということに。
年間に2時間で50回を使うとすれば、単純計算では5年が耐用年数の目安と考えれば良さそうです。
2. 掃除機を処分する前に
ここまでで掃除機の種類によって寿命が異なるというのは理解していただけたかと思います。
では次の段階として、ご自身に合った処分方法を選ぶためにも事前に掃除機の状態をチェックしておきましょう。掃除機の状態をしっかりと把握し、それを踏まえた上で処分方法を選択していきましょう。
キズや汚れはどれくらいある?
出品や買取業者で売却をお考えの方は、まず掃除機の見た目を念入りにチェックしましょう。パッと見キレイに見える掃除機だとしても、ノズルやパイプの中が髪の毛やホコリだらけ…なんてことも大いに考えられます。
キレイに掃除をしてもキズや汚れが目立つようであれば、不燃ゴミや粗大ゴミなどの廃棄処分が適しています。
備品は紛失していないか
どんなに掃除機の見た目がキレイでも、付属となる備品がないと引き取りを断られる場合があります。
装飾などオプションの備品は別ですが、「ヘッド」や「隙間用ノズル」、「延長ホース」などは掃除機に欠かせないパーツのひとつです。
備品の欠損は商品価値を大幅に下げてしまうため、掃除機自体の状態が良かったとしても買取が難しくなってしまいうことを忘れないようにしましょう。
人気メーカー・ブランドかどうか
洋服などと同じように、掃除機も人気メーカー・ブランドであるほど商品価値が高くなります。
少々のキズがある程度なら、ある程度の価値があるとみなされるため、やはりブランドものの掃除機は出品や買取に向いていると言えます。
反対に、ノーブランドの場合は新品のもの以外値段がつきにくく、状態によっては廃棄処分するしかありません。
なお、人気ブランドの掃除機であっても、冒頭でお伝えしたように掃除機には寿命があります。製造年数が5年以上経ってしまっている場合は買取を断られるので注意してください。
3. 掃除機の捨て方とは?
掃除機の状態をチェックした次は、処分方法の選択です。
ひとことで「掃除機」とは言っても大きさはさまざまで、ハンディタイプでコンパクトな掃除機もあれば、コード式で大型の掃除機もあります。その大きさによって、自治体で処分方法を分けている場合もあるため処分時には注意が必要です。
掃除機の処分方法として挙げられるのは、
- 不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する
- 自治体のゴミ処理施設に自己搬入する
- 小型家電回収ボックスを利用する
- 家電量販店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- 家電専門の買取業者に依頼する
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 知人や友人に譲る・寄付する
- 不用品回収業者に回収・買取を依頼する
この9つです。では順番に見ていきましょう。
① 不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する
掃除機の処分方法としてもっとも手軽な方法が、自治体で不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する方法です。処分方法は紙パック式、サイクロン式は関係なく、掃除機の大きさで変化します。
不燃ゴミで処分する場合は指定された曜日にしてのゴミ袋に入れて収集場所へ持っていくだけでOK。しかし、一般的な掃除機はサイズが大きいため粗大ゴミとして処分することが多いようです。
掃除機を粗大ゴミとして処分する場合、以下のような手順が必要になります。
<粗大ゴミの申し込み手順>
- 粗大ゴミ受付センターに電話で申し込む
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- 指定の販売店などで(スーパーコンビニ他)、手数料納付券(シール)を購入
- 納付券に名前を記入して、掃除機に貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
※一般的な、粗大ゴミの申し込み手順です。自治体によってルールや必要な費用は異なりますので、詳しくは各自治体のHPなどでご確認ください。
掃除機の処分は自治体によってさまざまで、名古屋市の場合は、
掃除機(充電式) | 充電式家電 | 縦15cm×横40cm×奥行25cm以下のものは小型家電回収ボックス 環境事業所まで持ち込めない場合は、充電式電池を外して粗大ゴミへ |
掃除機(充電式でないもの) | 粗大ゴミ | 縦15cm×横40cm×奥行25cm以下のものは小型家電へ |
このように充電式かそうでないもの、また大きさでも細かく分別が異なっています。
また、自治体で充電式の掃除機を処分する際にはバッテリーの処分が必要不可欠です。
充電式掃除機やロボット掃除機に利用されるバッテリーには「リチウムイオン電池」「ニッケル水素電池」の2種類が使われているのが代表的です。「ニッケル」などの貴重な資源を含んでいるので、リサイクルすることが求められており、一般ゴミとして回収していない自治体が多いので注意しましょう。
<充電式掃除機・ロボット掃除機のバッテリー処分方法>
- バッテリーの接続部分をビニールテープなどで巻いて絶縁しておく
- リサイクル回収ボックスに入れる
とくに「リチウムイオン電池」には、発火する恐れのある材料が含まれているので注意が必要です。実際に「不燃ゴミ」として回収して、回収車の中で圧力がかかって発火してしまう事故が発生した例もあります。
粗大ゴミとして処分が必要な場合に注意が必要なのは、日程を自由に選べない点。例えば、名古屋市が実施しているインターネット受付の締め切りは、収集日の10日前までとなっています。
その他多くの自治体で月に1〜2回しか行われていないため、タイミングが合わないと1ヶ月処分が先延ばし…なんてことも。
今すぐ処分したいときは、他の方法を選んだ方が良いかもしれません。
② 自治体のゴミ処理施設に自己搬入する
自治体で掃除機を処分する方法のひとつに、「処理施設に持ち込む」自己搬入という手段があります。
<ゴミ処理施設に自己搬入する手順>
- 粗大ゴミ受付センターに電話で申し込む
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- 指定された日付に自身で処理場まで運ぶ
自治体により、自身であらかじめゴミ処理券を購入して貼る必要がある場合と、当日処理場にて現金で処分費用を支払う場合があります。ゴミ処理券の購入の必要がある場合は料金などの確認が済み次第、粗大ゴミ同様にスーパーやコンビニなどで購入し掃除機に貼っておきましょう。
回収・持ち込みのどちらの方法でも言えますが、自治体の処分は費用面では安くなるのは嬉しい反面、「回収・持ち込みの曜日が決められている」「自身で運ぶ手間が必要」な点が不便であり、引っ越しの都合などで急いでいる場合や手軽に処分したい方には不向きかもしれません。
③ 小型家電回収ボックスを利用する
小型家電(携帯電話、デジタルカメラなど)には、鉄、アルミ、金、銀、銅やレアメタルなど、有用金属が多く含まれる一方で、鉛などの有害な物質を含むものもあるため、適正な処理が必要です。このため、使用済み小型家電の回収・リサイクルを推進するため、平成25年4月1日から「小型家電リサイクル法」がスタートしました。
参考:政府広報オンライン
掃除機は、この「小型家電リサイクル法」の対象品目であるため、各自治体で処分方法が定められている規定に基づき、小型家電回収ボックスを利用して処分することができます。
<小型家電リサイクル法の対象掃除機>
掃除機の種類 | リサイクル対象か |
---|---|
紙パック式掃除機 | ◯ |
サイクロン式掃除機 | ◯ |
スティック型掃除機 | ◯ ※バッテリーは対象外 |
ハンディクリーナー | ◯ ※バッテリーは対象外 |
ロボット掃除機 | ◯ ※バッテリーは対象外 |
布団クリーナー | ◯ |
スチームクリーナー | ◯ |
このように、バッテリーは対象外など細かく規定はありますが、一般的に「掃除機」と分類される全てのものが小型家電リサイクル法の対象となっていることが分かります。
なお、名古屋市の場合は、充電式の掃除機(縦15cm×横40cm×奥行25cm以下)のものは「小型家電」とされており、それ以外は「粗大ゴミ」とされています。大きさによって小型家電に該当しない場合があるということだけ、理解していただければと思います。
スーパーや区役所などでも小型家電回収ボックスは設置されており、回収ボックスを利用すれば無料で手軽に掃除機を処分することができます。しかし、お住まいの自治体によって小型家電とするかどうかのルールが異なりますので、必ず事前に確認してから利用するようにしましょう。
④ 家電量販店に引き取ってもらう
すぐに処分したい場合は、家電量販店に引き取ってもらう方法もあります。
持ち込みで処分すれば、比較的安い金額の小型家電リサイクル料金(自治体の回収に近い金額)で処分することが可能です。
<店舗別 引き取り費用>
店頭に直接持ち込んだ場合、ヤマダ電機、エディオンは単体のリサイクル料金のみでかなり安く引き取ってもらえますが、ケーズ電機の場合、掃除機は中型家電として扱っているためリサイクル費用も1,100円と決して安くはありません。
また、ビックカメラは店頭引き取りを実施しておらず、宅配のみで「どれだけ入れても1箱1,980円」としていたり、引き取りのみは不可、もしくは引き取りのみの訪問の場合は出張料金を別途必要になったりと、利用する店舗によってもさまざまです。利用する前に各店舗のルールをきちんと確認した上で依頼しましょう。
新しい掃除機を購入するなら「下取り」がオススメ
家電量販店や通販で掃除機を購入する際、古い掃除機の下取りを行っている販売店もあります。
その場合、新しい掃除機の購入費用の足しにできたりポイントが還元されたりしてお得に掃除機を処分可能です。あまりにも古すぎるものは買取の対象にならなくても無料で引き取ってくれるケースが多いので、積極的にご活用ください。
⑤ リサイクルショップで売却する
家具家電など数多くのジャンルを取り扱うリサイクルショップなら、もちろん掃除機も買い取ってもらうことができます。処分に費用がかかるどころか、逆にお金を得ることができるのは嬉しいですよね。
お近くに店舗がなく持ち込みが難しい場合も、「出張買取」や「宅配買取」を利用することで、直接持ち込む必要はなくなります。
ただし、リサイクルショップは再販を目的としているためどんな掃除機でも良いというわけではなく、状態の良いものでないと買取不可になる場合も。
その場合、引き取ってもらえないことがほとんどなので、確実に処分したい場合には不向きな方法かもしれません。
⑥ 家電専門の買取業者に依頼する
リサイクルショップ同様に、キズや汚れがなく、状態の良い掃除機であれば家電専門の買取業者に依頼して売却するのも良いかもしれません。
さまざまなジャンルを取り扱うリサイクルショップでは、家電に詳しいスタッフが在籍していない可能性がありますが、家電を専門に取り扱う買取業者であれば掃除機を適正価格で査定することが可能です。ネットで簡単に無料査定することもできますし、「出張買取」、「宅配買取」そしてもちろん「店頭買取」も利用できます。
ただし、いくら家電専門の買取業者であっても壊れていたり製造年数が5年以上経過してしまっているものは買取は難しくなりますので、売却を考えるのならなるべくお早めに査定に出すことをオススメします。
⑦ ネットオークション・フリマアプリに出品する
ネットオークションやフリマアプリでは、出品者が設定した販売価格にて販売できるシステムとなっており、リサイクルショップや買取業者よりも高値で売ることができます。また、購入者とのやり取り、代金の受け取りなどはアプリの提供事業者を介して行われるので個人情報などが漏れる心配がなく、安心して利用することができますよね。
家具家電から文房具までさまざまな出品が見られ、老若男女問わず多くの方から支持を得ています。見た目がキレイで目立ったキズがなく、壊れている部分がない場合は価格が少々高くても売れやすい傾向にあり、さまざまな掃除機がすでに出品され取り引き成立したものも多く見られます。
実際にフリマアプリを利用する手順は以下のとおりです。
- 事前に掃除機の相場を調べたうえで、販売価格を決定する
- 商品説明をわかりやすく書く
- 出品物の商品画像を自分で撮影して、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
スマホひとつで簡単に出品でき、価格も好きに設定できるという点はメリットですが、こうして手順を見てみると、自分自身で行わなければならないことが多い印象です。
商品写真の撮影や細かな説明、個人間でのやり取りが不安に思う方は少々難しい方法かもしれません。
⑧知人や友人に譲る・寄付する
周りに掃除機が欲しい!という方がいらっしゃるなら、譲るというのも良いかもしれませんね。
掃除機は、ものによっては数万もする高価なものなので、譲ってもらえるとなればお相手も大変喜ばれるはずです。捨ててしまうよりも欲しいという方に再利用してもらえた方がこちらとしても嬉しいですよね。
ただし、相手が遠方であった場合には、配送料が必要になってしまいます。
そもそもお譲りする掃除機が高額なものだった場合は、無料で譲るのを条件に「配送料は相手持ち」にするなど、費用の面での話し合いを事前にきちんとしておかないと、知り合いと言えど後々トラブルになりかねないのでその点だけ注意しましょう。
支援団体に寄付するという方法も
まだまだ使える状態の良い掃除機を捨てるのではなく何かに役立てたいなら、支援団体に寄付するという方法もあります。
掃除機などの家電は、現地の発展状況などによってもそのまま利用することが難しい場合があるため、その場合掃除機をそのままの形で寄付することはできません。
しかし、その代わり掃除機の売却による売上からワクチン支援団体(認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会)を通じてワクチンにて現地にお届けする方法を利用することができます。
このように、専門家の判断で現地では再利用できないもの・輸送コストが大きいものに関してはワクチンにて自動的に振り分けしてもらえるので、支援者側で悩む必要はありませんのでご安心くださいね。
ただし支援団体に寄付する際に必要となる配送料は自己負担となっているため、遠方で配送しなければならないという場合は残念ながら処分時に費用が発生します。しかし、廃棄処分してしまうと無駄になってしまう資源で社会貢献できるのは素晴らしいことです。
弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。画像からリンク先に飛ぶことができますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
⑨不用品回収業者に回収・買取を依頼する
自分で持ち込む労力や、出品する手間と時間をかけずに掃除機を処分したいのであれば、不用品回収業者がオススメです!
不用品回収業者に回収をしてもらうメリットはいくつかあります。
- 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる。
- 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる。
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる。
- 自分で運び出す必要がない。
- 他の不用品もまとめて処分してもらえる。(まとめて処分する方がお得になる。)
不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もいるので注意が必要です。どういった点を気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構あるんです。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
せっかく要らなくなった掃除機や不用品を処分できたとしても、上記のようなトラブルに巻き込まれてしまっては意味がないですよね。依頼前には
- 会社のホームページを確認してみる
- 複数の業者から見積もりを取って見積もりを比較する
- 口コミを調べてみる
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
上記のようなポイントをチェックして、正規の業者に依頼ができるようにしておきましょう。
4. 掃除機の種類別の処分方法
掃除機にはさまざまな種類があるのはご存知ですよね。大まかな処分方法は前項でご説明いたしましたが、「ハンディクリーナー」と「紙パック式掃除機」ではオススメの処分方法は異なってきます。
ここでは、掃除機の種類別のオススメの処分方法を見ていきましょう!
紙パック式・サイクロン式掃除機
紙パック式・サイクロン式掃除機は、コードが付いているため移動が面倒ではあるものの、パワーの強さは魅力的ですよね。しっかりとお掃除したい方には、今でも欠かせない存在です。
この2つどちらも、状態が良ければ「売却」し、壊れていたり製造年数が5年以上であれば「不燃ゴミ・粗大ゴミ」としての処分か「不用品回収業者への回収依頼」がオススメです。
スティック型掃除機
一人暮らしに嬉しいスティック型の掃除機。コードレスタイプなのでより便利度がアップしています。掃除もしやすく、置き場所にも困らない掃除機です。
スティック型掃除機も、状態の良いものは「売却」し、悪ければ「不燃ゴミ・粗大ゴミ」か「不用品回収業者への依頼」、ホース部分を自治体の規定のサイズにカットできれば「小型家電回収ボックスの利用」も可能かもしれません。しかし、分解したとしても掃除機であれば「粗大ゴミ」と決められている地域もあります。
自己判断で分別せず、自治体のルールを確認した上で掃除機を処分しましょう。
ハンディクリーナー
車の中など、掃除機を持って行き辛い場所でも簡単に使えるのがハンディタイプ最大の魅力です。
ハンディクリーナーも、状態が良ければ「売却」できますし、悪ければ「小型家電回収ボックスを利用」しましょう。ボックスの入り口が30cm程度なので、それ未満のサイズのハンディクリーナーであれば回収してもらえるかもしれません。この場合は無料で処分できるのでお得ですよね。
もしも入らないサイズであった場合は、「不燃ゴミ・粗大ゴミ」もしくは「不用品回収業者への依頼」を検討しましょう。回収ボックスの設置場所や投入口のサイズは、各自治体に問い合わせるか公式HPを参考にしてください。
ロボット掃除機
何もせずとも掃除機が自走し、床をキレイにしてくれる優れもののロボット掃除機。どんどん性能が良くなっており、忙しい現代人には無くてはならない存在と言えるかもしれません。
ロボット掃除機を処分する場合も、状態が良ければ「売却」、悪ければ「小型家電回収ボックスを利用」もしくは「不燃ゴミ・粗大ゴミ」、「不用品回収業者への依頼」をして処分することができるでしょう。
布団クリーナー・スチームクリーナー
布団クリーナーは、寝具のウイルス除去や除菌をし、清潔に保つのに役立ちますし、スチームクリーナーは毎日家族が触れる場所を簡単に拭き掃除をしながら除菌することができる優れものです。
どちらも状態が良ければ「売却」可能ですし、悪ければ「小型家電回収ボックスを利用」もしくは「不燃ゴミ・粗大ゴミ」、「不用品回収業者への依頼」をして処分することができます。
充電式掃除機のバッテリーは別で処分を!
ここでも再度お伝えしたいのは、充電式掃除機は必ずバッテリーを別で処分しなければならないことです。「不燃ゴミ・粗大ゴミ」、「小型家電回収ボックス」での処分ではバッテリーは回収してくれません。
しかし、「不用品回収業者への依頼」であれば、バッテリー付きでも壊れていても回収可能です。面倒な手間を省きたいのであれば、「不用品回収業者への依頼」を検討してみてはいかがですか?
ここまでは、掃除機の処分方法、種類別のオススメの処分方法などをご紹介してまいりました。もしも処分したい掃除機が、キズも汚れもなく比較的新しいものだったとしたら、誰もが「買い取ってもらいたい!」と思うでしょう。
では、一体どんな掃除機であれば「買取」可能なのか、一緒に見ていきましょう。
5. どんな掃除機なら「買取」できるの?
掃除機の買取価格は、「商品の状態」や、「買取店舗」によっても異なるので、実際のところ明確な基準があるわけではありません。
しかし、実は商品の状態を判断して買取金額を決めるための5つの要素があるのです。この5つのポイントから、高値で買い取りしてもらえるかどうかを知ることができます。
買取金額を左右する5つのポイントとは?
掃除機の買取金額を左右する要素には5つあり、
- 見た目のキレイさ(商品の状態)
- 使用年数、経過年数
- ブランドやメーカー
- 人気商品かどうか
- 掃除機の種類
これらが最も重視されます。
一つ一つをもう少し詳しく見ていきましょう!
ポイント① 見た目のキレイさ(商品の状態)
掃除機の買取をする場合、キズや破損、汚れなどの状態を査定時にチェックします。部品の欠損や壊れている箇所がなく、見た目がキレイなものほど、買取価格が高くなります。
ポイント② 使用年数、経過年数
購入してからどれくらい年数が経っているか、何年ぐらい使用しているかということも、重要な査定ポイントです。掃除機の場合、寿命が約7年とされているため製造年数5年以上は減額されてしまいます。新しく、使用年数が短いものほど買取価格が高くなります。
ポイント③ ブランドやメーカー
人気ブランドや一流の家電メーカーの製品であれば、高値での買取が期待できます。
流行りのブランドや有名なブランドの掃除機などは、さらに高額の買取価格になることもあります。
ポイント④ 人気商品かどうか
掃除機のデザイン、色なども重要です。人気のデザインであれば高値での買取が期待できますが、逆の場合は、新しく状態の良いものであっても買取が難しくなることもあります。
ポイント⑤ 掃除機の種類
たとえ同じ人気ブランドの商品であっても、全ての掃除機が同じように売れるわけではありません。
中でもスティック型掃除機やお掃除ロボットなどは比較的売れやすい掃除機と言えます。全く売れないわけではないのですが、紙パック式の掃除機は手入れが面倒と敬遠される傾向があります。
以上が、買取金額を左右するポイント5つです。あくまで、査定する際の基準としてお話ししましたが、お持ちの掃除機が全ての項目に当てはまるというわけではありませんよね。
そんな場合に、少しでも高く掃除機を買い取ってもらうにはどうすれば良いのでしょうか?
掃除機を少しでも高く売りたい方のために、高く買い取ってもらうコツをご紹介していきたいと思います!
6. 掃除機をできるだけ高く買い取ってもらうためのコツ!
いらなくなった掃除機は、やはり少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
実は、ほんの少しの手間で、掃除機を高く査定してもらうことができるのです!そんな、掃除機を高く売るためのコツを一緒に見ていきましょう!
キレイに掃除をしておく
部屋をキレイにするために使用する掃除機が汚れていては減額対象になってしまいますので、売る前に見た目だけでなく内部もしっかり掃除をしましょう。
本体は、硬く絞った雑巾で拭きます。汚れが落ちにくい場合は薄めた中性洗剤を使用するのも効果的です。また、電気プラグなどは濡れていると故障の原因になるので渇いた布を使用してください。
ヘッドの部分は、説明書などを参考にしながら布や割りばし、綿棒などを使ってキレイにしましょう。
付属品をすべて揃える
取扱説明書、保証書、付属品(ノズルやブラシ、バッテリーなど)、外箱などの欠品は減額対象になります。掃除機を高く売るには、付属品がすべて揃った状態にしておきましょう!
サイクロン式の場合は、集塵部分の手入れも必要です。吸引力にもかかわるので、キレイにしておきましょう。
新作モデルが発売される前に売る
掃除機は新商品が発売されるサイクルの早い商品です。新商品が発売されると、買取価格の相場も下がりますので、とにかく早く売ることを意識してください!
掃除機が売れやすいシーズンを狙う
掃除機は季節を問わず利用する家電のひとつですが、特に良く売れるのは新生活が始まる4月と転勤する人が多い9月。
そのため、売れるシーズン直前の3月、8月が、中古の掃除機が高く売れる可能性が高くなる時期と言えます。
複数の業者に査定をしてもらう!
掃除機を高く売るために最も重要なのが、「複数の買取業者に出して査定金額を比べる」こと。なぜなら買取業者によって得意なジャンルや買取基準がバラバラで、査定額に差が出るからです。
少なくとも3社程度は見積もりに出すことをオススメします。いくつかの業者に見積もりに出すことでスタッフの対応など悪徳な業者かどうか判断するにも役立ちますし、お持ちの掃除機の買取相場を知ることもできます。ほかの店のほうが高かった…と後悔しないためにも、相見積もりは重要になるのです。
人気メーカーなら製造年数が5年以上でも売れることも!
通常は、壊れていたり古くなったものは売れない…というのが中古市場では常識なのですが、実は人気メーカーの機種、ロボット型などの人気の型は売れる可能性が高いです(その場合は、査定額の相場は安くなりがちです)。
人気メーカー・有名ブランドであれば、多少壊れていたり古くても問題ないとは驚きですよね。
では、次の項目でそんな人気メーカー・有名ブランドにはどんなものがあるのか見ていきましょう!
7. 掃除機の人気メーカー・有名ブランド
国内の一流ブランドや海外の有名ブランドの商品であれば、多少古くても、高額での買取が期待できます。
キズや不具合がある場合でも修理して売ることができるので、人気ブランドの掃除機を売るときは、幅広い商品を取り扱うリサイクルショップではなく、家電専門の買取業者、もしくは不用品回収業者のような中古家電の買取知識の高い業者に査定を受けることをオススメします。
国内の人気の家電メーカー・ブランド
日立(HITACHI)
株式会社日立製作所は、日本の電機メーカーであり、日立グループの中核企業でもある。世界有数の総合電機メーカー。
サイクロン式、紙パック式といった定番のラインアップはもちろん、卓上など狭いスペースの掃除に便利なセカンドクリーナー「こまめちゃん」など、独特の掃除機も販売。
パナソニック(Panasonic)
パナソニック ホールディングス株式会社は、日本の電機メーカーグループであるパナソニックグループの統括持株会社。
サイクロン式、紙パック式、ロボット掃除機、さらにはふとん専用の掃除機など、幅広い商品を展開。
マキタ
株式会社マキタは、愛知県安城市に本社を置く日本の大手総合電動工具メーカー。
手頃な価格と機能性を両立したコストパフォーマンス抜群の掃除機は、オフィスや公共施設などの清掃でも使用されています。カプセル式、紙パック式、サイクロン式の掃除機を展開。
東芝(TOSHIBA)
株式会社東芝は、日本の総合電機メーカーであり、東芝グループの中核企業。
日本の家電業界を長らく支えてきた老舗メーカーで、掃除機でも確固たる実績があります。
SHARP(シャープ)
シャープ株式会社は、大阪府堺市に本社を置く日本の電機メーカー。
スティック掃除機は、軽さと吸引力を兼ね備えており、天井の隅までキレイに掃除できます。高電圧25.2Vバッテリーを搭載したパワフルな掃除機も人気です。
三菱電機
三菱電機株式会社は、日本の大手総合電機メーカーであり、三菱電機グループの中核企業。
業界2位の売上高を誇る人気メーカーで、スタイリッシュなおしゃれ掃除機を取り扱っています。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ株式会社は、宮城県仙台市青葉区に本社をおく、生活用品の企画、製造、販売会社。
掃除機やテレビなどの電化製品はもちろん、寝具やオフィス収納品、アウトドア用品やガーデニング用品など幅広いジャンルの商品を扱っています。
海外の人気の家電メーカー・ブランド
dyson(ダイソン)
ダイソンは、シンガポールに本拠を構える電気機器メーカー。サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社。
「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」のキャッチフレーズで有名です。
iRobot(アイロボット)
アイロボット・コーポレーションは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ベッドフォードに本社を置く家庭用清掃ロボットの設計開発を行う企業。
床の汚れ具合などを踏まえて、部屋を自動で掃除してくれるロボット掃除機の代表格「ルンバ」のメーカーとして知られています。
Electrolux(エレクトロラックス)
エレクトロラックスは、スウェーデンのストックホルムに本社を置く家電メーカー。
コードレスクリーナーやロボットクリーナー、ハンディクリーナーなどを販売しています。
Shark(シャーク)
シャークはアメリカでシェアナンバーワンを誇る、掃除機メーカーです。
なんと先程ご紹介したダイソンを追い抜きアメリカシェアナンバーワンを達成しただけあって、多機能で優れた吸引力の強い本体や髪の毛の絡まない独自ブラシなど、使い勝手に優れた掃除機を販売しています。
8.「掃除機」処分時によくある質問
Q 当日中の対応は可能ですか?
A. もちろん可能です。急ぎでのご依頼でもお近くのトラックを派遣いたしますのでお手軽にお問い合わせください。ただ、引っ越しなどでご依頼が集中しやすい2月〜4月頃だと、せっかくのお客様からのご依頼をお断りする可能性がございます。もちろん他の時期でもトラックの稼働状況次第でお客様のご依頼をお断りする可能性がございますので、なるべく当日中ではなくお時間に余裕を持ってご依頼ください。
Q 見積もりだけ頼んで処分を断ることはできますか?
A. もちろんお見積りだけのご依頼も承っております。やはり他のお店でも査定をして最もお得に処分できる業者を探したいでしょう。当社ではお客様に安心してご利用いただくため、お見積り後のキャンセルも可能としております。この際のキャンセル料はいただきませんのでご安心ください。ただ、当社では長年家電のレンタル業や買い取り業も行っております。家電に詳しいスタッフが相場に応じた適正価格をご提案いたしますので、当社で処分いただくことを前向きにご検討いただけますと幸いです。
Q 急遽掃除機以外のものも一緒に持っていってもらうことはできますか?
A. トラックの空き次第で対応できます。当社では作業費の削減のため、ルートを事前に決めて1回に複数のお客様のご自宅を訪問しております。したがってベッドなどサイズが大きいものに関しては、前後にご予約いただいているお客様のご依頼内容によってはお断りしてしまうことがございます。回収品目が増えそうな場合は、できるだけ早めご連絡をいただけますと幸いです。
Q 夜間や早朝の回収は可能ですか?
A. 基本的には営業時間の9時〜20時まででお願いしております。ただ、お客様のご都合が合わない場合は時間外の対応もいたします。しかしスタッフのシフトの関係もあり、急ぎでの対応は難しいです。時間外対応をご希望の場合はなるべくお早めにご相談ください。
Q 電源が入らず故障している掃除機ですが回収して貰えますか?
A. 故障しているものは買取対象外ではありますが、回収処分としてもちろん対応しておりますのでご安心ください。他にも買取や処分をご希望の家具や家電がありましたら、一緒に回収しますとお得になります。お気軽にご相談ください。
9. まとめ
今回は、私たちの身近にある掃除機の捨て方、種類別の処分方法、お得な情報などについてまとめてご紹介してまいりました。
掃除機の処分方法をおさらいすると、
- 不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する
- 自治体のゴミ処理施設に自己搬入する
- 小型家電回収ボックスを利用する
- 家電量販店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- 家電専門の買取業者に依頼する
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 知人や友人に譲る・寄付する
- 不用品回収業者に回収・買取を依頼する
この9つでしたね。
ひとことで「掃除機」とは言っても、紙パック式掃除機からハンディクリーナー、さらにはロボット掃除機まで、掃除機の種類はさまざまです。その種類によっても適した処分方法は変わってくるため、まずはお持ちの掃除機がどんなものなのかきちんと把握しなければなりません。
掃除機は「小型家電リサイクル法」に該当する家電です。環境のためにリサイクル(再利用)やリユース(再使用)をして、私たち全員が意識して適切な方法で処分していきましょう。