新しいパソコンを買うとき、要らなくなった古いパソコンはどうしていますか?
買い替えてすぐに元のパソコンを捨ててしまうという潔い方もいらっしゃるかもしれませんが、必要なファイルや環境を新しいパソコンに移行したあともしばらくの間は、古いパソコンもそのまま残しておくという方が多いのではないでしょうか。
そして、そのままほこりをかぶって放置される…なんていうケースも!
使っていないパソコンを捨てずに放置してしまう原因として、まだ使えるからもったいない、高いお金をかけたパソコンを捨ててしまうのがもったいないといった理由が考えられますが、そのほかに、捨て方がわからないという問題があります。
確かに、パソコンの捨て方には決まりがあり、簡単にごみに出すことはできません。場合によっては、お金を払って処分しなければならない決まりになっていますし、捨てたくても難しくてできないという方も多くいらっしゃるようです。
そこで今回は、要らなくなったパソコンを廃棄処分する方法、さらに、お得に処分する方法についてご紹介したいと思います。
1.パソコンの処分にはお金がかかる?
パソコンは家電製品ですが、皆さんご存知のように、燃えるごみや粗大ごみに捨てることはできません。
平成13年に施行された「資源有効利用促進法」という法律で、要らなくなったパソコンはすべてリサイクルするということが定められました。さらに、平成25年に定められた「小型家電リサイクル法」により、自治体ごとの回収も行われています。
パソコンはすべてメーカーが回収してリサイクル!
パソコンをどのようにしてリサイクルするかというと、デスクトップパソコンの本体、ディスプレイ、ノートパソコンを各メーカーが回収し、再利用、再資源化を行います。パソコンには鉄やアルミなどの金属や金・銀ほかレアメタルなども使われているので、それらを捨てずに有効利用することで、限られた大切な資源を守っています。
パソコンのリサイクル費用は?
平成15年10月以降に販売された、「PCリサイクル」マークのついたパソコンにはリサイクル料金がかかりません。実際は、販売価格にリサイクル料金が上乗せされているのですが、処分する際に改めて支払う必要はないということです。
メーカーに送る場合や、自治体の指定引取場所に持ち込む場合は送料などもかからないので、お金をかけずにパソコンを処分することができます。
それ以前に販売されたパソコン、自作パソコン、メーカーが不明、「PCリサイクル」マークがついていないパソコンについては、リサイクル料金、場合によっては回収費用(送料)を払ってリサイクルする必要があります。
小型家電リサイクル法とは?
金・銀ほか貴重なレアメタルを多く含む、携帯電話、デジタルカメラ、パソコンなどの小型家電製品をより効率的に回収するため、自治体や家電量販店などで小型家電の無料回収を行っています。
回収ボックスに入るサイズのもの(30cm×15cm×30cmまで)は、ボックスに直接入れることができます。そのほか、指定の日時に拠点回収を行っている場所では、直接パソコンを持ち込むことができます。回収場所は、自治体のHPなどで確認することができます。
2.査定で高く評価されるパソコンとは?
リサイクルするだけでなく、まだ使えるパソコンは中古買取を利用することができます。パソコンを専門に扱うショップで高値で買い取りしてもらえるパソコンには、どのような特徴があるのでしょうか?
有名メーカーの製品、国産の正規品
国内外のさまざまなメーカーのほか、最近では、パソコンショップのオリジナル商品などさまざまな種類のパソコンが売られています。海外メーカーの製品など、ハイスペックのパソコンをかなり安く買うこともできます。
ですが、中古パソコンとして売る場合は、東芝、富士通、NECなど国内の有名メーカーの製品のほうがより高く評価されているようです。そのほか、海外の大手パソコンメーカーの製品も人気です。
売れるパソコンのスペックは?
WindowsとMac、どちらもそれぞれ人気がありますが、中古パソコンの市場はWindowsのほうが規模が大きいようです。
Windowsモデルにofficeを搭載、高性能のCPU、十分な量のメモリ、HDD、内臓モデムなどを備えたパソコンは、高値での買取が期待できます。
中古買取が難しいパソコンを売る方法
専門店での買取が難しい状態のパソコンを処分するには、リサイクルする以外に、ジャンク品として売る、ネットのフリマサイトなどで引き取り手を探すという方法があります。
家電製品を取り扱っているリサイクルショップでは、壊れて動かないパソコンでもジャンク品として回収しているところがあります。少額で買取、または無料で回収してもらえるので、リサイクルの手続きがよくわからないという方にはおすすめです。
フリマサイトなどに出品すると、壊れたパソコンでも意外と売れることがあります。パソコンの状態(動かない、備品が足りない、不具合の個所)などを明確に提示して出品し、買い手がついた場合の配送方法(送料の負担など)についても、事前にしっかりと取り決めをしておくことが大切です。
3.高価買取が期待できるパソコン一覧
中古買取でより高く評価される、国内外のパソコンメーカーの製品の一例をご紹介します。
TOSHIBA(東芝):日本を代表する大手電機メーカー
dynabook(ダイナブック)シリーズ ほか
FUJITSU(富士通):日本の総合エレクトロニクスメーカー
FMV(エフエムブイ)シリーズ ほか
NEC(日本電気):日本の大手電機メーカー
LAVIE(ラヴィ)シリーズ ほか
DELL(デル):世界トップクラスのシェアを誇る、アメリカのパソコンメーカー
Inspiron(インスパイロン)シリーズ ほか
HP(ヒューレット・パッカード):アメリカのパソコンメーカー
Pavilion(パビリオン)シリーズ ほか
4.パソコンをできるだけ高く売るためにできること
せっかくパソコンを売るなら、できるだけ高く売りたいですよね。査定前に準備しておくべきポイントをご紹介します。
備品、ケーブル類、アダプター、取扱説明書を用意
パソコンを売る場合は、付属していたケーブル類やアダプター、CDや備品、取扱説明書などをできる限りそろえておきましょう。
本体のみ、モニターのみでも売ることはできますが、備品類や取扱説明書がそろっているほうが査定での評価が高くなります。
査定を受ける前のメンテナンス
長年使っているパソコンには、どうしても手垢やさまざまな汚れがついてしまいます。査定を受ける前にはほこりを落とし、PC専用クリーナーで目につく汚れを取り除いてしておきましょう。コード類に付着した汚れやほこり、本体の背面は特にほこりがたまりやすいので注意が必要です。
ただし、無理に分解してまでクリーニングをする必要はありません。むしろ、トラブルのもとなのでおすすめしません。
パソコンを売るときの注意点
使っていないパソコンを処分するときは、リサイクルする場合でも、売る場合でも、データを消去しておくことが大切です。
単にメールやファイルを消しただけでは、データがどこかに残ってしまい、部分的に復元できてしまう可能性があります。(間違って消してしまったデータの復旧サービスがあることからも、その危険性がわかります!)
パソコンを初期化するか、データ消去ソフトを使って、すべてのデータを消してしまうことをおすすめします。よくわからない場合は、専門店で相談してみてください。
5.まとめ
要らなくなったパソコンの処分方法、できるだけお得に処分する方法についてご紹介しました。
買い替えで使わなくなった古いパソコンは、リサイクルする前に、ぜひ中古買取をお試しください!意外と高値で売れるかもしれません。