油の正しい処分方法3選|捨て時は?処理はどうする?注意点まで解説

目次

油

オリーブオイルやサラダ油、ごま油など、料理する際に欠かせない「油」。
とても身近な存在ですが、油の処分は面倒な点が多く「どうやって処分するのが正解?」「もっと簡単に捨てられないの?」とお悩みの方もきっと多いのではないでしょうか。

油の処分は正しいやり方でないとトラブルの原因にもなるため、注意が必要です。

今回は食用をはじめとした油の正しい処分方法について解説していきます。
油の捨て時をはじめ、酸化した油を使うリスクや詳しい処理方法についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼この記事でわかること

  • 油の正しい処分方法
  • 油を処分する際の注意点
  • 油の入っていた容器の捨て方
  • 油の使用期限
  • 油の処理方法
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

油の処分方法は3通り

廃油

油の処分方法として挙げられるのは以下の3つです。

  1. 自治体を利用し処分する
  2. 廃油回収業者へ依頼する
  3. 不用品回収業者へ依頼する

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

①自治体を利用し処分する

油は適切な処理をした後、自治体での処分が可能です。

以下は油の処分について記載のあった自治体の一例です。

自治体名分別区分備考
愛知県名古屋市・拠点回収
・可燃ごみ
・700ml以下のペットボトル入れ回収場所へ出す
・回収店舗まで持ち込めない場合は、布や紙に染み込ませるか、固化剤で固め、紙に包んで可燃ごみへ
東京都江東区・イトーヨーカ堂店頭回収
・燃やすごみ
・専用リターナブルボトルに入れ店頭にて回収
・凝固剤で固めるか紙や布に染み込ませて燃やすごみで出す
大阪府大阪市・普通ごみ紙や布にしみ込ませるか、固めて普通ごみで出す

見ていただくとわかるとおり、紙や布へ染み込ませる、固めるといった方法で処理し可燃ごみとする自治体もあれば、リサイクルを推奨する自治体もあります。以下にそれぞれの手順を紹介します。

可燃ごみとして処分する場合

処理された油は、多くの場合「可燃ごみ」として処分することになります。

可燃ごみとして捨てる場合は、以下の手順で処分してください。

  1. 凝固剤を使用する、紙や布に染み込ませるなど、油を処理する
  2. 可燃ごみの指定袋がある地域は指定袋に入れる
  3. 指定された時間・場所に出す

ただし、上記はあくまでも少量の油の処分に向いている方法で、大量の油を処分するには向いてない場合もあります。

処分したい油が大量にある、自治体では処理できない油である場合は別の方法を検討しましょう。

資源ごみとして処分する場合

自治体によっては、油を「資源ごみ」としてリサイクル回収している場合もあります。
リサイクル回収をすることで、ごみの量を減らし、資源の有効活用に繋がるというメリットがありますので、ぜひ利用しましょう。

自治体により収集方法が異なりますが、多くは以下のような回収方法となります。

  1. ペットボトルや専用ボトルなどの蓋が閉まる容器に油を入れる
  2. ごみステーション・店頭など指定の場所に置かれた回収ボックスに持ち込む

自治体によっては容器に油を入れて出す場合、700ml以下の容器に入れるなど、一度に出せる量を限定している場合もあり、また多くの場合、植物性の食用油に限られています。
動物性の食用油(ラードやバターなど)やエンジンオイルは、資源ごみとして回収してもらえないためご注意ください。

各自治体のホームページに詳しく掲載されていますので、詳細はそちらにてご確認ください。

②廃油回収専門業者へ依頼する

大量の油を処分したい場合は、廃油回収の専門業者に依頼するのも一案です。
廃油の回収専門業者とは、使用済み・賞味期限切れの未使用問わず、食用油もエンジンオイルも回収してくれる便利な業者です。

回収した油は、以下のような商品へ再資源化されます。

  • 家畜の飼料
  • 燃料の原料
  • 塗料工場で油性インクの材料
  • タイヤを製造する際の添加剤
  • 工業用石鹸
  • 軽油の代替品
  • バイオディーゼル燃料(BDF)
  • 焼却施設やセメント工場で使用される燃料

廃油の中でも使用済み食用油である「廃食用油」の需要は年々高まっています。
廃油の回収専門業者に依頼すると1L当たり平均30円~95円程度で買い取ってくれる場合も。エンジンオイルも業者によっては無料で回収してくれます。

ただし、一般家庭で利用できるかどうかは業者によって異なるため、まずはメールや電話で問い合わせる必要があるでしょう。

③不用品回収業者へ依頼する

油以外にも処分したい不用品がある場合、不用品回収業者へ依頼するという方法もあります。

  • 細かい分別やごみ捨てをする時間がない
  • 処分したい油が大量にあり、手に負えない
  • 油以外にも捨てたいものがある
  • 売却・廃棄を一度で済ませたい

このような方に、ぜひ利用していただきたいおすすめのサービスです。

不用品回収業者なら、家庭から出た、家具や家電などのさまざまな不用品を回収・処分してもらえます。
自宅までスタッフが回収しに来てくれるため、手間がかからないことや、希望する日時に依頼できるなどメリットがたくさんあります。

ただし、不用品回収業者は、油を含め、生ごみなどの有機系のごみは原則回収してもらえません。
多くの不用品回収業者では断られてしまう、油や生ごみなどの有機系のごみですが、清掃や片付け系の回収依頼だと生ごみなどの有機系のごみはどうしても避けられないものですよね。

しかしご安心ください。弊社「出張回収センター」のように別途費用をいただき、代行で処分を受け付けている不用品回収業者もあります。
油と一緒に不用品を回収したい希望がある場合は、上記のような油の処分ができる不用品回収業者へ依頼しましょう。

不用品回収業者では油以外にもさまざまな廃材・廃液の処分を受け付けています。詳しくは以下の記事にて解説していますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。

まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

便利で頼もしい不用品回収業者ですが、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。

悪質な業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求された、といった被害も後を絶ちません。

こうした被害に遭わないためにも、ホームページで業者の業歴や実績を確認し、3社程度見積もりを取ってから依頼するのが安心です。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下のページにて紹介しています。業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

油を処分する際の注意点

注意

油の正しい処分方法について見てきましたが、ここで処分時の注意点についても併せて確認しておきましょう。

未使用の油でも処分方法は変わらない

使用済みの油をどう処分するかはわかったけれど、お歳暮やお中元などでもらったまま賞味期限切れになった未使用の油の場合は、どのように処分するのか気になりますよね。

実は、未使用の油であっても処分方法は使用済みの油と同じです。
2L程度の容器に入っている油であれば、使用済み・未使用問わず自治体の収集する一般ごみとして排出してください。

排水口に流すのは絶対にNG

少量なら排水口に流しても大丈夫だろうとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、絶対にやめましょう。

油を排水口へ流すと川や海が汚染されてしまうだけでなく、油は冷えると固まるため排水管を詰まらせる原因となります。

また油が排水口に詰まってうまく排水されないと、悪臭とともに油混じりの汚水が逆流し溢れてしまう恐れも。
トイレも同様ですから油を排水口へは流さないようにしてください。
最悪の場合は業者を呼んで処理することとなり、かえって面倒なことになってしまうかもしれません。

液状のまま捨てるのもNG

油をビニール袋に入れて液状のまま捨てるのもやめてください。

とある自治体では回収したごみに液状の油が入っており、収集車に積み込み後、ごみ袋が破裂して内容物が道路上や通行人へ飛散する事故が発生しています。

環境汚染といった影響はなくとも、多大な迷惑となる行為ですのでやめましょう。

温度が高いまま油を処理するのは危険

油の処理は温度が冷めるまで待ってから処理してください。

熱いまま油を吸い込ませた紙や布を捨ててしまうと自然発火する恐れがあるほか、火傷の原因にもなるため大変危険です。常温になるまで待ってから作業に移りましょう。

油に使用期限はある?

時計

調理方法によっては大量に使用する油ですが、どれくらいの期間使えるのかご存知ない方も多いのではないでしょうか?

油が再利用できる回数は2~4回が目安です。
ただし、肉や魚などを揚げた場合は、油が汚れやすくなりますので捨て時もその分早まります。
どうしても何度か使いたいという方は、オイルポットのような油を濾過できる容器を利用するのがおすすめです。

酸化油を使うリスク

古い油を使用するのはおすすめできません。

なぜなら、酸化した油を使用すると料理の風味を損ねるのはもちろんですが、胃もたれ・胸焼け・腹痛などを起こすことや、食中毒の原因にもなるためです。
また、長期的に酸化油を摂り続けると体内に蓄積し、動脈硬化、皮膚の老化や認知症の原因になるとも言われています。

油は一度でも空気に触れたり熱が加わったりすると酸化が進んでしまいます。

油の酸化を見極める際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • 色が濃くなる
  • 臭くなる
  • 粘りや泡が出てくる

このような状態になったら捨てどきです。

開封後の油は保管期間が長いほど酸化しますが、早ければ1週間程度で酸化してしまうことも。
揚げ物の回数が少なく期間が空いてしまう場合は、炒め物用の油としてこまめに使うなど、期間をあけずに早めに使い切るよう工夫しましょう。

おすすめの油の処理方法

廃油

自治体を利用し処分する際には、なんらかの方法で油を処理しておかなければなりません。

以下に油の処理方法をまとめましたので、ごみとして廃棄する場合は参考にしてみてください。

ペーパータオルや新聞紙に吸わせる

少量の油を捨てたい場合はペーパータオルや新聞紙などの紙に吸わせるといいでしょう。

少量とは言え、必ず油の熱が冷めてから行うことがポイントです。
もし油の熱が高温のまま紙に吸わせてごみ袋に入れてしまうと、ごみ袋が溶けてしまったり、中のごみに引火したりする恐れもあり非常に危険です。

もし高温のまま油を吸わせてしまった場合は、水に浸していったん熱を冷ましてからごみ袋へ入れましょう。

牛乳パックを使う

てんぷらや唐揚げといった揚げ油の場合、牛乳パックの中に新聞紙やペーパータオルを詰め込み、そこに冷ました油を流し込んで捨てるのもおすすめです。

このとき、自然発火を防ぐために牛乳パックの中に入れた新聞紙やペーパータオルには少し水も浸み込ませておきましょう。
水を浸み込ませていない状態で気温の高い夏場などに屋外に置くと、ごみ袋内で発熱し自然発火する恐れもあるため要注意です。

最後は口をテープで止めておくと、油がこぼれずに捨てられます。

ポリ袋を使う

捨てたい油の量が多いけれど、牛乳パックがない場合はポリ袋に入れて捨てる方法もあります。

ポリ袋を2重にして中に新聞紙やペーパータオルなどを敷き詰め、その後冷ました油を流し込みます。
この際、牛乳パックと同様に水を一緒に浸み込ませましょう。

最後にポリ袋の口をしっかりと結び、完了です。

凝固剤で固める

鍋に半分程度残る油の処理には、市販の凝固剤で固めて処分するのが手軽でおすすめです。凝固剤はスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどで購入できます。

使い方は凝固剤によって多少の違いがあるものの、基本は「油が熱いうちに凝固剤を入れて溶かす」ものが多く、油が冷めると凝固剤の作用で油が固まります。

また、フィルターのようなものに油を吸わせて使う凝固剤もあります。
この場合、吸わせる凝固剤は油を冷ましてから行ってください。
どちらも固まったらフライ返しやヘラなどですくい、ポリ袋に入れて捨てましょう。

身近な材料で固める

凝固剤の代わりに片栗粉・小麦粉・重曹・パン粉でも油を固めることが可能です。

方法は、油が熱いうちに油と同量程度の片栗粉・小麦粉・重曹・パン粉を混ぜ入れるだけでOK。
凝固剤のように固形になるのではなく、ドロッとした柔らかめの粘土のような状態になりますので、ポリ袋に入れて捨てましょう。

ただし、処分したい油の量が多い場合は片栗粉・小麦粉・重曹・パン粉などの材料が大量に必要となります。
これらを使用する際、賞味期限が切れているものを使うと無駄がないためおすすめです。

油の入っていた容器の捨て方

鍋に油を注ぐ様子

油を捨てる際に、油の入っていた容器の処分も必要になるでしょう。

油の入っていた容器は、材質によって「不燃ごみ」「プラスチックごみ」「空き缶」といった分別区分で処分することが可能です
容器を捨てる際には、必ず中に油が残っていないか確認し、きれいに拭き取ってください。

細かいルールは自治体によって異なりますので、必ずご確認の上で処分しましょう。

油の容器としても使用されることの多い一斗缶の処分をはじめ、そのほか以下のような廃材・廃液の処分についても解説しています。処分を検討する場合は参考にしてみてくださいね。

油の処分でよくある質問

質問

Q.急いでいるため、すぐに油の回収に来てもらえますか?

A.弊社は即日回収も可能となっておりますので、油の処分をお急ぎの方も安心してご依頼ください。名古屋市内や近郊にお住まいの方であれば、最短1時間以内に回収に伺います。

Q.油以外にほかの不用品の回収もまとめて依頼できますか?

A.もちろんです。油だけでなくほかの不用品とあわせての回収も喜んで承ります。どのようなお品で何点ほど回収希望か、ご依頼時にお伝えください。
少量の回収より複数の回収だと1点当たりの費用がお安くなりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

Q.液体のままの油でも回収してもらえますか?

A.はい、もちろん大丈夫です。
液体・個体関係なく、どんな油でも回収いたしますので、安心してご依頼ください。

Q.油の回収を依頼したいのですが、キャンセル料や見積もり料金などの手数料はかかりますか?

A.弊社は油の回収においても、キャンセル料、およびお見積もり料金はすべて無料としております。ご希望に合わせてさまざまな料金プランを用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

オリーブオイルのイメージ

今回は油の正しい処分方法を紹介しました。

少しくらいならいいだろう、と流しに捨ててしまうと排水口の悪臭・詰まりの原因になるだけでなく、環境破壊につながってしまうので絶対にやめましょう。
凝固剤のほかに、家にあるもので代わりになる材料もありますのでぜひ試してみてくださいね。

「処分したい油が大量にあって困っている」「急ぎで油を処分したい」といった場合には、不用品回収業者が便利です。

弊社「出張回収センター」では、油の回収もご利用いただけます。
もちろん油以外の回収・処分も実績が豊富で、お客様に合わせた料金プランをご提案いたします。
お見積もり・ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ!

▼こちらの記事もおすすめです

対応可能品目数、業界随一!

不用品回収対応品目一例