自分の好みの家具を自分で作るDIYを楽しむ人が増えた昨今。
机やテーブル、棚などを作るのに必要な木材や金具、工具などはホームセンターで手軽に購入できる上、自分好みのサイズ・デザインに仕上げられるのが嬉しいですよね。
DIYの需要が増えたことでホームセンターでの取り扱う品もマニアックなものが増えてきているので、私もDIYを楽しむ一人として喜んでいます。
それはそうと家具や物を作る際に必要となる工具は永久的に使えるわけではなく、いつか処分する日を迎えます。そんな便利な電動工具の処分方法はご存知でしょうか?
一度使ったままで放置してある電動工具もちらほら…。なんてあるあるですよね。
今回はそんな電動工具の処分に際しての注意点から電動工具の処分方法などもお話しします。電動工具を処分するときには是非参考にしてみてくださいね。
電動工具ってどんなものが当てはまる?
名称の通り、電気エネルギーを利用して作業を行う道具のことを電動工具と呼んでいます。
具体的な工具の名前を挙げると
- インパクト
- サンダー
- 発電機
- コンプレッサー
- コードレス丸のこ
- コードレスハンマードリル
- 釘打ち機
ざっくりとではありますが、このあたりのものが電動工具に当てはまります。
ホームセンターのダイシンでは電動工具がひと目で分かるようにサイト内で写真付きの説明をしています。名前ではよくわからないという方、疑問に思う工具がある方はお手持ちの工具が電動工具に当てはまるか調べてみてください。
電動工具を処分する際の注意点
電動工具を処分する際、気を付けなければならない点がいくつかあります。順番に説明しますね。
刃物はぼろ布などでくるんで捨てる
電動のこぎりや鋭利な刃が付いた電動工具を捨てる場合、作業員に傷を負わせることのないよう、ガムテープやぼろ布などでくるんで捨てるようにしましょう。
また、電動工具だと分かるとゴミ捨て場から持ち去られてしまう場合もあります。自分達が正しい捨て方で処分をしても、持ち去った人が不要になった後正しく処分せずに最悪の場合、不法投棄をしてしまうかもしれません。表から見て電動工具だとわからないように捨てることをお勧めします。
バッテリーや電池パックは捨てられない!?
電動工具にはバッテリーや電池パックが使われた物も数多く存在しますが、電動工具の本体はゴミとして処分出来てもバッテリーは資源有効利用促進法によりゴミとして捨てることが出来ません。バッテリーは劣化や衝撃により発火する場合も。火事になる恐れもあり大変危険ですから、他のごみに混ぜて出すのは避けてください。
バッテリーが取り外せない電動工具の場合、粗大ゴミに出すこともできません。バッテリーや電池パック、バッテリーが取り外せない電動工具は一般社団法人JBRC(小形充電式電池のリサイクル機関)が、ホームセンターなどに電池回収ボックスを設けていますので、端子部をビニールテープなどで絶縁してから、回収ボックスに入れるようにします。
名古屋市では令和4年4月から電動工具は小型家電のリサイクルの対象品となっています。
縦15cm以下かつ横40cm以下かつ奥行25cmを超えるものは回収対象外となりますが、そのサイズ以内であれば回収して貰えます。各区環境事業所または家電量販店にも回収ボックスが設置してありますので、そちらに持ち込みましょう。名古屋市の詳しい回収拠点はこちらをご参考ください。
エンジンオイルやガソリンに注意!
電動工具の中にはエンジンオイルやガソリン使用するものもあります。
エンジンオイルやガソリンが中に残ったまま処分に出すと引火してしまう恐れも。非常に危険ですから必ず燃料タンクを空にしておきましょう。
抜いたエンジンオイルやガソリンは、基本的に自治体では収集していません。エンジンオイルは購入した店舗に、ガソリンはガソリンスタンドなどに引き取ってもらいましょう。
↓ オイル系の処分についてはこちらの記事も参考にどうぞ。
灯油の捨て方って?灯油缶・ポリタンクの捨て方もまとめて詳しくご紹介!
電動工具の処分方法
処分するにも確認することが多い電動工具ですが、どのような処分方法があるのでしょうか?
順番に見ていきましょう。
自治体の行う個別収集に出す
自治体に電動工具の処分を依頼する場合、不燃ごみに出すか粗大ごみに出すかに分かれます。
30cm角または自治体によっては50cm角以内なら不燃ごみ、それ以上のサイズなら粗大ごみに分類されます。
不燃ごみの場合
30cm角または自治体によっては50cm角以内の電動工具なら不燃ごみに出します。
指定のごみ袋に入れて決まった曜日に指定場所においておけば一般ごみと同じく収集して貰えるので、気軽に処分することが出来ます。
ドライヤーなどの小型家電と同じように収集可能な地域もあれば、電動工具は収集しておらず、小型家電のリサイクルの対象品として回収ボックスでしか回収しないという自治体もありますので、お住まいの自治体へ相談してみてください。
粗大ごみの場合
自治体の行う粗大ごみにて収集して貰う方法です。
ここでは名古屋市を例に粗大ごみを出す手順をご紹介します。
- 自治体のホームページなどに記載された電話番号、または申請フォームで収集依頼をする
- 所定の場所、収集日時などを確認
- コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
- 指定された日付の当日の朝に所定の位置へ運び出す
30cm角または自治体によっては50cm角以上のサイズでバッテリーを取り外せば粗大ごみで収集可能という自治体も多いので、お住まいの地域の自治体へ一度確認してみてください。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップでは電動工具の買取を行っています。
状態がいいもの、メーカー品であるほど、査定額が上がります。あまり使用しておらず購入からさほど経過していない電動工具なら、リサイクルショップに持ち込むとお金になるかもしれません。
なんでも買い取って貰える可能性が高い分、安価な買取設定となりがちですから、金額にはこだわらず捨てる以外ですぐに処分したい場合にお勧めです。
フリマアプリ・ネットオークションに出す
DIYを楽しむ人口が増えた昨今、フリマアプリやネットオークションでも電動工具の需要が高まっています。IKEAやLOWYAなどのリーズナブルでお洒落な組み立て家具に人気が高まっているのも、電動工具の人気に拍車をかけているようです。
リサイクルショップでは安価な買取価格となっても、フリマアプリやネットオークションなら購入価格と大きく差のない価格で引き取り手が見つかることも。購入者とのやり取りや梱包・発送まで全て自分で行う手間はありますが、少しでも高額で電動工具を処分したいならフリマアプリやネットオークションがおすすめです。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者はバッテリーやエンジンオイル・ガソリンが残っている電動工具でも問題なくそのまま回収してくれます。
仕事が忙しくて処分する時間が取れない、ややこしい手間はかけたくない、電動工具が重くて自分じゃ持ち運べない、こんなお悩みをお持ちの方なら不用品回収業者に是非ご依頼ください。
不用品回収業者ならご自宅までスタッフが直接お伺いして不要な電動工具を運び出しますので、手間も労力もかかりません。
もし電動工具以外にも処分したい不用品があるなら、一緒に回収することで1っ点当たりにかかる費用を安くすることも出来ます。依頼するときにどのような不用品がどのくらいあるか伝えれば見積もりから追加で費用を請求されることもなく、安心して依頼することが出来ます。
悪徳業者にご注意!
不用品回収業者の中には「無料で不用品を回収」と謳う業者や、荷物をトラックに積んだ後に追加で高額な請求をする悪質な業者が存在します。無料で不用品を回収すると謳う業者は、違法な処理を行っている可能性が高く、過去には不法投棄で業者が逮捕された事例もあります。不法投棄された場合、元の持ち主にまで罪が及ぶことも考えられます。
悪徳な業者に依頼することのないよう、ホームページなどで過去の実績や口コミをチェックしてから依頼するようにしましょう。
↓ もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムも参考にしてみてください。
廃品回収ってどこに頼めばいいの?粗大ごみの処分方法と業者の選び方!
買取されやすい人気の電動工具
電動工具の中には需要の高いものもあり、そういった電動工具は買取店・リサイクルショップでも買取されやすい品となります。人気のメーカーは
- マキタ
- HIKOKI(日立)
- Panasonic
- ヒルティ
などです。メーカーはわかりましたが、どのような電動工具だと買取されやすいのでしょうか?
順番に説明していきますね。
インパクトドライバー
電動工具の中でも最も需要が高いといわれるインパクトドライバー。DIYだけでなく組み立て家具にも使えるので家でも大活躍している電動工具です。状態が良ければもちろんですが、充電器やケース、先端ビットなどの付属品の有無でも査定額が変わります。
充電式インパクトレンチ
インパクトレンチはインパクトドライバーと同じくらい需要の高い電動工具です。
ケース、充電器、予備バッテリー、ソケットなど、付属品が揃っているほど査定も高額になります。
中でも人気メーカーのソケットセットとなると、それだけで買取になる場合も。
卓上スライド丸のこ
スライド丸ノコは、精度が高い切断が可能だといわれている工具でDIYが趣味の人達にとっては憧れの電動工具だったりします。新品価格も安価ではないので、人気も相まって中古でも需要が高く買取もされやすい電動工具です。
レシプロソー(セーバーソー)
ブレードを交換してさまざまな部材を切断できるレシプロソーは、あると作業効率の上がる便利な人気工具です。充電式のワンハンドタイプは、中古でも需要が高いので高価買取も期待できます。
予備バッテリー、充電器、替刃などは必ず一緒に持ち込み査定して貰いましょう。
ディスクグラインダー
金属やコンクリートの研磨・切断と活躍してくれるディスクグラインダーも定番の電動工具です。現在はバッテリータイプが主流なので、コードタイプだと買取につながらないかもしれません。
電圧の高いバッテリーが付属したモデルは買取額も期待ができます。
その他買取が期待できる電動工具
メーカーやモデルによって違いがあるものの、上記に挙げた電動工具以外にも買取が期待できる電動工具がまだまだあります。以下ご参考ください。
・電動ドリル ・卓上ボール盤 ・コンクリートカッター ・ねじ切り機・全ネジカッター ・チェーンソー ・ポリッシャー ・ブロワ・トリマー/ルーター ・電動かんな ・油圧パンチャー・ポンプ ・リバータイヤ ・電動タッカー ・草刈り機など。
まとめ
電動工具を処分するにも注意する点があったり、さまざまな処分方法があることが分かりました。
今うちで活躍する電動ドライバーは現役でしょっちゅう使用しているのですが、いずれ壊れて処分しなくてはいけなくなる時が来るのでその時は今日調べた内容を参考にしたいと思います!
皆様の電動工具の処分の際にも、こちらの内容が参考になりますように。
出張回収センターでは電動工具の回収も行っております。
バッテリー・電池パックなども丸ごと回収可能ですから、お気軽にご相談ください。