今「墓じまい」が増えてきている理由は?気になる費用、詳しい手順が知りたい!

目次

時代が変わり、生活環境や生活スタイルが大きく変わってきている中で、人々の価値観も変わりつつあるようです。

そんな価値観が変わったもののひとつと言えば、人生の終わりに向けた準備を行う「終活」。

死について考えることは縁起の悪いことであり、かつては、どちらかというとタブーに近いものであったかと思います。今ではそれが当たり前のこととなり、終活を済ませてから、スムーズに人生の終わりを迎えるという考え方が一般的になってきましたね。

多くの方が、生前整理やエンディングノートの作成といった活動を通して、今までに手に入れ、所持してきたたくさんの持ち物を整理・処分されます。終活は、残された家族に迷惑をかけないよう、自分の死後、スムーズに片づけや相続の手続きを行えるようにという思いから始まったことだと言われています。

そうした中で、終活のひとつとしても「墓じまい」を検討する方が増えてきているようなのです。
皆さんは「墓じまい」って、一体どういうものなのかご存知ですか?一体なぜ、「墓じまい」が必要なのでしょうか?

これまで、お墓は代々その家で受け継がれていくものでした。しかし、生涯婚姻率や出生率が下がり、結婚しても若い方は都市部に住む傾向がある昨今、地方にあるお墓を世話することができない方もどんどん増えています。お墓に関する負担で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

お墓を解体し撤去するとともに別の方法で供養する「墓じまい」について知っておけば、こうした悩みを解消できるかもしれません。

今回は、NHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられ、近年大きな注目を集めている「墓じまい」について詳しくご紹介したいと思います。

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「墓じまい」とは?

墓じまいは、別名「改葬」とも呼ばれます。
簡単に言うとお墓の引っ越しを意味しており、墓石を撤去し、墓所を更地にして使用権を返還することです。

お墓に納められているご遺骨を勝手に取り出して別の場所に納骨したり、廃棄したりすることは法律のもと禁止されており、取り出すためには行政手続きが必要になります。 そして、その後に新しいお骨の納骨先をご用意するまで…を含めて「墓じまい」と考えられることがほとんどでしょう。

墓じまいには行政手続きや墓地管理者との交渉が必要だったり、さまざまな工事を依頼したりと作業がいくつもあり、負担に感じる方も多くいらっしゃいます。墓じまいの流れを事前に確認し、必要な相談を行っておくことが安心につながるかもしれませんね。

近年増え続ける墓じまいの件数

実は墓じまいの件数は年々増加傾向にあり、2000年代前半までは年間6万~7万件ほどだったのが2020年度の全国の改葬件数は、11万7772件との公表もありました。
2017年は10万4493件で、このあたりを境に10万件を超え、今でも増加傾向にあるようです。

一体、どうしてこんなにも「墓じまい」が増えてきているのでしょうか?

どうして墓じまいが増えてきているの?

何度もお伝えしているように、近年墓じまいを検討する方が増えています。

遠方にあるお墓を守るのが難しいケースをはじめ、両家のお墓を守る負担や高齢でお墓参りができない、お墓を承継できる人がいない…などの理由が多いようです。
そのほかさまざまな背景が考えられますが、ここでは大きく分けて”5つの理由”をご紹介しようと思います。

お墓が遠方にあり、管理するのが難しいため

墓じまいを検討される方の中には、お墓が遠方にあり管理するのが難しいことを理由として挙げる方が多くいます。就職や結婚など、さまざまな理由からお墓のある故郷を離れて生活している方にとっては、頻繁に故郷へ帰るのは難しくお墓参りの頻度も少なくなってしまいますよね。そのため、お墓を守るのが実質的に困難と感じるようです。

お墓参りの頻度が減少すればお墓の掃除もしっかりとできなくなり、雑草が生えたままでは周りのお墓に迷惑がかかってしまうなどといった悩みが尽きません。このような悩みを解消するためにも、墓じまいを検討する方が増えているのです。

実際に、お墓の購入を考えている方も、価格や維持費など費用面とともに自宅からの距離を重視することが多く、お墓を維持管理していくためには、近さや安さが条件になってきているとも言えるのかもしれませんね。

両家のお墓を管理する負担が大きいため

結婚して夫婦になると、配偶者のご先祖様の遺骨を納めているお墓の管理をする必要も出てきます。
自分のお墓だけでも管理には負担がかかるにもかかわらず、両家となるとその負担はより大きくなってしまうでしょう。

また、自身がお墓を守る負担が大きければ大きいほど、”子どもに負担がかかるのを避けたい”という思いが強くなり、今後を見据えて墓じまいを考える方が増えてきているようです。

高齢になって、お墓参りに行く体力がないため

お墓は決して遠方にあるわけではない場合でも、高齢になるにつれてお墓参りに行く体力がなくなるというケースも多いです。これまでは自身で車を運転してお墓を訪れていた方も、高齢になって運転免許を手放せば誰かに送迎を頼む必要があるなど、自由に足を運びにくくなりますよね。

中には何年もお墓参りに行けていない…という方も少なくありません。このような理由から、墓じまいを検討する年配の方も多いようです。

お墓の承継ができないため

お子さんがいないご夫婦や生涯独身の方などが墓じまいを検討するケースでは、”お墓の承継ができない”という理由があります。自身の死後にお墓を守る家族や親戚がおらず、お墓の承継ができなければ、墓じまいをしてご先祖様の遺骨をしっかりと供養するのも選択肢のひとつでしょう。

お墓の承継ができない場合には、終活の一環としてきちんと墓じまいをすれば、ご自身の死後の不安や悩みの解消にもつながるはずです。

考え方や価値観が変化してきている

自分が亡くなったら先祖代々のお墓に入り、自分たちがしてきたように先の子孫たちが面倒を見てくれる…というのが今までの当たり前の考え方でした。

しかし、お墓の管理は、決して簡単なことではありません。

遠方に住んでいて、年に1回か2回ぐらい、ごくたまにお墓参りに行くだけでは管理とは言えません。管理料や使用料が毎年必要になる場合もありますし、檀家になっている場合は、菩提寺とのおつき合い、定期的な法要などへの参加、修繕費などの寄付といったことも求められます。

兄弟が多い場合は地元に残った誰かが一方的に責任を負わなければなりませんし、地域によっては、長男だけがお墓に入り、そのほかの兄弟は新たにお墓を立てるというケースも珍しくありません。
現在夫婦同姓が当たり前の日本では、息子がいなければお墓を継ぐ人がいなくなってしまうという問題も残されています。

お墓を管理するということは、お金と手間がかかり、親族同士の人間関係という問題も絡んでくる、とても大変なことなのです。

でもそれは、当たり前のことであり、先祖代々のお墓を守っていくことは残されたものの使命であると、これまで誰もが思っていました。

しかし、時代とともに価値観が変わり、その考え方も薄れつつあるようです。

”自分たちが苦労してきたから、子どもや子孫たちもその苦労をするべきだ!”と、考えるのではなく、”子どもたちには同じ苦労をさせたくない”という考え方をする方が、増えてきているのではないかと言われています。

墓じまいしないとどうなるの?

少子化や終活ブームで「お墓の跡継ぎに関する問題」に注目が集まっていますが、実は、これはもっとずっと以前から続いている問題でもあるのです。

お子さんがいても女の子しかおらず、お嫁に行ってしまって跡を継ぐ人が誰もいなかったり、遠方の過疎地にあるお墓を管理する人が誰もいなくなってしまったというようなケースもあります。
現在では、故郷を離れて遠い場所で暮らす方が多く、ほとんど誰も訪れることのない地域に古い家とお墓だけが残されているといったケースは少なくありません。

そのようなお墓は、その後どうなってしまうのでしょうか?

残されたお墓に関して気にはなりつつも、そのことを誰かと話し合ったり具体的な対策を立てることのないまま、やがて放置されてしまっているお墓が実はたくさんあるのだそうです。

そのようなお墓のことを、「無縁墓(むえんぼ、むえんばか)」と言います。

利用料を滞納し続けたまま無縁墓になっているケースも多く、そういった場合は、一定期間後に撤去されることになります。

この際に取り出された遺骨は、引き取りを要求されるか、合祀墓(ごうしぼ)に埋葬されます。合祀墓とは、ほかの方の遺骨と一緒に埋葬されるお墓のことで、この合祀墓に一度入ってしまうと遺骨が複数の方と混じって埋葬されるため、後から取り出すことができなくなってしまうのです。

墓じまいをするメリット

一見すると「墓じまい」をまるで悪いことのように感じてしまいがちですが、実はそんなことはありません。

墓じまいにネガティブなイメージを持っている方なら、メリットを充分に理解することで、将来の新しい供養の形を見出せるはずです。

墓じまいを行うメリットは、

  • お子さんなどの継承者に負担をかけなくてすむ
  • お墓の維持管理などの負担が減る
  • 無縁墓になる心配がなくなる
  • 自宅近くに改葬すれば供養がしやすくなる

この4つ。では順番に見ていきましょう。

お子さんなどの継承者に負担をかけなくてすむ

前向きな気持ちで最後を迎えたいという気持ちで終活している方の中には、墓守としての務めを家族に残したくないと考える方もいらっしゃるでしょう。自身が墓守として負担を感じている場合はなおさら継承者の負担を考えるかもしれません。

墓じまいをすることで、将来的に子どもや孫がお墓を管理する必要がなくなるため、自身の精神的負担も解消されるはずです。

お墓の維持管理などの負担が減る

お墓を維持するためにはお墓の年間使用料や檀家料、法要の度にお布施を支払い続ける必要があります。維持管理費は決して安くはありません。
基本的な維持費は「管理費」として霊園やお墓の維持管理に必要な費用で、霊園の種類にもよりますが年間2,000~15,000円程度が相場なようです。 そのほかにお墓のメンテナンスや修理費用お墓参りにかかる費用寺院墓地の場合はお布施や寄付金なども必要になってきます。

このような費用が毎年かかるところ、墓じまいをして樹木葬などの永代供養にすることで、将来の経済的負担を減らすことができるのです。

無縁墓になる心配がなくなる

縁故者との連絡を試みても音沙汰のない場合、無縁墓と判断され撤去されることもありますが、実は撤去費用は墓地の管理者の負担となるため、放置されることも少なくないのです。

無縁墓は先祖の弔いをする方がいなくなるだけではなく、放置され続けたお墓が倒壊したときの危険性などが懸念されています。自分の代で継承者がいないと判断した場合は、墓じまいをすることでこのような不安を解消できるというわけです。

自宅近くに改葬すれば供養がしやすくなる

お住まいから離れていたお墓では頻繁にできなかったお墓参りも、自宅近くに近隣にお墓を引っ越すことで行きやすくなる点は大きなメリットと言えますよね。

墓じまいは環境を整えて、新しい場所でご遺骨を納骨し供養していく…という前向きな取り組みなのです。

墓じまいをすることで起きるトラブルも…

墓じまいにはいくつもメリットがあるとお分かりいただけたと思いますが、実は反対にデメリットもあります。

墓じまいに関わるデメリットの多くは親戚間でのトラブルや、金銭が絡んだトラブルがあることです。いずれも、事前に知っている情報が多いほどトラブルの回避がしやすくなるので、ここでしっかりと確認しておきましょう。

親族とトラブルになる可能性がある

墓じまいを勝手に押し進めてしまうと、後々親戚間でトラブルになることがあります。
墓じまいの費用を誰が払うのか、新しい納骨先はどうするのかなどが主なトラブルの原因となります。

複数の継承者がいる場合は、事前に親族間で十分に話し合うことが大切です。

合祀されると遺骨を取り出せない

先程もお伝えしたように、合祀(合葬)は、不特定多数の方の遺骨が一緒に納骨されることで、永代供養を選択した場合は、一定の安置期間が過ぎた後は最終的に合祀されることが一般的です。

この場合将来的に分骨したり改葬したくなっても、自分の先祖の遺骨だけを取り出すことができなくなります。墓じまいをして合祀をする場合は、これらのデメリットをあらかじめよく理解しておく必要があるでしょう。

離檀料が高額な場合がある

離壇料(りだんりょう)とは、墓じまいに伴い檀家を離れる場合、今までお世話になった寺院に対して感謝の気持ちとして渡すものです。寺院に支払う離檀料が明確でない、法外な離檀料が提示されたなど、寺院とのトラブルが発生することがあるそうです。

トラブルを防ぐには檀家として先祖代々お付き合いをしてきたことを考慮し、寺院側にこれまでの感謝の気持ちと、離檀に至る事情や理由を丁寧に伝えることが大切です。

墓じまいの費用が大きい場合もある

墓じまいは、行政での書類手続きから、さまざまな日程を調整するのに1〜2ヵ月程度かかり、さらに最低でも数十万円単位での費用もかかります。

費用と手間をかけたくないと考えるのであれば、専門業者に見積もりを依頼して、サポートしてもらうのが良いかもしれませんね。

墓じまいに必要な手続きって?

先程手続きの話が少しでてきましたが、実際に墓じまいを行う場合、さまざまな手続きがあるのはご存知ですか?

墓じまいには、

  • 埋葬証明書
  • 受入証明書(永代供養許可証)
  • 改葬承諾書

これら3つの書類を用意する必要があり、これらは役所で手続きしないともらえません。
まずはどんな手続きがあるのか確認してみましょう。

墓じまいに必要な手続きは5つ

  • 改葬許可申請書を手に入れる
  • 埋葬証明書を発行してもらう
  • 次の改葬先から受入証明書をもらう
  • 改葬承諾書を手に入れる(一部の方のみ)
  • 必要な書類を役所に提出する

① 改葬許可申請書を手に入れる

改葬許可申請書とは改葬の手続きに必要となる書類で、お墓のある自治体の役所で手に入れることができます。窓口でももらえますし、HPからのダウンロードも可能なようです。

② 埋葬証明書を発行してもらう

埋葬証明書とは、現在お墓がある寺院や霊園に発行してもらう書類で、そこにご遺骨が埋葬されていることを証明する書類です。管理者に発行をお願いしましょう。

自治体によっては、改葬許可申請書と一体化している場合もあるようなので、その場合は役所で書式を手に入れ、墓地の管理者に記入してもらいましょう。

③ 次の改葬先から受入証明書をもらう

上記の手続きと同時に、次の改葬先から受入証明書を発行してもらう手続きも進めます。

受け入れ先が決まっているという証明になるのですが、これがないと改葬許可がもらえないため忘れずに手続きしましょう。

※ ただし、散骨や自宅供養の場合には発行することができないので、そのときは役所に相談してみてください。

④ 改葬承諾書を手に入れる(一部の方のみ)

改葬承諾書とは、墓じまいの申請をする方と、墓地の使用者が違う場合に提出する書類です。ですから、両者が同じ場合は提出する必要はありません。

書類は役所の窓口でもらうか、HPからダウンロードしてください。

⑤ 必要な書類を役所に提出する

  • 埋葬証明書
  • 受入証明書(お墓を立てる場合)

これらが揃ったら、改葬許可申請書とともに役所に提出し、ようやく「改葬許可証」を発行してもらえます。

発行手数料は無料の場合もありますが、かかっても1,500円程度です。

提出の際には、運転免許証など本人確認書類などが必要となりますので、どのような書類が必要か、あらかじめ確認してから手続きすることをお勧めいたします。


こうしていくつも手続きをして改葬許可証が発行されたら、無事に墓じまいができるようになるのです。
ご遺骨を移動するために必要な書類となりますから、墓じまいの工事までに発行してもらうようにしましょう。

墓じまいの手順

墓じまいの手順は、多少の前後はありますが、おおよそこのような流れで進んでいきます。

  1. 家族や親戚との話し合いをする
  2. 改葬先を決める
  3. 院や霊園に墓じまいをしたい旨を伝える
  4. 解体業者を探す
  5. 遺骨の確認をする
  6. 役所で改葬の手続きをする
  7. 閉眼供養をする
  8. お墓の解体工事をする
  9. 次の改葬先へご遺骨を移す

これらすべてを行うのに大体1〜2か月程度かかります。

実際墓じまいを行う際にスムーズに行うために、今からしっかりと確認しておきましょう。

1.家族や親戚との話し合いをする

墓じまいで最初にやらなくてはいけないこと、それは”家族や親族との話し合い”です。

とくに、何代にも渡って納骨してきたお墓でしたら、自分が一度も会ったことのない親戚のご遺骨が埋葬されている場合もありますので、親戚一同の理解が必要になります。

中にはご遺骨を移すことやお墓を無くしてしまうことに対して、抵抗を感じる方もいらっしゃいます。墓じまいをしてしまうと手を合わせる場所がなくなってしまうため、そのことに不安を覚える方もいらっしゃいます。

また、管理ができないなどの理由で墓じまいをする場合に前もって相談すれば、もしかしたらお墓を承継したいと申し出てくれる方がいらっしゃるかもしれませんよね。

墓じまいはやり直しが効きません。なんの相談もなく墓じまいをしてしまうと、後々大きなトラブルに発展するケースがとても多く見られるので、必ず親族一同の同意を得るようにしましょう。

2.改葬先を決める

親族の同意を得られたら、墓じまいをした後のことを考えましょう。
お墓からご遺骨を取り出すので、別の場所にお墓を建てるのか、それとも散骨など別の形で供養をするのか、それを決めておかなくてはなりません。

行政手続きを行う前に、次の受け入れ先が決まっている方が手続きがスムーズに進みます。

改葬先によって費用がかなり違ってきますし、改葬の方法によっては親族から反対の声が上がる可能性もありますので、ここは慎重に考える必要があるでしょう。

現在、自然にかえる供養の方法として「散骨」や「樹木葬」の人気が高まっていますが、手を合わせる場所が欲しいというときは、永代供養や納骨堂がおすすめです。

いずれにしてもそれなりの費用がかかることなので、よく考えて墓じまいを進めていきましょう。

また、永代供養墓などは募集期間が決まっていて、入りたいと思ったタイミングに入れないケースもあるため、時間に余裕を持って進めていくことが大切になります。

3.寺院や霊園に墓じまいをしたい旨を伝える

親族との話し合いや改葬先の検討と並行して進めたいのが、”寺院との話し合い”です。

公営の霊園などに納骨している場合は、利用をやめる旨を伝えれば済むことなのですが、寺院の場合は話がこじれる可能性も…。

というのも、墓じまいをするということは檀家をやめるということになりますから、寺院にとっては減収に直結します。こちらとしては了承してもらわないと困るのですが、「はいそうですか」とすんなり話が進まない場合もあるのです。
トラブルになってしまうと、埋葬証明書を出してもらえなかったり、法外な離檀料を請求されたりすることもありますのでこの対応は十分に気をつけましょう。

寺院とトラブルにならないようにするためには、墓じまいをしますのでと一方的にこちらの意向を伝えるのではなく、なぜ墓じまいをしなくてはならないのか、その理由を真摯に説明することが大切です。

これまでお墓を守ってきてくださったことに対する感謝の気持ちを伝えることを、決して忘れてはなりません。

4.解体業者を探す

墓じまいをするためには、墓石を撤去して更地に戻す工事をしてくれる解体業者を探す必要があります。

基本的に石材店が解体も請け負ってくれるので、いくつかの業者に見積もりを依頼してみることをおすすめします。

墓じまいの工事費については「1㎡あたり10万円前後」という相場がありますが、これは墓地の形や地形によっても差があるようです。どのくらいの費用になるのか、実際に墓地を見てもらい、詳細な見積もりをもらったほうが検討しやすいかもしれません。

ただし、お寺の墓地に納骨している場合は、寺院の指定した石材店しか工事ができないという場合があります。その場合は複数の業者に見積もりをお願いすることが難しいので、代わりに詳細な見積もりを出してもらうようにしましょう。

法外な料金の請求を防ぐためにも、どんな作業にいくらかかるのかをよく見て、おかしいと思う点があれば納得がいくまで質問することが大切です。

5.遺骨の確認をする

次に埋葬されているご遺骨の数を確認しましょう。これは改葬の手続きのとき、ご遺骨一柱につき書類が一枚必要となるためです。

誰のご遺骨が何体あるのかを確認し、できればいつ頃埋葬されたのかご遺骨の状況も調べておきましょう。

6.役所で改葬の手続きをする

次の改葬先も決まり、業者の目星もつけたら、ここでようやく改葬の手続きを始めます。
前項でお伝えしたように、墓じまいは勝手にすることができず、役所で手続きをして許可をもらう必要があります。

  • 改葬許可申請書
  • 埋葬証明書
  • 受入証明書

などを手に入れる必要があり、これらを発行してはじめてご遺骨の引っ越しができるのです。

7.閉眼供養をする

行政手続きが済んだら、いよいよ墓じまいの作業に入ります。

墓石を撤去する前に、「閉眼供養(へいがんくよう)」を行います。閉眼供養とは別名「魂抜き」とも呼ばれ、仏様の魂を抜き、墓石をただの石に戻す儀式です。

お寺の墓地に埋葬してある場合はそのお寺の僧侶にお願いすることになりますが、公営の墓地などに埋葬している場合は、近隣のお寺から来ていただき供養をしてもらうことになります。

閉眼供養をしていただくときのお布施の相場は、通常の法要のお布施の1~3回分=3万~15万円程度とされていますが、地域の風習やお寺とのお付き合いの長さによっても違ってくるようです。

あくまでも気持ちでお渡しするものなので明確な基準がない…というのが難しいところ。どうしても分からないときは親戚と相談するか、僧侶に聞いてみても良いかもしれません。

なお、閉眼供養は絶対に行わなくてはならないものではないですが、この儀式が済んでいないと工事を請け負ってくれない石材店も多いそうです。スムーズに進めるためにはやっておいたほうが無難かもしれませんね。

8.お墓の解体工事をする

閉眼供養が済んだら工事が始まります。墓石を撤去し、ご遺骨を取り出して更地に戻したら墓じまいは完了です。

必ずしも立ち会う必要はありませんが、工事が滞りなく終わったかどうか、確認する意味でも可能なら立ち合いをしておくと安心でしょう。

9.次の改葬先へご遺骨を移す

墓地から取り出されたご遺骨を、次のお墓または納骨堂等へ移します。

散骨をしたり自宅供養にする方もいらっしゃいますが、いずれにしても埋葬していたままの状態ですと運搬が困難です。

長期間、お墓の下にあったご遺骨は、水分を含み、カビが生えてしまっていることもあります。

専門の業者に依頼して、ご遺骨を洗浄し、乾燥させてから次の改葬先に移動させましょう。

散骨する場合には、ご遺骨をパウダー状に細かくしておく必要もあります。これも、専門の粉骨業者に依頼して、作業をしてもらいます。

自分で墓じまいをするのは難しい…そんなときは「代行業者」へ

墓じまいの一連の流れをご覧いただきましたが、いかに時間がかかり大変か伝わったかと思います。
もしも”自分で墓じまいするのは難しいかも…”とお悩みなら、代行業者を検討してみてはいかがですか?

「電話一本で墓じまいが完了する」と聞いたら、きっと驚かれると思います。

”お墓の管理が難しくて墓じまいを考えているのに、さすがに墓じまいまで人任せには…”と思われるかもしれません。ですが、世の中には簡単な手続きだけで墓じまいを代行してくれる業者が意外とたくさんあるのです。

墓じまいを検討している方の多くは、若くて健康な方たちではありません。

例えば、お子さんのいない高齢のご夫婦、一人暮らしの高齢の方の場合、お墓の管理についての問題は深刻です。病気や高齢のため外出することが難しく、難しい手続きを自分ですることができないようなケースはたくさんあります。
一刻も早く手続きを済ませて自分自身についてもどうするかを決めてしまいたい…と思っている方が大勢いらっしゃいます。

お墓に出向くことさえ難しい、相談する人もいない状況で困り果てている…そんな方にとって、電話で申し込みができて、すべてお任せで墓じまいを依頼することができるサービスは、大変役立つものなのではないでしょうか?

実際にたくさんの方がこのようなサービスを必要としています。墓じまいのサービスを提供している業者は今後さらに増加、より幅広いサービスを提供する業者が増えてくることが予想されているのです。

代行業者に依頼できること

一概に「代行業者」といっても、すべての工程を代行してくれるわけではありません。中には最初から最後まですべて依頼できる業者ももちろんありますが、その数は残念ながらかなり限られるようです。

代行業者に依頼できることは以下のとおりです。

  • 書類提出の手続き
  • 遺骨の新しい納骨先の紹介
  • 墓石の撤去

これらの工程に少しでも不安が生じている方は、代行業者に依頼してみるのも良いかもしれませんね。

なお、お寺との交渉や、親族との話し合いは代行業者に依頼することはできないと覚えておきましょう。

墓じまいを代行してもらうメリット

ここでは、墓じまいを代行業者に代わりに行ってもらうことのメリットをまとめます。実際に代行業者に依頼される方のほとんどは、代行してもらうことにメリットを感じていらっしゃいます。

多くの方が感じているメリットとは、どんなものなのでしょうか?

自分の時間が確保できる

代行業者に依頼することで、自分の時間が確保することができます。お仕事や家事で忙しい方など、墓じまいに割く時間がない方は一定数いらっしゃるでしょう。

その際代行業者に依頼すると、効率よく墓じまいが進められるようになります。遠方で現地まで向かうのが難しい場合でも、自分が現地にいなくても業者が代わりに行ってくれるため、最低限の時間だけで墓じまいが行えるのは大きなメリットと言えますよね。

複雑な手続きをせずに済む

すでにお伝えしたように、墓じまいには複雑な行政手続きが必要です。
中には、複雑な手続きが面倒そうで苦手意識を持っている方もいらっしゃるでしょう。そんな複雑な手続きも代行業者は行ってくれます。

記入こそ自分で行わないといけませんが、記入方法を含めた提出・発行については代行業者からのサポートを受けられます。面倒に感じてしまう方や、苦手意識を持っている方にはありがたいサービスですよね。

代行業者を利用するならここに気をつけて!

とても便利な代行業者ですが、依頼する際にはいくつか注意点もあるんです。

この注意点を蔑ろにしてしまうと、トラブルに発展してしまうことも…。墓じまいはお墓に関わる大変デリケートな問題ですので、誰もができるだけ穏便に、丁寧に行ってもらいたいはずです。

思わぬトラブルに巻き込まれないためには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?

勝手な判断で代行業者へ依頼するのはNG!

墓じまいの代行を依頼するときは、絶対に独断で行動し始めないようにしましょう。
というのも、自分は代行に依頼するつもりでいても、ほかの親族は自分達で行う予定だったという認識であれば、当然計画に行き違いが生じるからです。
お墓は自分だけのものではありません。親族が多ければ当然さまざまな思いがあってもおかしくありませんよね。

お互いの認識に違いが生じると、余計に費用がかかったり、その後の関係の悪化に繋がったりするので、勝手な判断で依頼してしまうのだけは絶対にやめましょう。

依頼したい内容を明確に決めておく

なんとなく楽したいからなど、依頼したい内容が曖昧なままに業者に依頼すると、して欲しかった業務をしてくれなかった…逆に不要な作業まで行われ代金を請求される…という事が起こりえます。

こうしたトラブルを防ぐためにも、あらかじめ墓じまいの流れを把握し、予算と見積もりを照らし合わせて、どの業務を依頼するのか明確にしたうえで業者に発注しましょう。

信頼できる業者を選ぶ

最近では、知識やノウハウがないにもかかわらず代行業務を請け負い、高額な金額を請求する業者も出てきています。そのため、業者選びにも十分な注意が必要なのです。

HPや資料など業者側で提供している情報のほか、実際に利用した方の口コミや評判も確認したうえで、信頼できる代行業者に依頼することが大切になります。

「失敗しない!」業者選びの2つのポイントと選び方

スムーズな墓じまいを行うには、下記のポイントを順番に確認してみましょう。

【代行業者選びの2つのポイント】
1.墓じまい以外も相談できるか?墓じまい後の納骨や散骨もそのまま依頼することで、遺骨の処分先にも困りません。
2.実績のある業者か?墓じまいの経験が豊富な業者かを確認

上記2つを満たす業者をいくつかピックアップ後、実際の見積り内容と金額、電話問い合わせ時のスタッフの対応や口コミを参考に一社を絞り込みましょう。

とくにお勧めなのは、墓じまいの工程だけでなく、取り出したご遺骨のアフターフォローまでできる業者を選ぶこと。このような業者を選ぶことができれば、処分先に困ることなく安心して依頼することができるはずです。

墓じまいの代行には特別な資格は必要なく、企業から個人事業主までさまざまな方が行っているため、過去の実績や口コミはとくに重要視すると良いかもしれませんね。

墓じまいにはどのくらい費用がかかるの?

墓じまいについて理解したところで、次は気になるその”費用”について見ていきましょう。

墓じまいの費用は平均30万〜300万円と幅広い

実際にかかる費用の内訳は、大きく分けて「お墓の撤去に関する費用」、「行政手続きに関する費用」、「新しい納骨先に関する費用」の3つです。

それぞれがどのくらいの費用がかかっているのかまとめてみました。

【墓じまいにかかる費用目安】

お墓の撤去にかかる費用行政手続きに関する費用新しい納骨先に関する費用
20〜50万円程度数百円〜1,500円程度8万〜260万円程度

タイトルにもあるとおり、墓じまい費用の総額は、平均するとおよそ30万~300万円程度。

墓石を撤去するだけであれば20万円程度で可能ですが、取り出したご遺骨を放置や廃棄することは法律によって禁止されています。よって、行政手続きを行い、新たな納骨先にご遺骨を納めるまでを含めてお墓じまいの費用と言えるでしょう。

費用相場に大きく幅があるのは、何も「地域ごとの相場の違い」というわけではありません。
閉眼供養を依頼するお寺にお布施をいくら包むかや、新たな納骨先の価格がどの程度かなど、置かれた状況や選択肢によって大きく違いが出ることが主な理由です。

まずは、具体的な内訳をそれぞれ解説いたします。

お墓の撤去に関する費用

お墓の撤去に関する費用には、一般的に以下の3項目が含まれます。撤去の際には、工事費だけでなく、ご遺骨を取り出すにあたっての法要のほか、場合によっては檀家を離れるための費用も発生します。

  1. お墓の撤去費用:20万円程度~
  2. お寺へのお布施代:3万円~10万円程度
  3. 離檀料:無料~20万円程度

    【総額目安:23万~50万円程度】

① お墓の撤去費用

墓石を撤去・処分して区画を更地にするにあたり、石材店に依頼する際の工事費用を指します。1㎡あたり10万〜15万円程度の費用がかかります。ご遺骨の取り出しも一緒に依頼する場合には、別途3万~5万円程度の追加費用が発生します。

お墓の撤去が高額になるのはどんなとき?

今あるお墓が以下のような状況の場合には、記載した目安よりも割高になることもあります。

  • 施設の通路が狭く、お墓がある場所までの重機の侵入が厳しい場合
  • お墓が山奥にあるなど、工事に手間がかかる場合
  • 一区画に沢山の石碑が並んでおり、複数の墓石を撤去する必要がある場合

石材店によって価格設定は異なるので、他社の見積もりが可能であれば一社で決めず、複数の石材店から見積りを取って比較検討いただくことをお勧めいたします。

② お寺へのお布施代

「お寺へのお布施代」とは、お墓の撤去前に執り行う法要を寺院に依頼した際の、お礼費用のことを指します。

先述したようにご遺骨を取り出す際には、現在お墓に入っている魂を抜くために閉眼供養を行う必要があります。お布施代は、基本的には普段の法要と同額程度で問題ないとされていますが、お寺によって異なる場合もあるようです。

③ 離檀料

お墓が寺院にある場合にのみ発生する、檀家を離れるために寺院へ支払う費用を指します。
地域性やお寺のお考えによっても異なりますが、通常の法要などでお包みする額の2~3倍程度が目安とされています。
法律で定められた費用ではありませんが、”今までお世話になった感謝の気持ち”としてお渡しするのが通例です。

行政手続きに関する費用

行政手続きに関する費用には、主に以下の1項目のみとなります。

  1. 行政手続きに必要な書類の手配料:数百円~1,500円程度

    【総額目安:数百円~1,500円程度】

① 行政手続きに必要な書類の手数料

墓じまいの行政手続きに必要な書類を、自治体や霊園に発行依頼する際にかかる費用のことを指します。発行元によって金額は異なりますが、いずれも費用は少額です。

なお、すでにお伝えしていますが、実際に必要な書類は以下の3つとなります。

  • 埋蔵証明書(埋葬証明書)…今のお墓から取得
  • 受入証明書…新しい納骨先から取得
  • 改葬許可証…埋蔵証明書と受け入れ証明書を提出のうえ、自治体から取得

新しい納骨先(改葬先)に関する費用

新しい納骨先(改葬先)に関する費用には、以下の2項目が含まれます。納骨先によっては、用意費用にお布施代(法要代)も含まれている場合もあるようです。

  1. 新しい納骨先の用意費用:5万円~250万円程度
  2. お寺へのお布施代:3万円~10万円程度

    【総額目安:8万円~260万円程度】

① 新しい納骨先の用意費用

新しい納骨先を用意する際にかかる費用全般を指します。説明したとおり、取り出したご遺骨を勝手に廃棄したりすることはできないため、墓じまいする場合であっても新たに納骨先が必要になります。

② お寺へのお布施費用

”離檀のときにもお寺へお布施したけど…”と思うかもしれませんが、これは改葬先の納骨法要を寺院に依頼した際の、お礼費用を指します。
ご遺骨を取り出す際に一度閉眼供養(魂抜き)をしているため、今度は「開眼供養(かいげんくよう)」という魂入れの儀式を行う必要があるのです。

どの納骨先や納骨方法を選ぶかによって、費用は大きく前後するので、ここもしっかりと検討しましょう。

一般的によく選ばれる納骨先は以下を参考にしてください。

【一般的に選ばれる納骨先6選
納骨先必要な費用
一般墓所80万~250万円程度
永代供養墓5万~150万円程度
樹木葬20万~80万円程度
納骨堂10万~150万円程度
散骨5万~70万円程度
手元供養数百円~50万円程度

代行業者へ依頼した場合の費用は?

ここで気になるのは”代行業者へ依頼した場合の費用”ですよね。
墓じまい代行の費用は、業者によって異なりますが大まかな目安は16万〜30万円です。
あくまでも目安なので、複数の墓じまいをしたり大きなお墓だったりする場合は、この金額より高くなる可能性も。

数百万円という多額の費用がかかることは絶対にないため、数百万円の請求がある場合はすぐには支払わず、弁護士や専門家などに相談しましょう。

費用は誰が負担するべき?

これだけの金額が必要になるわけですから、誰が支払う必要があるのかも明確にしておきたいですよね。

結論から申しますと、墓じまい費用はお墓の承継者が支払いを負担する形が一般的です。しかしこれは絶対的な決まりではなく、実際には、兄弟や親族などの複数名で分け合って負担する場合も多く見られるようです。

上記で解説したとおり、墓じまいは、場合によってかなり高額な費用が発生するため、トラブルの元になりやすい傾向にあります。後々問題にならないためにも、事前に家族や親族間で話し合いを行うことが大切なのです。

費用が払えない場合はどうしたら良いの?

ここまで見てきたとおり、墓じまいを行う際には、場合によってはかなりの費用が発生するため、中にはご事情があって費用を払いきれない…という方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は以下の方法で対応することができます。

① 家族や親族に相談して協力してもらう

先程も説明したとおり、墓じまいの費用は絶対に一人で負担しなければならないという訳ではありません。ですので、もし一人で抱え込んでしまっている場合には、まずは家族や親族に相談して、協力してもらえないか依頼してみると良いでしょう。

② 宗教法人(管理元の寺院)に相談する

現在のお墓がお寺にある場合は、寺院の住職にも相談されると良いかもしれません。素直にご事情をお話することで、墓じまいに必要な費用を考慮してくださる場合もあります。

③ 自治体に相談して補助金制度を利用する

まだ事例として多くはありませんが、お墓の管理者がいないまま放置されてしまう「無縁仏」の増加問題を背景に、自治体によっては墓じまい(お墓の撤去)に対して補助金制度を設けている場合もあるのです。

また、補助金とまではいかずとも、以下のような墓じまいのサポートを行っている自治体もあるようです。

岸和田市墓苑(大阪府)囲障の撤去が免除される
東京都立霊園(東京都)使用料不要で園内の合葬埋蔵施設に納骨できる
玉野市霊園(岡山県)返還により使用料を還付

もしも周囲からの援助が難しい場合には、お墓の所在地域の自治体にご相談してみてはいかがでしょうか?
すべてというわけではありませんが、一部でも負担が軽くなれば、きっと墓じまいを検討しやすくなるはずです。

④ メモリアルローンを利用する

銀行によっては、お墓や葬儀に関する費用に対して「メモリアルローン」を用意している場合もあります。
「メモリアルローン」とは、供養や祭祀に扱われる事柄を目的としたローンのことです。
 
具体的にはお墓や永代供養、葬儀や仏壇仏具などの「祭祀財産」を目的としていて、さらに目的を絞ったローン商品もあるそう。
各金融機関によって詳細は異なりますが、比較的審査が通りやすく、利用しやすいかもしれません。

墓じまいの費用をなるべく抑えたいなら

墓じまいにはこれだけ費用がかかるのですから、”できるだけ費用は抑えたい…”とお考えの方も当然いらっしゃいますよね。

ここでは、お墓じまいの費用総額を抑えるにはどうすればいいのか、「すべて自分で行う場合」「代行業者を利用する場合」それぞれで費用を抑える方法をご紹介いたします。

【すべて自分で行う場合】

「工事費」を見直す

工事費は、石材店によって設定方法が異なるため、場合によっては必要以上に高額な費用を請求されてしまうケースも見られます。可能であれば複数の石材店から見積りを取得し、比較検討することで無駄なお金を掛けずに墓じまいすることができます。

なお、撤去後の墓石は「産業廃棄物」扱いとなり、廃棄にあたっては各都道府県での許認可が必要です。
不法投棄されてしまうことがないように、見積り価格の安さだけで選ばず、きちんと許認可を取得している石材店に依頼するのが安心です。

新しい納骨先の費用を検討する

先程も説明しましたが、ご遺骨を取り出した後どこに納骨するかによって費用は大きく異なります。

大きく費用が抑えられるのは、合祀タイプの永代供養墓や散骨を選んだ場合で、一般墓所の用意が平均80万円以上はかかるのに対し、合祀墓や散骨は平均5万円程度から用意が可能です。

ただし、ほかの方との共同埋葬になったり正確な納骨場所が分からなくなるなどのデメリットもあり、墓じまいを行う当事者はよくとも、のちのちの世代の方が悲しむケースも見られるようです。
やはり最終的にどこを選ぶかは、家族や親戚の間で十分に話し合いを行うべきでしょう。

【代行業者を利用する場合】

自力で行える部分は自力で行う

自力で行える部分は自力で行うのが手っ取り早く費用を抑える方法です。代行業者によっては、墓じまいでの工程の一部だけを承ってくれる業者が存在します。
例えば「行政への手続きは自分で行い、墓石の解体や遺骨の取り出し・移動を業者に依頼する」…など。

このように、代行範囲を限定することで、費用を抑えることができるはずです。

ただし、中には墓じまいを最初から最後まで代行するサービスしか取り扱っていないという業者もあるので、業者選びの際には注意しておきましょう。

さまざまな代行業者に見積もりを出してもらう

さまざまな代行業者に見積もりを出してもらいましょう。手間を惜しんで代行業者一社にしか見積もりを出してもらわずにいると、ほかの業者の方がサービスもよく料金も安かったときに後悔します。

見積もりは無料で出してくれる業者が多いので、費用を安くするためにも見積もりはさまざまな業者から出してもらうと安心です。

墓じまいに不安を感じたら、まずは「相談」から

いかがでしたか?

今回は、年々増えつつある「墓じまい」を題材に解説してまいりました。
「墓じまい」がどんなものなのか、年々増え続ける背景や墓じまいを行うことのメリット、その詳しい手順や費用などについて十分にお分かりいただけたかと思います。

「墓じまい」と聞くと、まるで先祖の供養を怠っているかのように感じてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。お墓などの問題はとてもデリケートなので、どうしても受け入れられない…という方がいるのも無理はありません。親族同士で墓じまいを行うかどうかや、その費用などで揉めてしまうこともとても多いようです。

しかし、「墓じまい」は決して罰当たりな行為ではありません。

よりお参りに行きやすくするための手段でもあり、お墓の承継が難しい場合は、そのままにして無縁墓になってしまうよりもずっとずっとご先祖様も喜ばれるはずです。

実際に”墓じまいをして良かった”と感じている方はとても多く、冒頭でお話ししたように「終活」のひとつとして行う方も増えてきているようです。

もしも、お墓の管理について不安に思うなら、まずは相談だけしてみる…というのもおすすめです。

出張回収センターでは残念ながら墓じまいの代行を行うことはできませんが、弊社には遺品整理士が在籍しております。
遺品整理に関することだけでなく、デリケートなお墓の問題など、さまざまなご相談にお答えすることが可能です。

もちろんご相談だけでも構いません。お気持ちに寄り添いながら真摯にご対応させていただきますので、安心してご利用くださいね。

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