
店舗の閉店や移転、買替で不要になった厨房機器の処分にお困りではありませんか?
業務で使用した厨房機器は自治体では捨てられないため別の手段で処分が必要ですが、どんな方法があるのか知らない方も多いですよね。
業務用の厨房機器は家庭用機器よりもサイズが大きく持ち運びも容易ではないので、そもそも運び出せないということもあるかもしれません。
そこで今回のコラムでは、厨房機器の処分方法について解説します。
売却方法や注意点についても解説しますので、不要な厨房機器の処分にお困りの方はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 厨房機器の処分方法
- 厨房機器を売却する方法
- 厨房機器を処分する際の注意点
厨房機器の処分方法

厨房機器は飲食店や小売店、学校や企業・病院の食堂など、事業活動で使用されることが多いでしょう。
このように事業で扱われた厨房機器は「事業系ごみ」に該当するため処分には注意が必要です。
厨房機器の処分方法について詳しく解説していきます。
専門の業者に廃棄・回収を依頼する
事業で使用された厨房機器は「産業廃棄物」扱いとなります。
産業廃棄物は自治体で処分できないため、「産業廃棄物収集運搬業許可」の資格を持つ業者へ廃棄・回収を依頼しましょう。
許可業者は普段使用している業者へ依頼しても大丈夫ですが、馴染みの業者がない場合は自治体に問い合わせて紹介してもらう方法もあります。
自治体のホームページには事業系ごみの捨て方や費用について詳しく記載があるほか、許可を得た業者のリストも掲載されているため、チェックしてみましょう。
- 東京都練馬区:事業系のごみ処理
- 東京都千代田区:事業者が出すごみ
- 愛知県名古屋市:産業廃棄物について
- 福岡市役所環境局(福岡県):事業所のごみ(事業系一般廃棄物、産業廃棄物)
また、産業廃棄物の処分にはマニュフェストの発行が必要になるため、業者に依頼する際は対応しているかどうかも確認しておくと安心です。
不用品回収業者へ依頼する
お店の閉店や移転で不要な厨房機器を処分する場合、重い厨房機器を移動させる手間や、たくさんある備品を売れるものと捨てるものに分ける時間が必要になる場合もあります。
お店の移転などで時間がない場合、どう処分するのが最適か迷うこともあるのではないでしょうか。
そんなときには、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
重い厨房機器の回収・運搬もおまかせできる
業務用冷蔵庫やガスレンジ、製氷機などの厨房機器は重たくてなかなか持ち出せないこともあるかもしれませんが、不用品回収業者に依頼すれば回収・運搬作業をすべておまかせできます。
運び出す際はスタッフが製品の梱包・通路の養生などもおこなうため、製品の故障や床・壁の破損などの心配もありません。
「安心して依頼できる」のも大きなメリットです。
廃棄・買取が一度で済む
買取を実施している不用品回収業者を選べば、まだ使える厨房機器を買い取り、買値が付かないものはそのまま回収してくれます。
複数の業者に連絡を取らずとも厨房機器を手放せるので、忙しいときには非常に便利です。
回収費用を買取金額と相殺して、お得に利用することも可能になりますよ。
急ぎの処分にも便利!
不用品回収業者は年中無休で稼働しているため、自分の都合のいい日程で回収・買取を依頼できます。
早ければ電話したその日に回収に駆けつけてくれる場合もあるため「移転まで時間がないので早く来てほしい」「すぐに手放してしまいたい」という場合にも便利です。
まだ使える厨房機器はどう処分する?

まだ使用できる厨房機器に関しては、売却や譲渡など別の方法での処分が可能です。
ここからは、厨房機器を捨てずに処分する方法を確認していきます。
リサイクルショップに売却する
さまざまなアイテムの買取・販売を行っているリサイクルショップであれば、厨房機器も買取してもらえる可能性があります。
売却できれば不要になった厨房機器を費用をかけずに処分できるうえ、臨時収入も得られるのが嬉しいですよね。
重量がある厨房機器をお店まで運搬できない、という場合は出張買取サービスのあるリサイクルショップを選びましょう。
お店まで査定に来てくれ、そのまま回収してもらえるので手間をかけずに済みます。
ただし、どんなものでも買い取ってもらえるわけではなく、汚れ・劣化が著しく使用感が目立つものや発売から5年以上経っている厨房機器などは買取を断られる可能性があるため注意しましょう。
そもそも業務用の厨房機器の取り扱いをしていないケースもありますので、事前にお店に問い合わせて買取可能かどうか確認しておくことをおすすめします。
専門業者に買取してもらう
リサイクルショップは便利な手段ですが、業務用の厨房機器について専門性がなく買取額が低くなってしまいがちというデメリットがあります。
そのため、厨房機器を適正価格で売却したいなら、厨房機器買取専門店に査定を依頼するのがおすすめです。
専門店以外では買取を断られやすい専門的なアイテムやサイズの大きな製品も対応してもらえる可能性がありますので、どんなものでも一度査定を受けてみるといいでしょう。
ただし、こちらもリサイクルショップと同じく買取可能な取扱製品・メーカーに指定があったり製造年数、状態に条件が設けられていたりする場合がありますので注意が必要です。
事前に問い合わせて確認しておくのを忘れないようにしましょう。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションを利用して厨房機器を処分するという方法もあります。
フリマアプリ・ネットオークションの大きなメリットは「自分で自由に売値を設定できること」です。
買取相場を超える金額で売れることもあるので、高値で処分したい方にはぴったりな方法といえるでしょう。
【実際にメルカリで取引されている厨房機器】
- 業務用おでん鍋:22,000円
- ホシザキ 製氷機(25㎏):79,000円
- 業務用作業台:12,000円
- タニコー フードウォーマー:30,000円
ただし、大型の厨房機器は送料が高額になりがちで、買い手が見つかった後は厨房機器を梱包したり発送の手続きをしたりと、業者に売るよりも手間がかかるという点にご注意ください。
また、アプリに出品しても必ず売れるとは限らないため、急ぎで手放したい方には不向きな方法となっています。
「時間がない」「手間をかけたくない」ということなら業者への売却を検討してください。
譲渡という選択肢も
お使いの厨房機器が問題なく使用できるものであれば、人に譲るという方法もあります。
- お店を開店予定の人がいないか探してみる
- お店をしている知人に使ってもらえないか聞いてみる
- 「居抜き譲渡」を検討する
- ジモティーで譲り先を探す
不要な厨房機器を譲渡できれば、処分費用や手間が省けるうえ、譲る相手も新しい厨房機器を購入するお金を節約できるなど、双方にメリットがあります。
移転・退去後の物件に新たに出店するテナントがわかっているのであれば、業務用冷蔵庫や製氷機などの設備を「居抜き譲渡」して処分することを検討するのもいいでしょう。
ただし、口頭で厨房機器のサイズや状態を伝えているだけでは、譲ったあとになってサイズの認識の違いや故障・汚損などが原因でトラブルになることも考えられます。
そのほか居抜き譲渡をする場合は「物件の大家・管理会社に許可が必要」「残していった設備に不調が出ると大きなトラブルになる可能性がある」といったデメリットもあるため注意が必要です。
譲る前には必ず「厨房機器のサイズや状態を目で見て確認してもらう」「清掃と動作確認をしておく」など対策して、トラブルを防止しましょう。
「厨房機器」処分時の注意点

厨房機器を処分する際に注意したいポイントを解説します。
処分前には一度、目を通してみてください。
事業で使用した厨房機器は自治体では処分できない
不要になった厨房機器を処分する際、自治体のごみ回収を第一候補として考える方は多いかもしれません。
しかし、事業で使用した厨房機器はすべて事業系ごみ(事業系一般廃棄物・産業廃棄物)として扱われ、自治体のごみ回収で排出できないため処分時には注意が必要です。
事業系一般廃棄物や産業廃棄物を普通ごみとして捨てた場合、不法投棄とみなされ「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金もしくはその両方」の罰則が科せられます。
小さな厨房機器であっても事業ごみは産業廃棄物となるため、適正に処分しましょう。
レンタル・リース品に注意!
処分する厨房機器が大量にある場合は、処分品の中にレンタル・リース品がないかを確認しておくのを忘れないようにしてください。
気づかずにレンタル・リース品を売却・廃棄した場合、利用残額の一括精算が必要になるのはもちろん、場合によっては違約金が発生したり訴訟を起こされたりと、大きなトラブルに発展する可能性もあります。
「古いから」「ずっと店にあるから」と勝手に判断せず、きちんと返却の手続きをおこないましょう。
無理な運搬はNG
業務用冷蔵庫やショーケースなどの厨房機器は非常に重量があるため、一人で持ち運ぶのは不可能です。
人件費や手数料をかけたくないからと無理をすると、ケガやほかの機材の破損などに繋がる恐れがあるため、持ち運べない厨房機器は無理せず業者に依頼をしましょう。
厨房機器の処分の際に出やすい不用品

ここでは厨房機器の処分の際に出やすい不用品をご紹介します。
記事内に処分方法について詳しく記載があるため、参考にしてみてください。
- 製氷機の処分方法6選!厨房機器は買取がお得!費用や注意点も解説
- ショーケースの処分方法5選!冷蔵・ガラスの捨て方・注意点も解説!
- 業務用エスプレッソマシンの処分方法!売却のポイントや注意点も解説
- 業務用冷蔵庫の処分方法!引き取りや処分費用・注意点についても解説
厨房機器の回収時によくある質問

当社「出張回収センター」では業務用の厨房機器の回収もおこなっています。
回収時によくある質問についてまとめましたので、参考にしてみてください。
Q.厨房機器の回収依頼はどのようにおこないますか?
A. ご依頼は電話やメール、LINEなどでお願いいたします。電話は9:00~19:00の時間帯で、年中無休で対応しております。メールは当社の公式サイトに専用フォームを用意していますので、必要事項をご入力のうえご連絡ください。
なお、見積もりは無料です。お客様のご都合のよい方法でお気軽にご依頼ください。
Q. 厨房機器が大量にありますが回収してもらえますか?
A. はい、お任せください。当社では1度のご依頼で回収可能な不用品の数量にルールはございません。数量に関わらずご依頼いただけます。ご依頼の際には、回収ご希望の厨房機器の種類やサイズ、数量などを詳しくお聞きし、スムーズに回収がおこなえるよう体制を整えて作業に伺いますので、ご安心ください。
Q. 厨房機器の回収に際して何か自分でしておくことはありますか?
A. 回収までにお客様に特別に準備していただくことはありません。回収時も、搬出や積込などの作業はすべて当社スタッフがおこないますのでご安心ください。なお、回収作業終了後に現場で料金をお支払いいただくため、こちらの準備だけお願いいたします。
Q.厨房機器の回収を依頼したいのですが、感染対策はきちんとされていますか?
A. 当社は、アルコール消毒と手洗い、マスクの常時着用を従業員に徹底させております。運転中も定期的な車内換気をおこなっており、車両の消毒も実施しておりますので、ご安心ください。
Q.サイズ・重量が大きい厨房機器の運び出しもお願いできますか?
A. はい、運び出しも当社スタッフにおまかせください。作業の前にお客様自身で厨房機器を運び出していただく必要はございません。なお、屋外に運び出すまでの経路にほかの荷物などが設置してある場合は、運び出しができる程度に荷物を移動しておいていただけると、作業がよりスムーズに進みます。可能であればご協力お願いいたします。
Q.当日に厨房機器の回収依頼をキャンセルすることも可能ですか?
A. はい、可能です。一度は不要になった厨房機器でも、処分する必要がなくなることもあるでしょう。その場合は遠慮なくキャンセルしてください。その際、出張料や見積もり料はかかりません。
まとめ

店舗の移転や閉店、売却などで不要になった厨房機器は自治体では捨てられないため、許可を得た業者に委託して処分してもらう必要があります。
「少量だからいいだろう」「捨て方がわからないのでそのまま捨てよう」と適当に廃棄すると重い罰則が科せられる可能性がありますので、必ず適正な方法で処分しましょう。
厨房機器は中古需要の高い製品なので、状態の良いものなら専門店への売却やフリマアプリ・ネットオークションへの出品といった手段で手放すことも可能です。
お手持ちの厨房機器の状態を確認し、希望に合った方法を選んでみてください。
「廃棄と売却を同時におこなたい」「厨房機器のほかにも捨てたいものがある」という場合には不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」では、再販可能な厨房機器の高価買取を行っているほか、産業廃棄物・事業ごみの回収にも対応しています。
年中無休で受付しておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!