【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

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【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

自宅やオフィスなどでインテリアとして飾られる「絵画」ですが、不要になったときの処分方法に悩む人も多いのではないでしょうか。
有名アーティストの作品のような「高価なもの」であれば捨てる人はいないでしょうが、「価値のよくわからない絵」や「譲り受けた絵」「自分で描いた絵」などは、「売却」か「処分」のどちらがよいか不明なこともありますよね。

そこで今回は絵画の処分方法について解説していきます。
売却からごみとしての捨て方までお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

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絵画の処分、まずは「売却」を検討

【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

不要になった絵を処分するとき、まずは「売却」を検討してみましょう。
たとえ無名の作家であっても、絵画の状態や特徴次第では買い取ってもらえることもあります。
絵の価値がわからなくても、査定に出すことで「ごみ」ではなく「収入」となるかもしれません。

ただし、一般的な買取店では「自分で描いた絵」のように、素人が描いた絵については買い取ってもらえないため注意しましょう。

ここでは絵の売却方法や、買い取ってもらえる絵の特徴をご紹介します。

無名作家でも売れる絵とは?

今お持ちの絵の価値や、作家名がわかっている場合は売却を検討する人が多いですが、絵の作者が不明、または無名であると、どう処分してよいかわからない人が多いのではないでしょうか。
実は無名作家の絵であっても、以下のような絵は売れる可能性があります。

  • 風景画である
  • 本画・肉筆画・原画である
  • 額縁に入った作品である
  • 飾りやすい大きさである
・「本画」…完成した絵画作品のことで日本画の下絵に対して使う言葉
・「肉筆画」…浮世絵で、絵師が自ら筆をとり手書きで仕上げたもの。版画に対して使う言葉
・「原画」…複製画があるものに対して使われる言葉で、複製された絵ではない元の絵のこと

絵画は「欲しい」と思える人がいれば需要があるとみなされる場合があります。
そのため、作家が無名、または不明であっても、絵によっては売れる見込みがあるでしょう。

ただし、買取店によって査定基準が異なるため、先ほどの条件が揃っていても必ず売れる保証はありません。
買取店のなかには「無名作家は買取不可」としているところもあります。
しかし、処分までに時間の余裕がある場合は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。

絵画の査定前に確認したい情報

絵画を売却する際にはまず、査定に出すことが先決です。
できればいくつかの買取店で査定をしてもらい、相場を知ったうえで決断してみてはいかがでしょうか。

最近ではネット査定、写真鑑定をしてもらえる買取店もありますが、絵の情報を求められることがあります。
正しい査定をしてもらうためにも、絵の情報は調べておきましょう。
知っておきたい絵の情報は以下のとおりです。

  • 入手経路
  • 作家名
  • 作品名
  • 作品の種類(風景画・肖像画…など)
  • 技法(油彩画・水彩画・日本画…など)
  • サイズ

もちろん、不明な場合は買取店で調べてもらえることもありますが、証明書や付属品があれば自分でも確認しておきましょう。

高く売るためのコツ

せっかくなら少しでも高く絵を売りたいですよね。
査定に出す前に、次のことを意識してみてください。

  • 付属品も一緒に出す
  • 埃、汚れはできる限り取り除く

絵の付属品というのは「額縁・鑑定書・保証書・領収書・箱」など。
これらには作家を証明するものや、価値がわかる記載がある場合もあるため、査定額に影響します。
また、埃や汚れがある場合は柔らかい筆や乾いた布などで優しく取り除くのがおすすめですが、絵を傷つける恐れがある時は無理におこなわなくても大丈夫です。

【種類別】こんな絵は売れる?高く売るコツも

■アートポスターも買取可能

アートポスターは紙に印刷しただけのものなので、いらなくなったら捨ててしまうことが多いと思いますが、実は買取が可能です。

額に入ったもので、状態の良い人気作品のアートポスターであれば、ぜひ査定を受けてみてください。
ただし額縁がなく、アートポスター単体の場合は、残念ですが買取は難しいかもしれません。

■一点ものの絵画やナンバー入りの版画は専門店で売るのがおすすめ

もともとの購入価格がそれほど高額ではなかったとしても、一点ものの絵画を処分するなら、専門店で査定を受けてみることをおすすめします。
エディションナンバー入りの版画についても同様です。(※エディションナンバーは、エディション、シリアルナンバーとも呼ばれ、あらかじめ決められた枚数以上は制作できないように保証する番号のこと。絵の左下に入っています)

有名なアーティストの作品でなくても、状態の良いものや、魅力的な作品は、買取可能なケースが多いようです。
また、購入時はそれほど有名ではなくても、その後人気が出たことで思いがけない金額で売買されるようになっているケースもあります。

■額縁だけでも売れる?

絵画を飾る額縁はかなり高価なものもあるので、買い取ってもらってお得に処分しましょう。
中の絵画が劣化している場合や、中に何も入っていない状態でも、アート作品を専門に扱うお店であれば査定してもらえます。

元の販売価格が安いものは、それほど高額での買取は難しいかもしれませんが、状態のよいものなら買取値が付くことも。
廃棄処分するよりもずっとお得に処分することができますよ。

絵画の売却先

【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

絵画を売却する方法は、主に以下の4つがあります。

  1. 美術品を扱う買取店へ売る
  2. 美術品専門オークション会社で売る
  3. 画廊に売る
  4. ネットオークションやフリマアプリで売る

ちなみにリサイクルショップでも絵の買取をおこなっている場合がありますが、専門知識がないことも多く、適正価格での買取が期待できません。
なるべく絵画の知識が豊富な専門店へ売却することをおすすめします。

1.美術品を扱う買取店へ売る

絵画を扱う買取専門店では、絵の価値を適正に判断してもらえます。
無名作家や作家が不明な場合、入手経路が不明といった場合であっても専門知識のあるスタッフが鑑定してくれるので、安心して任せられるでしょう。

こうした買取店では、「店頭買取」や「出張買取」の方法で査定・買取をおこなっていることが多くあります。
近くに店舗がない場合や、持ち運びに不安がある方は、自宅まで査定に来てもらえる「出張買取」を選びましょう。

その際、出張費や査定後のキャンセル料がかからないことを確認しておくと安心です。

2.美術品専門オークション会社で売る

日本でも美術品を扱うオークション会社がありますので、出してみるのも一つの方法です。
代表的なのは「SBIアートオークション」「クリスティーズ」、「サザビーズ」、「毎日オークション」、「シンワオークション」など。

オークション会社が仲介してくれるため、価値がわからないものであっても安心して売却することができます。
さらにオークションということで買い手が付けば、予想外の価格が付く場合も。
ただし無名作家の作品は出品できないことがほとんどですので注意しましょう。

また、利用するには手数料が発生することや、換金までに3~4か月程度の時間がかかるといったデメリットもあります。
手順や内容を確認してから申し込むのがおすすめです。

3.画廊に売る

画廊は、美術品を陳列、展示、そして売買する施設で、「ギャラリー」や「アートギャラリー」とも呼ばれます。
大々的に「買取をおこなっています」と謳っている画廊は少ないかもしれませんが、その画廊が扱う絵画作品であれば買い取ってもらえることがあります。

絵画の作家名など情報がわかっている場合は、近くに取り扱い店がないか調べてみてはいかがでしょうか。

4.ネットオークションやフリマアプリで売る

「メルカリ」や「ラクマ」といった、個人でおこなうフリマサイトやネットオークションでも絵画の出品ができます。
絵画だけではなく、アートポスターや額縁の出品も多いので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

こうしたサイトでは「欲しい」と思う人がいれば売れるため、自分で描いた絵であっても売れる可能性があります。
そのため無名作家の作品や、買取を断られた絵画でも売れるかもしれません。

ただし、当然ですが売れる保証はないため、売れなければずっと絵を保管し続けることになります。
また、売れた際には絵の梱包や発送を自分でおこなうといった手間がかかることも知っておきましょう。
販売手数料はサイトによって異なりますが、販売額の8~10%がかかります。

絵画の処分方法は3つ

【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

ここからは絵画の処分方法について解説していきます。

自治体での利用や、それ以外での簡単な捨て方もお伝えしますので、自身に合った処分方法を選択してください。

処分方法1.自治体でごみとして処分する

基本的に紙や布などに書いた絵は「可燃ごみ」で捨てることができます。
ただし大きさによっては「粗大ごみ」となったり、枠や額縁は別で捨てたりと分別が必要になることも。
まずはお住まいの自治体のごみ捨てルールを確認しましょう。

多くの自治体では、大きさが「一辺の長さが30㎝以上」や「30㎝角以上のもの」については粗大ごみ扱いです。
そのため、小さな絵画やごみ袋に入る大きさの絵でしたら「可燃ごみ」で捨てても構いません。
ただし、額縁が金属製やガラス製、プラスチック製といったものは、素材ごとに分別する必要があります。
木製以外の材質のものは「不燃ごみ」や「資源ごみ」などに分けられることが多いでしょう。

「可燃ごみ」や「不燃ごみ」は無料で捨てられるのが一般的ですが(ごみ袋代は除く)、「粗大ごみ」は有料となることがほとんど。
また、事前に予約が必要になり、処分手数料が発生するため、自治体のホームページで確認してください。

■粗大ごみでの処分手順

粗大ごみで絵画を捨てる場合は、自治体へ電話やインターネットなどで申し込みをおこないます。
例として、名古屋市での粗大ごみの利用手順をご紹介します。

  1. 電話やインターネットで粗大ごみ受付センターへ連絡し、予約をする
  2. コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
  3. 予約番号をシールに記載し、見える場所に貼り付ける
  4. 指定日の当日の朝に指定の場所に運び出す

多くの自治体では、インターネットでの粗大ごみ受付品目には「絵画」がありません。
電話で受け付けをし、絵画の大きさや枚数を伝えて手数料がいくらかかるか教えてもらいましょう。
名古屋市では、額縁(フレーム・パネル・キャンバス)は250円で回収してもらえます。

■小さく裁断すれば普通ごみで捨てることができる

絵画を何枚か捨てたいという場合、お金をかけずに処分したい方もいるでしょう。
大きな絵画は粗大ごみとして手数料を支払って捨てなければなりませんが、小さく裁断すれば普通ごみとして捨てることができます。

木製のパネルや額縁であれば、ノコギリやカッターなどの道具を使うことで小さく裁断できますよ。

処分方法2.寄付をする

絵の状態によっては施設や団体に寄付をすることも可能です。
近くに寄付先がないか、インターネットで探してみるのもよいでしょう。
例えば病院や介護施設などでは、絵画の寄付を受け付けている場合があります。

ただし、絵が著名な作品であり、高価なものだとみなされる場合は寄付を断られることもあります。
また絵を発送する場合の送料は、寄付する側の負担となりますのでご注意ください。

処分方法3.不用品回収業者へ依頼する

実家の遺品整理や引っ越し時など、絵画以外にも不用品がたくさん出る場合には「不用品回収業者」への依頼がおすすめです。
不用品回収業者は大型の家具や電化製品など、自分では捨てにくいものも簡単に処分することができます。
自宅までスタッフが引き取りに来てくれるため、運搬や解体などの手間がかかりません。

また、業者によっては買取もおこなっています。
絵画やその他の美術品は売れる可能性があるため、査定のプロが在籍している業者を選択しましょう。
買取をしてもらうことができれば、トータルの処分費用が安く済むためお得に利用できます。

ただし不用品回収業者の提供するサービス内容や料金体系は、業者ごとに異なります。
そのため2~3社程度は見積もりを依頼し、サービスや料金プランなどを比較して、自分に合った業者を選ぶことが大切です。

業者によっては、「遺品整理」や「ハウスクリーニング」といったサービスを用意していたり、定額で利用できる「トラック積み放題プラン」があったりと、特徴がさまざま。
見積もり時には希望するサービスを伝え、自分に合った業者を選んでくださいね。

油絵具や額縁の捨て方

【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

ここからは絵画以外の絵に関連するものの処分方法をご紹介します。

額縁

額縁を捨てる際は、素材ごとに分別し、自治体のルールに従って捨てるようにしましょう。
基本的には以下のように分別されます。

素材分別区分
木製可燃ごみ
金属製(アルミなど)不燃ごみ、資源ごみ
ガラス・アクリル製不燃ごみ
プラスチック製(樹脂・合成樹脂など)可燃ごみ、不燃ごみ

額縁の大きさによっては「粗大ごみ」となるため注意してください。

・別ページにて額縁の処分方法について詳しく解説しています

油絵具

アクリル絵具や水彩絵具は水で洗い流すことができますが、油絵具は油を使用していることもあり、捨て方がわからない人もいるでしょう。
特に筆を洗うための油である「筆洗油」は、そのまま捨てると環境汚染に繋がることや、発火する恐れがあるため注意が必要です。

以下は油絵で使用する道具の捨て方です。

道具捨て方
筆洗油ビニール袋に入れた新聞紙や不要な紙に油を染み込ませ、水を加え口を閉めてから「可燃ごみ」に出す
または固めるタイプの油処理剤を使用する
油絵具のチューブのキャップ可燃ごみ、プラスチックごみ
油絵具のチューブ本体中身をすべて出しきってから捨てる
不燃ごみ、金属ごみ

油絵具の入っていたチューブ本体は、一般的にはアルミ製となるため不燃ごみ、または金属ごみに該当します。
ただしプラマークが付いているものは、可燃ごみやプラスチックごみで捨てられる場合もありますので、自治体のルールに従いましょう。

絵画の処分まとめ

【絵画の処分方法】買取・自分で描いた絵や額縁の捨て方も解説

今回の記事では、絵画の処分方法について解説してきました。
ポイントは以下のようになります。

  • 作者が不明、価値がわからない場合も売れる可能性がある
  • 基本的には可燃ごみでOK
  • 額縁は素材ごとに分別して処分
  • 大きな絵は粗大ごみへ
  • たくさん不用品があるときは業者を利用するのがおすすめ

絵画の処分を考えたとき、まずは査定に出してみるのも一つの方法です。
絵の情報がわからなくても査定に出すことで適正な価値がわかりますし、もし売れれば臨時収入にもなります。
買取を断られた絵や、自分で描いた絵などは、自治体のルールに従って捨てましょう。

また、不用品が多い場合は業者へ依頼するのも一つの方法です。
当社「出張回収センター」でも絵画を含め、美術品・骨董品の査定や買取をおこなっています。
買取専門部署があり、目利きの鑑定士も在籍していますので、本格買取が可能。
もちろん、買取ができなかった場合にはそのまま引き取り、適正に処分します。

無料見積もりやご相談は年中無休で受け付けていますので、まずはご連絡ください。


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