弦楽器の中でも明るく華やかな音色を持っている「バイオリン」。
美しいビブラートも自由自在に表現でき、オーケストラの中心的な役割を担っています。
子供から大人まで愛され、趣味としても人気なバイオリンですが、弾かなくなったバイオリンが押し入れに眠っていることも多いのではないでしょうか?
バイオリンは、中古市場でも需要が高い楽器であり、価値のあるものは数十万、数百万になることも!
この記事では、バイオリンの処分方法や買取のポイントについて詳しく紹介します。
「古いバイオリンを処分したい」
「買い替えでいらなくなった昔のバイオリンを売りたい」
という方は、ぜひ参考にしていただき、賢く手放してくださいね!
バイオリンの処分方法は7通り
バイオリンの処分方法は主に7通りです。それぞれのメリット・デメリットは以下の表をご覧ください。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
粗大ごみ収集 | コストを抑えて処分できる | すぐに処分できない |
ごみ処理施設へ搬入 | 平日なら当日に処分できる | 手続き・運搬が必要 |
知人・友人に譲る | 無料で手放せて、 相手にも喜ばれる | メンテナンス費用がかかることがある |
支援団体に寄付 | 社会貢献できる | 送料がかかることがある |
オークション・フリマアプリ | 高値で売れる可能性あり | 梱包作業に手間がかかる |
楽器専門買取業者 | 査定で正しい価値が分かる | 業者により買取対象外となる |
不用品回収業者 | ・即日対応してくれる ・バイオリン以外の不用品も回収 ・買取もできる | 慎重な業者選びが必要 |
各処分方法について、詳しく解説していきます。
粗大ごみとして処分する
いらなくなったバイオリンや他の大きな楽器は、自治体で粗大ごみとして捨てることが可能です。有料とは言え、比較的安く不用品を処分できるのはメリットといえます。
以下は、自治体のごみ区分や処分費用の一例です。
- 東京都江東区:400円
- 東京都調布市:315円(ギターも同様)
- 神奈川県横浜市:木製・プラスチック製で50㎝未満のものは燃やすごみ
バイオリンケースは粗大ごみ - 滋賀県湖南市:燃えないごみ
- 福岡県豊前市:不燃ごみ
バイオリンを粗大ごみとして処分する際は、以下の手順で手続きをします。
- 粗大ごみ受付センターに電話またはウェブで申し込む
- 処理手数料と収集日や排出場所を確認する
- 手数料納付券(シール)を購入
- 必要事項を記載して、バイオリンに貼る
- 当日の朝、指定の排出場所まで持って行く
手順や費用は自治体によって異なるため、公式サイトや担当窓口での確認が必要です。
注意点として、申し込みから回収までには時間がかかることが多く、「すぐに処分したい」という方には不向きかもしれません。
粗大ごみ収集は、平日の朝にごみ出しを指定されることが多いため、仕事や家事で忙しい人にとってはスケジュール調整が難しくなることも。
また、自分で指定場所まで運び出さなければならないため、大きなバイオリンケースや重たい楽器の搬出は一苦労です。
地域によっては、高齢者を対象とした粗大ごみ運び出しサービスを行っている場合もあるので、ご活用ください。
参照:名古屋市│ごみ・資源の排出が困難な方への市民サービス「なごやか収集」
自治体のごみ処理施設に搬入する
自力でバイオリンを処分する方法のひとつに、自治体の処理施設に持ち込む方法があります。手数料が必要ですが、粗大ごみ収集より安く済むのがメリットです。
愛知県名古屋市での手続きは以下の流れとなります。
- バイオリンを車に乗せる
- お住まいの環境事業所で受付をする
- 処理施設に移動する
- 指定場所でバイオリンを下ろす
- 計測して、手数料を支払う(200円/10kgごと)
処理施設の中では、係員の指示に従って自分で荷下ろしをします。粗大ごみ収集よりも早くに処分できるため、費用を抑えたい方におすすめの方法です。
ただし、営業時間は平日の9時~15時までなので、スケジュールを調整するのが難しいかもしれません。
知人や友人に譲る
使わなくなったバイオリンを処分する際、知人や親戚に譲るのは手間もコストもかからない方法です。
バイオリンを趣味として始めたい方や、子供が楽器に興味を持っている方には歓迎されるでしょう。費用がかからないうえ、相手が必要としている場合は、早めに引き取ってもらえるのもメリットです。
ただし、譲渡の際にはバイオリンの維持にかかるメンテナンス費用をしっかり伝えることが大切です。長期間使っていなかった場合は、最低限のメンテナンスをしてから渡すと、相手もすぐに使えて喜ばれるでしょう。
バイオリンの維持に必要な費用相場は以下の通りです。
- 本体修理:3,000~20,000円
- クリーニング:1,000~5,000円
- 弓の毛替え:7,000円~
譲る相手が見つからない場合、利用料無料の「ジモティー」を利用するのもおすすめです。
近くで欲しい人がいないか探せて、直接手渡しができるので、不用品を処分する際の選択肢として便利です。
支援団体に寄付する
使わなくなったバイオリンは、支援団体に寄付ができます。
社会貢献できて節税できるお得な方法として、ふるさと納税を利用した「楽器寄附ふるさと納税」制度がおすすめ。
全国の自治体を通じて、学校や音楽団体に楽器を届け、査定額分の税金控除も受けられる仕組みです。愛知県では、豊橋市や春日井市などが参加しており、バイオリンを新しい奏者のもとで活かせますよ。
また、弊社の「ユースマイル」でも楽器の寄付を受け付けています!
バイオリンをはじめとする弦楽器だけでなく、管楽器・ドラムやピアノなども対象で、世界の子供たちに届ける取り組みを行っています。ご興味がある方は、ぜひご確認ください。
ネットオークション・フリマアプリに出品する
ネットオークションやフリマアプリを活用すれば、自宅にいながらバイオリンを売却できます。
メリットとしては、価格設定を自由にできるため、思わぬ高値で売れる可能性があることです。実際にメルカリでの取引では、以下のような中古バイオリンが売却されています。
- SUZUKI バイオリン No.540 4/4:73,000円
- ピグマリウス バイオリン 4/4:119,100円
- ヤマハ サイレントバイオリン:34,000円
これらを出品する際は、肩当てや松脂、バイオリンケースなどがセットなのかどうかを明確に記載する必要があります。
梱包の注意点として、バイオリン本体が配送中に破損しないように、隙間に緩衝材をいれることが必要です。
また、弦を少し緩め、弓は動かないように固定しましょう。ワレモノ扱いとして、水に濡れないような工夫も必要です。
なお、ノーブランドや量産型モデルのバイオリンは、販売価格が10,000円に満たないケースも少なくありません。出品前に、すでに出品されている価格相場をチェックして、ご自身のバイオリンの価値を見極めましょう。
楽器専門買取業者に買い取ってもらう
高価なバイオリンは、楽器専門の買取業者に持って行くと、適正な査定が期待できます。
楽器の中古市場に詳しい査定士が在籍しており、価値がある楽器は高値で売却できるのが大きなメリットです。
ただし、業者によって取り扱っている楽器の種類や査定基準が異なるため、事前に問い合わせることをおすすめします。
また、直接店舗に持ち込む方法以外に、「宅配買取」や「出張買取」を行っているところも多いです。
宅配買取では、梱包資材キットも無料で用意してくれるところがほとんどですが、査定額に満足できず返送を希望する際は、送料がかかることも。
なお、買取の難しいバイオリンの場合は、残念ながら引き取ってもらえないことがほとんどなので、その場合は別の処分方法を検討し直す必要があります。
中古バイオリン ブランド別買取相場
ここでは、有名な3つのメーカーについて、バイオリンの買取相場を紹介します。
ブランド名 | 買取価格の相場(税込) |
---|---|
Suzuki Violin(鈴木 バイオリン) | 2,000~11,000円 |
YAMAHA(ヤマハ) | 15,000~25,000円 |
Carlo giordano(カルロ・ジョルダーノ ) | 4,000〜48,000円 |
このように、手頃な価格のブランドでも買取相場は低くないことが分かるかと思います。イタリア製の一流の職人が手掛けたバイオリンともなると、その買取価格は予想を超える高値になることも。
バイオリンの査定は難しく、一概にいくらとはお伝えできないのが現状です。
同じブランドでも、モデルや状態によって査定額が大きく変わるため、高値での売却を目指すなら専門知識を持つプロの査定が重要となります。
バイオリンを高値で売却するためのポイント
- 本体をきれいにする
- 弦の状態を整える
- 付属品をそろえて出す
- 複数業者で見積もりを取る
- なるべく早めに売却する
バイオリンを高く売るためには、できるだけきれいな状態に整えることが大切です。クロスで指板や弦、本体の汚れを取り除き、音の品質を左右する弦の状態も確認しておきましょう。
また、弓やケース、鑑定書などの付属品をそろえることで査定額がアップします。
査定は複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。LINEやメールを活用すれば、手間をかけずに比較できますよ。
オールドバイオリンなどのヴィンテージ品でない限り、時間が経つほど経年劣化で価値が下がってしまいます。売却を決めたらなるべく早めに査定してもらいましょう。
不用品回収業者に買取・処分を依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、バイオリンや他の大型家具、家電などをまとめて処分できるため、手間をかけずに一気に片付けたい方には便利な方法です。不用品回収業者に頼むと、以下のようなメリットがあります。
- 査定額分が回収費用から引かれるので、費用を抑えやすい
- 無料見積もりOKな業者なら、納得してから依頼できる
- バイオリン以外にも、大型家具や家電の処分もまとめて回収
- 即日対応の業者なら、急ぎの処分も可能
その他にも、女性スタッフが対応してくれる業者や、立ち合いが不要なケースもあるため、状況に応じて柔軟に利用できるのが魅力でしょう。
ただし、不用品回収業者を選ぶ際には注意も必要です。
悪質業者によるトラブルの報告は、消費生活センターにも寄せられており、相場以上の料金を請求されたり、不法投棄されたりするリスクもあります。
そのため、以下のポイントを確認して、信頼できる業者なのかを見極めることが大切です。
- 口コミ・評判(お客様の声)は良いか
- ホームページに作業実績・風景が掲載されているか
- 会社概要(住所・代表電話番号)が記載されているか
- 見積もりやキャンセル料は無料か
- 質問に丁寧に答えてくれるか
こうしたポイントを事前に把握して、安心してサービスを利用しましょう。
バイオリンの処分費用はいくら?
バイオリンの処分を不用品回収業者に依頼する場合、以下の料金プランが選べます。
- 単品回収:1点 4,000円~(品目により異なる)
- トラック積み放題:33,000円~(トラックの大きさにより異なる)
一方、自治体なら無料~400円と低コストで処分できます。譲渡や個人での売却を選ぶ際は、梱包費や送料、販売手数料などが別途かかる点に注意しましょう。
また、不用品回収業者では、バイオリンの回収だけでなく、以下のようなサービスも同時に頼める場合があります。
- 家や倉庫、オフィスの片付け
- ハウスクリーニング
- 遺品整理
- 空き家整理
これらのサービスを利用する際は別途費用が発生するため、事前見積もりで料金の内訳を確認することが大切です。
バイオリンを処分する際の注意点
大切なバイオリンを納得して手放すためにも、知っておきたいポイントを解説します。
リサイクルショップは査定が下がる恐れあり
バイオリンをリサイクルショップに持ち込むと、実際の価値よりも安く見積もられてしまうことがあるため、注意が必要です。
リサイクルショップは複数の品目を扱っている分、バイオリンのような専門性の高い楽器には詳しくないこともあります。そのため、せっかく価値のあるバイオリンも、相場よりかなり低い価格になることが少なくありません。
納得できる金額で売りたい場合は、経験豊富な楽器専門店や不用品回収・買取の専門業者など、信頼できるところに相談するのがベストです。
弦や弓毛が切れていても買い取ってもらえることも
バイオリンの弦が切れていたり、楽器の表面に傷があったりしても、実は多くの業者で買取が可能です。弦の張り替えや傷の修復は問題なくできるため、楽器としての価値は十分に残っています。
そのため、長期間放置したバイオリンでも、見た目だけで判断せずに、楽器専門の業者にみてもらうことをおすすめします。
遺品整理業者に依頼することも可能
故人が大切にしていたバイオリンの処分や買取は、遺品整理業者に相談することで丁寧に対応してもらえます。
遺品整理業者では、ただの片付けにとどまらず、品物の査定や供養、形見分けのサポートも行ってくれるため、思い入れのある遺品を安心してまかせられます。そのため、遠方に住んでいる方や、時間がとれず整理が難しい方には心強いサービスです。
また、価値が分かりにくい楽器や骨董品でも、査定によって想像以上の高値がつくことがあるため、故人の想い出が詰まった品を適正に評価してもらえるのは大きな魅力です。
遺品整理でバイオリンをそのまま処分してしまう前に、専門業者での査定を検討すると良いでしょう。
バイオリンの買取・処分は不用品回収業者におまかせください!
バイオリンの処分方法は以下の通りです。
- 粗大ごみとして処分
- 自治体の処理施設へ自己搬入
- 知人や友人に譲る
- 支援団体に寄付する
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 楽器専門の買取業者に依頼する
- 不用品回収業者に買取・処分を依頼する
バイオリンは、廃棄処分以外の方法が豊富に選べます。買取を希望する際は、価値を理解した業者を利用しましょう。
また、故人の楽器や、他の不用品の処分にお困りなら、遺品整理サービスもおすすめです。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、大切な価値のあるバイオリンも心を込めて買取・処分いたします。遺品整理や片付けも対応可能で、年中無休で無料見積もりを行っております。
バイオリンの処分でお困りなら、ぜひお気軽にご相談ください!
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