和ダンス(桐ダンス)、洋服ダンス、整理ダンス、鏡台の4点セットが定番の婚礼タンス。
日本の伝統として両親から贈られることの多い婚礼家具でしたが、近年は生活様式の変化で、このような大きな家具はあまり贈られなくなってきました。
婚礼タンスは高価な素材が使用されているものが多く、湿気から洋服を守ってくれ、またとても丈夫にできています。そのため、滅多なことでは壊れたりすることはありません。
しかし、そんな優れた婚礼タンスでも、クローゼットの普及などで不要になりつつあるのです。
今回は、婚礼タンスの処分方法や高く買い取ってもらうためのポイントなど、詳しくご紹介していきます!
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1. 婚礼タンスの処分方法
まず、婚礼タンスを処分する際に考えられる方法は、
- 自治体に粗大ゴミとして回収してもらう
- 分解して可燃ゴミ・不燃ゴミとして出す
- メーカーの下取りサービスで回収してもらう
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 支援団体に婚礼タンスを寄付する
- 不用品回収業者に回収・買取を依頼する
の7つです。それぞれの処分方法を詳しく見ていきましょう。
自治体に粗大ゴミとして回収してもらう
婚礼タンスに限らず、一辺が30cmを超える大きさのものは、自治体の規定で粗大ゴミとされています。
粗大ゴミの処分する手順は以下のとおりです。
- 電話受付、インターネット受付、ハガキ受付などで申し込む
- 処分費用・回収日時・回収場所を確認
- スーパーマーケット・コンビニエンスストア・郵便局などで粗大ゴミ処理手数料券を購入
- 婚礼タンスに粗大ゴミ処理手数料券を貼り付ける
- 収集日の指定時間までに婚礼タンスを指定場所に出す
具体的な流れは自治体で異なる場合があるので、詳しくはお住まいの地域の自治体でご確認ください。
粗大ゴミとして処分が必要な場合に注意が必要なのは、日程を自由に選べない点。例えば、名古屋市が実施しているインターネット受付の締め切りは、収集日の10日前までです。
また、婚礼タンスのように大型家具の場合、粗大ゴミ処理手数料もかさみます。名古屋市の例を挙げると、たんす(高さ120cm以上または幅90cm以上)は1,500円となっており、他の地域の自治体でも1,000〜3,000円前後に設定されていることが多いようです。
粗大ゴミとして処分する際に気をつけなければならないのは、自力で回収場所まで運び出す必要があるという点です。また、自治体によってサイズが大きすぎる粗大ゴミは解体・切断する必要がある場合も。処分費用が抑えられるとは言ってもなかなか労力のいる処分方法かもしれません。
分解して可燃ゴミ・不燃ゴミとして出す
サイズが大きな婚礼タンスも、小さく分解すれば素材ごとに「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」として処分ができます。
この方法であれば持ち運びが困難な婚礼タンスも自分で処分することが可能。また粗大ゴミ処分よりも費用を安く抑えることができ、比較的すぐに捨てられるというメリットもあります。
ただしその反面、解体作業には非常に手間がかかるうえ、専用の工具や解体のためのスペースも必要です。解体しても重い木材を取り扱うことで、ケガをしたり床や壁を傷つけたりする可能性もゼロではありません。
時間や手間をかけてもいいから安く処分がしたい!ということであればチャレンジしてみてもいいかもしれません。
メーカーの下取りサービスで回収してもらう
家具を買い替える予定の方は、購入予定先で下取りサービスを利用すると便利です。
自宅周辺に下取り可能な店舗があるとは限りませんし、利用する店舗によって必要になる費用は変わってきます。ですが、新しい家具を届けてもらうと同時に、不要になった婚礼タンスを処分できるのは助かりますよね。
ただし、下取りサービスはすぐに対応してらえるわけではないため、時間に余裕を持って利用することをお勧めします。
リサイクルショップで買い取ってもらう
目立った汚れやキズがない婚礼タンスであれば、リサイクルショップでの買取も可能かもしれません。
婚礼タンスのように大型で重量のある家具の場合、自力で店舗に持ち込むのは難しいので、「出張買取」や「宅配買取」サービスを利用しましょう。
さまざまなジャンルを取り扱うリサイクルショップですが、他のリサイクル品に比べ需要が少ないので、買い取ってくれるリサイクルショップはもしかしたら少ないかもしれません。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリ・ネットオークションでは、出品者が設定した販売価格にて販売できるシステムとなっており、リサイクルショップよりも高値で売ることが可能です。また、購入者とのやり取り、代金の受け取りなどはアプリの提供事業者を介して行われるので安心して利用することができますよね。
家具家電から文房具までさまざまな出品が見られ、老若男女問わず多くの方から支持を得ています。見た目がキレイで目立ったキズがなく、壊れている部分がない場合は価格が少々高くても売れやすい傾向にあり、婚礼タンスの場合もすでに出品され取り引き成立したものも多く見られます。
実際にフリマアプリ・ネットオークションを利用する手順は以下のとおりです。
- 事前に婚礼タンスの相場を調べたうえで、販売価格を決定する
- 商品説明をわかりやすく書く
- 出品物の商品画像を自分で撮影して、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
スマホひとつで簡単に出品でき、価格も好きに設定できるという点はメリットですが、こうして手順を見てみると、自分自身で行わなければならないことが多い印象です。
商品写真の撮影や細かな説明、個人間でのやり取りを不安に思う方は少々難しい方法かもしれません。
支援団体に婚礼タンスを寄付する
日本では需要がない古い婚礼タンスでも、使用に問題がなければNPO法人、支援団体などのボランティア団体に寄付することが可能なんです。実は、こうした家具を必要としているボランティア団体は数多くあります。
ボランティア団体に寄付をすることのメリットは「処分するお金がかからないこと」「家具を必要とする人達の助けとなることができること」です。ただ廃棄処分するよりも、ずっと良い処分方法だと言えます。
ただし、基本的にこういった支援団体への寄付にかかる配送料などは全て自己負担となります。支援先やボランティアの団体が遠方にある場合は、発送にお金や手間がかかることもあるので注意しましょう。
弊社でも「ユースマイル」という寄付サービスに取り組んでいます。ご興味のある方はぜひ一度、下の画像をクリックしてリンク先をご覧になってみてください。
不用品回収業者に回収・買取を依頼する
自分で運び出す労力や、手間と時間をかけずに婚礼タンスを処分したいのであれば、不用品回収業者がオススメです。
不用品回収業者に回収をしてもらうメリットはいくつかあります。
- 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる。
- 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる。
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる。
- 自分で運び出す必要がない。
- 他の不用品もまとめて処分してもらえる。(まとめて処分する方がお得になる。)
不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もいるので注意が必要です。どういった点を気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構いるんです。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
せっかく要らなくなった掃除機や不用品を処分できたとしても、上記のようなトラブルに巻き込まれてしまっては意味がないですよね。依頼前には
- 会社のホームページを確認してみる
- 複数の業者から見積もりを取って見積もりを比較する
- 口コミを調べてみる
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
上記のようなポイントをチェックして、正規の業者に依頼ができるようにしておきましょう。
以上、婚礼タンスの主な処分方法7つをお伝えしました。
冒頭でもお話ししましたが、婚礼タンスは高価な素材で作られているとても質の良い家具です。ただ廃棄処分してしまうよりも「買取」してもらえたら・・・と当然考えますよね。
では、どのような婚礼タンスなら買い取ってもらえるのでしょうか?
次の項目で詳しく見ていきましょう。
2. 売れる婚礼タンスと売れない婚礼タンス
処分する際に買い取ってもらえたらと考える方は多くいると思います。ましてや婚礼タンスとなると、思い入れもあるでしょうし、できれば廃棄したくはないでしょう。
どういった婚礼タンスであれば売れるのか?売れない場合の理由とは何なのか知っておきたいですよね。
では、売れる婚礼タンスと売れない婚礼タンスについて、それぞれご説明していきます。
売れる婚礼タンスとは?
基本的に、中古商品として再販できるような市場価値の高いものであれば、家具や骨とう品を取り扱うショップであれば買取可能でしょう。その中でも、
- 有名メーカーの婚礼タンス
- 有名作家による刻印があるもの
- 伝統工芸品や民芸品として価値のある婚礼タンス
はいい値段が付けられる可能性が高いです。例えば、「優れた技術や素材を活かして作られた商品である」という証の長野県の「信州わざ匠」というマークがあります。このようなマークが付いている婚礼タンスは中古市場でも歓迎されます。
その他にも、下記のような婚礼タンスは高額査定の対象になります。
岩屋堂箪笥
岩手県奥州市のタンスブランドです。経済産業大臣伝統工芸品として認定されており、小さなタンスでも12,000円程度の査定が付けられます。
北海道民芸家具
現在は廃業しているメーカーのため希少価値があり、中古家具の買取市場でとても人気があります。
日光彫
日光東照宮の修理で活躍した職人による日光彫は、芸術性が高く注目されています。骨とう品の取り扱いのある店舗でも歓迎される傾向にあります。
上記のような婚礼タンスの他、インテリア性の高い海外アンティークのタンスも買取の対象となります。特にコンディションが良くデザイン性や機能性に優れているものは、ノーブランドであっても良い値段売れる可能性が高いです。
売れない婚礼タンスとは?
花嫁道具として購入される婚礼タンスは質の良い高価なものが多いのですが、特別サイズが大きなものは売れにくい商品のひとつになってしまいます。やはり、大きすぎる家具はコンパクトな現代の生活様式には合わないですし、運搬に人数が必要となってしまう点がネックとなっているのでしょう。
また、婚礼タンスに限らず、タンスの査定にはコンディションや衛生面が重要にになってきます。そのため、ノーブランドのタンスの場合、購入から5年以上経過しているものは買取を断られてしまうことが多いです。
タンスとしてまだまだ使用できるものであっても、7年から10年を過ぎたものになるとほとんど価値がゼロになってしまうと思っていたほうがいいでしょう。
3. より高く買い取ってもらうには
ひとつ前の項目でどのような婚礼タンスが売れる傾向にあるのか説明いたしましたが、どのような婚礼タンスであっても、せっかく査定に出すのであれば少しでも高い金額で買い取ってもらいたいですよね。
実は、婚礼タンスなどの家具は、ちょっとしたことで買取金額に差がつくことがあるのです。
婚礼タンス以外のアイテムも複数まとめて買取に出す
婚礼タンスだけでなく着物や骨とう品、洋食器など、他にも売りに出せるものがあればまとめて査定に出すようにしましょう。もちろん1点からでも買取は可能ですが、点数が多くなればなるほど査定額がアップすることが多いです。
婚礼タンスの購入時の価格、ブランドなどの情報を確認しておく
購入した時期や購入した場所、購入時の価格やブランド、刻印やステッカー濃霧など、婚礼タンスについての情報をできるだけ詳しく確認しましょう。ノーブランドの婚礼タンスであっても、購入した店舗や価格が分かるだけで、高価買取をしてもらえるケースもあります。
早く決断する
婚礼タンスは「もう使わないな」と思ったタイミングが売り時です。というのも、売れない婚礼タンスの項目で説明しましたが、購入してから期間が経てばたつほどその価値は下がっていってしまうからです。
「まだまだ使えるし・・・。」と悩んでる間にも、商品としての市場価値は下がります。迷わずに早めに決断することをお勧めします。
できるだけキレイにしておく
査定に出す前にあらかじめキレイに掃除をしておくと、業者側でのクリーニングの手間を省くことができるため、買取の際に好印象となります。
汚れが付いていれば雑巾で軽く拭き、ホコリを取っておくようにしましょう。小さなお子さんがいるご家庭の場合、シールが貼ってあるケースがあるかと思いますが、そんな時はシール剥がし用スプレーを使用したり、ドライヤーで熱を加えながら少しずつ剥がすとキレイに取ることができるので試してみてください。
掃除をする際に気を付けてほしい点は、洗剤などの使用です。クリーナーなど洗剤の中には強力な作用のものもあり、使用すると変色してしまう可能性もあるからです。洗剤の使用に自信のない方は、無理に使用しない方がいいかもしれませんね。
4.「婚礼タンス」処分時によくある質問
Q 古い婚礼タンスでも売れますか?
A. はい、府中家具や大川家具などの有名婚礼家具メーカーをはじめ、ブランド家具、民芸家具、伝統工芸品の家具などは、状態がよければ十分買取可能です。IDC大塚家具、カリモク家具(ドマーニ)、岩谷堂、北海道民芸、ヨーロッパ系家具の横浜ダニエルなどは中古市場でも人気があります。
Q タンスの中身は出しておいた方がいいですか?
A. そのままでも問題ありませんが、中身が空の方が査定や運び出しが早く進みます。また、キレイにお手入れしていただくお客様もいらっしゃいますが、その場合、古くてもメーカーのシールは剥がさないようにお願いいたします。
Q 2階に大型の婚礼タンスがあるのですが、回収できますか?
A. はい、回収いたします。他社では「クレーン車で吊り下げないと無理」といわれた現場でも、当社では豊富な経験に基づく技術を駆使して、ほとんどの現場でクレーン車は使いません。使わない分、回収費用も時間も抑えられますので、お得になります。
Q 婚礼タンスはどんな種類のものが買取可能ですか?
A. ワードローブ、昇りタンス、整理タンス(ハイチェスト・ローチェスト)、ドレッサーなど種類は豊富に対応しています。素材としては、無垢材、茶色の木目素材が人気です。
Q 電話した当日でも来てもらえますか?
A. はい、お任せください。最短即日のスピード訪問が可能です。ただ、他のお客様との兼ね合いもあるため、お急ぎの場合は、今すぐお問い合わせください。
Q 土日祝日でも営業していますか?
A. はい、お電話、お引き取り共に営業しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
5. まとめ
婚礼タンスの処分方法、買取においてのポイントをご紹介いたしました。
ご両親からお祝いの気持ちを込めて贈られた婚礼タンスですから、廃棄であっても、買取であっても、ご自分が納得できる方法を選択することが一番大切です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!