窓枠に工事不要で設置できるウインドファン(窓用換気扇)。
換気扇がない部屋や、換気が行き届かない部屋にお困りの方には非常に便利な製品ですが、故障や引っ越しなどで処分することになった際には「どう捨てたらいいの?」「何ごみになるの?」など戸惑う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回のコラムでは、ウインドファンの処分方法と注意点を解説します。
廃棄や売却の方法はもちろん、混同されやすい「ウインドエアコン(窓用エアコン)」との処分方法の違いも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ウインドファンは何ごみ?分別や捨て方について
実際の処分方法についてお伝えする前に、ここではウインドファンの分別や捨て方、混同されやすい「ウインドエアコン」について確認します。
知らないまま処分することで思いがけないトラブルに発展する可能性もありますので、処分前には一度目を通してみてください。
ウインドファンの分別
ウインドファンはプラスチック製のものなら「可燃ごみ」や「プラスチックごみ」、金属製のものであれば「不燃ごみ」に分別されるのが一般的です。
しかしサイズによっては「粗大ごみ」として排出しなければならないこともあります。
どう処分するかは自治体によって異なりますので、まずはお住まいの自治体の分別一覧を確認しましょう。
- 千葉県松戸市:50cm未満は不燃ごみ。50cm以上は粗大ごみ
- 神奈川県横浜市:燃やすごみ。50cm以上のものは粗大ごみへ。※50㎝未満でプラスチック部分(プロペラなど)があれば、プラスチック資源ごみ
- 愛知県名古屋市:粗大ごみ
- 大阪府枚方市:粗ごみ(あらごみ)※サイズによっては大型ごみになるため確認要
- 広島県福山市:不燃(破砕)ごみ
自治体によっては、分別一覧に「ウインドファン」の項目がないこともあります。
その場合は自己判断せず、直接自治体の窓口に問い合わせて確認してください。
ウインドエアコンとは捨て方が違う?
ウインドファンの処分方法をインターネットで検索すると、「ウインドエアコン(窓用エアコン)」という製品を見かけることがよくあります。ウインドファンと似た仕組み・形状をしているので「同じ製品」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ウインドファンとウインドエアコンは機能や排出方法が違う、まったく別の製品です。混同しないよう注意しましょう。
製品 | 特徴 |
---|---|
ウインドファン | 換気機能のみ 自治体でごみとして捨てられる |
ウインドエアコン | 「冷房専用」と「冷暖房兼用」の2タイプがある 自治体で捨てられない |
ウインドエアコンをウインドファンと間違って粗大ごみに出してしまうと、回収してもらえないのはもちろん、不法投棄として取り扱われ罰則の対象となってしまう可能性もあります。
処分前にはお手持ちの製品が「ウインドファン」なのか「ウインドエアコン」なのかをきちんと把握し、適切に処分を行うことが大切です。
(参考:一般財団法人 家電製品協会|対象廃棄物(家電4品目)一覧)
エアコンや業務で使用したエアコンの捨て方については、以下の記事で解説しています。ウインドエアコンや業務用エアコンの処分方法をお探しの方は、ぜひ目を通してみてください。
ウインドファンの処分方法7選!
今回ご紹介するウインドファンの処分方法は、以下の7つです。
- 不燃ごみとして捨てる
- 粗大ごみとして捨てる
- クリーンセンター(ごみ処理施設)への持込
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者に回収を依頼する
それぞれの手順や注意点について確認していきましょう!
①不燃ごみとして捨てる
浴室用、キッチン用などの小型のウインドファンは不燃ごみとして排出できます。
その場合は予約などは必要なく、自治体指定のごみ袋に入れ、指定日時に収集場所へ持ち込むだけで処分が完了。手数料も必要ないため、手軽な処分方法といえるでしょう。
ただし、前述したようにウインドファンを「可燃ごみ」「プラスチックごみ」「金属ごみ」など別の分別にしている自治体もあるため処分時には注意が必要です。
捨てる前にはお住まいの自治体の分別一覧を必ず確認しましょう。
②粗大ごみとして捨てる
粗大ごみとしてウインドファンを処分する際は、電話・インターネットでの予約や手数料納付券の購入など事前準備が必要です。大まかな手順は以下のようになっています。
- 受付締切日までに粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申込
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- スーパーやコンビニなど指定の販売店で手数料納付券(シール)を購入
- ウインドファンに受付番号や氏名を記入した手数料納付券を貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
不燃ごみのように無料で回収というわけにはいきませんが、粗大ごみ手数料は数百円程度と安いため、ウインドファンを費用を抑えて処分できるのがメリットです。
しかし、事前予約や手数料納付券の購入など手間がかかることに加えて、収集頻度が月一回と低くすぐに捨てられないというデメリットもあるため注意しましょう。
「手間や時間をかけずに処分したい」「持ち運びができない」ということなら別の手段を検討してください。
③クリーンセンター(ごみ処理施設)への持込
もしウインドファンを自治体のごみ回収日を待たずに処分したいということであれば、自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する方法もあります。
搬入可能品目や手数料の金額、営業日時など細かいルールは自治体ごとに異なりますので、よく調べて搬入しましょう。
【自己搬入のメリット】
- 平日の日中であれば自分のタイミングでウインドファンを捨てられる
- ウインドファン以外の不用品もまとめて処分できる
- 処分するものの量が多ければ1点当たりの処分費用が安くなることもある
メリットが多い方法ではありますが、クリーンセンターへの持ち込みは「車が必須」という条件があります。自転車や徒歩での持込は受け付けてもらえませんので、注意しましょう。
「車がない」「近くに利用できるクリーンセンターがない」という場合は各戸回収の利用や、不用品回収業者の利用を検討してください。
④リサイクルショップで売却する
まだまだ使用できるウインドファンは、リサイクルショップで売却するという方法もあります。
Panasonic(パナソニック)や東芝、オーム電機など人気メーカーのものや製造年数が新しいものは、高額買取が期待できるので、一度査定に出してみるといいでしょう。
持込査定ならその日のうちにウインドファンを現金化できるので、急ぎの場合にもおすすめです。
ただしリサイクルショップが買取対象としているのは製造から5~7年程度の比較的新しい製品のみで、古い製品は買取対象から外れる可能性が高いという点に注意が必要です。
- セカンドストリート:家電は10年以内に製造されたものが買取対象
- ハードオフ:基本的に製造後7年以内のものが買取対象(オーディオ製品は年式問わず受付)
- トレジャーファクトリー:製造年数が7年以内
また、製造年数が新しいものでも状態が悪いものは買取を断られてしまうケースが多いです。査定前にはできるだけウインドファンの掃除をして、買い取られやすいようにしておくといいでしょう。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
使用感があるものや製造年数が古いウインドファンはリサイクルショップでは買い取ってもらえませんが、フリマアプリやネットオークションなら需要次第で売却できる可能性があります。
どんなものでも捨てる前に一度、出品してみるのがおすすめです。
【メルカリで実際に取引されているウインドファン】
- 高須産業 ツインウインドファン:14,800円
- 東芝製 ウインドファン:6,000円
- パナソニック ウインドファン:4,300円
フリマアプリ・ネットオークションは便利な手段ですが、出品や梱包、発送作業などをすべて自分で行うため、ウインドファンを手放すまでに手間や時間がかかるというデメリットがあります。
また、出品したからといってすぐに売れるわけではないため、急ぎの場合にも不向きな手段です。
急いで売りたい方や手間を省きたい方は、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
⑥人に譲る・ジモティーを利用する
ウインドファンを必要としている人が周りにいるなら、譲って使ってもらうという手もあります。
【譲渡のメリット】
- まだ使えるウインドファンを捨てずに済む
- 捨てたり売ったりする面倒な手間がなくなる
- 手渡しできるなら送料も必要なし
手軽な手段ですが、お譲りするウインドファンに不具合があったりキズや汚れがひどかったりすると、譲った相手とトラブルになってしまう可能性もあるため注意してください。
使用したウインドファンはそのままにせず、できるだけきれいにメンテナンスをしてからお渡しするようにしましょう。
ジモティーを利用するという手も◎
身近でウインドファンを必要とする人を見つけられなかった…ということもあるかもしれません。
そんなときは手数料0円で利用できる掲示板、「ジモティー」を使って譲り先を探すのもおすすめです。
【ジモティーの利用手順】
- 投稿ボタンから商品情報や支払い方法を入力し、出品する
- 問い合わせが来たら、受渡の方法や日程を相談する
- 条件が合ったら、受渡予定者に選択する
- 地元で商品の受渡と支払いを行う
- 「受け渡し完了」ボタンを押して商品の受付を終了する
- 購入者を評価して取引完了
ただしこちらも、事前に伝えていたより状態の悪いウインドファンをお譲りすることでクレームや受取拒否などのトラブルに発展する可能性があります。そのほか、「決済方法の選択肢が少ない」「譲る相手とのやりとりに時間がかかる」といったデメリットもあるため、利用時には注意が必要です。
時間をかけずに手放したいなら別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
⑦不用品回収業者に回収を依頼する
「ウインドファンが取り外せない」「ほかにも回収してもらいたいものがある」
といった事情でお困りでしたら、おすすめしたいのは不用品回収業者の利用です。
【不用品回収業者のメリット】
- どんな種類・サイズのウインドファンでも回収してもらえる
- そのほかの家具や家電もまとめて回収OK
- 分別や運び出しなど面倒な作業はすべてスタッフにおまかせできる
- 積み放題プランや定額プランを利用すれば費用をお得にできる
- まだ使えるものなら査定・買取もしてくれる
ウインドファンは自治体でごみとして捨てられますが、「指定日しか利用できない」「回収頻度が低く、すぐに捨てられない」という点がネックでした。その点、不用品回収業者なら土日や祝日、夜間など自分の都合のいい日時に回収を依頼できます。
早ければ依頼したその日に回収に来てもらえることもあるので、お急ぎの方には非常に便利な手段です。
また、不用品回収業者はウインドファンの取り外しにも対応しています。
高い窓にはめ込まれていて取り外しできないウインドファンや、古くてどう取り外していいかわからないウインドファンなど、処分にお困りでしたら一度、相談してみるのをおすすめします。
不用品回収業者利用時によくある質問
Q ウインドファンの取り外しもしてくれますか?
A. お任せください。ウインドファンは窓にしっかりはめ込まれているため、慣れない方が取り外しされるのは難しいこともございます。作業に慣れたスタッフが取り外し・回収を致しますのでご安心ください。
Q ウインドファンの買取はしてくれますか?
A. はい、買取も可能です。買取対象となるかどうかは実際にウインドファンの状態を見せていただいてからのお答えとなりますので、まずはお電話やメールでご連絡ください。
Q 壊れたウインドファンでも回収してもらえますか?
A. もちろん、喜んで回収に伺います。お気軽にご相談ください。
Q ウインドファン1点でも回収に来てくれますか?
A. はい、もちろんウインドファン1点でも問題なく回収させていただきます。対応エリア内を巡回しているトラックが、ほかのお客様の不用品と一緒に回収いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
ウインドファン処分時の注意点
ここではウインドファンを処分する際に注意したいポイントを解説します。
処分前には一度、目を通してみてくださいね。
取り外しに注意
ウインドファンの取り付け方法は上下で突っ張るようにサイズ調整をして固定する「はめ込みタイプ」と窓に穴を開けて設置する「据え付けタイプ」の2タイプあり、はめ込みタイプのものなら自分で取り外しも可能です。
しかし、ウインドファンはウインドエアコン(窓用エアコン)より軽いとはいえ、それなりの重量があります。
一人で取り外しを行うと、作業中にウインドファンを落として破損させてしまったり、ウインドファンが倒れてきてケガをしたりする恐れもあるため、作業はかならず複数人で行うようにしましょう。
「人手がない」「作業に慣れておらず取り外しに不安がある」ということなら、不用品回収業者の利用がおすすめです。
悪徳業者に注意
不用品回収業者は便利な手段ですが、中には高額な作業費用を請求してきたり回収した不用品を不法投棄したりする悪徳な業者も存在するため注意が必要です。
トラブルなくスムーズに処分を完了できるよう、依頼時には以下のようなポイントをチェックしましょう。
- 会社の住所・電話番号が実在のものか確認する
- 最新の口コミを確認する
- SNSで会社名を検索し、利用した人の感想を確認してみる
- 電話口のスタッフの対応を判断材料にする
- 作業実績を確認する
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 「相見積もり」をとってみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
複数の業者から見積もりを取って費用を比較する「相見積もり」は、悪徳業者を避けるだけでなく費用の節約にも有効です。
忙しいときに複数の業者と連絡を取り合うのは面倒ではあるのですが、するとしないでは費用に数万円の差が出ることもあるため、できれば3社以上から見積もりを取って比べてみてください。
別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!
まとめ
今回のコラムでは、ウインドファンの処分方法を以下の7つ、ご紹介しました。
- 不燃ごみとして捨てる
- 粗大ごみとして捨てる
- クリーンセンター(ごみ処理施設)への持込
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者に回収を依頼する
ウインドファンの分別や捨て方は、自治体ごとに異なります。
適当に判断して処分するとごみに出しても回収してもらえず思わぬトラブルに繋がる可能性もありますので、まずはお住まいの自治体のルールを確認し、正しい方法で処分できるようにしておきましょう。
また、捨てる際には「ウインドエアコン」の処分方法と間違えないよう、ご注意ください。
記事では自治体での処分のほかに、状態の良いウインドファンを売却・譲渡して処分する方法、不用品回収業者を利用して手間や時間をかけずに処分する方法も詳しくご紹介しています。
お手持ちのウインドファンの状態やご自身の希望に合わせた処分ができるよう、処分前にはぜひこの記事を参考にしてみてください。
弊社「出張回収センター」でも、ウインドファンはもちろん、それ以外のさまざまな不用品の回収・買取を行っています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!