「軽くて移動しやすい」「リーズナブルですぐに手に入る」などメリットが多いカラーボックスは収納家具の定番ですが、買い求めやすいだけにいつのまにか部屋に増えてしまっていた・・・なんてことも多いですよね。
要らなくなったカラーボックスを模様替えや引っ越しなどを機に捨てようと思っても、大きさがあるのですぐに捨てられず、処分方法に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回のコラムでは、カラーボックスの処分方法と注意点について解説していきます!
カラーボックスをごみとして捨てる以外の方法やもっと簡単に捨てる方法もお伝えしていきますので、処分をお考えの方は参考にしてみてください。
カラーボックスは何ごみ?解体して捨てられる?
定番の3段棚のボックスのほか、2段、4段、5段、ワイドタイプやスリムタイプ、扉つきタイプなどさまざまな形状のものがあるカラーボックス。コンパクトなものでもある程度大きさがあるので、多くの自治体では粗大ごみとして処分するよう指示がされています。
ただし、カラーボックスを解体してしまえば可燃ごみとして捨てられる場合もあり、また大きさや素材によっては別の分別にされていることもあるため捨てる際には注意が必要です。
まずはお住まいの自治体の分別一覧を確認し、確実に処分ができるようにしておきましょう。
自治体 | 分別 | 備考 |
---|---|---|
北海道札幌市 | 大型ごみ | |
埼玉県朝霞市 | 粗大ごみ | 50cm未満のものは不燃ごみ |
神奈川県横浜市 | 粗大ごみ | 50cm未満のものは燃やすごみ |
愛知県名古屋市 | 粗大ごみ | |
大阪府大阪市 | 粗大ごみ | |
福岡県福岡市 | 粗大ごみ | 袋が破けない重さで、袋に入れて口が結べる大きさのカラーボックスは素材ごとに分別して捨てる。 ・燃えないごみ(金属製) ・燃えるごみ(木製・プラスチック製) |
カラーボックスの解体方法
- 釘やネジ、ボルトを取り外す
- 接着剤で固定されている部分はハンマーなどで叩いて分解する
- 解体したパーツを素材ごとに分ける
カラーボックスはシンプルな構造をしているので、上記のような手順で比較的簡単に解体できます。解体したパーツは自治体のルールに従って分別し、収集日にごみにだせば処分完了です。
しかし、解体したカラーボックスのパーツが大きい場合は、ノコギリで板を小さくカットしなければ捨てられないため注意してください。
ノコギリで木材をカットするとなると作業に手間や時間がかかるのはもちろん、騒音が発生したりケガをしたりする恐れもあります。サイズの大きなワイドタイプや5段のカラーボックスなどは重量があるため、そもそも一人では解体できないということもあるかもしれません。
その場合は無理せず別の方法を検討しましょう。
カラーボックスの処分方法8選!
ここからは実際にカラーボックスを処分する方法を確認していきます!
- 粗大ごみとして処分する
- 解体して可燃ごみとして処分する
- クリーンセンター(ごみ処理施設)に持ち込む
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマアプリやネットオークションを利用する
- 人に譲る・寄付する
- リメイクして再利用する
- 不用品回収業者に依頼する
お手持ちのカラーボックスのサイズや個数、予算や希望に合った方法を選んでみてくださいね。
①粗大ごみとして処分する
粗大ごみ規定サイズ以上のカラーボックスは粗大ごみとして処分するのが一般的です。
「30cm角」や「50cm角」、「ごみ袋に入らないサイズ」など自治体によって規定サイズは異なりますので処分前に確認しておきましょう。
多くの自治体では粗大ごみ回収に事前予約制を導入しています。手順をご紹介しますので参考にしてみてください。
- 受付締切日までに粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申込
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- スーパーやコンビニなど指定の販売店で手数料納付券(シール)を購入
- 処分する家具や家電に受付番号や氏名を記入した手数料納付券を貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
粗大ごみ手数料はどの自治体でも数百円程度なので、この方法であれば比較的安価でカラーボックスを処分可能です。
- 神奈川県横浜市:200円
- 愛知県名古屋市:250円
- 大阪府大阪市:200円~700円
- 福岡県福岡市:300円
しかしそのぶん「捨てるまでに手間や時間がかかる」「回収場所までカラーボックスを運搬しなければならない」というデメリットもあります。
早く捨てたいという場合は別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
②解体して可燃ごみとして処分する
解体したカラーボックスのパーツは、可燃ごみとして処分することもできます。
自治体によっては木材は資源ごみとしているところもあるため、分別は事前に確認しておきましょう。また、釘やネジなどは不燃ごみとなりますので別で捨てるようにしてください。
この場合、粗大ごみ手数料や事前予約は必要なく、ごみ袋に入れたパーツを指定日時に回収場所に持って行けば処分が完了します。可燃ごみなら収集頻度も高いので、すぐにカラーボックスを手放すことができるのもメリットです。
しかし、前述したようにカラーボックスの解体には手間や時間がかかります。時間がない方や解体に慣れていない方は、解体せずに粗大ごみに出すか、業者に回収を依頼するなど別の方法で処分するのをおすすめします。
③クリーンセンター(ごみ処理施設)に持ち込む
カラーボックスは自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入して処分することも可能です。
自治体によって搬入の手順や事前予約の有無、稼働日時、手数料の支払い方法などのルールは異なっているので、事前に必ず確認を済ませてから持ち込むようにしましょう。
この方法であればカラーボックス以外の不用品もまとめて捨てられ、重量で処分手数料が決まる施設であれば、各戸回収より処分費用も安く済むことが多いです。
- 神奈川県横浜市:各戸回収と同じ料金が必要
- 愛知県名古屋市:10㎏までごとに200円
- 大阪府大阪市:10㎏ごとに90円
- 福岡県福岡市:10㎏につき140円
なにより粗大ごみ回収日を待たずに捨てられるので、急ぎの方には便利な方法と言えるのではないでしょうか?
しかし、自己搬入するには車が必要で、また搬入できるのは平日の日中に限られているというデメリットもあります。利用できない方は別の方法を検討しましょう。
④リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップでカラーボックスを売却するという方法もあります。
処分に費用がかかるどころか、逆にお金を得ることができるのは嬉しいですよね。店頭買取なら持ち込んだその日のうちに査定から買取金額の受け取りまで完了するので、急いでいる方にもおすすめの手段です。
ただし、リサイクルショップで値が付くのはIKEAやニトリ、無印良品など人気メーカーのカラーボックスで状態が良いものに限られています。
- ニトリ:「Nクリック」「連結できるNカラボ」
- 無印良品:パルプボードボックス
- IKEA:「KALLAX/カラックス」「EKET/エーケト」シリーズ
- アイリスオーヤマ:カラーキュビック
- 山善 など
元値が安いカラーボックスやノーブランドの品、状態が悪いカラーボックスは買取額がかなり安くなってしまうため注意してください。
安くてもいいから売りたい、という場合になら利用してもいいかもしれません。
少しでも高く売る方法
元値が安いものが多いだけに高額買取されづらいカラーボックスですが、それでもできるだけ高く売りたいということでしたら以下のようなポイントを意識してみてください!
- ホコリや汚れを落としきれいな状態にしておく
- ネジやパーツ類も揃える
- ほかの家具や不用品と一緒に売る
中古買取では製品の見た目のきれいさが何より重要視されます。カラーボックスに付着したホコリや汚れ、シールなどを取り除き、できるだけきれいな状態にしてから査定を受けましょう!
また、組立式カラーボックスの場合は取扱説明書や工具のドライバー、六角、予備のネジなど購入時に付属していたものはすべて揃えておくことも大切です。「捨ててしまったかも・・・」ということもあるかもしれませんが、できる限り探し出してから査定に臨むようにしましょう。
⑤フリマアプリやネットオークションを利用する
出品者が販売価格を設定できるフリマアプリやネットオークションなら、リサイクルショップよりも高値での売却が期待できます。
新品に近いカラーボックスが売れやすいのはもちろんですが、使用感があるカラーボックスでも需要があれば売却できるので、捨ててしまう前に一度、出品してみるのがおすすめです。購入者とのやり取り、代金の受け取りなどはアプリの提供事業者を介して行われるので個人情報などが漏れる心配もなく、安心して利用できますよ。
ただし、フリマアプリ・ネットオークションには以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 梱包から発送までを自分ですべて行うので手間がかかる
- 重さとサイズがあるカラーボックスは送料が高くなりがち
- カラーボックスを解体して送らなければならない場合も
- 売却できた場合は販売額に応じて5%~10%の手数料がかかる
サイズの大きなカラーボックスはそのまま送ると送料が高額になってしまうので、売れたとしても送料を差し引くと手元にお金が残らなかった・・・なんてことになる可能性も。なるべく費用を節約したいなら、手間はかかりますが解体してコンパクトに梱包してから発送しましょう。
⑥人に譲る・寄付する
カラーボックスを必要としている方が身近にいるなら、譲って使ってもらうという方法もあります。身近にいない場合は、ジモティーで譲り先を探すことも可能です。
お譲りできればカラーボックスを廃棄・売却する際の面倒な手間がなくなるうえ、引取りに来てもらえれば梱包や送料も不要になります。譲り先がすぐに見つかるのであれば、一番手軽な手段と言ってもいいかもしれません。
ただし、お譲りするカラーボックスの状態が悪かったり、サイズを伝え間違えていたりすると受け渡し当日にトラブルになる可能性もあるので注意が必要です。譲る前にはきちんと手入れをしておき、お互い気持ちよく受け渡しを終えられるようにしておきましょう。
寄付するという選択肢も◎
カラーボックスを捨てずに有効活用したいということなら、支援団体に寄付するという方法もあります。郵送する場合の送料は自己負担となりますが、カラーボックスのほかにも寄付したいものがあるならまとめて寄付するのもいいでしょう。
寄付された品がどう役立てられるかは団体によって違いがありますが、基本的に再利用・再販売されることが多いため、状態が悪すぎるカラーボックスは受け取り不可になる可能性が高いので注意してください。支援団体によってはそもそも家具は不可としているところもあるため、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。
弊社「出張回収センター」が行っている取り組み、「ユースマイル」でもカラーボックスやインテリア用品、そのほかさまざまなものの寄付を受け付けています。
寄付実績や寄付品目についてはホームページで詳しくご確認いただけますので、「寄付に興味がある」「どの団体に寄付するか迷っている」という方はぜひ一度、ご覧になってみてください。
⑦リメイクして再利用する
使用感があるカラーボックスでも、捨てずに活用したい!ということでしたら、リメイクして再利用するという方法もあります。
- 扉をプラスして目隠し収納として再利用する
- 天板を載せてテレビボードやデスク、キッチンカウンターを作る
- カラーボックスを横向きに置き、扉をつけて収納付きベンチに!
- ぴったりサイズのボックスやバスケットを配置してカフェ風収納に
- ペイントしたり壁紙を貼ったりして印象を変えるのも◎
・・・など、インターネットで「カラーボックス リメイク」と検索するとたくさんのアイディアを見つけることができます。ほかの方法よりも時間や手間がかかる方法にはなりますが、DIYに慣れている方や興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
⑧不用品回収業者に依頼する
「大型のカラーボックスを自宅から運び出すことが難しい」「ほかにも処分したいものがある」という場合は、不用品回収業者に回収を依頼するという方法もあります。
- どんなサイズのカラーボックスでも回収してもらえる
- 家具や家電、衣類などもまとめて回収してくれる
- 分別や運搬、トラックへの積込はすべてスタッフにおまかせできる
- 壁や床の養生もしてもらえ、安全に運び出してもらえる
- 買取できるものは買い取ってもらえる
業者の多くは年中無休で稼働しているので、自分の都合のいい日に処分を依頼できるという嬉しいメリットもあります。
「引っ越しを控えているのですぐ来てほしい」「夜の間に作業を完了させてほしい」・・・などさまざまな希望に臨機応変に対応してもらえるので、カラーボックスや不用品の処分でお困りの方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
カラーボックス処分時によくある質問
Q カラーボックスを急いで引き取って欲しいのですが、依頼してからどれくらいかかりますか?
A. 名古屋周辺のお客様のご依頼であれば、最短で30分程度でお伺いすることが可能です。混雑状況や訪問先によってはもう少し時間がかかるケースもございますが、その場合でもできる限り当日中には引き取りに伺うようにしております。
Q 他社の方がカラーボックスの回収料金が安い場合は値下げしてもらえますか?
A. 当社では、リーズナブルな回収料金に自信を持っておりますが、万が一、他社の方が安い場合には、なるべくその金額以下になるように見積り金額を見直すようにいたします。
Q 壊れたカラーボックスでも回収してもらえますか?
A. ご安心ください。壊れたカラーボックスでも問題なく回収しております。
Q 大量のカラーボックスをまとめて回収してもらうことは可能でしょうか?
A. 回収可能なカラーボックスの上限には特に上限を設けておりません。大量のカラーボックスの処分にも対応可能ですが、当日お伺いするトラックのサイズや作業員の人数などを調整する必要があるため、ご依頼時にどれくらいの数量があるかをお聞かせいただければと存じます。
Q 夜間にカラーボックスを引き取ってもらえますか?
A. 夜間であっても引き取りにお伺いすることは可能です。ご希望の時間がある場合は、遠慮なくご依頼時に担当の者にお知らせください。
カラーボックス処分時の注意点
ここからはカラーボックス処分時に注意したいポイントを解説します。
処分前には参考にしてみてください。
ニトリの家具引取サービスは利用できない
大手家具店ニトリでは、不要家具の引取サービスを有料(税込4,400円)で行っています。そのためカラーボックスも引き取ってもらいたい!とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ニトリの引取サービスの対象家具は大型家具のみ(組立家具は不可)で、カラーボックスは引取対象外となっています。
新しい家具を購入したとしてもカラーボックスの引取はしてもらえないため、家具購入時にはご注意ください。
悪徳な不用品回収業者に注意!
まとめて不用品を処分でき便利な不用品回収業者ですが、中には「高額な費用を後から請求してくる」「引き取った不用品を不法投棄する」ような悪質な業者もいるため依頼時には注意が必要です。
とはいえ、初めて利用する際にはどんな業者に依頼すればいいかわからない・・・という方も多いかもしれません。そんなときには複数社から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。
【相見積もりのメリット】
- 提示された料金やプランが自分に合っているものかどうかを判断できる
- 業者の費用の相場がわかる
- 同じサービス内容でより安い業者を探すこともできる!
- 業者の不審な点に気づきやすくなる
- 複数の業者と連絡を取ることで、業者や担当者の人柄がわかる
- ほかの業者の見積書を利用して、値引きの交渉ができることもある
時間がないときや忙しいときに複数の業者と連絡を取るのは面倒ですが、相見積もりをするかしないかで数千円~数万円の費用の差が出ることも。できれば2~3社以上の業者から見積もりをとって比較してみてください。
▼業者選びについては以下のコラムでも詳しく解説しています▼
まとめ
今回はカラーボックスの処分方法8つと注意点を解説しました。
- 粗大ごみとして処分する
- 解体して可燃ごみとして処分する
- クリーンセンター(ごみ処理施設)に持ち込む
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマアプリやネットオークションを利用する
- 人に譲る・寄付する
- リメイクして再利用する
- 不用品回収業者に依頼する
カラーボックスは解体すれば自治体のごみ回収で安く捨てることができるものの、サイズが大きいものは解体が難しく、またカラーボックスが複数ある場合はそのぶん処分が大変になりがちです。
無理して処分をすれば思いがけないトラブルに繋がる可能性もありますので、「たくさんカラーボックスがある」「解体が難しい」ということなら不用品回収業者に依頼をして安全にカラーボックスを手放せるようにしましょう。
【不用品回収業者のメリット】
- どんなサイズのカラーボックスでも回収してもらえる
- 家具や家電、衣類などもまとめて回収してくれる
- 分別や運搬、トラックへの積込はすべてスタッフにおまかせできる
- 壁や床の養生もしてもらえ、安全に運び出してもらえる
- 買取できるものは買い取ってもらえる
便利なぶん費用が心配、どんなサービスがあるのかわからないという場合は無料の見積もりを受けてみるのがおすすめです。記事の中では不用品回収業者利用の費用をお得にする「相見積もり」についても詳しく解説しているので、利用前にはぜひ目を通してみてくださいね。