私たちの暮らしを彩る「観葉植物」。
パキラやガジュマル、モンステラといった観葉植物は、癒し効果はもちろん、置くだけでお部屋をパッと明るい印象にしてくれます。
お手入れ次第で花を咲かせたり実がなったり、ぐんぐんと育つ姿には愛着が湧きますよね。
そんな観葉植物ですが、意外と知らないのがその処分方法です。
ごみとして観葉植物を処分するとなると、植物・植木鉢・土をそれぞれ分別する必要があり、全部まとめて一度に処分!…とは残念ながらいきません。
また、処分の際には注意しなければならないポイントもいくつかあるのですが、よく分からずお困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「観葉植物の正しい処分方法」を解説していくとともに、その注意点についても詳しくご紹介していきたいと思います!
別ページにて植木鉢・土の処分方法について解説していますので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
まずは観葉植物の状態をチェック!
皆さんが観葉植物を処分するきっかけの多くは、事情がありお世話ができなくなってしまった場合や、植物が枯れてしまったと感じたときなのではないでしょうか?
枯れていれば処分するしかありませんが、まだ元気な観葉植物を捨ててしまうのは少々心苦しいですよね。
実は、観葉植物が枯れているかどうかは見た目だけでは判断がつきません。
まずはお持ちの観葉植物の状態をじっくりと観察し、それからどう手放すかを考えていきましょう。
本当に枯れている?休眠期の場合も
観葉植物に限らず、植物は気温が低くなると「休眠期」に入ることがあるのはご存知ですか?
休眠期とは、冬季や乾季などの生育に適さない気候を生き抜くための手段として種子や芽を休暇させ、その成長を一時的に止めることを指します。
休眠期に入ると一時的にですが成長が止まってしまうため、枯れてしまったのかなと感じる方が多いのです。
休眠期かどうかは「根」や「枝」を見れば分かる!
休眠期がどうかを見分けるには「根」と「枝」の状態を確認してみましょう。
休眠期の状態 | 枯れている状態 | |
---|---|---|
根 | ・みずみずしさを保っている | ・根が乾燥して黒ずみ、悪臭がする |
枝 | ・枝が柔らかくしなる | ・乾燥して折れやすい |
このように、休眠期かどうかは根や枝の乾燥度合いで簡単に判断できます。
とは言え、乾燥を防ごうと水をやりすぎると今度は根腐れの原因となってしまうため、休眠期の水やりは最低限に留めておきましょう。
観葉植物の処分方法は6つ!
観葉植物の状態を見極めたら、次はその処分方法についてです。
観葉植物の処分方法として考えられるのは、
- 自治体を利用して処分する
- 園芸店やホームセンターに引き取りをお願いする
- 知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリへ出品する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
これら6つの方法です。
ではそれぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
1.自治体を利用して処分する
観葉植物は、家庭ごみと同様に捨てることができます。
ただし、冒頭でもお伝えしたように、捨てる際は植物・植木鉢・土に分けて、それぞれを自治体で決められた分別ルールに従って処分する必要があります。
すべてをまとめて処分できるわけではないのでご注意ください。
【植物の処分方法】
植物は「可燃ごみ」として処分できる自治体が多いです。植物の土をしっかり落としてからごみ袋に入れ処分すれば問題ありません。
なお、一般的には30cmを超え、ごみ袋に入らない大きな植物の場合は「粗大ごみ」扱いとなります。
この場合、自治体の粗大ごみ収集センターなどに回収を依頼するか、直接ごみ処理施設に持ち込んで処分してもらいましょう。
規定のサイズ以下に切断して可燃ごみにすることも可能ですが、各自治体によって細かいルールは異なるため、あらかじめ確認した上で作業するようにしてください。
【植木鉢の処分方法】
植木鉢はその素材によって処分方法が異なります。
- 木製・プラスチック製…可燃ごみ
- 金属製・土製…不燃ごみ
- ガラス製・陶器製…資源ごみ
- 素材を問わず大きなサイズのもの…粗大ごみ
上記はあくまで一例です。
プラスチックを「可燃ごみ」とする自治体もあれば、「資源ごみ」とする自治体もあるため、一概に○○ごみとはお伝えできません。処分する前に必ず各自治体のルールをご確認ください。
【土の処分方法】
実は、土は自然物のため可燃ごみにも不燃ごみにも属しておらず、ごみとして処分することが基本的にはできません。
土なんて簡単に処分できるのでは?と思うかもしれませんが、実は土は焼却処分できないため、土を一般ごみと同じ過程で処理してしまうと機械の故障に繋がるという理由から「処理困難ごみ」に指定しているところも多いのです。
しかし、自治体によっては少量なら回収可能としている場合もあるため、事前に確認してみても良いかもしれません。
名古屋市の場合を例に挙げると、
プランターで使った土はできるだけ自然に戻す、または造園業者に引き取ってもらうのが望ましいが、それができない場合は可燃ごみで処分する。
名古屋市:家庭ごみ・資源の分別早見表
※ 1度に出せる量は、1袋で片手で持てる重さ(5㎏程度)まで。
このように定めています。
可燃ごみ・不燃ごみとして捨てる場合は、そのほかの家庭ごみと同様に無料で捨てることができます。もし自治体で回収ができない場合は、家の庭に撒くか、業者に回収してもらうなど別の方法を検討する必要があるでしょう。
後ほど「観葉植物を処分する際の注意点」の項目でも詳しく触れますのでそちらをご参照ください。
2.園芸店やホームセンターに引き取りをお願いする
園芸店やホームセンターが引き取りサービスを行っている場合もあります。
植物を取り扱う店舗に引き取ってもらえるので、安心して任せられる点が大きなメリットでしょう。
なお、ホームセンターの場合は、店舗によって土専用の回収ボックスを設置しているところもあり、購入店舗ではなくても、土を無料で回収してもらえる場合もあります。
ただし、中には新しく植物・土を購入した場合にのみ引き取り可能とする店舗も。利用する店舗によってサービス内容や条件は異なるため、事前の確認が必要となります。
3.知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
処分しようとしている観葉植物がまだまだ元気なのであれば、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。
もちろん知人や友人に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包の手間も省け、処分費用もかからず無料で観葉植物を手放せます。
ただし、無償とは言え人に手渡すものである以上はマナーとしてきちんと手入れしておく必要はありますし、譲渡相手に手入れ方法についても一言添えるとより親切かもしれません。
なお、これらの方法は対人取引であるため、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性も視野に入れておくと安心です。
4.リサイクルショップ に買い取ってもらう
状態の良い観葉植物であれば、リサイクルショップ で売却するのも良いかもしれません。
近頃のガーデニングブームも相まって観葉植物の人気は高く、取り扱う店舗も増えています。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつですね。
ただし、リサイクルショップでは人気のある品種でないと買い取ってもらえない場合が多く、また鉢植えのみ買い取るという店舗もあります。
その場合は、植物や土は自分で処分しなければならないため、かえって手間がかかってしまうかもしれません。
5.ネットオークション・フリマアプリへ出品する
リサイクルショップ以外にもネットオークションやフリマアプリで売るという手段もあります。観葉植物はインテリアアイテムとして大変人気が高いので売れる可能性は十分にあります。
【ネットオークション・フリマアプリに出品する手順】
- 事前に観葉植物の相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過しているのか、植物の状態を分かりやすく記載する
- 観葉植物の商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
リサイクルショップで断られた観葉植物でも売れる可能性がある点と、自分で価格を設定できる点はうれしいですが、いつ売れるの分からないため売れるまでは観葉植物を保管し続ける必要があります。
また、配送料はこちらが負担するのが一般的です。出品時に送料込みの価格を設定しておかないと、せっかく高額で売却できても送料でマイナスに…なんてことも考えられます。
さらに、観葉植物に傷がついていたり写真よりも元気がなかったりするとトラブルに発展する可能性もあり、品種によっては重量も大きさもあるため、出品から梱包・発送までをご自身で行うにはそれなりの労力がいるかもしれません。
本来ならお得な売却方法のひとつですが、売却方法の中では唯一手間やご自身の労力がかかる方法でもあります。
6.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
観葉植物にはさまざまな処分方法があるのはお分かりいただけたかと思いますが、いちいち分別して処分しなければならなかったり、条件があったりと少々不便な方法が多いですよね。
まとめて一度に処分したい・安心して手放したい…そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者に依頼するメリットは、以下のとおり。
- 植物・鉢植え・土をまとめて処分できる
- 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる
- 不用品回収・買取をすべてワンストップで行える
- 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる
- 自分で運び出す必要がない
- ほかの不用品もまとめて処分してもらえる(まとめて処分する方がお得になる)
これだけ多くのメリットがあります。
ほかの方法と比べると少々割高なのがデメリットですが、分別の必要はありませんし、もちろん植物をカットするといった労力は一切かかりません。
多少費用を払ってでも急いで観葉植物を処分したい方にはおすすめの方法と言えます。
また、まとめて不用品を処分する場合にはお得になる料金形態もあり、中には決められた大きさのトラックに積める分であれば金額は据え置きという太っ腹なプランもあります。
そして、不用品回収業者の中には、「買取」により力を入れ、各ジャンルの専門知識を持った査定士が常駐している業者もあるのも大きな魅力です。
そんな不用品回収業者に依頼すれば、どんな品種の観葉植物もしっかり査定してもらえますし、買取可能なら費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。
悪徳業者に要注意!
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者が紛れている可能性があるため注意が必要になります。
どういった点に気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので、決して他人事ではないのです。
- 対応が丁寧
- 訪問見積もりに対応している
- 口コミが高評価
- 見積もり書が明解
- 値段交渉に応じてくれる
など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、手間なくお得に観葉植物を処分できるでしょう。
観葉植物の処分でよくある質問
Q.今日中に回収してもらうことはできますか?
A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせることができ、最短30分で伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもございますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。
Q.土日や祝日にも対応してもらえますか?
A.もちろん対応可能です。
当社は年中無休で不用品の回収を行っておりますので、土日や祝日のご依頼も大歓迎です。平日は仕事が忙しく時間が取れないという方も、ぜひお気軽にご連絡ください。
Q.枯れた観葉植物も回収してもらえますか?
A.はい、枯れた観葉植物でも全く問題ありません。
枯れた植物ですと、植物・鉢植え・土と分別する必要がありますが、当社はそのままお引き取りいたしますので、お客様のお手を煩わすことなく回収いたします。
Q.観葉植物1点だけでも回収を依頼できますか?
A.当社では、観葉植物1点のみの回収も可能です。
不用品の種類によって料金が変動しますので、詳しい料金については当社までお問い合わせください。料金のみ確認したいという方からの連絡もお待ちしております。
Q.観葉植物と一緒に、ほかの不用品も回収してもらえますか?
A.はい、ほかに処分したいものがあれば、まとめて回収することも可能です。
不用品の量によってトラックのサイズや作業員の人数を決めるため、お問い合わせの際に不用品の種類や数量を教えていただけますと幸いです。
Q.観葉植物は買い取ってもらえますか?
A. 状態が良く、元気な観葉植物であれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。もしも植物の状態が悪くても、鉢植えのみ買取で植物・土は回収といった対応も可能です。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
観葉植物を処分する際の注意点
ここまで観葉植物の処分方法について見てまいりましたが、最後に観葉植物を処分する際の注意点についても確認しておきましょう。
観葉植物を公園や山に捨てるのはNG!
観葉植物は自然のものではありますが、実は公園や山に捨てるのはいけないとご存知ない方も多いです。
すでに枯れている観葉植物は「廃棄物」扱いとなり、私有地以外の場所へ投棄すると「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の第16条に違反することになるのです。
必ず各自治体のルールにしたがって処分するようにしましょう。
土の処分は慎重に!
植物と同様に、土も公園や山などに捨ててはいけません。
公園などの公共施設は国や地方自治体の所有している土地であり、山にもそれぞれ所有者が存在しています。
そのような場所に土を捨てる行為は不法投棄とみなされ、廃棄物処理法第25条に違反し5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、または両方が科せられます。
未遂の場合でも罰せられてしまい、廃棄物処理法以外の法令でも処罰の対象となることも。
もっとも手軽に土を処分するには以下の方法がおすすめです。
自宅の庭に撒く
再利用を考える方もいらっしゃいますが、使用済みの土はすでに植物へ栄養を吸収されているため、新たに植物を育てるために使用するのは残念ながら適していません。
そこでおすすめなのが庭に土を撒くことです。
マンションやアパートの敷地には撒けませんが、自宅に庭があれば庭に撒いて処分することができます。手間も費用もかからない、もっとも簡単な方法と言えるでしょう。
ただし自宅に庭がある場合に限られるため、誰でも利用できるわけではないというのが難点です。
なお、観葉植物の処分方法の項目でもお伝えしたように、園芸店やホームセンターでも土を引き取ってもらえる場合もあり、自治体によっては少量であれば回収可能とするところもあります。
土だけでなく全部まとめて確実に処分したい!ということであれば、不用品回収業者がおすすめです。
どの方法が良い・悪いということはありませんので、ご自身の状況にあわせて正しく処分しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「観葉植物の処分方法」について詳しく解説してまいりました。
観葉植物の処分方法をおさらいすると、
- 自治体を利用して処分する
- 園芸店やホームセンターに引き取りをお願いする
- 知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリへ出品する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
これら6つの方法がありましたね。
観葉植物を手放す場合、植物・鉢植え・土に分けて処分する必要があり、ごみとして処分するのは意外にも手間や時間がかかります。
まだ元気で状態が良い観葉植物なら譲渡や売るのがおすすめですが、欲しい方が見つかる保証はなく、リサイクルショップやフリマアプリの場合は思うように売却できない可能性もあり、急いで手放したい場合には不向きでしょう。
「分別が面倒」「観葉植物のほかにも捨てたいものがある」「楽してお得に処分したい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです!
不用品回収業者であれば、枯れてしまった観葉植物はもちろん、土や鉢植えの処分もすべてまとめてお任せいただけます。
弊社「出張回収センター」でも観葉植物を含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください!