頭を衝撃から守るための「ヘルメット」。
2023年4月から自転車に乗るすべての方に、ヘルメットの着用が努力義務化されることになったことで再注目されているアイテムです。
ヘルメットは自転車やバイクの乗用時だけではなく、工事現場や作業現場で働く方たちにとっても身を守るための大切なものですよね。
災害時にも役に立つため、避難用として防災用ヘルメットを持っている方も多くいらっしゃいます。
丈夫なヘルメットではありますが、いつかは寿命を迎え、処分する日もやってきます。
しかし「捨て時がわかりにくい」「そもそも処分方法がわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ヘルメットの処分方法や処分の際の注意点を解説していきます。
気になる寿命についてもあわせて紹介しますので、ヘルメットをお持ちの方はぜひ参考にご覧ください。
▼この記事でわかること
- ヘルメットの処分方法
- ヘルメットを処分する際の注意点
- ヘルメットを手放すタイミング
ヘルメットの処分方法は7通り
ヘルメットの処分方法は以下の7通りです。
- 自治体を利用し処分する
- ヘルメットリサイクルに出す
- 販売店に引き取ってもらう
- リサイクルショップや専門店で売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 譲渡・寄付する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
①自治体を利用し処分する
劣化してしまったヘルメットや購入して3年以上経過したものなど、ヘルメットの機能が低下したものはごみとして処分することになります。
自治体によって「可燃ごみ」「不燃ごみ」大きさによっては「粗大ごみ」に該当する場合があり、さらに「ごみ処理施設へ自己搬入」できる場合もあります。
可燃ごみ・不燃ごみとして処分する場合
ヘルメットは一般的には「可燃ごみ」または「不燃ごみ」として自治体で処分可能です。
以下はヘルメットを可燃ごみ・不燃ごみとして処分できる自治体の一例です。
自治体名 | ヘルメットの分別区分 |
---|---|
岐阜県各務原市 | 燃やすごみ ※小中学生のヘルメットのみ |
東京都練馬区 | 自転車用:可燃ごみ 半キャップ:不燃ごみ 半キャップ以上:粗大ごみ |
福岡県福岡市 | プラスチック製:燃えるごみ FRP(強化プラスチック)製・金属製:燃えないごみ |
可燃ごみや不燃ごみの場合は自治体が指定するごみ袋に入れ、指定日に集積所に出すだけで手軽に処分できるでしょう。
ただし、不燃ごみの場合は可燃ごみと比べ収集日が少ないケースが多いです。
またヘルメットを何ごみとするかは自治体によって異なりますので、必ず確認の上で処分するようにしましょう。
粗大ごみとして処分する場合
自治体によっては30cm角以上のヘルメットを「粗大ごみ」として扱う場合もあります。
粗大ごみを捨てる手順は自治体ごとに異なりますが、愛知県名古屋市の場合の手順は以下のとおりです。
- 自治体のホームページまたは電話・FAXなどで粗大ごみの受付を申し込む
- 手数料納付券(シール)を、コンビニ、スーパーなどの指定販売店で購入する
- 粗大ごみの見やすい場所に貼り、収集日当日の朝8時までに指定された場所へ出す
以下はヘルメットを粗大ごみとして処分する自治体と、その手数料です。
このようにヘルメットは粗大ごみで捨てる場合、比較的安価で処分できます。
ただし事前に申し込みが必要なことや、回収日が月に1回程度と少ないこと、収集場所まで運ぶ必要があるなど、デメリットもある点にはご注意ください。
ごみ処理施設へ自己搬入する場合
急ぎで処分したい場合には、自治体が運営するごみ処理施設(クリーンセンター)にヘルメットを自己搬入する方法もあります。
自己搬入できる品目や手数料の金額、営業日時などは自治体によって異なるため、よく調べて搬入しましょう。
以下はごみ処理施設を利用した場合の費用の一例です。
重さで料金を計算する自治体が多いため、戸別回収と比べて安価で済みますし「自分の好きなタイミングで利用できる」「ヘルメット以外のごみも一緒に処分できる」といったメリットもあります。
ただし、ごみ処理施設へ持ち込むには車が必須です。
また営業日が平日のみ、そもそも自己搬入に対応していない自治体もあるという点で、利用できない方も多いかもしれません。
その場合は戸別回収の利用や、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者の利用を検討しましょう。
②ヘルメットリサイクルに出す
ヘルメットはリサイクルに出すことも可能です。
「日本ヘルメット工業会」では、使用済みヘルメットを回収・分別・破砕し、再生プラスチックとして家電の部品や、建築材料として再利用するリサイクルを積極的に行っています。
リサイクルすることで廃棄されるごみが減り、地球環境の保全や資源を守ることにも繋がります。
ただし、利用できるのは「産業廃棄物」として排出されるヘルメットのみです。
このリサイクルを利用するには、法人の排出事業者が日本ヘルメット工業会との間で契約を結ぶ必要がありますので、一般の方が利用したい場合、日本ヘルメット工業会と契約を結んだ業者に引き取ってもらう必要があります。
また、リサイクル対象のヘルメットは、工業会会員が製造するヘルメットに限り、現在「ミドリ安全株式会社」や「進和化学工業株式会社」など9社のメーカーが対象となっています。
該当せず利用できない場合には、別の方法を検討する必要があるでしょう。
③販売店に引き取ってもらう
ヘルメットの買い替えを検討しているという方は、販売店で引き取ってもらう方法もあります。
店舗によっては古いヘルメットを「下取り」という形で引き取り、新しいヘルメットがお得に購入できるサービスを実施していることもあるため、一度チェックしてみましょう。
ただし対象となるのは「バイク用ヘルメット」が主で、バイク用品店やカーショップなどで利用できる場合が多いです。
また下取りサービスには対象製品に限りがあったり、期間限定のサービスだったりと条件があることも多いため、事前に調べておくと安心かもしれません。
④リサイクルショップや専門店で売却する
新品または状態のいいもの、人気メーカーのヘルメットは、買取専門店で買い取ってもらえる可能性もあります。
- GIRO(ジロ)
- BELL(ベル)
- SHOEI(ショウエイ)
- Arai(アライ)
- OGK KABUTO(オージーケー カブト)
- AGV(エージーブイ)
- SIMPSON(シンプソン)
上記有名メーカーのものは新品で購入すると数万円することもあり、買取値がつきやすいと言えるでしょう。
中でも、顔全体を覆ってくれるフルフェイスのヘルメットは、事故の際に頭部を完全に保護してくれますし、冬は風除けとして着用している方が多く需要が高い傾向にあります。
なお、リサイクルショップでもヘルメットを買い取ってもらえるのですが、上記のような需要の高いヘルメットを売却するならリサイクルショップはあまりおすすめできません。
リサイクルショップは幅広いジャンルを取り扱う反面、その分専門性に欠けるというデメリットがありますので、思った以上に低い価格で査定されてしまう場合も。
少しでも高く買い取ってほしい場合は、ヘルメットの買取実績のある業者を3社ほど比較し、より高く買い取ってくれる業者を選ぶのがおすすめです。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションでは、ヘルメットの売買も数多く行われています。
近くに買取店がない場合や、買取業者での査定に納得がいかない場合におすすめの方法です。
フリマアプリやネットオークションの出品手順は以下のとおりです。
- アカウントを取得する
- 出品したいヘルメットの写真を撮る
- 出品したいヘルメットのメーカー・品番・傷・汚れ・使用期間などの情報を入力
- 金額を設定して出品
- 購入者が現れたらやり取りして発送
- 購入者の元へ届いたら評価を入れる
フリマアプリやネットオークションのメリットは、自分で価格設定ができることです。
買取不可と言われたものでも売れる可能性があったり、買取業者よりも高額で処分できたりする傾向にあります。
しかし、出品までの写真撮影や説明の入力、売れたら自分で梱包・発送するといった手間がかかるというデメリットも。
ヘルメットは、1kg以下のものなら定形外郵便にて710円で送ることが可能ですが、ヘルメットの重さやサイズ、差出地や届け先の地域によっても料金が変わるので、事前に調べておく必要があります。
また、購入者が現れるかわからないので、必ず処分できるとは限りません。
処分を急いでいるときや、確実に処分したい場合は別の方法を検討しましょう。
⑥譲渡・寄付する
ヘルメットがまだ十分に使用できるものであれば、
- 周囲の方にヘルメットを使ってもらえないか聞いてみる
- 地元掲示板「ジモティー」で譲り先を探してみる
- 支援団体・施設へ寄付する
という方法もあります。
身近な方にヘルメットを手渡しできるのであれば、不要なヘルメットを有効活用できるだけでなく、梱包・発送の手間もなく送料も必要ないので、費用の節約にもなります。
また、配送料が必要となりますが支援団体や施設への寄付も大変喜ばれます。ヘルメットにはバイク用、自転車用、作業現場用、防災用、野球用ヘルメットなど、さまざまな種類がありますが、発展途上国では供給が追い付いていません。
ただし、譲渡できるヘルメットは「問題なく使用できるもの」に限られます。
ヘルメットの状態は、事故やケガの際に命に関わります。必ず使用期限内の状態のいいヘルメットのみお譲りください。
弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。
そのままの状態で寄付するのが難しい場合は、寄付品の売却による売上からワクチンを購入し、現地にお届けいたします。
ご興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてくださいね。
⑦不用品回収業者へ依頼する
「ヘルメットを処分したいけど収集日まで待てない」「ヘルメット以外にもまとめて処分したい不用品がいくつかある」という場合には、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。
- ヘルメット以外にも捨てたいものがある
- 不用品の分別やごみ捨てをする時間がない
- 処分するものが大量にあり、手に負えない
- 売却・廃棄を一度で済ませたい
このような方にぜひとも利用していただきたいサービスです。
不用品回収業者は自分の都合のいい日時に回収・買取を依頼できるため、お急ぎの方やなかなか時間が取れない忙しい方にもおすすめです。
早ければ即日で回収・買取に来てもらえることもあるので「引っ越し期日が迫っている」「保管するスぺ―スがないのですぐに処分したい」などお困りなら、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
なお、不用品回収業者では、ヘルメットをはじめ、以下のような乗り物関連の処分を承っております。詳しくは以下の記事をご参照ください。
- いらない三輪車の捨て方6選!気になる処分費用や注意点は?
- 車椅子の処分方法7選|売却はできる?処分時の注意点まで徹底解説
- 一輪車の処分方法7選!運搬用一輪車(猫車)の捨て方も解説
- セニアカーの賢い処分方法7選|中古需要はある?処分の際の注意点は?
大変便利な不用品回収業者ですが、残念ながら中には「無料回収」と偽り、後から高額な処分費用を請求する悪質な業者が紛れていることもあります。
必ず依頼前に見積もりを取り、費用の内訳やサービス内容、作業後に追加料金がかからないかなどを確認してから依頼するようにしてください。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しております。
業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひあわせてご覧ください。
ヘルメットを処分する際の注意点
ヘルメットの処分方法を確認したところで、ここで処分の際に注意したいポイントについても見ていきましょう。
事故に遭ったヘルメットは即処分する
事故によってヘルメットが強い衝撃を受けた場合、見た目は普通に見えたとしても即交換するようにしてください。
ヘルメットは、事故で強い衝撃を受けると内部のクッションなど衝撃吸収材がつぶれる形で頭を守ってくれます。
つまり「ヘルメットが頭を保護できるのは一度だけ」ということです。
つぶれてしまった吸収材は元には戻らないため、必ず新しいヘルメットに買い替えましょう。
自治体によって分別区分は異なる
ヘルメットには「FRP(強化ガラス繊維)」や「ABS樹脂」「PE(ポリエチレン)」などが使われていますが、これらの素材を何ごみで処分するかは各自治体で異なります。
「可燃ごみ」として処分する自治体もあれば「不燃ごみ」として処分する自治体もあります。さらにヘルメットの種類や大きさによって「粗大ごみ」とする自治体も。
各自治体で規定サイズや分別区分は異なりますし、対応も地域によって実にさまざまです。
また自治体によって収集頻度も違いますので、ルールに反して適当に処分してしまうと回収してもらえず後々トラブルになる可能性も考えられます。
あらかじめお住まいの自治体のルールを確認し、正しい手順で処分するよう心がけましょう。
ヘルメットを手放すタイミング
硬く丈夫なヘルメット。大きな破損がない限り、買い替えないという方も多いヘルメットですが、実はヘルメットにも寿命があることをご存じでしょうか?
ここでは、ヘルメットを処分するタイミングである「寿命」について解説していきます。
へルメットメーカーが提唱するの寿命は「3年」
どの種類のヘルメットでも、基本的には寿命は使用開始から3年だと言われています。
これは、ヘルメットのメーカーが3年だと提唱しており、実際に有名メーカーである「ARAI」や「OGK KABUTO」では有効期限を3年としています。
ちなみにバイク用、自転車用のどちらも3年となっていますが、工事現場用のヘルメットも耐用年数は3年が主流。
防災用ヘルメットに関しては保管がメインとなることから、素材によって「2~3年」や「5~6年」のものなどがあります。
年数以外の寿命の見極め方
ヘルメットの寿命年数が決まってはいるものの、実際には使用頻度や使用環境が違いますし、もともとのヘルメットの値段や質もさまざまですよね。
また、人によっては「いつ購入したものか忘れてしまった」ということもあるかもしれません。
ヘルメットの寿命を年数以外で見極めるには以下の部分に注目してください。
ヘルメット内部のクッションの具合を確認
ヘルメットの内部には「ライナー」と呼ばれるクッション部分があります。
「ライナー」は衝撃を吸収する緩衝材ですので大変重要なパーツです。
主に発泡スチロールが使用され、2重構造や多段発泡などによって吸収性を高めています。
ヘルメットは被った際にインナーが顔に密着する形で機能するため、インナーがへたってくると隙間ができてヘルメットが動きやすくなり危険です。
ヘルメットがずれることによるケガを負うこともあるので、ヘルメットのインナーがへたってきたら寿命と考えるといいでしょう。
被って臭いが気になってきたとき
ヘルメットは使用していくうちに汗や皮脂なども染みついてしまいます。
とくにインナー部分は汗を吸収しやすいようになっているため、ヘルメットを被って臭いが気になってきたら洗濯をするか、交換をするのがおすすめです。
ライナーの硬化や発泡スチロールのヒビがみられる
使用年数が長くなると、汗や皮脂、紫外線を受けることでシェル(外殻)と大差ないくらいライナーの硬化がみられたり、発泡スチロールの表面にヒビや泡立ったような凹凸が現れたりすることも。
これらはすべてライナーの損傷です。一見すると見た目に問題がない場合でも、実はシェルの裏側でライナーが損傷していることも少なくありません。
このような劣化は安全性が低下しているサインですので、いざというときのために、早めに買い替えを検討しましょう。
ヘルメット処分時に出やすい不用品
工業用や防災用のヘルメットの場合は当てはまりませんが、自転車やバイクに乗る方の場合、ヘルメットのほかにグローブやウェアといった関連製品をお持ちの方も多いでしょう。
ヘルメットを処分する際に、それらもまとめて処分したい!という方もきっといらっしゃいますよね。
以下に関連製品の分別区分を簡単にまとめました。
関連製品 | 分別区分 |
---|---|
グローブ | 可燃ごみ |
サイクルウェア | 可燃ごみ・資源ごみ |
サングラス | 可燃ごみ |
上記は一例ですので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。
弊社ではヘルメットの着用が必要な原付バイクの処分・電動バイクの処分をはじめ、さまざまな乗り物の処分方法について別ページにて詳しく解説しています。処分の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
ヘルメットの処分でよくある質問
Q.今日中にヘルメットを処分したいのですがすぐに来てくれますか?
A.はい、すぐに訪問いたします。
愛知県名古屋市とその近郊であれば、最短1時間以内にお伺い可能です。
ただし、交通状況やほかのお客様との兼ね合いもあるため、具体的なスケジュールは直接お問い合わせください。
Q.土日祝でもヘルメットの回収はできますか?
A.はい、もちろん可能でございます。
事前にご相談いただければ、平日夜間の回収も承ります。そのほかにもご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
Q.ヘルメット一点でも回収に来てくれますか?
A.もちろん、喜んで回収に伺わせていただきます。弊社はヘルメット一点から回収可能でございます。
なお、ほかに不用品がある場合は、まとめて処分するとよりお得になるプランもございますので、もしご興味がありましたらぜひご検討くださいませ。
Q.買ったばかりでまだ使用できるヘルメットは買取もしてもらえるんですか?
A.はい、製造から3年以内のヘルメットでしたら、買取可能な場合が多いです。スタッフが査定し、金額にご納得いただけた場合のみ、買取いたします。
なお、金額にご納得いただけない場合には、キャンセルも受け付けております。その場合、一切料金はかかりませんので、お気軽にご依頼ください。
まとめ
今回はヘルメットの処分方法や寿命について解説してまいりました。
自転車やバイクの乗用時といった身近なアイテムであるヘルメットは、万が一のときに頭部を守ってくれるとても大切なもの。思わぬ事故によるケガを防ぐためにも、寿命や捨て時の見極めを正しく行いましょう。
今回紹介したように、不要になったときの処分方法はごみとして廃棄する以外にも、譲渡や売却といった複数の選択肢があります。
ヘルメットの状態やご自身の状況に合わせて最適な方法を選択してくださいね。
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