パソコンを使うと必須になるキーボードですが、デスクトップパソコンに限らず、ノートパソコンでも外付けでキーボードを使用している方もいますよね。
キーボードはパソコンをよく使う人であれば頻繁に使うため、消耗品とも言えます。
しかしキーボードはそれほど大きくないため、故障や不具合で不要になったキーボードを捨てずにしまったままという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、キーボードの処分方法について詳しく解説していきます。
故障のサインやお得な捨て方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
・別ページにてノートパソコンの処分方法や、パソコンの処分方法を紹介していますので、チェックしてみてください
パソコンキーボードの故障のサイン
パソコンのキーボードは「電化製品」ですので、使用していくうちに故障や不具合が発生することがあります。
よくある故障のサインや不具合は、以下のようなものです。
- キーボードの一部が反応しない
- 強く押さないと反応しない
- テンキーが反応しない
- すべてのキーボードが反応しない
- 押したキーが戻ってこない
これらの故障や不具合は、有線キーボードであれば「キーボードとパソコンがうまく接続されていない」ことや、「USB端子に異常が発生している」といった、キーボード本体が原因でない場合も。
また、無線キーボードの場合は単なる電池切れといったこともあり得ます。
そもそもキーボードの寿命は3年~5年と言われ、定期的な買い替えが必要になります。
機種によっては10年ほど使えることもありますが、使い過ぎや保管環境によって差が出るでしょう。
また、物理的な破損や液体をキーボードにこぼしたときなど、明らかな故障だと思える場合は買い替えるのがおすすめです。
キーボードを長く使うには
キーボードの寿命を延ばすためには、以下のことを意識してみましょう。
定期的な掃除
キーボードを出しっぱなしにしていると、ホコリやごみが溜まりやすくなります。
ホコリはキーボードだけではなく、パソコン関連機器によくないため、定期的にお手入れしましょう。
パソコングッズを取り扱う店には、エアダスターでホコリを吹き飛ばしたり、粘着性のある専用クリーナーでホコリやごみをくっつけたりと、さまざまなお手入れグッズが販売されています。
ほかにも、ホコリが入らないようカバーをかけておく、ウェットティッシュでまめに拭き取る、などもおすすめです。
強く打たないようにする
キーボードを強く打つ癖がある人は、優しくタッチするよう意識してみましょう。
特に「Enterキー」や「テンキー」などは、強く打ってしまいがちという人が多くいます。
強く打ち続けると「キーが戻ってこない」「キーを入力しても反応しなくなった」といった不具合が起きる原因にもなるため、注意しましょう。
キーボードの処分方法
ここからはキーボードの処分方法について、解説していきます。
処分方法1.自治体でごみとして処分
キーボードはどの自治体でも「ごみ」として処分できますが、どの分別区分になるかは自治体によって異なります。
一般的には「不燃ごみ」が多いですが、地域によって「金属ごみ」になったり、大きさによっては「粗大ごみ」になったりと、分別方法が変わることもあるので注意しましょう。
また、キーボードは「小型家電リサイクル法」対象の品であるため、自治体で「小型家電」として回収をおこなっている場合もあります。
それぞれの捨て方について、詳しくみていきましょう。
不燃ごみで処分
キーボードを不燃ごみで捨てる場合、多くは自治体の指定するごみ袋に入れて、回収日に出します。
この方法であれば普段のごみ出しと同じ方法で、「無料」で処分できるため、手軽な方法だと言えるでしょう。
たとえば奈良市では、キーボード、マウス、スピーカー、ケーブルなどの付属品は「不燃ごみ」で処分することになっています。
粗大ごみで処分
パソコンキーボードの長さが30㎝を超える場合、粗大ごみになる地域もあります。
粗大ごみで捨てる場合、事前に申し込みが必要だったり、処理手数料がかかったりするため、事前に自治体へ確認しておきましょう。
粗大ごみの出し方は以下のとおりです。
- 自治体のホームページや電話から申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、キーボードへ貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
キーボードに限らず、お持ちの不用品が粗大ごみの対象になるかどうかや、該当サイズなどは自治体によってルールが異なるため、ご注意ください。
「小型家電」として回収してもらう
パソコンキーボードは小型家電リサイクル法の対象品目です。
小型家電リサイクル法とは、小型家電に含まれる、鉄、アルミ、銅、貴金属、レアメタルなどの有用な金属を回収・リサイクルし、大切な資源を再利用するための法律。
キーボードをごみとして捨てるのではなく、小型家電として適切に処理をすることで、資源を守るだけではなく地球環境にも優しい方法だと言えます。
小型家電を自治体で回収する方法は、各地域によってさまざまです。
一般的には「小型家電回収ボックス」を設置している自治体が多いため、利用してみましょう。
小型家電回収ボックスは、小型家電を投入するだけで回収・リサイクルをしてもらえます。
自治体によって設置場所やボックスの大きさは異なりますが、市役所や役場、大型スーパーなどに設置してあることがほとんどです。
また、利用は「無料」で、設置場所の開いている日時であればいつでも利用が可能。
事前申し込みや手続きも不要なので、気軽に利用できますね。
ただし、回収ボックスを利用できる小型家電は、「投入口に入る大きさのもの」「対象品目」となります。
たとえば名古屋市では投入口の大きさが、「縦15㎝以下かつ横40㎝以下かつ奥行25㎝以下」で、これに入る大きさであればキーボードも回収可能です。
30㎝角を超えるものは「粗大ごみ」になるため、サイズを確認してから捨てに行くようにしましょう。
・名古屋市で小型家電を処分する方法や、小型家電の処分方法について、別ページでご紹介しています
処分方法2.家電量販店で回収してもらう
先ほどご紹介した「小型家電回収ボックス」は、家電量販店にも設置している場合があります。
自治体で設置している回収ボックスと利用方法は同じなので、買い物のついでや近くに販売店がある場合は利用してみましょう。
また、回収ボックスが設置していなくても、店頭で回収を受け付けている場合があります。
特に買い替えの場合は「無料」で引き取っている場合もあるため、事前に問い合わせておきましょう。
ただし、販売店によってはキーボードの回収をおこなっていない場合や、「有料」での回収となる場合もあります。
たとえば「ケーズデンキ」では、ノートパソコンであればキーボード部分も引き取ってもらえますが、デスクトップパソコンのようにキーボードが本体と別である場合、キーボードの引き取りは有料となります。
ほかにも「キーボードの買い替え時のみ回収可能」や「回収は宅配回収のみ」など、店舗によって条件が異なる場合もあるため注意しましょう。
処分方法3.パソコンメーカーに回収してもらう
パソコンメーカーでは不要になったパソコンの回収をおこなっています。
キーボードに関しては、キーボード単体ではなく、パソコン本体と一緒であれば回収してもらえることがほとんどです。
ただしメーカーでの回収は、以下のような条件があります。
- デスクトップパソコンや液晶モニターとセットで購入した、純正製品であること
- 2003年10月1日以降に販売されたもので「PCリサイクルマーク」がついている製品であること
これ以外のキーボードは回収してもらえないことがほとんどです。
回収費用が有料・無料になるかはメーカーによって異なりますので、ホームページで確認してください。
また、キーボードメーカーでは回収をおこなっていないため、注意しましょう。
処分方法4.不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者とは、家庭やオフィスなどで出たさまざまな不用品を回収・処分してくれる民間の業者です。
パソコンや家電、大きな家具といった処分しにくいものでも、回収を依頼でき、自宅まで引き取りに来てくれるので手間がかかりません。
また、自分の都合の良い日に処分できるので、忙しい方にもピッタリです。
キーボードのみで不用品回収業者を利用するのは躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれませんが、ほかの不用品がいくつかある方にはおすすめ。
通常、ごみとして捨てる場合は分別が必要で、それぞれごみの回収日も違います。
不用品の処分を考えていても、少しずつ出さなければならないため、すべて処分するのに時間がかかってしまことも。
一方、不用品回収業者であれば、まとめて一度に引き取ってくれるので、引っ越しや大掃除などでごみがたくさん出た人にも便利です。
ただし、不用品回収業者を利用する際は、複数の業者で見積もりを取るようにしましょう。
業者によってサービス内容や料金体系が異なるため、自身の状況や不用品の量などによって最適なプランを選ぶようにしてください。
パソコンキーボードは売れるかも?売却して処分する方法
まだ使えるパソコンキーボードであれば、売って処分することも検討してみましょう。
特に、パソコンやマウス、ヘッドフォンやモニターといった、ほかのPCパーツもある場合は、揃えて査定に出すことで高値で買い取ってもらえる場合があります。
ここでは売却できるキーボードのポイントや、売却方法をお伝えします。
買い取りが期待できるキーボードとは?
買い取ってもらえるキーボードとはどんなものなのでしょうか。
- 使用・動作に問題がないもの
- 激しい劣化や変色などがないもの
- 元々の販売価格が高価なもの
基本的に買取店では再販を目的とするため、キーボード自体に破損があったり、動作に不具合があったりするものは買い取ってもらえません。
見た目がキレイであるものや、製造年から年数があまり経っていないものが売れやすいでしょう。
また、ゲームメインで使用したい人向けの「ゲーミングキーボード」や、防水機能の付いたモデル、エレコム(ELECOM)、ロジクール(Logicool)といった人気メーカーのキーボードも買取が期待できます。
一方で元の販売価格が安価なものは、買い取ってもらえない可能性があります。
売却方法1.パソコン機器を扱う買取店で売却
キーボードの売却は、リサイクルショップやパソコンを取り扱う買取店で売ることができます。
少しでも高く売りたいのであれば、やはりパソコンの専門店がおすすめ。
一般的なリサイクルショップでは、衣類や雑貨など複数の商品を取り扱うため、専門店よりも安い買取額になってしまう傾向があります。
専門店であれば知識を持ったスタッフが在籍しており、適正価格での買い取りが期待できるのがメリット。
近くに店舗がない場合でも、「宅配買取」や「出張買取」に対応している店を選べば、自宅にいながら売却ができます。
ただしパソコンキーボード1点では受け付けていないこともあるため、買取条件を確認してみましょう。
また、大手リサイクルショップでも「ハードオフ」や「ゲオ」のように、PC機器の買取に力を入れている店舗もあるため、ホームページで買取実績を確認してみてはいかがでしょうか。
売却方法2.フリマサイトやネットオークションを利用して売却
「メルカリ」や「ラクマ」といった、フリマサイトやネットオークションを利用して、キーボードを売却する方法もあります。
リサイクルショップや買取専門店と違うのは、「自分で販売価格を決められる」ということ。
好きな価格で出品し、購入希望者がいれば売却できるシステムです。
そのため、多少傷や汚れがあってもキーボードのモデルや価格次第では売れることも。
買取店で断られたキーボードであっても、まだ使えるものであれば出品してみてもよいでしょう。
フリマサイトやネットオークションの一般的な利用方法は以下の通りです。
- アカウントを取得する
- 出品したいキーボードの写真を撮る
- 出品したいキーボードのメーカー・傷・汚れ・使用期間などの情報を入力
- 金額を設定して出品
- 購入者が現れたらやり取りして発送
- 購入者の元へ届いたら評価を入れる
一方で、売れた場合は自分で梱包し、購入者へ発送する手間がかかることを知っておきましょう。
送料の負担が出品者(自分)であれば、事前にかかる送料を想定し、損にならない販売価格にすることを考える必要もあります。
また、フリマサイトやネットオークションでは自分の希望する価格で出品はできますが、一定期間売れなかったら価格を下げる必要も出てきます。
それでも売れない場合は、別の方法での処分も検討しなくてはなりません。
売却方法3.不用品回収業者の買取サービスを利用
不用品回収業者では、買取サービスをおこなっている場合があります。
買取サービスとは、「回収依頼をした不用品の中から買取品があれば、その分の費用を差し引いて処分ができる」サービスのこと。
もし、処分費用が3万円であっても、買取額が1万円であれば、2万円で利用できます。
パソコンキーボード以外にも不用品の処分がある場合、キーボードも含め、買い取れるものがあるかを業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
もし買取ができなかった場合でも、そのまま引き取って処分してもらえるため、買取店の利用と違って二度手間になることもありません。
ただし、不用品回収業者の買取サービスは、あくまでも「不用品の回収・処分」とセットになります。
「買取のみ」はおこなっていないため、注意してください。
パソコンキーボードを捨てるときの注意点
パソコンキーボードは自治体でも簡単に処分することができますが、注意点がいくつかあるのでご紹介します。
✔電池式のキーボードは電池を抜いてから処分する
ワイヤレスキーボードは、アルカリ電池やリチウムイオン電池を使用しているものもあります。
自治体でキーボードを捨てる場合には、こうした電池を抜いてから出すようにしてください。
抜いた電池は自治体の指示に従って処分するか、家電量販店の回収ボックスを利用するなどの処分方法があります。
その際、電池の端子部分にテープを貼ってから出すようにしてください。
端子部分にテープを貼っていないと、電池の端子部分の接触による出火の危険が高くなり、回収時のトラブルにもつながる恐れがあります。
事故防止のためにも、必ず回収ルールを守って処分しましょう。
✔会社やオフィスで使用したキーボードは「事業ごみ」扱い
会社やオフィスなど、事業が目的で使用したものを捨てる場合は「事業ごみ」となり、一般の家庭ごみで捨てることはできません。
事業活動は営利・非営利を問わないため、公共サービス施設や病院、農家、NPOなども事業活動の対象となるため注意が必要です。
もし事業ごみでキーボードを捨てる場合は、「事業系一般廃棄物」か「産業廃棄物」のどちらかに分類し、適切に処理しなければなりません。
パソコンやキーボードを含むPC機器は「産業廃棄物」となり、原則自治体では処理できないため、都道府県から「産業廃棄物収集運搬業許可」を受けている「委託業者」に依頼するようにしましょう。
パソコンキーボードの処分まとめ
今回はパソコンキーボードの処分方法について、解説してきました。
キーボードは基本的には自治体で「無料」で処分できますが、大きさによっては「粗大ごみ」となり、費用がかかることもあります。
そのため、まだ使えるものであれば売って処分することも検討してみましょう。
ただし、破損があったり劣化が激しかったりした場合や、元の販売価格が低価格のものは売って処分できない場合も。
キーボード以外にもパソコン、PC機器などの処分がある場合や、不用品品をまとめて急いで捨てたい場合などは、不用品回収業者を活用するのもおすすめです。
当社「出張買取センター」では、パソコンキーボードを含め、液晶モニターやパソコンデスクといった大きなものもまとめて回収・処分ができます。
また、買取専門部署があるほど買取サービスにも力を入れており、査定のプロによる本格買取が可能。
「産業廃棄物収集運搬業」の許可も持っているため、オフィス・事業所のごみもお任せください。
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