モバイルバッテリーの処分方法6選!無料回収は?お得な買取やNG行為を解説!

目次

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「壊れたモバイルバッテリーはどうやって処分すればいいの?」
「ただ捨てるのではなく、買い取ってもらう方法はある?」
スマートフォンが日常生活の中で不可欠な存在になっている今、モバイルバッテリーも必需品となっています。また、台風や震災などの災害時にも、モバイルバッテリーは役立つ備えとして需要は高いです。そんな便利なモバイルバッテリーは、捨てる時に何ごみなのか分からず、つい溜め込んでしまう方も多いのではないでしょうか?
充電式のモバイルバッテリーは通常の家庭ごみとして捨てられないため、注意しなければなりません。
そこで今回はモバイルバッテリーの正しい処分方法や無料回収・お得な買取について詳しく紹介します。やってはいけない捨て方についても解説するので、ぜひ参考にしてください!

モバイルバッテリーの種類と捨て方の違い

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モバイルバッテリーには乾電池式と充電池式があり、それぞれに合った捨て方があります。
ここではそれぞれの特徴と処分方法について見ていきましょう。

乾電池式モバイルバッテリー

乾電池式モバイルバッテリーは、使用済みの乾電池を取り外して処分するのが基本です。
乾電池は、自治体が定めるリサイクルボックスや回収方法に従い処分しましょう。外容器は燃えないごみとして捨てられるため、必ず分別することが重要です。
また、乾電池の電極部分には絶縁テープを貼ることで、ショートを防ぎ安全に処理できます。
電池の処分についてはこちらの記事でも詳しく解説しております!

充電池式モバイルバッテリー

充電池式モバイルバッテリーは、適切にリサイクルすることが重要です。
リチウム電池やニッケル水素電池を使用したモバイルバッテリーには、リサイクルマークが付いているものがあります。このマークがある場合、家電量販店やホームセンターに設置された回収ボックスを使って安全に処分することができます。
充電式電池は「資源有効利用促進法」に基づき、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を実施することが義務となっています。1993年からニカド電池にリサイクルマークの表示が義務化され、その後2001年にはニッケル水素電池やリチウムイオン電池などにも同様の表示が義務化されました。
まずはリサイクルマークの有無を確認し、正しい方法でバッテリーを処分しましょう。

モバイルバッテリーを処分するタイミング

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モバイルバッテリーは、頻繁に使用するほど劣化が進みます。最適なタイミングで買い替えるためにも、寿命のサインや長持ちさせるためのポイントを押さえましょう。

モバイルバッテリーの寿命は約2年

モバイルバッテリーの一般的な寿命は約2年です。
充電回数は300〜500回が目安とされており、毎日使用すればそれだけ寿命も早まります。バッテリーは充電を繰り返すうちに徐々に性能が低下してしまいます。
長持ちさせるポイントは、以下の通りです。

  • バッテリー残量がゼロになる前に充電を行う
  • 高温環境での保管を避ける
  • 長期間使用しない場合でも、定期的に充電する
  • 充電中はスマートフォンを使用しない
  • バッテリーに衝撃を与えない

過放電を防ぐために残量がゼロになる前に充電することや、夏の高温な環境下での保管を避けることが重要です。また、定期的に使わない場合でも、適度に充電しておくことでバッテリーの寿命を延ばすことができます。

【そろそろ買い替え】のサインは?充電時間と熱がポイント

  • 充電の減りが早くなった
  • 使用中や充電中に本体が異常に熱くなる
  • スイッチを押しても起動しにくい

モバイルバッテリーを買い替えるタイミングは上記の症状が出た時です。
以前よりも充電に時間がかかる場合、内部のバッテリーが劣化している証拠です。また、使用中に本体が異常に熱くなる場合、内部でガスが発生している可能性があり、放置すると発火の危険性があります。
異常な熱に気付いたら、すぐに使用を中止して、適切に処分しましょう。

モバイルバッテリーの処分方法は6通り

スマートフォンのバッテリー残量が4%と表示されている

モバイルバッテリーは、まだ使える状態であれば中古買取に出すことが可能ですが、壊れている・膨らんだバッテリーは廃棄する必要があります。
ここでは、モバイルバッテリーの処分方法を以下の6つに分けて詳しく解説します。

  1. 大手家電量販店や携帯ショップに持っていく
  2. JBRCの回収ボックスに出す
  3. 自治体で電池類として処分する
  4. フリマアプリやネットオークションに出品する
  5. リサイクルショップで売却する
  6. 不用品回収業者に依頼する

大手家電量販店や携帯ショップに持っていく

大手家電量販店に置いてあるリサイクル回収ボックスや、回収ボックスがない場合はスタッフに依頼して回収サービスを利用する方法です。手続きは必要なく、ただボックスに入れる、もしくはスタッフにモバイルバッテリーを渡すだけで費用も無料です。

店舗によっては、リサイクルマークがないモバイルバッテリーを回収してもらえなかったり、電池の種類によって回収できなかったりすることもあるので、不安な場合はスタッフに事前に確認しましょう。また、「小型家電回収ボックス」ではモバイルバッテリーを回収できないので注意が必要です。

モバイルバッテリーは、docomoやau・softbankなどの携帯キャリアの店舗でも同じように回収してもらえます。ただ、店舗によっては、購入したモバイルバッテリーでないと回収ができない可能性もあるため、処分を希望する場合は事前に確認しておくことをおすすめします。

JBRCの回収ボックスに出す

モバイルバッテリーをJBRCの回収ボックスに入れて処分する方法があります。JBRCは、「資源有効利用促進法」に基づいて小型充電式電池のリサイクルをおこなっている一般社団法人です。

電池を回収してもらえるボックスは、

  • 家電量販店
  • ホームセンター
  • スーパーマーケット

などに設置されていますが、ボックスに入れられるのは、

  1. 電池の種類が明確かどうか(ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池)
  2. 破損や水濡れ、膨張など異常がない電池、外装なしのラミネートタイプの電池ではないこと
  3. JBRC会員企業が製造したものであること (会員企業でない品、メーカーが不明な品は回収できない)

上記3点の条件を満たしたものになりますので注意が必要です。
製造メーカーがJBRC会員企業であるかどうかはJBRCのホームページで確認することができます。処分の条件を満たしており、お近くにボックスがある場合は利用を検討してみましょう。

自治体で電池類として処分する

自治体によってはモバイルバッテリーを電池類として回収しているところがあります。愛知県名古屋市では令和4年7月から、以下の電池を一括でごみに出すことが可能です。

  • アルカリ・マンガン乾電池
  • ボタン電池
  • モバイルバッテリー
  • リチウム電池
  • 小型充電式電池(リチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池)

電池類をごみに出す際は、電極に絶縁処理(プラス(+)極とマイナス(-)極にセロハンテープなどを貼り、電気が流れないようにする処理)をします。
絶縁処理を行ったら、電池類だけを指定袋以外の透明・中身の見える半透明の袋にひとまとめにして、週1回のプラスチック製容器包装と同じ日に出しましょう。
お住まいの自治体でもごみとして出せる場合があるため、自治体のホームページを確認してみてください。

フリマアプリ・ネットオークションに出品する

メルカリやYahoo!オークションといったフリマアプリ・ネットオークションでも、たくさんのモバイルバッテリーが販売されています。
出品や配送などの手間がかかりますが、リサイクルショップよりも高い金額で売れる可能性があるので、より高く売りたい方にはおすすめです。

リサイクルショップでは買い取ってもらえないような、多少不具合がある製品でも需要があって売れることがあるので、時間に余裕があれば一度出品してみると良いでしょう。

その際には、

  • 傷や汚れの状態
  • 不具合のある個所
  • 使用年数や使用状況
  • 動作確認できているかどうか

を商品説明にしっかりと明記して、発送後にトラブルにならないようにしておくことが大切です。
また、PSEマークがないモバイルバッテリーは出品禁止物であり、販売できません。
PSEマークとは、電気用品安全法が定めている基準をクリアしており、安全性が担保されている証拠となるマークのことです。モバイルバッテリーによる発火や発煙という被害が相次いだことから、国内ではPSEマークがついていない商品は製造販売することが禁じられています。
輸入も不可となっており、PSEマークのついていないモバイルバッテリーをフリマアプリやネットオークションなどで出品できないため注意しましょう。

リサイクルショップで売却する

モバイルバッテリーは需要があるので、リサイクルショップや、中古の電子機器を取り扱う専門店などで買い取ってもらえます。
景品として無料でもらったものでも、店舗によっては買取OKな場合があるため、処分する前に確認してみるのもいいかもしれません。大手メーカーの製品、容量の大きいもの、最新モデルのモバイルバッテリーは高値での買取が期待できます。
ただし、ノーブランドの中古モバイルバッテリーは、買取が難しい場合が多いです。実際に店舗に行ってから断られてしまうと二度手間になるため、事前に買取対象品目をホームページや問い合わせフォームから確認しましょう。

不用品回収業者に依頼する

近所に回収ボックスがない、モバイルバッテリーの他にも処分したい不用品がある、などの場合には不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
分別やごみに出す手間が省けるだけでなく、買取をしている回収業者の場合は、不用品に思わぬ値段が付くことがあります。買取が難しいものでも、確実に処分してくれるので安心です。

しかし不用品回収業者の中には不法投棄や高額請求を行う悪徳業者も多く存在しているため、注意が必要です。悪徳業者とそうでない業者を見分けるコツは、以下の5点を確認することです。

  1. 見積もりは無料か
  2. キャンセル代・追加費用はかからないか
  3. 料金体系が分かりやすいか
  4. 実績や口コミが掲載されているか
  5. ホームページに会社概要が掲載されているか

信頼できる業者であれば、見積もりの際に分からないことがあれば丁寧に教えてくれます。
料金の相場は1点4,000円~、トラック積み放題であれば一律33,000円~など不用品の量に応じて変わるため、まずは無料見積もりを取ってみましょう。相場を把握するためにも、2~3社を比較検討することがおすすめです。

使っていないモバイルバッテリーは中古買取がお得

アイフォンに接続された小型の黒モバイルバッテリー

買い替えや、買ったけれどもあまり使っていないといった理由で不要になったモバイルバッテリーは、廃棄処分してしまう前に、中古買取してもらうのがおすすめです。

売れるモバイルバッテリーとは?

  • 未開封・ほぼ使っていないもの
  • 電源が入って充電が可能なもの
  • 目立つ傷や汚れがないもの
  • 大手メーカーが発売しているもの

など、状態が良いものであれば買取してもらえます。
購入時についていた箱や説明書、保証書などが揃っていれば、より高い金額で買い取ってもらえる可能性があるため、できれば箱や説明書などは捨てずに取っておくことが望ましいです。

一方で、

  • あまりに古すぎるもの
  • バッテリーが膨張や発熱しているもの
  • 傷や汚れが激しいもの
  • 購入時安価だったもの
  • 無名のメーカーのもの

などは買取不可になる可能性が高いです。

ここでは、中古でも高値での買取が期待できる、人気のモバイルバッテリーのメーカーを紹介します。
各メーカーのモバイルバッテリーのスペック、中古買取の相場についても見ていきましょう。

ANKER(アンカー)

Ankerは、世界中で信頼されている充電ブランドで、モバイルバッテリーは高い品質と機能性が人気です。
コンパクトでありながら大容量、さらに急速充電に対応しているため、外出先でもスムーズにスマホやパソコンを充電できます。安全性にも優れており、「PowerIQ」という独自技術で最適な充電を行い、バッテリーの寿命を長持ちさせます。
また、Ankerの製品は耐久性が高く保証も付いているため、長く安心して使用できる点が魅力です。買取相場は、状態や容量によって異なりますが、約800円~4,800円となっています。

ELECOM(エレコム)

エレコムは、日本を代表する国内ブランドとして、機能面で優れています。
20W以上の高出力でスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのデバイスを急速充電が可能です。また、低電流モードがあり、Bluetoothイヤホンなどの小型機器にも対応しており、LEDディスプレイでバッテリー残量を確認できるため使いやすいです。
中古買取価格は、モデルや状態によって500円~3,500円程度で推移しています。

Aukey(オーキー)

AUKEYは、手頃な価格と高い性能で人気のあるグローバルブランドです。充電器やモバイルバッテリーを中心とした電子製品を手掛け、現在では60カ国以上で愛用されています。
モバイルバッテリーは、10000mAhの大容量モデルが注目されており、手のひらサイズでコンパクトながらもパワフルで、急速充電にも対応しているところが魅力です。
AUKEYの中古モバイルバッテリーの買取相場は、1,000円~7,000円程度で取引されています。

モバイルバッテリーを処分する際の注意点

モバイルバッテリーを持っている手

ここではモバイルバッテリーを処分する際に、注意すべきポイントを解説します。

燃えるごみに混ぜない

モバイルバッテリーは絶対に「燃えるごみ」に混ぜてはいけません。
リチウムイオン電池を含むバッテリーは、回収時に発火の危険性があります。リチウムイオン電池は、一般ごみとして処分することが法律で禁止されており、資源有効利用促進法に基づいてリサイクルすることが義務づけられています。
正しい処分方法としては、家電量販店やリサイクルボックスを利用することが一般的です。また、モバイルバッテリーの種類によって処分方法が異なる場合もあるため、事前に取扱説明書を確認することが重要です。

膨張したモバイルバッテリーは回収ボックスに入れない

膨張したモバイルバッテリーは回収ボックスに投入できません。
膨張や発熱が見られるバッテリーは発火や発煙のリスクがあるため、速やかに使用を中止し、適切な処分方法を選ぶことが重要です。

  • 製造元のメーカーに回収してもらう
  • 引き取り可能な家電量販店に持ち込む
  • 不用品回収業者に回収を依頼する

といった手段で安全に処分しましょう。メーカーや家電量販店でのモバイルバッテリー回収サービスは、膨張したモバイルバッテリーは対象外としているところもありますので、事前の確認が必須となります。

モバイルバッテリーの処分に関するよくある質問

青いモバイルバッテリーと白い充電ケーブル

ここでは、モバイルバッテリーの処分に関する疑問にお答えします。

モバイルバッテリーの処分費用はどのくらい?

モバイルバッテリーの処分は基本的に無料ですが、方法によっては費用がかかる場合もあります。
家電量販店や携帯キャリアの店舗に設置されているリサイクルボックスを利用すれば、無料でリサイクルが可能です。ただし、リサイクルマークの無いもの、非純正バッテリーなどは例外で、回収費用が発生することがあります。
不用品回収業者を利用する際は、バッテリー単体での回収は割高になることがあるため、他の不用品と一緒に依頼するのが効率的です。状態が良ければ買い取ってもらえて費用が相殺されることもあるため、処分前に査定を依頼するのも一つの手です。

エディオンやヤマダ電機でモバイルバッテリーを処分できる?

  • エディオン:リサイクルマークがついた充電式電池なら処分可能
  • ビックカメラ:店頭でモバイルバッテリーを無料回収
  • ヤマダ電機:JBRC協力店のみリサイクル対象電池を回収

各家電量販店では、小型充電式電池のリサイクルに積極的に取り組んでおり、モバイルバッテリーも無料で処分できます。ただし、破損や膨張した電池は回収対象外となることが多いため、係員に相談することが必要です。
お近くの店舗は、『協力店・協力自治体』検索から調べられるので、ぜひ活用してください。

イオンでモバイルバッテリーの回収はしている?

イオンでは、充電式モバイルバッテリーの回収は行っていませんが、乾電池の回収は可能です。
2023年からパナソニック製のアルカリ乾電池やマンガン乾電池を対象とした回収ボックスが設置されており、一部店舗でリサイクル回収を行っています。
また、イトーヨーカドーの一部店舗には、充電式電池のリサイクルボックスが設置されており、モバイルバッテリーの回収に対応しています。バッテリーの種類や状態に合わせて適切な方法を選びましょう。

モバイルバッテリーの処分方法まとめ

スマートフォンに接続された白いモバイルバッテリー

スマホ社会には欠かせないモバイルバッテリーについて、お得な処分方法や正しい処分の仕方、中古買取のコツを紹介しました。
モバイルバッテリー処分の方法は、以下の6つです。

  1. 大手家電量販店や携帯ショップに持っていく
  2. JBRCの回収ボックスに出す
  3. 自治体で電池類として処分する
  4. フリマアプリやネットオークションに出品する
  5. リサイクルショップで売却する
  6. 不用品回収業者に処分・買取を依頼する

自治体で捨てられない場合はリサイクル回収ボックスを利用する方法が一般的ですが、他にも不用品がある場合は、不用品回収業者に依頼すれば手間も少なく、不用品を処分できるのでおすすめです。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、膨張したモバイルバッテリーやPSEマークのないものでも回収可能です!不用品の買取も受付中ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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