中古市場を覗くと、パチンコ台の実機がいくつも見つかるのではないでしょうか。
特に思い入れのある機種は「ぜひ手元に置いておきたい」と考えてしまいますよね。
しかしいざ購入してみると「自宅にパチンコ台があってもあまり使わない」「他のインテリアが置けなくなるから、買ったばかりだけど処分したい」など要望が出てくることもめずらしくありません。
かと言って、使わなくなったパチンコ台を処分しようにも手段が分からなければ「どんな風に捨てればいいの?」と悩んでしまうでしょう。
そこで今回は正しくパチンコ台を処分する方法について、解説していきます。
「とにかくすぐにパチンコ台を手放したい」、「時間がかかってもできるだけお得に処分したい」と考えている方に幅広く読んでいただける内容となっておりますので、ぜひご覧ください!
パチンコ台はゴミとして処分できる?
一般的に、不用品をゴミとして処分するにあたってはその物の「サイズ」や「素材」を参考に処分方法を考えることになります。
それらのポイントを踏まえることによって「可燃ゴミ」なのか「不燃ゴミ」なのか「粗大ゴミ」なのかという処分方法が変わってくるので、まずはパチンコ台の基本情報を確認してみましょう。
パチンコ台のサイズとは?
通常、パチンコ台のサイズは「高さ81cm、52cm」と決められています。
そしてゴミの区分という視点で考えた場合、一般的にこのサイズの不用品は「粗大ゴミ」として区分されます。
ところが「それならパチンコ台は粗大ゴミで考えれば良い」と考えて良いかと言えば、そういうわけでもありません。
パチンコ台の素材とは?
元々、パチンコ台はベニヤ板をベースとして作られていました。
ベニヤ板だけの不用品であれば、板を細かく裁断するなどの方法によって可燃ゴミなどとして処分できる場合があります。
しかし近年ではパチンコ台に大画面液晶が取り付けられているなど、特殊な素材が組み合わせられていることも少なくありません。
パチンコ台の素材のほとんどは、不燃ゴミの区分となるでしょう。
パチンコ台は「粗大ゴミ」か「不燃ゴミ」として捨てればいい?
ここまでの内容を踏まえるとパチンコ台は「粗大ゴミ」などとして、正しい区分で捨てれば問題ないと思えますよね。
ところが、自治体によってはパチンコ台は「処理困難物」として扱われ、そもそもゴミとしての回収を依頼できない場合があります。
処理困難物とは、その名前の通り処理が難しいことから、自治体での回収、再生利用、焼却や埋め立てでの処分ができない物のことです。
自治体によって詳細は異なりますが、主に「処理にあたって危険が伴うもの」、「有害な成分を含むおそれのあるもの」などが分類されます。
さいたま市 | スプリング入りマットレス、スプリング入りソファー、物干し台、鉛バッテリー、タイヤ、ホイールなど |
長野市 | 家電4品目、パソコン、消火器、フロン・代替フロンを使用した家電(冷風機、除湿器、冷水器等)自動車、発電機、プロパンガスボンベ、塩化カルシウムなど |
小美玉市 | タイヤ、農機具、便器、洗面台、金庫、農薬、土砂、ピアノ、コンクリート、瓦、消火器、農業ビニールなど |
このような製品の中に「パチンコ台」が含まれていることもあります。
処理困難物に指定されている製品を粗大ゴミに出してしまった場合は「不法投棄」として扱われることになります。
懲役や罰金が課せられてしまう可能性もあるため、十分注意してください。
パチンコ台をゴミとして捨てる場合の処分方法
それではパチンコ台をゴミとして処分するにあたって、具体的にどうすればいいのでしょうか?
適切な方法は次の通りとなりますので、解説していましょう。
自治体に依頼できる場合は粗大ゴミとして処分する
前述の通り、パチンコ台をどのように取り扱うかは自治体によってまったく違います。
もし自治体で処理困難物として取り扱われていないのであれば、自治体に依頼すれば処分できる可能性があります。
まずは一度問い合わせてみて、依頼して粗大ゴミとして処分できる場合は依頼してみましょう。
粗大ゴミとして依頼する場合の流れは以下の通りです。
- 自治体に問い合わせて回収可能か、回収日時や場所はどうなっているか確認する
- コンビニやスーパーで自治体の粗大ゴミ専用シールを購入する
- パチンコ台にシールを貼り付る
- 所定の日時に回収場所へ持ち込む
なお、粗大ゴミの回収日時、回収場所は自治体が決定していますので「今すぐ手放したい」というケースでは合わない処分方法かもしれません。
ちなみに、粗大ゴミを処分するときには自治体が運営するリサイクルセンターなどの回収施設へ持ち込む方法もあります。
この場合、施設が開いている時間内なら自分の都合に合わせてパチンコ台を処分できます。
施設までは自力で運ぶ必要がありますが、すぐに処分できるのは魅力ですね。
パチンコ台を解体して処分する
パチンコ台をそのままの状態で処分するが難しい場合には、パチンコ台を一度解体してから処分するという方法も検討しましょう。
パチンコ台は、外装部分、内部の機械部分、コード類などのパーツから成り立っているため、解体することによってそれぞれ「不燃ゴミ」などの適切な区分で処分できます。
解体にあたってはまず、ドライバー、ペンチ、レンチといった工具や、軍手、保護メガネなどを準備しましょう。
パチンコ台を解体するにあたっては、まずはコードを取り外すところからはじめていきます。
続いて、ネジやボルトなどで留められているパチンコ台の装飾をひとつずつ外していくことで、順番に分解できます。
パチンコ台を構成するパーツは、金属やプラスチックのほか、電子機器などにも分けられるでしょう。
処分にあたってはそれぞれに自治体の決まりに合わせて、最適な方法で処分します。
例えば金属やプラスチックのようにリサイクルができる素材は、リサイクルに出しましょう。
また、電子機器は家電リサイクル法などの法律の対象となる場合があります。
そうした場合にも、それぞれの法律を遵守して処分しましょう。
解体することのデメリットとしては、やはり手間と時間がかかってしまうことです。
まずは工具を揃えるところからはじめる必要がありますし、実際の作業にあたっては適切な技術も求められるでしょう。
特に、大きさもあり重いパチンコ台は取り扱うだけでも非常に大変で、さらに解体や切断をするとなると怪我をする可能性も高くなります。
解体をして処分できるアイテムや解体のコツについてはこちらもご参考ください。
【解体はできる?】収納・衣装ケースの捨て方7選、注意点まで解説!
パチンコ台を「捨てる」以外の処分方法はある?
パチンコ台は、機種や状態によって捨てる以外にも処分する方法があります。
リサイクルショップに買取依頼をする
リサイクルショップでは、不用品の買取を積極的に行っています。
店舗に持ち込み、査定を申し込むことでパチンコ台を「売却する」という形で処分できるでしょう。
リサイクルショップは、需要が期待できる製品であれば高値での買取も可能です。
即日買取してもらえれば、その日のうちに処分できることもリサイクルショップならではの魅力と言えるでしょう。
パチンコ台を持ち込むのが難しい場合、リサイクルショップによっては「出張買取」などのサービスも行っています。
そのようなサービスを活用すれば、自宅にいながら査定を依頼できるでしょう。
一方で、パチンコ台のように特殊な製品となると、スタッフが相場をきちんと把握しているかについてはわかりません。
レアな機種も、適切とは言えない金額をつけられてしまう可能性があるでしょう。
フリマアプリやネットオークションで売る
フリマアプリやネットオークションを利用することによって、パチンコ台を売ることができます。
実際にフリマアプリで「パチンコ台」「パチンコ 実機」といったワードで検索してみると、いくつも出品されていることがわかるでしょう。
具体的な金額は機種によっても変わるものの、おおむね数万円で取引されており、人気の機種であれば10万円を超える価格が設定されています。
フリマアプリやネットオークションで売るケースのメリットはなんと言っても、高値での取引を期待できることにあります。
「もしかしたら儲かるかもしれない」と考えれば、魅力のある処分方法と言えるでしょう。
リサイクルショップなどの査定と違い希望の金額を提示できるので「この金額で絶対に売りたい」という希望がある場合は特に納得のいく結果が出やすくなります。
ただし、必ずしも買い手が見つかるとは限りません。
自分で金額設定を行うからこそ、市場相場や需要との兼ね合いによってはなかなか売れず、すぐに処分するのは難しくなります。
また、リサイクルショップの査定などでは店舗への持ち込みだけすれば、後の作業は任せることができるのが魅力ですよね。
しかしフリマアプリやネットオークションでは、まずサイズやメーカー名などの基本的な情報を登録し、写真を撮影し、買い手が見つかったら梱包や発送を行うというように手間がかかります。
配送にあたっては送料も負担しなければならず、パチンコ台は重さがあるため送料が高くなりやすいのが特徴です。
手間と送料のことを考えると、面倒に思えることもあるかもしれません。
不用品回収業者に処分を依頼する
処分方法のわからないパチンコ台に関しては、不用品回収業者に処分を依頼してみましょう。
不用品回収業者とは、自宅に眠っているいらないものを回収してくれる業者です。
業者によって、不用品ひとつから回収するサービスもあれば、複数まとめての回収でお得になるサービスもあります。
そのため、パチンコ台の他にも処分したいものがある場合には、まとめて依頼できるのが魅力です。
さらに即時処分もできるため「すぐに処分したい、粗大ゴミ回収の日やフリマアプリで買い手が見つかるまで保管しておくのは難しい」という人におすすめです。
さらに不用品回収業者では、回収したアイテムを買取してくれる場合もあります。
そのため「捨てるべきか売るべきかわからない」というものも、任せることができますよ。
注意点としては、処分にあたって費用がかかるということと、中にはその費用を不適切な金額に設定する悪徳業者がいるということです。
悪徳業者には、次のような特徴があります。
- やたらと「無料回収」を押し出している
- 不用品回収に必要な資格や免許を確認できない
- 産業廃棄物収集運搬業許可の番号が掲載されていない
- 公式ホームページで費用やサービス内容を確認できない
- 見積もり内容がざっくりしている
「無料回収」などの触れ込みがあると、一見「お得なのでは?」と感じてしまうかもしれません。
しかし「無料だと聞いていたから依頼したのに、実際に契約してみると無料ではなかった」というケースも少なくないのです。
「家具や家電なら無料だけど、パチンコ台は無料の対象にならないのでオプション料金を支払ってください」など、後から伝えられて結局高い費用をとられてしまうこともあります。
パチンコ台を処分する際にまず確認すること
パチン台を処分するにあたっては、まず確認すべきこと、注意しなければいけないこともありますのでご紹介していきましょう。
機種ごとの相場を確認しておく
パチンコ台には、機種ごとの相場があります。
例えば車はたとえ中古車であっても車種によって金額がまったく違いますが、同じように買取市場において「パチンコ台の相場は◯万円」と明確に言い切ることはできません。
機種によっては、中古市場でも数十万円という高値がついている貴重なパチンコ台も存在します。
そのため、知識がないままリサイクルショップでの査定を依頼することによって、鑑定士から破格を提案されてしまう可能性があります。
そこで「相場よりも安いからここでは売らない」という判断ができればいいのですが、そうでなければ損をしてしまうでしょう。
あらかじめ相場を調べておくことによって、捨てるべきか売るべきかといった判断もしやすくなるでしょう。
パチンコ台の状態を確かめておく
いくら人気のある機種のパチンコ台であっても、実際に使おうとしたときに断線している、電飾がつかないなどの理由によって使えない、またはどこかに不備がある状態であれば、引き取り手を探すことは難しくなります。
「起動しない」という状態であれば、そもそも売却はあまり現実的ではありません。
フリマアプリなどの手段を選べば「ただインテリアとして置いておきたい」という人が見つかることもあるかもしれませんが、一般的なリサイクルショップなどでは引き取ってもらえない可能性が高くなります。
「捨てるべきか、売るべきか」といった判断をするためにも、まずは一度起動してみて、状態をチェックしましょう。
まとめ
パチンコ台は、自治体の決まりによってゴミとして処分できる場合もあれば、できない場合もあります。
まずは自治体の決まりを調べてみましょう。
あわせて、パチンコ台の機種ごとに異なる価値を調べてみた上で、「捨てる」「売却する」といった判断をしましょう。
扱いに困ったパチンコ台は、不用品回収業者へ依頼しましょう。
「出張回収センター」では、パチンコ台も含めさまざまな不用品の回収をいたします。
これまで多くの案件に関わってきたプロが、どんなアイテムも最適な方法で取り扱いますのでまずはご相談ください。
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