絵画や写真を飾るのに重宝する「額縁」ですが、不要になったときどのように捨てたらよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
額縁は大きさや素材がさまざまで、捨てにくいものや持ち運びが難しい場合もあります。
また、なかにはアンティーク品や高級なものもあり、捨てるのは惜しいと思う場合もあるでしょう。
しかし額縁は意外に場所を取ったり邪魔になったりするため、不要であれば早めに処分するのがおすすめです。
ものによっては売却して手放すこともできるため、早めに決断してみましょう。
今回は額縁の処分方法や、売却する際のポイントなどを解説していきます。
お持ちの額縁の状態に合わせて最適な処分方法を選んでくださいね。
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額縁の処分方法
お伝えしたように額縁は大きさや素材がさまざまで、どんなものなのかによって捨て方も変わってきます。
特に自治体での処分の場合は、間違った分別方法では回収してもらえないこともあるため注意しましょう。
まずは額縁をごみとして処分する方法を4つ解説していきます。
処分方法1.自治体が収集する一般ごみに出す
もっと一般的な方法ではありますが、一般ごみとして出すには「回収できる大きさの確認」や「分別」が必要になります。
多くの自治体では、指定のごみ袋に入るサイズの額縁でしたら一般ごみに出すことが出来ますが、分別方法は額縁の素材によって変わりますのでご注意ください。
多くの自治体では、30cm角または50cm角以上の額縁は「粗大ごみ」扱いとなります。
ただし、のこぎりやカッターなどで細かく切って袋に入れば一般ごみで捨てることができるでしょう。
注意したいのは表面部分の素材です。
ガラスやアクリル、PETフィルムも細かくすることはできますが、少々危険が伴います。
砕いて一般ごみにして捨てる場合は、軍手をはめるなど安全対策をしてからおこなってください。
ここでは名古屋市の場合の分別を一覧表にしましたので、捨て方を選ぶ際の参考にしてくださいね。
素材 | 分別方法 |
---|---|
木 | 可燃ごみ |
樹脂 | 可燃ごみ |
MDF(木質繊維に合成樹脂を加えて作られた素材) | 可燃ごみ |
アルミ | 不燃ごみ |
ガラス | 不燃ごみ |
アクリル | 不燃ごみ |
PETフィルム | 資源ごみ |
名古屋市ではプラスチックごみが「資源ごみ」として扱われているため、PETフィルムについては資源ごみとなっています。
ただし自治体によってはプラスチックごみが「可燃ごみ」や「不燃ごみ」などに分別されることもあるほか、アルミについても「金属ごみ」となる場合があるなどさまざまです。
誤って分別しないよう、お住まいの自治体でのルールを確認しましょう。
処分方法2.戸別回収の粗大ごみに出す
大きさが30cm角または50cm角以上といった大きな額縁の場合、「粗大ごみ」での処分となります。
粗大ごみを戸別回収で捨てるには、事前予約が必要になったり手数料がかかったりするため注意しましょう。
粗大ごみ申し込みの手順は以下のとおりになります。
- 粗大ごみ受付センターへ電話かネットで予約を入れる
- 粗大ごみの手数料を確認する
- 手数料納付券シールを販売店(スーパーやコンビニなど)で購入
- 手数料納付券に受付番号を記入し、額縁に貼る
- 当日の朝8時までに指定場所へ運び出しておく
基本的に額縁は1枚ごとに手数料がかかりますので、複数枚ある場合はその枚数の分だけ申し込みをし、納付券の購入をしてください。
例として以下の自治体の粗大ごみ手数料をご紹介します。
自治体名 | 手数料 |
---|---|
神奈川県横浜市 | 額縁(木・プラ製):200円(50㎝以下は可燃ごみ) 額縁(金属製):200円(30cm未満は小さな金属類) |
静岡県浜松市 | 額縁:310(連絡ごみ) (60㎝以下は普通ごみ 金属・ガラス有りは不燃、無しは可燃) |
愛知県名古屋市 | 額縁(フレーム・パネル・キャンバス含む):250円 |
京都府京都市 | 額縁:400円 |
自治体によっては品目一覧に額縁が載っていない場合もあります。
その場合は大きさによって手数料が決められていることもありますが、不明な点は自治体へ問い合わせてください。
処分方法3.自治体のごみ処理施設へ自己搬入する
「月に1度の戸別収集まで待てない」「自分で車を出して運べる」という方は、粗大ごみの処理施設まで車に乗せて自分で搬入する方法もあります。
一般的には年末年始と土曜日、日曜日を除いた、「月曜日から金曜日」であれば祝日でも搬入できるため、都合に合わせて捨てやすいでしょう。
ただしこちらも事前受付が必要な場合や、受付場所とごみ処理施設の場所が異なる場合など、自治体によってルールが異なります。
ごみ処理施設の場所も多くはないため、利用前に手順や場所を確認してからおこないましょう。
処理施設まで自己搬入し処分する流れを、名古屋市を例にご説明します。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別
- ごみを車両に積んだ状態でお住まいの区の環境事業所へ行く
- 環境事業所で受付後、指定のごみ処理施設へごみを持ち込む
- ごみ処理施設にてごみを計測後、10kgまで200円を現金で支払う
ごみの計測は車ごとおこない、その後ごみを自分で降ろして再度車を計測し、差し引きした重量をごみの重さとします。
基本的には車への積み降ろしは自分でおこなう必要があるため、額縁の量が多い場合やほかにも持ち込むごみがある場合は作業できるか確認しておきましょう。
処分方法4.不用品回収業者へ回収を依頼する
不用品回収業者は、家庭やオフィスから出る不用品を自宅まで引き取りに来てくれる業者です。
ほかの処分方法だと必ず必要となってくるごみの分別や、自分での持ち運びなども不用品回収業者は不要。
回収した後にスタッフが分別をおこない、適切に処理しますので安心してお任せください。
不用品回収業者へ依頼するメリットはさまざまありますが、まとめると以下のようになります。
- 自宅までスタッフが引き取りにきてくれるため、重いものや大きなものも安心
- 土日や祝日、早朝・夜間など、都合に合わせて利用できる
- まとめて引き取ってくれるため分別が不要で、時間がかからない
- 業者によっては不用品の買取もおこなっている
- ハウスクリーニングや引っ越し作業など、サービスが充実している
このように便利な不用品回収業者ですが、費用はほかの捨て方よりも高くなってしまいがちです。
これは額縁1点のみでも車両費や人件費がかかってしまうためで、できるだけたくさんの不用品をまとめて依頼したほうが1点あたりの費用が安くなるというわけです。
業者によっては「トラック積み放題プラン」や「割引キャンペーン」などをおこなっている場合があるため、ホームページをチェックしておくとよいでしょう。
額縁は買取可能?売る時のポイントとは
ここまで額縁の処分方法をお伝えしてきましたが、額縁によっては買い取ってもらうことも可能です。
特にアンティーク品や骨董品、美術品としての価値がある額縁をお持ちの場合は、値段が付きやすいためまずは査定に出してみることをおすすめします。
そうでない額縁であっても物によっては売れるかもしれません。
ここでは売却できる額縁の特徴や、売るときのポイントなどを解説していきます。
買い取ってもらえない額縁とは
額縁は売却できるとはいえ、何でも買い取ってもらえるわけではありません。
当然ながら元値が安いものや、古くて汚れや傷が目立つもの、劣化が激しいものは買い取ってもらえない可能性が高くなります。
また、買取業者によっては「プラスチック製は不可」や「写真、パズル、賞状などの額縁は不可」といった条件があることも。
ほかにも規制サイズではないオーダー品の額縁は、他人が使いにくいという理由で買取不可となることがほとんどです。
お持ちの額縁が買取対象かどうか、事前に問い合わせておくと安心です。
値段が付きやすい額縁の特徴
では買い取ってもらいやすい額縁の特徴とはどんなものでしょうか。
次のような額縁は値段が付きやすく、状態によっては高値が付く場合もあります。
- アンティーク品
- 価値のある素材が使われている
- 状態が非常にいいもの
- 規格内の額縁
- 現代と合うデザイン、人気デザインのもの
- サイズが大きい
アンティーク品とは製造から100年以上経ったもののことを言いますが、額縁に関しては製造から30年以上経過したものでもヴィンテージ品として価値が上がる場合があります。
また、価値のある素材は紫檀(したん)・黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)・花梨(かりん)・屋久杉などを指しますが、ほかに金や銀などを使用したものも高値が付きやすいでしょう。
額縁の買取相場
額縁の買取相場は数千円程度が一般的で、サイズが大きなものほど高値が付きやすい傾向にあります。
もちろん、アンティーク品や素材によっては高値が付くこともありますが、そうでない場合は百円以下になることも多いとされています。
新品未使用品の状態でも一般的な普及品の場合は、定価の10%以下の査定額となる傾向です。
額縁を査定に出す際の注意点
額縁を査定に出す際には次のことに注意しましょう。
- できるだけ複数枚まとめて査定に出す
- アンティーク品・高級素材でできた額縁など価値がありそうなものは専門の買取業者へ
- 買取実績を確認する
- 複数社で見積もりを取る
どの買取業者でも言えることですが、査定に出すものが多ければ多いほど値段が付きやすくなります。
額縁の場合だと1枚よりも複数枚出すほうが買い取ってもらいやすいでしょう。
また、アンティーク品や高級素材でできた額縁など、価値が見込めるものは骨董品や美術品を扱う専門店へ査定に出すことをおすすめします。
特に専門の査定員が在籍しているような額縁の買取実績が豊富な店であれば、適正な買取価格を提示してくれるでしょう。
できれば何社かへ見積もりを依頼し、査定額を見比べてみるのも大切です。
額縁の売却方法とは
額縁を売却して処分したい方は次のような方法を検討してみましょう。
売却方法1.リサイクルショップを利用
最も身近な売却方法としてあげられるのが「リサイクルショップ」の利用です。
パズルを飾ったり賞状を飾ったりするのに使用する、「安価な額縁」であっても買い取ってもらえる可能性があります。
ただし店舗によっては「未使用品のみの買取」や「額縁の買取をおこなっていない」という場合もあるため、店に持ち込む前に確認しておきましょう。
例えばリサイクルショップ大手の「ブックオフ」では、店舗によって額縁の買取を「中古・新品問わず」おこなっています。
完成したパズルが入った状態でも買い取ってもらえることがあるため、処分したい方は問い合わせてみましょう。
リサイクルショップの利用には店舗へ直接持ち込む「店頭持ち込み」以外にも、自宅まで引き取りに来てくれる「出張買取」や段ボール箱に不用品を積めて発送する「宅配買取」などがあります。
額縁を運搬するのが難しい方は「出張買取」や「宅配買取」を利用する方法もありますが、額縁にも対応してもらえるかどうか確認する必要があります。
また、リサイクルショップでは買取不可だった場合の額縁は引き取ってもらえないため、その際は自分で処分しなくてはなりません。
売却方法2.美術品や骨董品に詳しい買取業者へ依頼
高値が付きそうな額縁の場合は、専門の査定士が在籍している買取業者へ依頼するのがおすすめです。
アンティーク品や美術的価値のある額縁の場合、専門の知識を持つ査定士でないと適正な価値が判断できず、場合によっては安く買い取られてしまうことも。
ホームページで買取実績を公開している、額縁の買取に力を入れているといった業者を選ぶとよいでしょう。
また、買取業者の多くはメール査定やLINE査定をおこなっていることがあります。
店頭へ持ち込むよりもまずはこのような査定を利用し、大体の買取価格を知っておくと安心です。
売却方法3.フリマアプリ・ネットオークションに出す
額縁をフリマアプリやネットオークションなどへ出品する方法もあります。
フリマアプリやネットオークションでは自身で価格を設定し、出品することができるため、希望する価格で売却できるのがメリットです。
額縁は新品で購入すると値段が高いものも多く、「なるべく安く手に入れたい」という人も多いもの。
元値が安い量産品の額縁であっても条件によっては売れるかもしれません。
フリマアプリやネットオークションを利用する手順は以下の通りです。
- フリマサイトやオークションサイトで利用登録をする
- 出品したい額縁の写真、サイズ・素材・色・傷・汚れなどの情報を載せ出品
- 購入者が現れたら額縁を梱包して発送
- 購入者の元へ届いたら評価を入れる
ただし必ず売れるとは限らず、売れるまでは自身で保管し続けなければなりません。
処分までに時間に余裕がある方や、出品や梱包、発送といった手間をかけてもよい方はやってみてはいかがでしょうか。
買取方法3.古物商許可を取得した不用品回収業者へ依頼する
「急いで額縁を処分したい」「大量の額縁があって自分では持ち運べない」という場合は、「古物商許可」を取得した不用品回収業者へご相談ください。
古物商許可というのは、事業として中古品を売買するために必要な許可のこと。
これを取得した不用品回収業者は不用品を回収するだけでなく、再販可能な品であれば「買取査定」をしてくれます。
さまざまな不用品を自宅まで回収しにきてくれるという特徴はそのままに、売却と不用品処分を同時におこなえる便利な方法です。
もし買取が出来ない額縁があっても、有料にはなりますが廃品回収に切り替えて必ず処分することが出来るので、額縁が手元に残ってしまうということはありません。
ただし業者によっては買取サービスをおこなっていない場合もあるため、見積もり前に確認しておきましょう。
額縁の処分でよくある質問
Q.たくさん額縁があるのですがまとめて回収してもらえますか?
A.はい、もちろんでございます。額縁1点のみを回収されるよりも、複数まとめて処分される方が1点当たりの料金も下がりコストパフォーマンスが良くなります。
また、額縁以外にも不用品がございましたらまとめて回収いたします。お得なプランなどをご提案しますので、いつでもご相談くださいませ。
Q.ガラスにヒビが入った額縁ですが回収可能ですか?
A.破損した額縁など、状態に関わらず回収にお伺いします。
ただ、ひびが入ったガラスは少しの衝撃で破損しやすく怪我の恐れもございますので、回収にお伺いするまで触らずそのままの状態でお待ちください。
Q.日曜日の朝に額縁の回収に来てもらうことはできますか?
A.弊社は年中無休で回収業務を行っておりますので、日曜日にも喜んでお伺いいたします。
早朝の回収も、早めにご連絡頂ければドライバーのスケジュールを調整いたしますので、お気軽にご依頼くださいませ。
Q.回収時に額縁の取り外しもしてくれますか?
A.はい、取り外し作業もいたします。
高い場所に設置された額縁なども、取外し業務に慣れたスタッフが作業をいたしますのでご安心くださいませ。
まとめ
今回の記事では額縁の捨て方や、売却のポイントなどについて解説してきました。
使用済みの額縁であっても素材や状態などによっては売れる可能性があるため、お持ちの額縁の状態によっては査定に出してみるのもよいでしょう。
捨てる場合は、大きさや素材に注意して分別しなければなりません。
複数枚あったりサイズが大きかったりして自治体では捨てにくい場合は、不用品回収業者へ依頼すると便利です。
「出張回収センター」でも額縁の回収・買取をおこなっており、「古物商許可」も取得しています。
当社では、長年買取専門の事業部も運営しており、専門知識を持った査定士が鑑定に伺うことが可能です。
また、遺品整理や家の清掃などのサービスもおこなっているため、「実家の整理」や「家・倉庫の片付け」の際にはすべてお任せいただけます。
LINEやメールでの無料相談も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。