記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

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記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

大掃除や断捨離、遺品整理をしていたら見慣れない記念硬貨が出てきた、なんて経験がある方もいるのではないでしょうか?

記念硬貨は額面上の金額で通常の硬貨と同じく使用することも出来ますが、使える場所に限りがあります。 
時には店員側が記念硬貨の知識がなく「本物かどうか分からないから」と使用を断られてしまうことも珍しくありません。

今回は、記念硬貨の廃棄が可能なのか、換金するにはどんな方法があるのかをご紹介します。
また、古銭の処分についてもお伝えしますので、参考にしてみてください。

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記念硬貨とは

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

記念硬貨とは、「日本でのオリンピック開催時」や「天皇陛下の即位」などの、記念に造幣局から発行される特別な硬貨のことで、「記念貨幣」とも言われます。

私たちが普段使用している硬貨は、偽物かどうか判断しやすいよう決められた素材・見た目・重さで作られてるもの。
一方、記念硬貨はさまざまな素材やデザインで、知識がなければ一見通貨として使えるのかわからないという方も多いでしょう。

特に自動販売機では使用できないことが多く、日本銀行では「使用する場合には、日本銀行や金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えてください」とアナウンスしています。

ちなみに、記念硬貨は刻印された額面として使用できます。

古銭(こせん)とは

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

古銭(こせん)とはその名のとおり、古いお金のことです。
古銭、つまり貨幣の歴史は古く、日本では1,000年以上前から存在していると言われています。

お金には変わりはありませんが、現在流通しているお金とは違い、通常は使用できません。
使えないお金ではありますが、その価値は1枚数百万円ほどするものもあり、コレクターも多くいます。

ちなみに2024年から新札になった一万円、五千円、千円ですが、福沢諭吉や聖徳太子の描かれた旧紙幣は現行紙幣となります。
そのため、発行が廃止されたとは言え、古銭買取業者での買取は不可となることがほとんどです。

記念硬貨・古銭は捨てられる?

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

私たちが普段使用する貨幣には、「貨幣損傷等取締法」という法律があります。

これは日本国内に限られた法律ですが、お金を変形させたり、溶かして地金に戻したりする加工を禁止している法律で「五百円、百円、五十円、十円、五円、一円玉の6種類」と「記念硬貨」が対象となっています。
そのため、記念硬貨を廃棄処分するのは避けましょう。

古銭については廃棄処分が可能で、多くの自治体では紙幣は「燃えるごみ」、硬貨は「資源ごみや金属ごみ」に出せます。

現在発行されていないお金で、使用できるものは以下の通り。
これを知っておけば、お持ちの古銭を通貨として使用できるかがわかります。

日本銀行券(紙幣)貨幣(硬貨)
・旧壱円券(大黒天:明治18年発行)
・改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行)
・い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行)
・A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行)
・A五円券(彩文模様:昭和21年発行)
・A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行)
・A百円券(聖徳太子:昭和21年発行)
・B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行)
・B百円券(板垣退助:昭和28年発行)
・B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行)
・B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)
・C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行)
・C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)
・C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行)
・C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行)
・D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
・D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)
・D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)
・5円黄銅貨(国会議事堂・穴無:昭和23年発行)
・5円黄銅貨(稲穂等・楷書体:昭和24年発行)
・10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり:昭和26年発行)
・50円ニッケル貨(菊・穴無:昭和30年発行)
・50円ニッケル貨(菊:昭和34年発行)
・100円銀貨(鳳凰:昭和32年発行)
・100円銀貨(稲穂:昭和34年発行)
・500円白銅貨(桐:昭和57年発行)
・500円ニッケル黄銅貨(桐:平成12年発行)
参考:財務省

紙幣の頭に付くアルファベットはそれぞれA号券・B号券やA券・B券などと呼ばれ、発行された年代別でお金に付けられています。
年代別の詳細は以下の表を参考にしてください。

使用時期シリーズ記号
明治中期~1935年(昭和10年)頃まで甲、乙、丙、丁
1942年(昭和17年)頃~1945年(昭和20年)頃までい、ろ
1946年(昭和21年)以降A、B、C、D、E、F
参考:日本銀行

記念硬貨や古銭は廃棄処分することなく、出来るだけ換金することをおすすめします。

プレミア付きの記念硬貨もある?高く買い取ってもらうには?

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

日本での節目となるような出来事を記念し、限定で作られる記念硬貨ですから、中にはプレミアがついている記念硬貨も数々あります。

せっかくですから、処分したい記念硬貨がそれに該当するか調べてみましょう。
古銭市場で額面以上の金額での買取となることが多いのは、金貨が中心です。

  • 皇太子殿下御成婚記念硬貨 (5万円金貨)
  • 長野オリンピック冬季競技大会記念硬貨(1万円金貨)
  • 2002FIFAワールドカップ記念硬貨(1万円金貨・4万円金貨)
  • 2005年日本国際博覧会記念硬貨(4万円金貨)
  • 東日本大震災復興事業記念硬貨(1万円金貨)
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨(1万円金貨・千円銀貨)

上記の金貨は特に額面以上の金額が付きやすいとされる記念硬貨です。
金貨以外の銀貨、白銅、黄銅、ニッケル黄銅、クラッドも1枚ではなく、複数で持ち込むほど査定も高くなりやすくなります。

以下は、買取業者が提示している大まかな買取金額です。

商品名買取相場
記念硬貨地方自治六十周年記念 千円銀貨幣プルーフセット 47都道府県完品~104,000円
記念硬貨東京2020オリンピック競技大会記念 千円銀貨~12,000円
記念硬貨東京2020パラリンピック競技大会記念 千円銀貨~8,800円
記念硬貨地方自治六十周年記念 千円銀貨幣プルーフセット 東京~7,200円
記念硬貨2018年 東京タワー開業60周年 貨幣セット ブック型~7,200円

例えば「記念硬貨東京2020オリンピック競技大会記念 千円銀貨」の場合、当時の購入価格は9,500円。そして現在の買取価格は、大体12,000円となっています。

その他、過去に発行された記念硬貨は財務省のホームページ、記念貨幣セットの定価は造幣局のホームページにて紹介されていますので、参考にしてみてください。

記念硬貨をさらに高く買い取ってもらうには?

記念硬貨であればどんな状態の硬貨でも高く買い取ってもらえる、という訳ではありません。
貴金属品と同様に、記念硬貨も購入してすぐの状態に近いほど、高く買い取ってもらいやすくなるものです。

記念硬貨のプレミア価値を下げずに高く買取してもらうためには、以下の3つがポイントです。

  • 硬貨の状態をキレイに保つ
  • 付属品を揃える
  • 付属品は硬貨と一緒に査定に出す

詳しく解説していきます。

硬貨の状態をキレイに保つ

記念硬貨・古銭などコレクション品となるような硬貨の買取では、硬貨自体の状態がとても重要です。

傷があったり錆びていたり、変形していると買取価格が下がることも。
熱心なマニアであるほど「出来るだけ購入当時と同じ状態のものが欲しい」と考えますから、保存状態の悪い記念硬貨はコレクションとしての需要がつきにくく、額面通りの価値になってしまうこともあります。

また、保管する時は湿気の多い場所を避けて、ケースに入れて保管しておきましょう。

付属品を揃える

記念として販売される記念硬貨は複数枚のセットで販売されていることも多く、その場合はすべて揃った状態であると高く査定してもらいやすくなります。

バラバラであっても価値がなくなることはありませんが、もともとセットの記念硬貨は揃っている状態と比べると査定額に大きな差が出ます。

しまい込んでしまってバラバラになってしまったということがないよう、まとめて保管しておくことをおすすめします。

付属品は硬貨と一緒に査定に出す

記念硬貨には多くの場合、専用のケースや説明書などの付属品がついてきます。
これらの付属品もコレクションとして重要なアイテムとなりますので、付属品も揃えておくことがポイントです。

特に「ケースが未開封」である状態は希少価値が高く評価され、買取価格も高くなりやすい傾向があります。

記念硬貨・古銭の処分方法

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

記念硬貨や古銭を処分する方法は以下の5種類です。

  • 一般ごみとして捨てる
  • 銀行・郵便局で換金する
  • 買取業者へ売却
  • フリマアプリやネットオークションに出品する
  • 不用品回収業者へ依頼する

処分方法1.一般ごみとして捨てる

お伝えしたとおり、記念硬貨を廃棄処分するのは難しいですが、古銭はごみとして捨てることができます。
一般的に紙幣は「可燃ごみ」、硬貨やコインは「資源ごみ」、地域によっては「金属ごみ」として扱われ、捨て方はフライパンや鍋と同じです。

一般ごみとして捨てるまでの手順は以下の通りです。

  1. お住まいの地域で古銭が何ごみになるか分別を調べる
  2. 指定袋がある場合は購入する
  3. 指定された時間に指定場所に出す

古銭の量が大量であれば、バラバラにならないよう袋にまとめておきましょう。
欠けてしまって鋭利な状態の古銭があるなら、割れた食器を扱うように紙で包むなど、収集する方への配慮も大切です。

ごみの分別や規定は市町村によって異なるため、各自治体のルールに従ってください。

処分方法2.銀行・郵便局で換金する

記念硬貨・古銭は、銀行や郵便局で換金することが出来ます。
換金というのは、現在製造している通貨に交換することで、一部対象外の古銭もあります。

ちなみに買取店では、プレミア価格で買い取られる記念硬貨や希少価値の高い古銭であっても、銀行や郵便局では額面通りの金額でしか換金されません。

枚数に応じて手数料が発生する場合もありますが、銀行によっては記念硬貨や汚れた現金の交換は枚数に関わらず、手数料はかからないとする銀行もあります。

ただし銀行によって対応していないお金がある場合や、そもそも換金をおこなっていない場合もあるので、持ち込む前に確認しましょう。

処分方法3.買取業者へ売却

記念硬貨も古銭も価値の程度が分からない、という方も多いでしょう。
素人でわかりにくいものは専門の業者に見てもらうのが一番です。

記念硬貨や古銭を専門に扱う業者であれば、相場をもとに適正価格での買取をしてくれます。
特に古銭は種類が非常に多く、専門業者でないと鑑定できないということもあるので、ホームページで実績を確認してから査定に出すと、より安心です。

専門の買取業者へ買取してもらう手順は以下をご参考ください。

  1. 持ち込みたい買取業者を探し連絡をする
  2. セット物は出来る限り全て揃え、付属品などがあれば一緒に持ち込む
  3. 買い取り窓口へ持ち込む
  4. 納得できる買取価格であれば現金を受け取る

店頭へ直接持ち込む以外にも、自宅への出張や郵送を利用した「宅配買取」を利用できる業者もあります。
宅配買取用の梱包材を届けてくれるサービスをおこなっている場合もあるので、利用してみましょう。

持ち込む前に買取価格を知っておきたいという方は、LINE査定やメール査定を利用するのも一案です。

買取業者をお得に利用するコツ

同じ硬貨でも「A社では1万円」「B社なら1万3千円」と買取額に差が出るのも珍しくありません。
どうせなら少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
買取業者をお得に利用するには以下の2点がポイントです。

  1. 相見積もりに出す
  2. おおよその相場を調べる

買取業者によっては「全国どこの支店に持ち込んでも同じ査定額」を提示する業者と、「まず最初の査定額は低い額」で提示するよう教育された業者があります。

前者の業者であればもし相場価格を知らずに持ち込んでも、驚くほど安価な査定を出すことはありません。
しかし後者の業者であった場合、相場価格を知らずに持ち込むとかなり安く買いたたかれることも。

そうならないためには持ち込む際に「他の業者にも持ち込む予定」や「他の業者で見てもらったら〇円だった」といった話題を出すのがおすすめ。
すると「大体の市場価格はわかっている客」だと認識され、とんでもなく安価な査定額を出されにくくなります。

おおよその市場価格を知りたい場合は、LINE査定やメール査定が便利。
査定無料の業者へ依頼すれば、買取を依頼しなくても無料で済み、重い硬貨を持ち歩く手間もありません。
また、お得に買取業者を利用するためには、2、3社程度「相見積もりに出す」とよいでしょう。

▼買取についてはこちらのコラムも参考にどうぞ!▼
【なんでも買い取ってくれる?】リサイクルショップor不用品回収業者を選ぶコツ

処分方法4.フリマアプリやネットオークションに出品する

毎日多くの品が取引されているフリマアプリやネットオークションでは、記念硬貨や古銭も数多く出品されています。

実は記念硬貨は貨幣なので、本来であれば出品は禁止されているもの。
しかし、換金を目的としない「コレクション品の売買」という形であれば黙認されているようです。

当時は購入できなかったけど思い入れのある記念硬貨である、コレクションしているなど、必要としている人が見つかりやすい方法と言えます。

フリマアプリやネットオークションを利用する手順は以下をご参考ください。

  1. アカウント登録をする
  2. 品物の写真、傷や汚れの箇所、価格を載せて出品
  3. 購入されたら購入者へ連絡をする
  4. 梱包し発送する
  5. 購入者へ到着したら評価をする

「現行通貨」は普通郵便では送ることができませんが、「古銭」や「記念硬貨」は普通郵便(ゆうパック・レターパックを含む)で送ることも可能です。

また、フリマアプリやネットオークションを利用するには、手数料がかかります。
配送する際の梱包材や、送料がかかる場合もありますので、事前に調べておきましょう。

処分方法5.支援団体に寄付する

次の持ち主が見当たらなかったけれど、お金をごみにしてしまうのはもったいないという方は、支援団体への寄付がおすすめです。

寄付支援活動は寄付した記念硬貨・古銭を直接お届けする方法と、記念硬貨・古銭の売却による売上からワクチン支援団体(認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会)を通じてワクチンにて現地にお届けする方法の2つの方法を利用することができます。

寄付した側がどちらかを選択するのではなく、不用品の専門家が選定後、選択します。
現地に必要なものは直接現地へ届け、現地では再利用できないもの・輸送コストが大きいものに関してはワクチンにて支援する流れとなっています。

ただし、支援団体に寄付する際に必要となる配送料はこちら持ちとなり、遠方から配送を利用する場合は、無料で処分できるわけではありません。

費用はかかるものの、自宅まで引き取りにきてもらえるサービスもありますので、自力での運搬が難しい場合や、忙しくてなかなか時間が作れない方は利用してみても良いかもしれません。

弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。

2022 03 10 23h00 17

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者と聞くと粗大ごみや大型ごみ、家電などが対象では?と思われるかもしれませんが、記念硬貨・古銭も回収の対象品となっています。

ここまで紹介してきた処分方法の多くは、自分でどこかへ持ち込んだり、梱包や発送をしたりと多少の手間がかかるもの。
不用品回収業者であれば連絡後すぐに来てもらうことも可能で、運搬や梱包などは必要ありません。

また、不用品回収業者は記念硬貨・古銭以外の不用品も回収可能です。
「不要だけど処分できずに置いてある」ものがあるなら、記念硬貨と一緒に依頼してはいかがでしょうか。

不用品回収業者は「不用品1点につきいくら」という料金形態以外にも、「トラック1台に載せられるなら何個でも同じ料金」という定額プランも用意していることがあります。
部屋の片付けやハウスクリーニングも依頼できる業者がありますので、状況に合わせて選択するとよいでしょう。

▼不用品回収業者について詳しく知りたい方はこちらのコラムもどうぞ▼
「無料回収」は危険!悪徳不用品回収業者の特徴や依頼時のチェックポイントとは

まとめ

記念硬貨の手放し方とは?換金方法や査定UPのポイントもご紹介

今回は不要になった記念硬貨や古銭の処分方法についてお伝えしてきました。
どちらも買取額がつく場合があるため、まずは査定に出してみるのがおすすめです。

それでも価値がつかない、売却以外で処分したい場合には、自分に合った処分方法を選択してください。

当社「出張回収センター」では、古銭・記念硬貨を含め、骨董品などの買取もおこなっております。
買取専門部署を持ち、鑑定士も在籍していますので、処分のついでに買取を依頼したいという際はご相談ください。

対応可能品目数、業界随一!

不用品回収対応品目一例