
自宅の庭やベランダ、お部屋を飾る植物たち。色とりどりの花々や緑が、私たちに癒しを与えてくれますよね。
植木やお花も生き物であり、適切にお手入れをしていても、ときには病気になったり、枯れてしまったりすることがあります。そんな時、植え替えや伐採、さらには処分が必要になることもあるでしょう。
しかし、土に植えられた植物をどう処分すれば良いのか、土も一緒に処分しても問題ないのか、と悩む方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、「植木の処分方法」を詳しく解説するとともに、気になる費用、処分の際の注意点や起こりうるトラブルについてもまとめて紹介します!
植木鉢・土の処分方法については以下のページで解説しておりますので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
▼この記事でわかること
- 植木の処分方法
- 植木を捨てる際の注意点
- 植木を処分するのにかかる費用
植木の処分方法は全部で7つ!

植木の主な処分方法は、以下の7通りです。
- 可燃ごみとして処分する
- ごみ処理施設に直接持ち込む
- 造園業者や解体業者に依頼する
- 知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
それぞれの処分方法について、詳しく見ていきましょう。
1.可燃ごみとして処分する
枯れた植木を処分する方法として最も一般的なのは、「可燃ごみ」として捨てることです。地域の指定ごみ袋に入れ、回収日に合わせて集積所に持って行きましょう。
この方法なら、費用を抑えて植木を処分できますが、伐採した木の枝については一度に捨てられる量に制限がある場合がほとんどです。
特に、大きな木の枝を一度に捨てるのは難しいことが多いです。小分けにして何日もかけて処分することは可能ですが、実際には手間がかかるので現実的ではないかもしれません。
以下は自治体ごとのごみ処分の例です。
自治体 | ごみ区分 | 備考 |
---|---|---|
愛知県名古屋市 | 可燃ごみ | 枝や葉類を50cm以下に切る |
岐阜県岐阜市 | 可燃ごみ | 枝や葉を30cm以下に切る |
大阪府大阪市 | 普通ごみ | ・30cmを超えるものは「粗大ごみ」 ・植木鉢は土を取り除き 「容器包装プラスチック」 |
神奈川県川崎市 | 普通ごみ | 一辺50cm以上、太さ10cm以上は「粗大ごみ」 |
埼玉県朝霞市 | 可燃ごみ | ・長さ30cm未満に束ねる ・直径5cm以上10cm未満は「粗大ごみ」 |
また、植木鉢も処分する場合、それぞれの自治体ルールに従って分別する必要があります。たとえば愛知県名古屋市では、素材ごとに分別して処分しなければなりません。
- 金属・陶器・ガラス:不燃ごみ
- 木製:可燃ごみ
- プラスチック製:資源ごみ
自治体で定められたサイズより大きい植木は、「粗大ごみ」として処分します。事前に予約と手数料券の購入が必要となり、すぐには処分できないため注意しましょう。
たとえば、神奈川県川崎市では、179cm未満の植木類には600円、180cm以上には1,200円の処理費用がかかります。
ただし、土に関しては、自治体によって処理が難しい場合がほとんどです。各地域の分別ルールを事前に確認して、適切に処分することが大切です。
2.ごみ処理施設に直接持ち込む
一部の地域では、近隣のごみ処理施設に直接持ち込むことで、植木を処分できます。当日受付または前日までに予約が必要ですが、営業時間内であれば自分の都合に合わせて処分できるため、とても便利です。
また、処理手数料が数百円と安く、費用を抑えて植木を処分できます。
愛知県名古屋市では、環境事務所で当日受付を済ませれば、そのまま処理施設に運び、処分が可能です。処分料金は10kgごとに200円と比較的安価です。
ただし、注意点として、植木を持ち込む際には積み下ろしや運搬を自分で行う必要があります。大量の植木を処分する場合、自家用車に積み込む手間がかかるため、体力的な負担が大きいかもしれません。
3.造園業者や解体業者に依頼する
大きな植木を処分する際には、造園業者や解体業者に依頼するのが手間を省けて安心です。小さな植木やプランターに収まる植物なら、手軽に自分で処分できますが、庭に生えているような大きな木となると難しいかもしれません。
造園業者や解体業者にお願いすれば、植木の伐採から回収まで一貫して対応してくれるため、スムーズに処分できます。素人では時間がかかる作業も、プロの手にかかれば短時間で終わることが多いです。
ただし、業者に依頼する際は、以下の費用がかかることを覚えておきましょう。
- 伐採作業料
- 人件費
- 技術料
- 高所作業料
- 道具使用料 など
業者によって費用は異なりますが、目安としては以下の通りです
作業内容 | 費用目安 |
---|---|
小さな植木の伐採 | 3,000円〜 |
大きな植木の伐採 | 15,000〜40,000円 |
高さのある植木の伐採 | 25,000円〜 |
植木の引き取り | 12,000〜80,000円 |
抜根作業 | 2,000円〜 |
場合によっては、重機を使う必要があり、総額が300,000円を超えることもあります。まずは事前に見積もりを取り、どのくらいの費用がかかるかしっかり把握しておくことをおすすめします。
4.知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
もし処分を検討している植木がまだ元気であれば、捨てるのはもったいないかもしれません。そんな時は、譲渡を考えてみるのもひとつの方法です。自分では手に負えなくなった植木でも、新しい緑として活用されることが期待できます。
まずは知人や友人に声をかけてみましょう。庭を手に入れたばかりの人や、インテリアとして使いたいと思っている人が見つかることもあります。
また、ジモティーのような掲示板を利用するのも効果的です。掲示板なら、近隣に住む人に直接アプローチでき、配送の手間も省けるため、手軽に植木を譲渡できます。自分の都合に合わせて簡単に譲渡先を見つけられるのも大きな魅力ですね。
ただし、譲渡する際には、きちんと手入れをしてから渡すことが基本です。健康状態や育て方について簡単に伝えておくと、受け取った相手にも喜ばれるでしょう。
対人取引では、ドタキャンや個人情報の漏洩などのリスクもあるため、譲渡相手が信頼できるかどうかをしっかり確認してから渡すことが大切です。
5.リサイクルショップに買い取ってもらう
もし植木がまだ元気で状態が良ければ、リサイクルショップを利用するのがおすすめです。ガーデニングブームの影響で、植木への需要が高まり、リサイクルショップも取り扱いを強化しています。
また、店頭への持ち込みではなく「出張買取」を利用すれば、自宅までスタッフが来てくれるため、植木を運ぶ手間や処分費用を省けて、非常に便利です。
植木の買取相場は、以下の通りです。
- ヒメシャリンバイ(常緑樹):1,000~7,000円
- シマトネリコ(常緑高木):1,500~9,000円
- カクレミノ(隠蓑):1,000~8,000円
- 五葉松(特選大株):190,000~900,000円
- スペインオリーブ(古木):90,000~450,000円
ただし、リサイクルショップでの買取は、人気品種や良好な状態のものに限られることが多く、すべての植物が対象となるわけではありません。
また、鉢植えの場合、鉢だけを買い取る店舗も多く、その場合は土や植物自体を自分で処分する必要が出てきます。場合によっては、かえって手間が増えてしまう可能性もあるため、事前に買取条件を確認しておくと良いでしょう。
6.ネットオークション・フリマアプリに出品する
リサイクルショップに頼む方法もありますが、ネットオークションやフリマアプリを活用して植木を販売するのも手です。ガーデニングやインテリアとして植木を探している人は意外と多いので、良い状態のものなら十分に売れる可能性があります。
たとえば、メルカリでは、次のような植木が取引されています。
- ブルーアイス 苗木:2,200円
- アカシア(常緑樹):5,380円
- ベニカナメモチ 切り枝 20本:800円
また、コニファーや針葉樹・常緑樹・落葉樹・果樹なども人気があり、ガーデニング愛好者にとっては魅力的な商品です。植木は、外や室内で緑を楽しみたい人々にとって重宝されるため、適切なタイミングで出品すれば、すぐに売れるかもしれません。
ネットオークションやフリマアプリでの販売の大きな魅力は、価格設定が自分でできる点と、リサイクルショップで断られたものでも売れる点です。
ただし、売却までの時間が読めないため、長期間保管する必要があります。
また、送料や販売手数料についても注意が必要です。送料込みで価格を設定しないと、思わぬコストがかかり、最終的に損をしてしまうこともあります。出品時にはこれらの費用をきちんと考慮し、適切に価格設定しましょう。
7.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
植木を処分する方法は多々ありますが、手間がかかるものばかりで、忙しい方や時間に余裕がない方には頭を悩ませる問題ですよね。自分で伐採したり、細かくカットしたりするのは大変だし、処分方法も複雑。そんなときは、不用品回収業者に頼むのが断然ラクでお得です。
不用品回収業者に頼むメリットは以下の通り。
- 面倒な分別やカット不要。専門業者が全ておまかせ
- 伐採から抜根まで一貫して依頼可能
- 自宅まで来てくれるので、自分で運ぶ手間もなし
- 買取サービスでお得に処分
- ほかの不用品も一緒に回収してくれる
庭に植えてある複数の植木を一度に処分したい場合、まとめて依頼すれば一つひとつ処分するよりもかなりお得になることが多いです。もちろん、業者に頼めば、手間や労力をかけずに全てがスムーズに進みます。
そのため、急ぎで植木を処分したい場合や、重労働を避けたい場合にぴったりです。
さらに、買取サービスがあるのも大きな魅力。専門知識を持つスタッフが植木の価値をしっかり査定し、価値があると判断された場合は、臨時収入を得られるため低価格で回収できることもあります。
ただし、業者選びには注意が必要です。不法投棄や高額請求をするような悪徳業者も存在するため、必ず信頼できる業者を選びましょう。無料見積もりを案内している業者や、口コミが高評価の業者を選ぶことで、安心しておまかせできます。
信頼できる不用品回収業者の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しております!
植木処分にかかる費用はどれくらい?

7つの処分方法を見てきましたが、それぞれの費用感を簡単にまとめました。
以下の表を参考にしてください。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
可燃ごみとして処分する | 無料 ※ ごみ袋代のみ |
ごみ処理施設に直接持ち込む | 200円〜 ※ 自治体によって異なる |
造園業者や解体業者に依頼する | 2,000円〜 ※ 業者・作業内容によって異なる |
知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する | 無料〜 ※ 遠方の場合は配送料が発生 |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※ 出張費用がかかることあり |
ネットオークション・フリマアプリに出品する | 販売手数料・送料がかかる |
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する | 4,000円〜 ※ 業者・不用品によって異なる |
小さな植木なら自分で処分できますが、大きな植木(杉や松など)は自力で伐採や抜根するのはおすすめしません。
ご自身の状況や、費用と手間を考慮して処分方法を選びましょう。
植木を処分する際の注意点

ここでは植木を処分する際の注意点を解説していきます。
伐採前に供養しよう
植木を処分する前に供養することが大切です。日本では、すべての物に精霊や神が宿っているとされ、植木にも感謝の気持ちを持つべきと考えられています。
感謝の気持ちを込めて、塩と酒を四隅に撒き、手を合わせるだけでも十分です。もし不安があれば、神主や僧侶に供養をお願いするのも良いでしょう。
大きな植木の伐採は危険!根本から切らない
大きな植木を自分で伐採するのは非常に危険です。特にチェンソーを使用する場合、倒れる方向を計算せずに伐採すると重大な事故につながる可能性があります。
また、根本から一気に切ると木が急に倒れ、事故を引き起こす恐れがあります。安全に処分するなら、専門業者に依頼するのが最も確実です。
雨の日は注意!伐採は冬がおすすめ
雨の日に伐採すると、植木が水分を吸って重くなり、作業が難しくなります。さらに、伐採後の移動や保管も大変になるため、天気の良い日に作業をすることが重要です。
また、伐採に最適な時期は冬です。冬は木が休眠期に入り、樹液の流れが少なくなります。そのため、伐採後の木が乾燥しやすく、作業がスムーズに進みます。
特に落葉樹は、冬に伐採することで質の高い資源として活用できるため、この時期の伐採をおすすめします。
伐採後は早めに処分!放置は危険
伐採した植木は早めに処分することが大切です。放置しておくと、枯れた木が害虫の温床となり、シロアリ発生のリスクが高まります。シロアリは木材を食べ、周囲の建物や他の植木にも影響を与えることがあるため、早めに処理して害虫の発生を防ぎましょう。
また、長期間放置すると枯れ葉や枝が散乱し、後片付けが大変になります。無駄な手間を減らすためにも、すぐに処分することをおすすめします。
植木を処分する際に出やすい不用品

植木のように、意外と知らないリビング・インテリア用品の捨て方については、こちらの記事でも詳しく解説しております!
植木の処分に関するよくある質問

Q.今日中に植木を回収してもらえますか?
A.もちろん、お急ぎの場合も対応可能です!名古屋市内やその周辺エリアであれば、最寄りのトラックがすぐに向かいます。
最短で30分ほどでお伺いできますが、他のお客様のご予約状況によって少しお待ちいただく場合がありますので、なるべく早めにご連絡いただけるとスムーズに対応できます。
Q.植木の伐採や抜根をお願いできますか?
A.はい、対応可能です!当社は不用品回収・買取に加えて、植木の伐採や抜根の作業実績も豊富にあります。
ただし、植木の状態や作業内容によっては対応できない場合もありますので、まずはご相談ください。
Q.植木1点だけでも回収を依頼できますか?
A.もちろんです!1点からでも回収をお受けしております。
不用品によって料金が異なりますので、詳しい料金が知りたい場合はお気軽にお問い合わせください。
Q.大量の植木を処分してもらうことは可能ですか?
A.はい、大量の植木も処分可能です!回収量に制限はなく、たくさんの植木もおまかせください。
トラックのサイズや作業員の人数を調整する必要があるので、どれくらいの量を処分したいかお知らせいただければ、最適なプランをご提案いたします。
Q.植木は買い取ってもらえますか?
A.状態が良ければ、植木の買取も可能です。当社には買取専門のチームがあり、さまざまな品物の買取実績がございます。
買取が可能な場合、回収費用と相殺してお得にご利用いただけます!
植木の処分は出張回収センターにおまかせください!

今回紹介した植木の処分方法は以下の7通りです。
- 可燃ごみとして処分する
- ごみ処理施設に直接持ち込む
- 造園業者や解体業者に依頼する
- 知人や友人に譲る・地元の情報掲示板を利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
実際に自分で処分するとなると、思った以上に手間や時間がかかります。特に鉢植えの場合、植木鉢や土を分けて処分しないといけませんし、庭木の場合は伐採して抜根する手間も。
また、元気な植木を譲渡や販売したいなら、相手が見つかるかどうかも分からず、思うように売れないこともあります。
「面倒な分別を避けたい」「伐採した枝を一度に処分したい」「楽にお得に処分したい」という方には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
愛知県名古屋市の「出張回収センター」では、植木の買取から伐採後の枝、土や植木鉢の回収までまとめて対応しております。場合によっては伐採・抜根にも対応可能です。
お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください!
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