DIYや組み立て家具などに、何かと便利な電動工具。
最近では安価なものや初心者向けのセットなども売られており、ご家庭でお持ちの方も多いのではないでしょうか。
一昔前は「プロの道具」だった電動工具は、今や身近な存在とも言えます。
電動工具を捨てる機会はあまりないものの、いつかは壊れたり不要になったりするかもしれません。
そのようなとき、どんな処分方法があるのでしょうか。
今回は電動工具の処分方法を詳しく解説していきます。
注意点や売却のポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
- 電動工具の処分方法
- 電動工具を処分する際の注意点
- 電動工具を売却する際のポイント
電動工具の処分方法
電動工具の処分方法は次のとおりです。
処分方法1.自治体で小型家電としてリサイクルする
「電動工具」は「小型家電リサイクル法」対象品目となっています。
小型家電リサイクル法は、使用済みの小型家電の再資源化を促進するために制定された法律です。
具体的には、家庭から出た小型家電に含まれる有用な金属を回収し、適切にリサイクルをおこなうことを目的としています。
多くの自治体では小型家電を次のような方法で回収しています。
- ボックス回収…公共施設、家電量販店などに設置されたボックスにて回収
- ステーション回収…ごみ回収場所で資源回収と合わせて回収
- イベント回収…イベント開催の期間に限定して回収
- ピックアップ回収…排出された不燃ごみの中から選別して回収
お住まいの地域がどの回収方法を採用しているか、自治体のホームページや広報などで確認しましょう。
例えば名古屋市では、電動工具を次のように回収しています。
回収方法 | 回収ボックス | 環境事業所で回収 | 不燃ごみ | 粗大ごみ |
---|---|---|---|---|
条件 | 回収ボックスに入る大きさの電動工具(縦15㎝以下かつ横40㎝以下かつ奥行25㎝以下) | 回収ボックスに入らない大きさの充電式電動工具 | コード式で、30㎝角以内のもの | コード式で30㎝角以上のもの |
利用方法 | 区役所や大型スーパー、環境事業所などに設置された「小型家電回収ボックス」へ投入 | 充電式家電として処分 各区環境事業所へ持ち込む | 月1回の不燃ごみ回収に出す | 月1回の粗大ごみで回収してもらう 事前予約・処分費用が必要 |
このほかに自治体によっては、宅配便を利用して回収をおこなう方法も推奨しています。
名古屋市を含め、横浜市、大阪市など多くの自治体で利用できるのが認定業者である「リネットジャパンリサイクル株式会社」です。
リネットジャパンの利用方法は、ネットで申し込み後、段ボール箱に対象品を詰め込み、宅配便で発送するという流れで、自宅に居ながら処分できるのがメリットでしょう。
リネットジャパンと連携している市町村の確認はこちらでおこなえます。
処分方法2.自治体でごみとして処分する
自治体でごみとして電動工具を捨てる場合の分別方法は、「不燃ごみ」か「粗大ごみ」のどちらかが一般的です。
30cm角または自治体によっては50cm角以内なら不燃ごみ、それ以上のサイズなら粗大ごみに分類されます。
ただし自治体によって電動工具は「小型家電」扱いとなるため、ごみとして回収をおこなっていないこともあります。
その際は、自治体の指示に従って適切にリサイクルをおこなってください。
また「コード式」や「充電式」など仕様によって捨て方が異なる場合や、工具の種類によっては「危険ごみ」となる場合もあるため、必ずルールを確認しておきましょう。
不燃ごみの場合
30cm角または、自治体によっては50cm角以内の電動工具なら不燃ごみに出します。
指定のごみ袋に入れて決まった曜日に収集場所へ出すことで、一般ごみと同じく回収してもらえます。
粗大ごみの場合
自治体のおこなう粗大ごみ収集で回収してもらう方法です。
ここでは名古屋市を例に粗大ごみを出す手順をご紹介します。
- 自治体のホームページなどに記載された電話番号、または申請フォームで収集依頼をする
- 所定の場所、収集日時などを確認
- コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
- 指定された日付の当日の朝に所定の位置へ運び出す
自治体によって「電動工具」を含む小型家電は、大きさに関わらず「粗大ごみ」となる場合もあるためご注意ください。
処分方法3.家電量販店で引き取ってもらう
家電量販店でも「小型家電」の引き取りをおこなっている場合があります。
条件や利用方法は店舗によって異なりますので、店頭に持ち込む前に確認しておくと安心です。
例として以下の家電量販店での、電動工具の回収条件をご紹介します。
店舗名 | 回収費用 | その他 |
---|---|---|
ケーズデンキ | リサイクル料金550円(税込) | |
エディオン | リサイクル料金550円(税込) | 縦・横・高さの合計が150㎝未満 |
ビックカメラ | 1箱1,958円 | 宅配での引き取りのみ |
電動工具の引き取りについては明記していない店舗も多いため、利用前に問い合わせることをおすすめします
処分方法4.ホームセンターの引き取りサービスを利用する
ホームセンターで新しく電動工具を買い替えるという方は、そのまま古い電動工具を引き取ってもらえる場合があります。
例えば大手ホームセンターの「コーナン」や「カインズ」では、新しい電動工具の購入を条件に、同数の電動工具を無料で引き取ってもらえます。
ただし店舗によって「レシート」が必要になったり、引き取りサービスを実施していなかったりする場合もあるため、利用条件を確認のうえ利用してください。
処分方法5.電動工具専門の買取業者を利用する
電動工具の状態によっては買取に出すことも可能です。
ただし電動工具の売却は、幅広い品目を扱うリサイクルショップよりも、電動工具の取り扱いに慣れている「専門店」がおすすめです。
電動工具専門の買取店を利用するメリットは次のとおりです。
- 見た目よりも性能を重視した買取のため、高値になりやすい
- 専門知識が豊富なスタッフが在籍しているため、適正価格での買取が期待できる
- 故障や動作に不具合があるものでも買い取ってもらえることがある
専門店での買取の場合、本来であれば買取しにくい「付属品が揃っていないもの」や「中国製の電動工具」なども買取対象となる場合があります。
やはり、幅広い品の買取と、高値が付きやすいといのが魅力と言えるでしょう。
しかし、こうした専門店は自宅近くにないという方も多いのではないでしょうか。
そんなときは「宅配買取」や「出張買取」を利用するのがおすすめです。
店舗によって「出張料の有無」や「査定以降の入金方法」などの利用条件が異なるため、事前に調べてから申し込むようにしましょう。
買取されやすい電動工具
買取されやすい電動工具や、高値が付きやすいものをご紹介します。
- 人気メーカーのもの(マキタやボッシュなど)
- 市場で需要の高いモデル
- 付属品が揃っているもの
人気メーカーは「マキタ」や「ボッシュ」「ハイコーキ」「パナソニック」「マックス」など。
特に使い勝手や品質のよいマキタは高値での買取が期待できます。
また電動工具の種類によっても買取されやすいものがありますのでご紹介します。
- インパクトドライバー
- インパクトレンチ
- ハンマードリル
- ディスクグラインダー
- 丸ノコ
- レシプロソー
このようによく使われる電動工具は需要が高く、買い取ってもらいやすいでしょう。
処分方法6.フリマアプリ・ネットオークションに出す
DIYを楽しむ人口が増えた昨今、フリマアプリやネットオークションでも電動工具の需要が高まっています。
IKEAやLOWYAなどのリーズナブルでお洒落な組み立て家具に人気が高まっているのも、電動工具の人気に拍車をかけているようです。
フリマアプリやネットオークションは自分で価格設定ができ、需要があれば購入価格と大きく差のない価格で引き取り手が見つかることも。
購入者とのやり取りや梱包・発送まで、すべて自分でおこなう手間はありますが、少しでも高値で電動工具を処分したいなら利用してみてはいかがでしょうか。
ただしこの方法は、必ず売れる保証がなく、売れるまでに時間がかかってしまうこともあります。
売れるまでは自分で保管する必要があり、売れなければ別の手段で処分しなくてはならないといったデメリットもあるため、すぐに手放したい方には不向きと言えるでしょう。
処分方法7.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、自宅やオフィスのさまざまな不用品を回収・処分してくれる業者です。
「電動工具」のみならず幅広い品目に対応しているため、引っ越しや断捨離、実家の整理などあらゆるシチュエーションで活用できます。
また、不用品回収業者はバッテリーやエンジンオイル・ガソリンが残っている電動工具でも、そのままの状態で回収が可能です。
電動工具をごみとして処分する際、「充電式かコード式か」や「バッテリーやガソリンの有無」などにも気をつかわなければなりません。
しかし、不用品回収業者であれば自分では何もすることなく、そのまま引き取ってもらえるため手間がかからないのも嬉しいポイントです。
「仕事が忙しくて処分する時間が取れない」「ややこしい手間はかけたくない」「電動工具が重くて自分じゃ持ち運べない」などのお悩みをお持ちでしたら、不用品回収業者を検討してみましょう。
業者の利用手順と費用について
不用品回収業者を選ぶ際は、インターネットで自宅が対応エリアに入っている業者を選び、口コミや実績を見て信頼できそうな業者を選びます。
そのうえで気になる業者に見積もりを依頼し、希望する料金やサービス内容を提供してくれるところを選びましょう。
不用品回収業者の中には、「買取サービス」や「引っ越し」などのサービスを用意しているところもあります。
「不用品回収のついでに買取もお願いしたい」「事務所の引っ越しと同時に電動工具を処分したい」など、要望に応えてくれますので相談してみましょう。
安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者をまとめている記事もあるので、こちらもご確認ください。
電動工具を処分する際の注意点
電動工具を処分する際、気を付けなければならない点がいくつかあります。
次のことを意識し、適正に処分しましょう。
刃物はぼろ布などでくるんで捨てる
電動工具の中には、のこぎりや鋭利な刃が付いたものもあります。
回収する方がケガをしないよう「新聞紙や布にくるんで出す」「刃物だとわかるよう明記する」などの配慮をしましょう。
バッテリーや電池パックは取り外しが基本
電動工具にはバッテリーや電池パックが使われたものも多く存在します。
このバッテリーは、資源有効利用促進法によってごみとして処分できません。
バッテリーをそのままごみ収集所へ出してしまうと、劣化や衝撃により発火する場合もあります。
火事や事故に繋がる可能性もあるため、ほかのごみに混ぜて出すのは避けてください。
バッテリーの処分方法については各自治体の指示に従って処分しましょう。
自治体によってはバッテリーを粗大ごみで回収している地域もあります。
エンジンオイルやガソリンに注意
電動工具の中にはエンジンオイルやガソリンを使用するものもあります。
エンジンオイルやガソリンが中に残ったまま処分に出すと引火してしまう恐れがあり、非常に危険ですから必ず燃料タンクを空にしておきましょう。
抜いたエンジンオイルやガソリンは、基本的に自治体では収集していません。
エンジンオイルは購入した店舗に、ガソリンはガソリンスタンドなどに引き取ってもらいましょう。
電動工具の処分の際に出やすい不用品をご紹介
ここでは電動工具と一緒に処分することの多いものをご紹介します。
- 発電機の処分方法8選!無料の捨て方や燃料の処分方法も解説
- 高圧洗浄機の処分方法6選!費用相場とリサイクルのコツを徹底解説
- 電動工具ユーザー必見!バッテリーの処分方法7選!回収場所や注意点は?
- コンプレッサーの処分方法!売却できるコンプレッサーについても解説
- ポータブル電源の正しい処分方法とは?売却や注意点についても解説
電動工具の処分でよくある質問
当社「出張回収センター」では、電動工具の処分もおこなっております。
ここでは電動工具の処分について、よくある質問をまとめました。
Q 日中は忙しいので夜間に発電機を回収してもらえますか?
A. はい、大丈夫です。出張回収センターはお客様のご都合に合わせて作業スケジュールを組んでおり、夜間の回収作業も受け付けています。大きな音を立てないように丁寧な作業を心がけておりますので、ご近所に迷惑がかかる心配もございません。
Q 電動工具と一緒にエンジンオイルも引き取ってくれますか?
A. はい、エンジンオイルの回収も可能です。缶のまま引き取ることもできますのでご安心ください。
Q 電動工具の買取はしていますか?
A. はい、可能です。当社には買取専門の部署があり、経験豊富な査定のプロが在籍しております。電動工具についても買取対象ですので、申し込み時にご相談ください。ただしモデルや状態によっては買取できないものもございます。もし査定で値段が付かない場合でも有料で回収できますので、そのまま処分が可能です。
Q 電動工具の処分を急いでいるのですが、すぐに来てもらえますか?
A. 名古屋市や近隣地域にお住まいであれば、ご依頼から最短で30分以内のお伺いが可能です。ほかの地域はややお時間を頂戴するものの、できる限りご依頼のあった当日中の回収作業を心がけております。まずは電話やメールでご相談ください。
Q 電動工具の回収までに、こちらで何かしておくことはありますか?
A. 特にお客様で何かしていただくことはありません。オイルやバッテリーの回収もできますので、そのままの状態でも大丈夫です。作業完了後にお支払いをお願いしますので、お支払いの準備だけお願いいたします。(現金のほか、クレジットカードでのお支払いも可能です)
まとめ
今回の記事では、電動工具の処分方法についてご紹介しました。
電動工具は需要があるため、多少古かったり傷や汚れがあったりしても売却できる可能性があります。
売却することで電動工具の再利用ができ、処分費用がかからず収入にもなりますので、まずは査定に出してみてはいかがでしょうか。
一方、電動工具をごみとして捨てる場合は、「小型家電リサイクル法」に注意しながら自治体の指示に従って適正に処分しましょう。
さらに「コード式」「充電式」のどちらの電動工具かによっても捨て方が異なる場合があります。
充電式の電動工具の場合は、「バッテリーや電池パックの取り外し」や「オイルを抜き取る」などに注意しなくてはなりません。
誤った処分方法で捨ててしまうと、回収されないだけでなく事故に繋がる可能性もあるため気を付けましょう。
このように、少し手間がかかることもある電動工具の処分を「すぐに」「手間をかけずに」処分したい場合は不用品回収業者を検討してみてください。
当社「出張回収センター」では電動工具を含め、さまざまな不用品の回収をおこなっています。
「買取サービス」や「トラック積み放題の定額プラン」など、お得に利用できる料金プランを用意していますので、お気軽にご相談ください。