太陽光パネルの処分方法!買取は可能?費用の内訳や注意点も解説!

目次

赤い屋根の住宅に設置された太陽光パネル

「太陽光パネルってどこで処分できるの?」
「いらなくなったソーラーパネルは売れる?」
屋根や地面に設置して光エネルギーを電力に変換する太陽光パネル。
再生可能エネルギーとして人気が高まり、多くの家庭に導入されています。しかし、FIT制度(固定価格買取制度)終了に伴って売電価格が低下したことや、メンテナンスの難しさから処分を検討する人も増えているようです。
一般的に太陽光パネルは、自治体で不燃ごみや粗大ごみとして出すことはできません。撤去作業は専門的な知識が必要となるため専門業者に依頼することが必要です。
そこで、この記事では太陽光パネルの処分方法やかかる費用の内訳について詳しく紹介します。
信頼できる業者に依頼して、太陽光パネルを適切に処分しましょう!

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不要になった太陽光パネルは自治体で処分できない

茶色い屋根に設置された太陽光パネル

太陽光パネルは一般廃棄物ではなく「産業廃棄物」に分類されるため、自治体でごみ出しできません。産業廃棄物は、専門業者に依頼して処理する必要があります。
ここでは、太陽光パネルの廃棄に関する基本情報や背景について解説します。

太陽光パネルは産業廃棄物

太陽光パネルは、産業廃棄物として適切に処理を行うことが重要です。
なぜなら、鉛やカドミウム・ヒ素といった有害物質が含まれているからです。

排出された使用済み太陽電池モジュールは、一般的には、産業廃棄物の品目である「金属くず」、「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」、「廃プラスチック類」の混合物として取り扱われることが多い。

全国産業資源循環連合会│廃棄される太陽光発電設備の処理について

廃棄の際には、国が定める規則に従って、環境への影響を最小限に抑えるために適切な処理が必要です。
2022年7月からは、事業用の太陽光発電設備の解体・撤去費用の積立が義務化されています。対象となる10kW以上の事業者は費用の積立を行わなければなりません。

参照:資源エネルギー省│廃棄等費用積立ガイドライン

処分する前に非常用電源としての活用も検討しよう

太陽光パネルは、処分する前に非常用電源として利用できないか検討する価値があります。
平均的な寿命が約20~30年とされる太陽光パネルは、FIT制度終了後も自家消費や非常用電源として有効利用できるのです。特に災害時には、停電が長引く可能性があり、太陽光パネルによる電力供給が役立つでしょう。
太陽電池モジュールや関連機器が無事であれば、手動運転に切り替えることで、停電の際に非常用コンセントから電力を供給できます。

太陽光パネルは2035年から大量廃棄が予想されている

2012年に始まったFIT制度により、国内での太陽光発電の導入が急増しました。その結果、設置された多くの太陽光パネルが2035年頃をピークに耐用年数を迎えることが予想されています。
経済産業省によると、年間約17~28万トンの太陽光パネルが廃棄される見込みです。この状況に対応するため、リサイクル・リユースなどの処分方法を含めて、体制を整備している最中です。今すぐに処分を必要としていない場合も、どのような流れで安全に廃棄できるのか知っておきましょう。

太陽光パネルの処分方法は4通り

屋根の上で太陽光パネルを撤去している作業員

太陽光パネルの処分方法は、下記の4通りがあります。
それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った方法を選びましょう。

処分方法メリットデメリットおすすめの人
施工業者に引き取ってもらう撤去や新規設置も依頼できる引き取りに対応していない場合あり・設置業者と連絡がスムーズに取れる人
・新規設置と共に一括処分したい人
解体業者に撤去してもらう建物の修繕も依頼できる業者により作業の質が異なる家の建て替えや
屋根の補修を検討している人
買取業者に売却する・資源が無駄にならない
・臨時収入が得られる
状態や使用期間によって売却できない購入から浅い太陽光パネルを処分したい人
不用品回収業者に依頼する・関連機器も処分できる
・高所作業やリフォームの相談も可能
業者選びに注意が必要面倒な手続きなく、迅速に処分したい人

それぞれの処分方法について詳しく解説します。

施工業者に引き取ってもらう

太陽光パネルの処分方法として、設置を担当した施工業者に引き取ってもらうという方法があります。太陽光パネルに不具合が生じたり、故障したりと急なトラブルがあった際に、設置した業者に担当してほしい人に特におすすめです。
施工業者なら、太陽光パネルの取り扱いに詳しく、安全に撤去作業を行うことが可能です。また、リサイクルやリユースの手続きを代行してくれる場合もあります。
しかし、太陽光パネルの状態や設置年数によっては引き取りを拒否される場合もあるため、その点も事前に確認しておく必要があります。
具体的な手順としては、下記の通りです。

  1. 施工業者に連絡して引き取り可能かを確認する
  2. 見積書を作成してもらう
  3. 費用を確認した上で日程を調整する
  4. 撤去作業
  5. 撤去完了後にお支払い

作業完了後には、適切に処分されたことを示す廃棄証明書を受け取ることが大切です。
また、新規購入を検討している場合は、故障した太陽光パネルを引き取ってもらえるか施工業者に確認しましょう。
取り外しと処分ができる施工業者は、一般社団法人太陽光発電協会のホームページから確認できます。

解体業者に撤去してもらう

太陽光パネルの処分は、解体業者に依頼する方法も一つの選択肢です。
もともとリフォームや家の建て替えを検討している場合は、太陽光パネルもまとめて撤去してもらうことで、作業がスムーズに進みます。
しかし、解体業者の中には、太陽光パネルの専門知識が不足している場合もあるため、注意が必要です。
撤去作業は電気工事士の資格が必要であるため、申し込む前に作業実績やスタッフの案内をみてみると良いでしょう。

買取業者に売却する

状態の良い太陽光パネルなら、買取業者に査定を依頼して売却する方法もあります。
使用期間が短く、故障していないものなら買い取ってもらい臨時収入を得られることがメリットです。
太陽光パネルにはガラスや金属が含まれており、その他の支柱や架台などの部品もリサイクル資源として再利用が可能です。
環境省のリサイクル推進ガイドラインによれば、業者により作業工程の違いがあるものの、90%以上の太陽光パネルがリユースまたはリサイクルに回されています。
買取業者への依頼の流れは下記の通りです。

  1. ホームページまたは電話で査定を依頼
  2. 太陽光パネルのメーカーや型番を伝える
  3. 買取価格に納得したら契約
  4. 引き取ってもらい、現金を受け取る

査定の際は、最大出力ワット数・枚数・稼働年数なども伝える必要があります。取り外していない太陽光パネルの場合、別途料金がかかる可能性があるため注意しましょう。

高価買取となる太陽光パネルのメーカー

太陽光パネルは、新品未使用に近い状態ほど高価買取が期待できます。
その他、大手メーカーの太陽電池モジュールやパワーコンディショナーが買い取ってもらいやすいです。

  • 京セラ
  • 三菱
  • シャープ
  • ソーラーフロンティア
  • サンテック
  • エクソル
  • 長州産業

相場価格は1枚あたり約1万円です。付属品も買い取ってもらえる業者なら、まとめて依頼した方がお得になるでしょう。ただし業者によっては300枚以上から買取可能といった条件がある場合も多いため、事前に問い合わせておくと安心です。

不用品回収業者に依頼する

太陽光パネルは不用品回収業者に依頼してスムーズに処分できます。
故障した太陽光パネルや、買い取ってもらえなかったものまで、種類を問わず回収してくれるのがメリットです。不用品回収業者に依頼する流れは下記の通りです。

  1. ホームページや電話から問い合わせる
  2. 処分したい不用品と点数を伝える
  3. 見積書を確認する
  4. 回収日時を決める
  5. 作業後にお支払い

適正価格を把握するために、2~3社に見積もりを依頼することをおすすめします。悪質業者に依頼してしまうと、高額請求や不法投棄といったトラブルに巻き込まれる可能性があります。
そのため、下記のポイントに沿って業者選びを行うことが大切です。

  • 産業廃棄物収集運搬業許可を持っているか
  • 太陽光パネルの処分実績があるか
  • 見積書の内訳が記載されているか
  • 口コミや評判がホームページから分かるか

他社と比較して極端に安い料金の場合は、あとから追加料金を請求される可能性もあります。料金や作業内容については、契約をする前にスタッフに質問して疑問点を解消しましょう。

太陽光パネルの処分費用の相場・内訳

コスト削減を示す文字が書かれた木製ブロック

太陽光パネルの処分にはさまざまな費用がかかります。
一般的な一戸建ての場合、パネルの撤去や架台から外す作業が必要になるため、解体・撤去費用は約20~30万円が目安です。また、10kWあたり約50万円の費用がかかるとされています。
費用の内訳は下記の通りです。

  • パネル撤去費用:約1,000~1,200円/枚
  • 運搬費用:距離やパネルの枚数により変動
  • 高所作業代:屋根の傾斜角度や高さ、足場設置の必要性による

さらに、屋根のリフォーム費用が追加となることもあり、全面張り替えなど広範囲な作業が必要な場合は、100万円近くになることもあります。
費用を抑えるために、リサイクルや買取を強化している業者に依頼すると良いでしょう。ごみ減量化に貢献しながら、費用を削減できます。
また、不用品回収業者なら、一律料金で処分できる「トラック積み放題プラン」を利用するのもおすすめです。

太陽光パネルの処分を不用品回収専門業者に依頼する3つの理由

モダンなデザインの住宅の屋根に設置された太陽光パネル

太陽光パネルの処分は専門知識と技術が必要です。効率的に処分したい場合は不用品回収業者に依頼すると多くのメリットがあります。

理由①撤去作業は専門知識が必要であるため

太陽光パネルの撤去には電気工事士の資格が必要です。慣れない人が作業をすると感電やケガのリスクがあります。
電気遮断処理の作業に実績のある不用品回収業者に依頼することで、安全に処分することが可能です。

理由②パワーコンディショナーやケーブルも同時に処分できるため

太陽光パネルを処分する際は、周辺機器についても適切に対処しなければなりません。
不用品回収業者では、パワーコンディショナーや接続箱、配線ケーブルなどの付属品も一度に回収可能です。これらも産業廃棄物として扱うため、まとめて処分できる不用品回収業者に依頼すると手間が省けます。

理由③撤去後の屋根のリフォームも任せられるため

太陽光パネルを撤去する際には、屋根の修繕が必要になることがあります。雨漏りを防ぐためにも、屋根のリフォームを同時に依頼できる不用品回収業者を選ぶと便利です。
片付けに精通している不用品回収業者なら、太陽光パネルの撤去からリフォームまで一貫して対応できます。見積もりや業者探しを一度で終わらせることができるため、忙しい人に最適です。

太陽光パネルを処分する際の注意点

広範囲に設置された大量の太陽光パネル

太陽光パネルを処分する際は、状況に応じていくつかの注意点があります。

  • 補助金の返還手続きが必要になるケースがある
  • 太陽光発電をやめる場合は土地活用を検討する
  • 災害で破損した太陽光パネルは自治体に相談する

それぞれの注意点について詳しく解説します。

補助金の返還手続きが必要になるケースがある

太陽光パネルを処分する際には、補助金返還の手続きが必要な場合があります。
特に、法定耐用年数(17年)以内に設備を処分する場合は注意が必要です。補助金を受けて設置した場合、システムの売却や譲渡、撤去の際には「財産処分承認申請」を事前に提出する義務があります。
この手続きを怠ると、補助金の全額返還と年利10.95%の加算金が課されるリスクがあるため、調べておきましょう。

参照:太陽光発電協会│財産処分承認申請の手続き

太陽光発電をやめる場合は土地活用を検討する

太陽光発電をやめる場合は、土地の使い道についても検討することが重要です。土地の立地条件によって最適な活用方法が異なるため、計画的に判断しましょう。具体的な活用事例は下記の通りです。

  • 太陽光パネルを買い替えて発電所として売却
  • 空き地を貸し出す
  • 野菜の栽培といった他の用途で活用する

太陽光パネルや設備を処分したあとでも、そのまま太陽光発電用地として貸し出す方法もあります。詳しくは買取業者に確認することをおすすめします。

災害で破損した太陽光パネルは自治体に相談する

災害で破損した太陽光パネルは、一般廃棄物として処理してもらえる場合があります。台風や地震などの自然災害で屋根が損傷した場合、太陽光パネルが破損して有害物質が漏れるため、非常に危険です。
このため、速やかに自治体の担当課に相談して、専門業者に処分を依頼することが重要です。

太陽光パネルの処分でよくある質問

Q.本日中に太陽光パネルを回収してもらう事はできますか?

A.即日回収にも対応しておりますので遠慮なくお申し付け下さい。
当社では数多くのトラックが地域を巡回しており、お客様のご自宅近くにいるトラックを手配いたします。
ただ、他のお客様との兼ね合いもありますので、即日対応をご希望される場合は、早めにご連絡頂けると幸いです。

Q.他社で引き取りを拒否された太陽光パネルでも回収してもらえますか?

A.他社で回収を拒まれた太陽光パネルでも、可能な限り回収させて頂きます。
まずは電話又はオンラインフォームなどを使用してお気軽にご連絡下さい。

Q.太陽光パネルの回収を依頼したいのですが、見積もりは見せてもらえますか?

A.もちろん、見積もりは提示させて頂きます。
見積もりはご依頼時にお出ししますので、まずはそちらをご確認下さい。また当社では、LINEを使用した見積もりサービスも用意しております。

Q.見積もりだけの依頼にも対応してもらえますか?

A.当社では、お見積もりのみの依頼にも対応しております。
またお見積もり後のキャンセルも可能である他、その際のキャンセル料は発生致しませんのでご安心下さい。
見積もりではスタッフが相場に応じた適正料金をご提示致します。

太陽光パネルの不用品回収まとめ

住宅の屋根に設置された太陽光パネル

太陽光パネルの処分方法は下記の4通りです。

  1. 施工業者に引き取ってもらう
  2. 解体業者に撤去してもらう
  3. 買取業者に売却する
  4. 不用品回収業者に依頼する

不要になった太陽光パネルは産業廃棄物の一つであり、自治体で処分できないごみです。再利用できるものは買い取ってもらい、ごみをできるだけ減らすことが大切です。
撤去や処分には専門的な技術が必要となるため、信頼できる業者を選びましょう。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、最短即日で太陽光パネルの処分に対応可能です。買取の相談も受け付けていますので、他社で値段がつかなかったものもぜひ、ご相談ください!

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