タイヤは、自動車に欠かせない足回りの重要なパーツです。
車と合わせて購入し、車の買い替えの際にタイヤも一緒に処分してしまうことが多いので、普段はあまり気にすることはないと思いますが、タイヤだけを買い替えるケースは、実はよくあります。
冬用のスタッドレスタイヤに交換する場合や、タイヤがパンクして買い替える場合、ホイールをより軽くて良いものに交換するケースなど。すり減ってしまったタイヤを買い替えるケースもありますね。
タイヤは、車の販売店やディーラー、ガソリンスタンドや、タイヤを専門に扱う店舗などで購入することができますが、取り扱っているのは新品のタイヤだけではありません。一度使った中古のタイヤも売買されているのを、ご存知でしょうか?
状態の良いものに限りますが、リーズナブルに購入できる中古タイヤは、実はとても人気があり、有名ブランドの人気モデルは高値で買い取りしてもらえます。
この記事では、売れる中古タイヤの特徴や買い取ってもらう方法、廃棄処分することになった場合の方法などを詳しく見ていきます。
タイヤの買い替えや、使っていないタイヤの処分を検討されている方など、ぜひ参考にしてみてください!
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1.要らないタイヤが置きっぱなしになっていませんか?
駐車場やガレージの隅、庭先、ベランダの隅に、自動車のタイヤが積んであるという方は意外とたくさんいらっしゃるようです。
シーズンオフに交換する夏用タイヤ・冬用タイヤ、スペアタイヤは、しっかりとカバーをかけて、直射日光の当たらない、湿気のない場所に保管していると思いますが、使う予定のない不要なタイヤは、どうでしょう?適当に積み上げてあったり、雨ざらしになっていたりしませんか?
もしかしたら使うかもと思ってとっていたタイヤも、正しく保管しておかないと、どんどん劣化が進んでしまいます。
いざ使おうと思ったら、ヒビが入って使いものにならなくなってしまっていたなんていうことになる前に、要らないタイヤは買い取ってもらうのがおすすめです。
2.中古タイヤって売れるの?
使っていないタイヤを売ろうと思うけれど、そもそも売れるの?需要がないのでは?・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。
中古タイヤは需要がないと思われてしまいがちですが、
- 新品に近い状態のタイヤを安く手に入れられる
- 慣らし運転の必要がない
という点からとても人気があります。
新品のタイヤは購入してすぐに激しい運転をしてしまうと損傷を起こしやすくなったり、タイヤ本来の性能を発揮できなくなってしまう、という点から「慣らし運転」が必要とされています。中古タイヤだとその慣らし運転が必要ない場合が多いため、人気の理由となっているのです。
意外と需要のある中古タイヤ。では具体的にどんなタイヤなら売れるのか、どんな方法で売ることができるのかを見ていきましょう。
どんなタイヤなら売れる?
- 製造されてから日が浅いタイヤ
- 一度も使っていないタイヤ
- 人気のあるタイヤ銘柄
- 希少価値の高いタイヤ
上記のようなタイヤだと高額で買い取ってもらいやすくなります。
自分の持っているタイヤの製造された時期は、タイヤの側面の製造番号で確認することができます。製造番号はアルファベットと4桁の数字になっており、4桁のうち下2桁の数字は年数を示しているので、
例:製造番号下4桁が「2415」の場合→2015年に製造されたもの
というふうに読み取ることができます。そちらの数字で判断して、新しいものや未使用品は高額買取されやすくなります。
また、海外の高級車のタイヤなど、国内中古タイヤ市場に出回ることが少ないもの、そもそもの生産台数に限りがあった車についていたタイヤなど、希少価値の高いタイヤはより高額で買取されやすいです。
人気のメーカー
高額で買い取ってもらいやすい、人気のタイヤメーカーをご紹介します!
ブリヂストン
株式会社ブリヂストンは、東京都中央区に本社を置く日本のタイヤメーカー。
国内だけでなく、世界でも高いシェアを誇っている大手です。タイヤやゴム加工だけでなく、ゴルフ用品などのスポーツ用品や自転車製品の分野にも関連会社を持っています。
高品質で安定性が高く、なによりもブランド力があることから、ブリヂストンのタイヤは中古市場でも人気が高いです。
ミシュラン
フランスで創業された世界最大級のタイヤメーカー。三つ星で有名な「ミシュランガイド」の発行元でもあります。「ミシュランガイド」は1900年、ドライバーがドライブを楽しむためのガイドブックとしてミシュランが無料で配布したことで始まったとのこと。
摩耗に強く、長持ちするタイヤが人気で、2021年には世界トップシェアとなっています。
多少使用しても消耗が少ないため、高額で買取される傾向があります。
グッドイヤー
正式な会社名はグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー。アメリカ合衆国のゴム、タイヤ製造メーカーで、世界最大のゴム・タイヤ会社の1つです。乗用車用のタイヤだけでなく、トラックやバス、農耕機など幅広い車種に対応できるタイヤを揃えています。
耐久性や燃費性能に優れていることから、長距離を運転するドライバーにも需要が多いタイヤです。
ヨコハマタイヤ
横浜ゴム株式会社から販売されているタイヤブランド。現在はブリヂストン、住友ゴムに次いで国内3位のシェア、世界でも8位のシェアとなっています。
雨の日に強いタイヤに定評があるほか、低燃費タイヤの開発の先駆けとしても有名です。
ピレリ
ピレリはイタリア、ミラノに本社があるタイヤ、フィルターなどを製造する会社です。創業当初は通信ケーブルなどを作る会社でしたが、1890年頃から自転車用のタイヤを製造、1901年から車のタイヤ産業に参入しています。
F1などのモーターレース事業への関わりが深いことから、高速走行でも安定性のある高性能なタイヤを多く製造・販売しています。
ダンロップ
ダンロップはイギリス発祥、130年以上の歴史を持った老舗ブランド。1888年には世界初の空気入りタイヤを実用化、1905年にはトレッドに横溝のパターンをつけた自動車用タイヤを開発し、1913年には日本初となる自動車用タイヤを製造するなど、タイヤ技術発展・開発に大きく貢献してきた企業です。
「低燃費」「ロングライフ」を標準仕様とした高機能でコスパのいいタイヤが魅力。タイヤの開発に長く携わってきているからこその技術力とブランド力の持つ安心感が人気の理由となっています。
使っていないタイヤを売る方法
タイヤの買取方法としては、新しい車やタイヤを購入した際に下取りしてもらう方法が一番手軽でおすすめですが、自宅に保管してある要らないタイヤは、どこで売るのが良いのでしょうか?
タイヤを買取してもらう方法は4つ!
- 買い替え時に下取りしてもらう
- カー用品専門店で売る
- タイヤ買取の専門店で売る
- フリマアプリなどで売る
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
買い替え時に下取りしてもらう
タイヤを買い替える際に下取りをしてもらう方法です。タイヤを新しく購入する際に、不要なタイヤを下取りしてもらうことで、新しいタイヤの購入金額を値引きしてもらえることがあります。
店舗によっては対応していないところもありますので、事前に確認しておくと安心です。
カー用品専門店で売る
オートバックスやイエローハットなどのカー用品専門店で買い取ってもらう方法があります。
お近くに店舗があれば、気軽に依頼ができるのがメリット。買取キャンペーンを行っている店舗もあるため、チェックしてみるのがおすすめです。
しかしカー用品専門店で売る場合、
- タイヤ購入時しか不可
- 4本揃ったものしか買取不可
- 買い取れるメーカーに限りがある
- 自店舗で購入したタイヤのみ買取可能
などの条件があることが多いため注意が必要です。
タイヤ買取の専門店で売る
タイヤ買取の専門店で買い取ってもらう方法です。
先ほどのカー用品専門店よりも幅広いメーカーに対応していることが多いのがポイント。無料で査定をしており、出張買取サービスをしているところもあります。
海外のタイヤなど、珍しく希少価値の高いタイヤも適正価格で買い取ってもらえることが多いです。こちらも店舗によって、買取の際のサービスが異なりますのでホームページなどで事前に確認しておきましょう。
フリマアプリなどで売る
最近増えているのが、メルカリやラクマなどのフリマアプリや、ヤフオク!などのネットオークションでタイヤを販売する方法です。カー用品専門店や、タイヤ専門店で買取できないと言われてしまったタイヤでも、需要があれば買い取ってもらえることがあります。
自分で価格を設定できるので、お店で提示された買取価格に納得ができなかった場合などにもおすすめの方法です。
デメリットは出品の手間がかかること、売れた際は手数料がかかることと、なにより梱包、発送の手間がかかることです。タイヤはサイズが大きく重量もあるため、梱包と発送に特に手間がかかります。
メルカリの場合、梱包・発送たのメル便という梱包から発送までを代わりに行ってくれるサービスも存在していますが、別途料金がかかるので、送料などの金額を抑えて利益を出したい方は自分でダンボールやPPバンドを使いしっかりと梱包する必要があります。
また、出品したからと言ってすぐに売れるとは限らないため、急ぎで処分したい方には向いていない方法となっています。
タイヤをできるだけ高く売るためにできること
できるだけ高くタイヤを売るためにできることをご紹介します!
2本、4本でまとめて売る
タイヤは4本セットで購入する人が多いことから、タイヤは2本、もしくは4本そろった状態で買い取ってもらうと買取価格が高くなりやすいです。
セットになっていない中古タイヤを1本ずつ購入すると、それぞれ走行距離や製造年週が異なってしまい、修理やメンテナンスのタイミングがバラバラになってしまいます。そのため1本ずつ購入されるケースは少ないです。
1本だけで買い取ってくれる店舗もありますが、セットでないぶん値段は下がってしまいます。
クリーニングしてから売る
ホコリや泥の汚れがついている場合は、水洗いしてから、水分をしっかり拭き取ってきれいにしましょう。汚れたままのタイヤよりも見た目が良いほうが、高く買い取ってもらえる確率が上がります。
タイヤを洗うには、水をかけて、ブラシやスポンジで汚れやほこりを落とします。水洗いだけでも十分に汚れが落ちますが、ホイールの汚れがひどい場合は、専用の洗剤を使って、スポンジで洗っても大丈夫です。
洗い終わったらタオルで水分を拭き取ります。溝にはまった小石がある場合は、ドライバーのような固いものを使って、タイヤを傷つけないようにそっと取り外します。
洗って乾かしたあとにコート剤やワックスを塗ることもできますが、どうしても必要な場合以外は無理に使う必要はありません。
売る時期によって買取価格が変わる?
冬用タイヤ、スタッドレスタイヤは、寒くなる前に売るようにしましょう。
もたもたしているとシーズンが終わって需要がなくなってしまいます。スタッドレスタイヤの需要が増える冬場ではなく、その少し前の秋の終わりぐらいに査定を受けると、より高く買い取ってもらえます。
スタッドレスタイヤの寿命は夏用のノーマルタイヤよりも短めなので、処分を検討している方はできるだけ早く売るのがおすすめです。
ラベルをはがさない
未使用のタイヤを売る場合は、購入時についていたラベルをはがさずに買取に出しましょう。
タイヤは未使用品の方が買取価格が高くなりやすいので、ラベルが付いていれば未使用品であるという証明にもなります。ラベルの有る無しで数千円買取金額が変動することもあるので大切なポイントです。
スペアタイヤなど使う予定のないタイヤは、ラベルをはがさないままで保管することをおすすめします。
タイヤを保管するときは直射日光と湿気を避ける
タイヤの保管は、縦積み・横積みどちらにしていますか?
ホイールのついたタイヤは横積み、タイヤ単体の場合は立てて置きましょう。横積みの場合、可能であれば空気圧を下げてから積みます。一番下のタイヤには負荷がかかってしまいますので、定期的に上下を入れ替えるとなお良いとのこと。
タイヤは直射日光を避け、湿気の少ない場所で保管するのがおすすめです。自宅に十分なスペースがない場合や、適切な場所を確保できない場合は、タイヤ販売店などが運営する、タイヤ保管サービスを利用する方法もあります。
良い状態で売ることができるように、普段からメンテナンスや、保管場所に気を配ることが大切ですね。
3.タイヤを廃棄処分する方法
タイヤを中古で買取してもらう方法をご紹介してきましたが、状態が良くないタイヤや、古くなったタイヤは残念ながら買取不可になることがほとんどです。その場合は、廃棄処分をすることになります。
廃棄処分する際のポイントや、処分方法を詳しく見ていきましょう。
廃棄処分した方がいいタイヤの見分け方
走行距離や運転方法によって変動しますが、タイヤの寿命は5年ほどと言われています。しかし、使用期間が5年に達していなくても以下のような特徴があるタイヤは廃棄処分になる可能性が高いです。
- 溝がなくなっている(スリップサインが出ている)
- 製造年週が古い
- ヒビが入っている
- ワイヤーが見えている
それぞれの項目について具体的に見ていきましょう。
溝がなくなっている(スリップサインが出ている)
タイヤの表面の溝がなくなっている場合、雨の日などに滑りやすくなり大変危険です。
新品のタイヤの表面の溝は約8mmの深さとなっていますが、走行することでその溝がすり減っていきます。「スリップサイン」とは、タイヤがすり減り、溝の深さが1.6mm以下になると出てくる印のこと。この印が出たタイヤで走行するのは、道路交通法違反に該当します。もちろん、スリップサインがでているタイヤの買取はできないため、廃棄処分となります。
製造年週が古い
持っているタイヤがいつ製造されたかはタイヤの側面の製造番号で確認することができます。製造された年から5年経っているものは買い替えのタイミングとなるため処分となることが多いです。
「製造されてから5年以上たっているけど全く使っていないのできれい」というタイヤでも、保存していた環境によってはタイヤの表面や内部が劣化している可能性もあります。
判断に困った場合は、タイヤ販売店やディーラーに相談してみることをおすすめします。
ヒビが入っている・ワイヤーが見えている
ヒビが入っているタイヤは、タイヤの溝が深く残っている場合でも買取不可となる可能性が高いです。
ヒビが入ったタイヤを放置するとパンクやバースト(車の走行中にタイヤが破裂すること)を引き起こす可能性が高く、走行中にパンクやバーストが起こった場合、事故につながる可能性もあり、大変危険です。
タイヤのワイヤーが見えている場合も、ヒビが入っている場合と同じくバーストする可能性が高まるため、中古として再度使用することはできません。そのため買取不可になります。
古いタイヤはごみとして捨てられる?
不燃物や粗大ゴミで処分できそうなタイヤですが、実は、車のタイヤとホイールは多くの自治体で「適正処理困難物」に指定されているため、自治体のごみ収集に出すことは禁止されています。
現在乗っている車のタイヤが古くなったので、お店で新しいものと交換する、という場合であれば、タイヤ交換を依頼した車のディーラーや、カー用品専門店などに古いタイヤの回収も依頼する方法が一番簡単でしょう。
手間も少ないですし、タイヤの処分代金が交換代に含まれている場合もあります。
では、家に置きっぱなしにしていたタイヤやホイールはどのように処分するのが正解なのでしょうか?
タイヤとホイールを廃棄処分する方法は、
- 車のディーラーに依頼する
- カー用品専門店、タイヤ販売店に依頼する
- 自動車修理・整備工場に依頼する
- ガソリンスタンドで引き取ってもらう
- 民間の不用品回収業者に回収を依頼する
の5つの方法があります。それぞれ詳しくご説明していきます。
車のディーラーに依頼する
車のディーラーや、自動車販売店に依頼する方法があります。
車のディーラーでタイヤを処分する際の費用は1本あたり500円~。
普段から車のメンテナンスを依頼しているディーラーなどがあれば、タイヤの他に気になるところがある場合も相談できて安心です。
ただ、車のディーラー、特に正規ディーラーでは、他の処分方法に比べて処分費用が高い傾向にありますので注意が必要です。
カー用品専門店、タイヤ販売店に依頼する
カー用品専門店、タイヤ販売店にタイヤの処分を依頼した場合の費用は1本あたり250〜500円程度となっています。ホイールを取り外すのに別途料金がかかる場合があるなど、店舗ごとに金額やサービスの内容が異なるため、依頼する前には確認が必要です。
比較的、処分費用が安い場合が多いですが、自分でタイヤを持ち込む手間がかかることがデメリットとなります。
自動車修理・整備工場に依頼する
次は、自動車修理・整備工場にタイヤの処分を依頼する方法です。
費用は約250円~500円程度で、比較的安価でタイヤを処分してもらえる方法と言えます。こちらも自分でタイヤを持込む手間がかかることがデメリットです。
ガソリンスタンドで引き取ってもらう
ガソリンスタンドでタイヤの回収を依頼する方法もあります。費用はガソリンスタンドごとに異なり、タイヤ1本当たり300円〜550円程度のところもあれば、1,000円程度かかるガソリンスタンドもあるなど、金額に大きな差が出ることもあるため注意しましょう。
セルフスタンドで従業員が常駐していない店舗や、車検を実施していないガソリンスタンドではタイヤ処分に対応していないことも多いため、事前の確認が必須となります。
不用品回収業者に回収を依頼する
不用品回収業者にタイヤの回収を依頼する方法もあります。
タイヤは種類によってはかなり重さがあるので、処分するタイヤの数が多かったり、タイヤの他にも処分したいものがある場合、不用品回収業者であれば自宅まで引き取りに来てくれるので便利です。買取をしている業者であれば、ゴミとして処分する予定だったものに値段が付く可能性もあります。
デメリットとして挙げられるのは、タイヤの処分金額は他の方法より高くなってしまう場合があること、悪徳業者がいるため注意が必要、この2点です。
悪徳業者に回収を依頼してしまうと、高額な費用を請求されたり、タイヤを不法投棄されるなどのトラブルに巻き込まれることがあります。特に不法投棄に関しては、業者だけでなく依頼主も罰せられる場合がありますので気を付ける必要があります。
見分け方としては、業者が資格を持っているかどうか、見積書の項目が細かく書かれているかどうか、などがあります。
不用品回収業者に必要な資格は3つあります。
一般廃棄物収集運搬業許可 | 一般家庭から家具や家電、ごみなどを回収する場合に必要 |
産業廃棄物収集運搬業許可 | 法人からゴミを回収する場合に必要 |
古物商の許可 | 回収した不用品を売ったり、リサイクル品の買い取りをする場合に必要 |
これらの資格はホームページに必ず記載されているため、まずはそちらを確認してみることをおすすめします。
あとは依頼前には必ず見積もりをとってもらいましょう。見積書の項目に車両費・出張費・梱包作業費・分別作業費・スタッフ追加の際の費用などがきちんと書かれているかどうかを確認するのが大切です。細かく確認することで、不用品回収の後、見積書に書かれていない費用を追加請求されるのを防ぐことができます。
4.廃棄処分されたタイヤはどうなる?
車のディーラーやカー用品専門店、不用品回収業者に引き取られたタイヤは一体どうなっているのでしょうか?
日本で廃棄されるタイヤは年間約1億本。重量は約100万トンにもなるそうです。
そして廃棄されたタイヤのリサイクル率は約90%となっています。
廃棄、回収されたタイヤの多くは専門の廃タイヤ処理業者やタイヤメーカーに引き取られ、リサイクル処理が行われます。
リサイクルされた廃タイヤは、道路の舗装材や再生ゴム原料、緩衝材などに生まれ変わるほか、廃タイヤを細かく切って作られた「タイヤチップ」は工場のボイラーの燃料となるなど、エネルギー資源としても注目されています。
こんなにタイヤがリサイクル率が高く、いろんなものに生まれ変わっているとは知らなかった方も多いのではないでしょうか。タイヤを廃棄する際は正規の業者に依頼して、正しくリサイクルできるようにしたいですね。
5.タイヤの処分でよくある質問
Q.アルミホイールに付いたままのタイヤですが回収できますか?
A.専門知識を持つスタッフが対応いたしますので、アルミホイールに付いた状態でも安全に回収することが可能でございます。
Q.古タイヤ1本だけでも回収してくれますか?
A.1本だけの回収依頼も可能です!
他のお客様との兼ね合いもございますので、お急ぎの場合は早めのお問い合わせがおすすめです。
Q.タイヤを他の不用品と一緒に回収してもらうことはできますか?
A.勿論です!
タイヤ以外に引っ越しや空き家整理などで家財一式をまとめて処分するなど、複数の不用品回収をご依頼いただくことも多いです。
まとめて処分を依頼される方が移動の手間がかからず、不用品1つ当たりの料金も安く済むのでお得です。
6.まとめ
自宅に保管してある、使っていない中古タイヤを、お得に処分する方法についてご紹介しました。
中古タイヤは需要がないのでは?と思ってしまいがちですが、価格の安さと扱いやすさから人気が高くなっていることがわかりました。
製造されてから日が浅かったり、未使用品や希少価値の高いタイヤは高額で取引されることも多く、買い取ってもらう手段も様々でした。なるべく高く買い取ってもらうためにも、普段の保管場所に気を配ったり、日常的にメンテナンスをする必要があります。
製造してから日にちが経っていたり、ヒビが入っていたりするタイヤは残念ながら廃棄処分となります。
タイヤは「適正処理困難物」にあたり、自治体のゴミ回収では処分できないので、
- 車のディーラーに依頼する
- カー用品専門店、タイヤ販売店に依頼する
- 自動車修理・整備工場に依頼する
- ガソリンスタンドで引き取ってもらう
- 民間の不用品回収業者に回収を依頼する
以上の5つの方法で処分をします。
依頼先 | 費用(1本あたり) | 注意点 |
---|---|---|
ディーラー | 500円~ | 金額が高め 持込の手間がかかる |
カー用品専門店、タイヤ販売店 | 250〜500円程度 | 買取条件がある場合がある 持込の手間がかかる ホイール付では値段が変動することも |
自動車修理・整備工場 | 250円~500円程度 | 持込の手間がかかる |
ガソリンスタンド | 300円〜550円程度 1,000円程度かかる場合も | 金額が高め 回収できない店舗もある 持込の手間がかかる |
不用品回収業者 | 1000円~ | 金額が高め |
普段から車のメンテナンスで利用しているディーラーや自動車修理工場があれば相談しやすくて便利ですね。ガソリンスタンドでも回収を実施しているところもあるため、給油の際に問い合わせてみるのもいいかもしれません。
店舗や工場に持込の場合は、処分する金額が安いのが大きなメリットですが、たくさんのタイヤを処分する際は持込の手間がかかるのがデメリットとなっています。
不用品回収業者は回収金額が高いというデメリットはありますが、自宅まで回収に来てもらえる点、他の大型の不用品などがある場合まとめて回収してもらえ、買取もしている業者であれば不用品がお金になる場合がある点、などメリットも多い処分方法になります。
古くなってすり減ったタイヤや、ヒビが入っていたり、ゴムが劣化したタイヤを使い続けることはとても危険です。走行中にバーストしたりスリップして事故につながる場合があります。
タイヤの状態を定期的にチェックして、溝が浅くなっていたり、小さなヒビを見つけたら、早めの交換を検討することをおすすめします。
おうちや駐車場の片隅に使っていないタイヤが眠っている方、もしくはタイヤの買い替えを検討されている方はぜひこの記事を参考にしてみてください!
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