【自力で撤去はNG!】浴槽の処分方法5選!処分費用・注意点は?

目次

お湯のはられた浴槽

入浴時に欠かせない「浴槽」。
シャワーだけで軽く済ます方も中にはいらっしゃるかと思いますが、日本の住宅の多くには浴槽が設置されています。

そんな身近な存在の浴槽ですが、意外と知られていないのがその処分方法です。

浴槽を自分で処分することなんてあるの?と思われるかもしれませんが、公営住宅を退去する際、都営住宅・区営住宅・県営住宅・市営住宅を問わず、自分で購入した浴槽、そのほか設備などはすべて退去時に撤去処分し、空っぽにする必要があります。
そういった機会は意外にも多くみられるのです。

そこで今回は「浴槽の処分方法」について解説していきます。
浴槽は、取り外しに専門的な知識が必要なため「産業廃棄物」に該当し、多くの自治体では「粗大ごみ」として処分できません。この記事を参考に、正しい処分方法を確認していきましょう。

▼この記事でわかること

  • 浴槽の処分方法
  • 浴槽を処分する際の注意点
  • 浴槽の処分かかる費用
  • 浴槽はどんな廃棄物か
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

浴槽の処分方法は5通り

湯を張る最中の浴槽

それでは早速処分方法について見ていきましょう。

浴槽の処分方法として挙げられるのは以下の5つです。

  1. ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう
  2. 粗大ごみとして処分する
  3. 建材専門買取業者に買い取ってもらう
  4. 人に譲る・ジモティーを利用する
  5. 不用品回収業者へ依頼する

それぞれの方法のメリット・デメリットについてもお伝えしますので、処分の際の参考にしてくださいね。

①ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう

取り外し前の浴槽は、給水管や給湯管などの配管とつながっています。
これらの取り外し作業には資格が必要となるため、有資格者であるガス事業者やリフォーム業者に依頼して正しい方法で取り外す必要があります。
取り外してもらった浴槽はそのまま各業者に引き取ってもらえるので、まだ取り外していない場合はこれらの業者に依頼するのが安心かもしれません。

なお、取り外しと浴槽の回収にかかる費用は利用する業者によって異なるため、どのように処分してもらえるのか、別途処分料金が請求されるのか確認の上で依頼するようにしましょう。

②粗大ごみとして処分する

冒頭でもお伝えしたように、浴槽は「産業廃棄物」として扱うため、基本的にはどの種類の浴槽も粗大ごみとしては処分できません。

しかし、自治体の中には取り外した浴槽のみであれば粗大ごみとして回収可能な場合も。

以下は浴槽を回収可能な自治体の一例です。

自治体分別区分備考
北海道札幌市粗大ごみ
900円
・ステンレス、ホーロー製のもの
長野県長野市集積所に出せないもの・金属のみとプラスチック製:不燃ごみとして資源再生センターに持ち込み可
・金属、断熱材でできたもの:ストックヤードへ持ち込み可
福岡県福岡市粗大ごみ
1,000円

自治体によって費用は異なりますが、見ていただくとわかるとおり比較的安価で処分できます。

なお、あくまで取り外し済みの浴槽の回収であり、取り外し作業自体は自治体では一切行っていません。

また、取り外した際につながっていた給湯器は別で処分する必要がありますし、自治体によっては持ち込みのみの対応、浴槽に使用されている素材によっては回収できないという場合もありますので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。

③建材専門買取業者に買い取ってもらう

まだ使用して間もない浴槽をお持ちであれば、建材専門買取業者に買い取ってもらいお得に処分することも可能です。建材専門の業者なため、給湯器も含め浴槽の取り外しから引き取りまですべて依頼できるのが大きなメリットでしょう。

浴槽の場合は衛生面が重要視されるのでどんな浴槽でも必ずしも買い取ってもらえる、というわけではありませんが、パーツのみの買取も可能ですし、状態が悪くなければ売却できるはずです。

  • TOTO(トートー)
  • LIXIL(リクシル)
  • Panasonic(パナソニック)

といった人気国内メーカーの浴槽であれば、高価買取も期待できます。

ただし、利用する業者によっては費用が異なりますので、複数の業者に相見積もりをした上で依頼することをおすすめします。

なお、フリマアプリやオークションを利用し売却することも可能ではありますが、浴槽の取り外し作業は依頼する必要がありますし、出品されているものはハウスメーカーの展示品だったものがほとんどで、一般家庭からの売却は難しいかもしれません。
売却したい場合は、取り外し作業も可能な知識のある業者へ依頼しましょう。

④人に譲る・ジモティーを利用する

わざわざ売るような浴槽ではないものの、ごみとして廃棄するのはもったいないと感じる方も多いかと思います。
そんなときは、知人や友人など周囲の方に譲るか、ジモティーという掲示板を利用し次の持ち主を探すのもおすすめです。

「ジモティー」では、

  1. ものを譲りたい人が譲りたいものの写真や詳細を無料掲示板に投稿する
  2. 希望者が出品者へ連絡する
  3. 譲り手と貰い手が相談し、受け取り方法や料金などを決める

このような手順で誰でも気軽に物品のやり取りができます。

個人間でやり取りし、金額および引き渡し方法などを決めるため「余計な手数料が発生しない」「近隣に取りに来てもらえれば送料や梱包の手間がない」ことが大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、一方でトラブルが発生した場合もすべて自分で対応しなくてはならない点は要注意です。

なお、欲しがる方がすぐに出てくるとは限りませんので、いつ売れても構わないという方におすすめの方法となっています。

⑤不用品回収業者へ依頼する

「取り外し作業も依頼したい」「手間や時間をかけずにお得に浴槽を処分したい」といった場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

浴槽の取り外しは資格を有した業者でないと危険が伴います。
またすでに取り外してあった場合でも、大型で重量のある浴槽の運搬は難しいかもしれません。

不用品回収業者なら、

  • どんな浴槽も回収できる
  • 必要な場合は給湯器も含め取り外し作業が可能
  • 取り外し後のハウスクリーニングまで依頼できる
  • 浴槽以外のものも引き取りOK

業者によって利用できるサービスに違いはありますが、どんな浴槽でも引き取ってくれるのに加え、危険の伴う取り外し・搬出・その後の清掃といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずに浴槽の処分を完了できます。

また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てほしいといったご希望にも柔軟に対応してもらえます。

そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
浴槽の回収だけでなく、そのほかの不用品の買取も同時に行うことで、回収費用から買取金額を差し引き、状況によっては費用がかかるどころか無料で利用できる場合も。

不用品回収業者では浴槽をはじめ、さまざまな住宅設備の処分が可能です。以下の記事でも紹介していますので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

非常に便利な不用品回収業者ではありますが、中には不法投棄や高額請求といった悪質な行為を繰り返す業者も紛れています。

複数の業者から見積もりを取ると、悪徳業者を避けられるほか「費用の相場がわかる」「より費用の安い業者を選べる」といったメリットもありますので、最低でも2〜3社程度は比較すると安心です。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。利用の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

浴槽を処分する際の注意点

注意

ここまで浴槽の処分方法について見てきましたが、ここで処分の際の注意点についても併せて確認しておきましょう。

浴槽や給湯器の取り外しは有資格者でないと行えない

すでにお伝えしたとおり、浴槽の取り外しには給湯器との接続を外す必要がありますが、これらの作業には基本的にガス機器の設置・解体にかかわる資格を有していなければ行えません。

  • ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
  • 液化石油ガス設備士
  • ガス可とう管接続工事監督者
  • 給水装置工事主任技術者
  • 特定ガス消費機器設置工事監督者

といった資格の有資格者が在籍している業者に必ず依頼しましょう。

中には費用を抑えようと自力で作業する方もいらっしゃるかもしれませんが、ガス機器の取り扱いは難しく、知識のない方が行ってしまうとガス漏れの恐れがあり大変危険です。絶対に行わないようにしてください。

浴槽は「粗大ごみ」として処分できない場合がほとんど

浴槽は原則として「産業廃棄物」扱いとなります。一般家庭で使用していた浴槽であっても産業廃棄物扱いになるため、一部の地域を除いて自治体の粗大ごみに出すことはできません。

お住まいの地域で産業廃棄物扱いであった場合には、処分の際は業者に依頼し引き取ってもらいましょう。

産業廃棄物の処分については別ページで解説していますのでそちらをご参照ください。

浴室の扉や通路を通れない場合は解体が必要

浴槽が大きく浴室の扉や玄関を通らないサイズの場合は、浴槽そのものを解体しなければならない場合もあるでしょう。

しかし、給湯器の設置や取り外しをしている業者の中には、解体作業までは対応していない業者もあります。
業者を選ぶ際には、処分を予定している浴槽のサイズ・対応可能な作業内容なども併せて確認しておきましょう。

公営住宅では「原状回復」が必要な場合も

公営住宅に入居していた方が退去する場合、原状回復義務が生じるのはご存知ですか?

基本的に、一般的な賃貸住宅でも同様に原状回復義務は生じますが、公営住宅の場合には賃貸住宅以上に撤去しなければならないものが多くあります。

  • エアコンや室外機
  • 給湯器やガス設備
  • ウォシュレット
  • カーテンレール
  • 網戸

これら設備が対象となるほか、お風呂の設備のない公営住宅に自分で浴槽を用意した場合も例外でなく、退去時にはすべて撤去しなければなりません。
処分できずに置いていった場合、高額な撤去費用を負担しなければならない可能性もあるため、計画的に処分するようにしましょう。

浴槽の処分にかかる費用は?

費用

全部で5つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらいかかるのかも比較しておきたいですよね。

浴槽の処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。

処分方法費用目安
ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう15,000円〜30,000円
※ 利用する業者・作業内容によって異なる
粗大ごみとして処分する500円〜1,000円
※ 自治体によって異なる
建材専門買取業者に買い取ってもらう無料〜
※ 利用する業者・作業内容によって異なる
人に譲る・ジモティーを利用する無料〜
※ 場合によっては配送料が必要
不用品回収業者へ依頼する15,000円〜
※ 利用する業者・作業内容によって異なる

浴槽は大きく重さもあるため、単体で処分したとしてもどうしても費用がかかります。
浴槽の取り外しには資格が必要となり、取り外し作業もまとめて依頼した場合は当然その分の費用がプラスされるため、高いと感じる方も多いかもしれません。

しかし、浴槽のように危険が伴うような製品の処分は安全かつ正しい方法で処分することがもっとも大切になります。メリット・デメリットを考慮し、ご自身の状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。

浴槽はどんな廃棄物?

浴槽のイメージ

浴槽を安全に処分するためには、そもそも浴槽がどういった廃棄物なのかも知っておく必要があるでしょう。

以下に浴槽についての基礎知識をまとめましたので参考にしてみてください。

浴槽に使われている素材

浴槽には以下のような素材が使われています。

素材特徴
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)・樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを複合して強度を向上させた強化プラスチック
・比較的安価
・種類が豊富
・汚れがつきやすい
ステンレス・サビや傷に強い
・もっとも安価
・金属特有の肌触りがある
人造大理石・ポリエステル系とアクリル系が多い
・天然の大理石のような風合い
・汚れがつきにくく手入れがしやすい
ホーロー・鋳物や鋼板の表面がガラス質でコーティングされている材質
・保温性が高くカビが生えにくい
・高価
・重量がある
木製・ヒノキやヒバ、マキなどが使用されている
・高価
・手入れが難しい

この中でもっとも広く流通しているのがFRP(ガラス繊維強化プラスチック)なのですが、FRPはリサイクルが難しく、自治体によっては回収できない場合があります。

使用される給湯器のタイプ

浴槽を使用する際に設置する給湯器にもいくつか種類がありますが、一般的には「ガス風呂給湯器」と「バランス型風呂釜」の2種類が多いでしょう。

種類特徴
ガス風呂給湯器・給湯器とお風呂の追い炊き機能がひとつになったもの
バランス型風呂釜・浴室内に機器を取り付け、燃焼に要する空気を外から取り入れ排気を出す仕組みのもの

なお、どちらのタイプもガス機器にかかわる専門知識が必要となるため、自分で取り外し・交換することはできません。

給湯器の処分風呂釜の処分については別ページにて解説しています。そのほかの住宅設備についても以下のページでご覧になれますので、処分の際には参考にしてみてくださいね。

浴槽の処分でよくある質問

質問

Q.今日中に浴槽を回収してもらうことはできますか?

A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせ、最短1時間以内で浴槽の回収へ伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもありますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。

Q.大きなサイズの浴槽なのですが、家財を傷つけずに運び出せますか?

A.はい、もちろん浴槽を運び出す際にご自宅を傷つけることなく回収可能でございます。
お客様の大切なご自宅を傷つけないように、弊社では厳選した20種類以上の養生セットを用意しております。また工具や台車などの備品も選び抜いたものを使用しており、引っ越し業者と同等の準備を整えておりますのでご安心ください。

Q.浴槽の回収と同時に掃除もお願いできますか?

A.はい、喜んで承ります。弊社では不用品回収のほかに、ハウスクリーニングの作業も提供しております。
浴槽回収とハウスクリーニングを同時に対応できるので、掃除のためにほかの業者を探す必要はございません。不用品回収以外のサービスをご希望の場合は、お問い合わせ時に詳しい依頼内容をお伝えください。

Q.浴槽の回収作業の際に立ち合いは必要ですか?

A.浴槽に限らず、基本はお客様ご本人にお立ち会いをお願いしておりますが、ご家族および代理人の方でも問題ございません。
状況によってはお客様がお立ち会いいただかなくても回収作業が可能ですので、事前にスタッフへご相談ください。

Q.浴槽の買取は可能ですが?

A. 使用年数が浅く状態がいいもので、問題なく使用できる浴槽であれば買取できる可能性もございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。

まとめ

浴槽の縁に置かれたアヒルのおもちゃ

今回は浴槽の処分方法について詳しく解説しました。

浴槽はご家庭で使用したものでも「産業廃棄物」として扱われる特殊な製品です。取り外し作業には専門知識が必要となり、場合によっては現状回復も必要となります。

「大きな浴槽を持ち運ぶ手段がない」「取り外し後の現状回復もお願いしたい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でも浴槽を含め、さまざまな住宅設備を買取・回収しています。
浴槽の取り外しから解体、その後のハウスクリーニングまでまとめてお任せください。
お見積もり・ご相談は無料ですので、お気軽にご利用くださいませ!

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