枕は何ごみ?素材・サイズごとの正しい処分方法5選と注意点を解説

目次

枕

横向き寝用枕や抱き枕、そばがら枕や低反発枕など、実に多種多様な形状・素材のものが販売されている「枕」。

快眠には欠かせないアイテムですが、「頭の形に合わない」「へたれてきた」といった理由で処分の際には、素材やサイズが多種多様なだけに捨て方に迷う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回のコラムでは枕の処分方法や注意点についてお伝えしていきます。
素材やサイズに合わせて枕を捨てる方法のほかにも「買ってみたものの合わなかった」といった理由で使っていない枕のお得な処分方法についても解説しますので、ぜひ目を通してみてください。

▼この記事でわかること

  • 枕の処分方法
  • 枕を処分する際の注意点
  • 枕を処分するタイミング
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

枕の処分方法は5通り

重なった枕

枕の処分方法として考えられるのは以下の5つです。

  1. 自治体を利用して処分する
  2. リサイクルショップで売却する
  3. フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  4. 人に譲る・寄付する
  5. 不用品回収業者へ依頼する

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

①自治体を利用して処分する

枕は可燃ごみに分別されるのが一般的ですが、サイズによっては粗大ごみになることがあったり、素材によっては不燃ごみやプラスチックごみになることもあったりと、分別は自治体によって異なっています。

自治体名分別区分備考
愛知県名古屋市可燃ごみ抱き枕を除く
30cm角を超えるものは粗大ごみ
東京都日野市低反発枕(スポンジ)・化学繊維を使用した枕は「プラスチック類ごみ」
羽毛・もみがら製は「可燃ごみ」
真綿製は「粗大ごみ」
真綿製まくらはカバーを切って中身を出せば「可燃ごみ」
神奈川県横浜市燃やすごみ
千葉県松戸市不燃ごみクッション類(80cm未満)
大阪府大阪市普通ごみ最大の辺または径が30cm以上のものは粗大ごみ
広島県広島市中身がそば殻や羽毛などの場合は「可燃ごみ」
中身がプラスチックチップやスポンジなどの場合は「その他プラ」
可燃ごみ:丈夫な紙袋またはポリ袋に入れて出す
その他プラ:丈夫な紙袋またはポリ袋に入れて出す

そのため、枕を捨てる際はまずお住まいの自治体のルールを確認しておくことが大切です。詳しく分別が書かれておらず捨て方がわからない場合は、自治体に直接問い合わせて確認しておきましょう。

「可燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」として捨てる場合の手順は以下を参考にしてください。

可燃ごみとして捨てる場合

お手持ちの枕が以下のような素材なら、可燃ごみとして処分する場合が多いです。

  • そばがら
  • 小豆
  • 綿
  • ヒノキチップ
  • 羽毛

可燃ごみの場合、ごみ袋に枕を入れて指定日時に回収場所に持って行くだけで処分が完了します。指定ごみ袋代を除けば費用は無料で済み、収集頻度も多いため早く捨てられるのがメリットです。

しかし、自然素材の枕でもサイズによっては粗大ごみに分別されることがあるため注意が必要です。捨てる前には自治体の粗大ごみ規定サイズとお手持ちの枕のサイズの確認を必ず済ませておきましょう。

不燃ごみ・プラスチックごみとして捨てる場合

素材によっては不燃ごみ、あるいはプラスチックごみとして処分することになるでしょう。

  • ウレタンフォーム
  • マイクロビーズ
  • ポリエチレンパイプ
  • 磁器が埋め込まれた枕

上記したような素材の枕は、多くの自治体では不燃ごみやプラスチックごみに分別されます。この場合も可燃ごみと同様にごみ袋に入れ、指定日時に収集場所に持ち込めば無料で処分が可能です。

ただし、不燃ごみやプラスチックごみは収集頻度が可燃ごみよりも低いため、一度捨てそびれると処分までに時間がかかってしまう可能性があります。分別区分と収集日については早めに確認しておきましょう。

粗大ごみとして捨てる場合

サイズの大きな枕は素材に関係なく、粗大ごみとして処分します。その場合は、申込や手数料の支払いといった準備が必要です。

申込手順は以下のようになっていますので、参考にしてみてください。

  1. 予約締切日までに粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申込
  2. 収集日、収集場所、料金を確認する
  3. スーパーやコンビニなど指定の販売店で手数料納付券(シール)を購入
  4. 枕に受付番号や氏名を記入した手数料納付券を貼る
  5. 月に1回の収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)

粗大ごみ回収は収集頻度が月1回程度と低いので、すぐに捨てたい!という方には不向きな方法と言えるかもしれません。急ぎの場合は別の方法を検討しましょう。

ごみ処理施設への持ち込むことも可能

「毛布や敷布団、マットレスなど枕以外の寝具もまとめて捨てたい」「粗大ごみ回収日を待たずにすぐに捨てたい」ということでしたらごみ処理施設へ持ち込むという手段もあります。

処理施設の稼働日時や搬入の手順は自治体ごとに異なるため事前に必ず確認しておきましょう。
愛知県名古屋市では以下の手順で搬入ができます。

  1. 事前に処分するものを「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別する
  2. 車に処分するごみを積んだ状態で、お住まいの区の環境事業所で受付
  3. 環境事業所で搬入する処理施設を教えてもらう
  4. 指示された場所まで自分で搬入し、ごみを車から降ろす
  5. 計量し、手数料を支払う
    (10kgまでごとに200円、支払い方法は現金のみ)

この方法であれば回収日を待たずにまとめてごみを捨てられ、処分するものの重さによっては粗大ごみ回収よりも安く処分ができるというメリットがあります。

ただし「処理施設は平日しか稼働していないので日程の調整が必要」「そもそも車がないと利用できない」という点から利用できない方も多いかもしれません。その場合は戸別回収や業者の利用など、別の処分方法を検討する必要があります。

②リサイクルショップで売却する

新品未開封の枕で、下記のような有名メーカー・ブランドの製品をお持ちであれば、リサイクルショップでの高価買取が期待できます。

  • ニトリ
  • 西川
  • ブレインスリープ
  • テンピュール
  • トゥルースリーパー
  • エアウィーブ
  • マニフレックス
  • シモンズ

リサイクルショップではさまざまなジャンルの製品を取り扱っているので、枕以外にも売りたいものがあるならまとめて査定を受けてみてもいいでしょう。持込査定であればその日のうちに処分が完了するので、急ぎの場合に利用するのもおすすめです。

ただし、リサイクルショップでは枕をはじめ、使用済みの寝具を買取不可としている場合が多い点には要注意です。

また、中には「未開封品でも寝具は買取不可」としている店舗もあり、買取対象品目やメーカー、買取条件は店舗ごとに異なりますので、査定を受ける前には店舗に直接問い合わせて確認しておくのをおすすめします。

③フリマアプリやネットオークションに出品する

フリマアプリやネットオークションにもスタンダードな枕や高級ブランドの枕、ベビー枕や抱き枕などさまざまな枕が出品されています。

以下はメルカリで実際に取引されている枕の一例です。

  • ニトリ 首をしっかり支えるまくら(使用済):2,800円
  • THERMOLab 北極まくら(未使用):1,400円
  • LOFTY 快眠枕(使用済):10,500円
  • ちいかわ お昼寝まくら(未使用):1,500円

リサイクルショップでは使用済みの枕はほとんど買取不可になってしまいますが、フリマアプリ・ネットオークションであれば需要次第で売却できる可能性があります。どんなものでも捨てる前に一度、出品してみるのがおすすめです。

しかし、フリマアプリ・ネットオークションの利用には以下のようなデメリットもあります。

  • 梱包や発送などはすべて自分で行うので手間がかかる
  • 売却できた場合は販売額に応じて5%~10%の手数料がかかる
  • すぐに売れるとは限らず急ぎの場合には不向き

サイズが大きな枕は送料が高額になりがちです。送料を自己負担にした場合は「枕が売れたのはいいものの、送料や手数料を差し引くと手元にお金が残らなかった」といった事態になる可能性も。
事前に配送手段やかかる送料、手数料については念入りに確認しておきましょう。

④人に譲る・寄付する

ほとんど使っていない枕を捨てるのはもったいないけど、売るのも抵抗があるという場合は家族や親族、友人などに枕を譲って使ってもらうという方法もあります。
知り合いであれば枕を譲るハードルは低いですし、譲渡できれば送料や手数料などの費用、面倒な手間をかけずに枕を処分できるので、一番手軽な手段と言えるかもしれません。

ただし、事前に伝えていたよりも状態の悪い枕を譲ってしまうと、後になってトラブルに発展する可能性も。譲渡する前には枕を洗濯したり陰干ししたりして汚れや臭いをできるだけ取っておき、お互い気持ちよくやり取りを終えられるようにしておきましょう。

「寄付」という選択肢も

「施設や支援団体などに寄付する」「枕をリサイクルしている企業に寄付する」といった、枕を寄付して有効活用する方法もあります。
ネットで「枕 寄付」と検索するといくつかヒットしますので、お住まいの近くで利用できる寄付先を探してみてはいかがでしょうか。

ただしどんな枕でも寄付できるわけではなく、受入可能品目や寄付の方法など細かい条件は施設・団体ごとに異なります。いきなり持ち込んだり郵送したりするのではなく、まず問い合わせて確認しておくことが大切です。

⑤不用品回収業者へ依頼する

「枕やマットレス、毛布、ベッドなどの寝具をまとめて処分したい」「粗大ごみ回収の日を待たずに捨てたい」ということなら、不用品回収業者に依頼するという方法もあります。

  • 枕が複数個あっても回収OK
  • ベッドやマットレスなど、家の中の不用品をまとめて回収してもらえる
  • 分別や運搬、積込はすべてスタッフにお任せできる
  • その場で買取査定もしてもらえる

そのほか、業者の多くは年中無休で稼働しているので、自分が希望する日時に回収を依頼できるという大きなメリットも。
「2、3日中にきてほしい」「夜間に作業を終えてほしい」などさまざまな希望に臨機応変に対応してもらえるので、忙しい方やお急ぎの方に特におすすめしたい手段となっています。

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悪徳業者に注意!業者選びのポイントとは

便利な不用品回収業者の利用者は年々増えていますが、それと同時に「広告に掲載されていたプランの内容と、実際のサービスや費用が大きく違う」「回収された不用品を不法投棄されてしまった」といったような悪徳業者とのトラブルも増加傾向にあるため注意が必要です。

しかし、初めて不用品回収業者を利用するときには、業者のどこが怪しいのか、費用の相場がどれくらいなのか、サービスの内容の差は何なのかなどわかりづらいものですよね。

そんな時は以下のようなポイントをチェックしてみてください。

  • 会社の住所・電話番号が実在のものか確認する
  • 口コミ・作業実績を確認する
  • 電話口のスタッフの対応を判断材料にする
  • 見積もり書の項目が明確に書かれているか確認する
  • 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく

そのほか、業者選びの際は複数の業者から見積もりを取って費用を比較する「相見積もり」を試してみるのもおすすめです。悪徳業者対策になるのはもちろん費用の節約にも役立ち、するとしないでは大きく金額に差が出ることもあるので、依頼前にはぜひ試してみてください。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しております。業者選びの参考になるかと思いますので、ぜひ一度ご覧ください。

枕を処分する際の注意点

注意

ここでは、枕を処分する際に注意したいポイントを解説します。処分前には一度、目を通してみてくださいね。

枕の分別は自治体によって異なる

自治体によって捨て方が異なります。どんな素材であっても枕であれば一律可燃ごみとしている自治体もあれば、大きによって粗大ごみとして分別したり、素材によって不燃ごみ・プラスチックごみとして分別したりと、細かく指定している自治体もあります。

まずはお持ちの枕が何の素材でどのくらいのサイズなのか確認し、各自治体のルールに従い正しく処分しましょう。

枕カバーは外して処分する

枕と枕カバーは分別区分が異なることがほとんどなので、つけたままごみに出すと回収してもらえない場合があります。枕の処分時には、必ず枕カバーを外してからごみに出すようにしましょう。

取り外した枕カバーは、自治体の指示に従って処分します。

自治体名分別区分備考
愛知県名古屋市集団資源回収
リサイクルステーション
利用できない場合は可燃ごみ
東京都渋谷区可燃ごみ
埼玉県朝霞市資源著しく汚れているものは50cm未満に切って可燃ごみ
神奈川県横浜市古布汚れのひどいものは燃やすごみ

こちらも枕と同じく、分別区分や細かい捨て方は自治体によってそれぞれ異なります。事前に必ず確認しておくようにしましょう。

枕を切って捨てるにはリスクがある

大きなサイズの枕を「粗大ごみ手数料をかけずに捨てたい」「粗大ごみの回収日を待たずに処分したい」ということであれば、以下のような手順で小さく切って可燃ごみや不燃ごみとして捨てることも可能です。

  1. カバーを取り外す
  2. 羽毛やそばがら、ビーズなどが中身であればそのままごみ袋に入れる
  3. スポンジやウレタンフォームなどかさばる素材はハサミで切って小さくする
  4. 素材ごとに分別し、自治体の指示に従いごみに出す

ただし作業には手間と時間がかかるほか、以下のようなデメリットもあるため注意してください。

  • 硬い素材の枕は切りづらく、ケガする可能性がある
  • 切断時にそばがらの粉や繊維くず、ホコリなどが飛び散るので片付けが大変
  • 細かい繊維や粉を吸い込むことでアレルギー症状が出るリスクも

切るのが難しそうであればあきらめて粗大ごみとして捨てるか、業者に処分を依頼するといった別の方法を検討しましょう。

枕を処分するタイミングとは?

枕

枕の寿命は一般的に3~4年と言われており、使用期間が長くなるほど凹みや生地の傷みなどさまざまな不具合が起こりやすくなります。

とはいえ、枕は使用頻度や使い方、素材によって寿命や不具合の症状が異なってくるため、処分のタイミングがわからないという方も多いかもしれません。

そこでここでは、枕の素材ごとの寿命の目安と、処分のタイミングについてご紹介します。お手持ちの枕の素材・状態と照らし合わせてチェックしてみてください。

枕の素材寿命の目安処分のタイミング
羽根・羽毛1〜4年・ふんわり感がなくなった
・高さがなくなった
・羽根が飛び出すようになった
ウレタン(低反発・高反発)1〜5年・頭の形に合わなくなった
・寝た感触が以前と違う
・枕についた汚れやにおいがとれない
そばがら1~2年・枕の高さが変わってきた
・中から細かい粉が出てくる
ポリエステルわた1〜3年・ボリュームが減った
・高さや形、固さが変わった
高反発ファイバー2〜5年・いつも頭を置く部分がへたっている
・硬くなった
マイクロビーズ3年〜5年・枕の生地の傷みや伸びがある
・カビやダニが発生している
ポリエチレンパイプ~5年・寝心地が頭に合わなくなってきた
・表の生地が傷んできた

状態の悪くなった枕は衛生的によくないのはもちろん、使い続けることで肩こりや首こり、不眠の原因となることもあるため、なるべく早めに買い替えを検討するのがおすすめです。

枕の処分時に出やすい不用品

ナチュラルな印象のベッドルーム

枕を処分する際に、布団やタオルケット、マットレスといったほかの寝具もまとめて処分したい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

布団の処分タオルケットの処分マットレスの処分など、寝具関連の処分については別記事にて解説しています。処分の際はぜひ参考にしてください。

枕の処分でよくある質問

質問

Q.枕1点だけでも回収してもらえますか?

A.はい、弊社では枕1点から出張回収を承っております。
なお、弊社にはトラックへの積み放題プランという料金プランがございます。ほかにご不要な家具・家電がございましたらまとめてご利用いただくと不用品1点当たりの料金が大変お得になりますので、ぜひご検討ください

Q.枕と一緒に大きなベッドや毛布も処分したいのですが、回収してもらえますか?

A.はい、枕とベッド、毛布といった寝具類もまとめて回収・処分いたします。
大型家具が出口や通路を通せない場合は、家具の解体や、クレーン車を使ったつり下げ作業も可能です。お客様に余計なご負担がかからないよう経験豊富なスタッフが対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

Q.引っ越しで今日中に不要な家具や枕を処分したいのですが、来てもらえますか?

A.弊社は地域最多級のトラックを稼働させておりますので、当日のご依頼でもスピード対応が可能です。
なお、交通状況やほかのお客様との兼ね合いもございますので、お急ぎの場合はお早めにご連絡ください。

Q.枕の回収・買取の相談や見積もりに費用はかかりますか?

A.弊社はお見積もりのみでしたら無料でご利用いただけます。お見積もり内容にご納得いただけない場合はキャンセルも可能で、もちろんキャンセル料も発生いたしません。少しでもご不明な点がございましたら、スタッフが丁寧にご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

枕を抱える男の子

今回は枕の処分方法について紹介しました。

捨てるタイミングがわかりづらい製品ではありますが、枕も消耗品であり、長期間使用すればするほどさまざまな不具合が起こりやすくなります。
へたれたり凹みができたりした枕は使用し続けると肩こりや不眠の原因となることもありますので、早めに買い替えを検討するのがおすすめです。

記事の中では枕のサイズや素材に合わせた捨て方のほか、未使用の枕を売却する方法や不用品回収業者を利用して簡単に枕を処分する方法についても詳しくお伝えしています。
参考にしていただき、お手持ちの枕の状態とご自身の希望に合った方法を選んでみてくださいね。

弊社「出張回収センター」でも枕やマットレスなどの寝具をはじめとしたさまざまな不用品を買取・回収しています。
枕の処分にお困りでしたら、お気軽にご相談ください!

対応可能品目数、業界随一!

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