
簡単に設営できるワンタッチテントやファミリーキャンプに最適なツールームテントなど、さまざまなサイズ・形状のものがあるテント。
キャンプに欠かせないアイテムのひとつですが、飽きて使わなくなってしまったり使用しているうちに破れてしまったりして、処分を検討している方も多いのではないでしょうか?
テントはたたんだ状態でもそこそこの大きさがあるため、持ち運ぶのも面倒ですし、実際捨てるとなると
「どの分別になるの?」
「ペグやポール(骨組み)は一緒に捨てていいの?」
とついつい迷ってしまいますよね。
そこで今回のコラムではテントの捨て方について解説します。
コラム内ではテントを捨てずに有効活用する方法もお伝えしますので、テントの処分にお困りの方はぜひ参考にしてみてください!
▼この記事でわかること
- テントの処分方法
- テントを処分する際の注意点
テントの処分方法8選!

不要になったテントは、以下の8つの方法で処分可能です。
- 粗大ごみとして捨てる
- 自治体のクリーンセンターに持ち込む
- 普通ごみとして捨てる
- メーカー・販売店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 譲渡・寄付する
- 不用品回収業者に回収してもらう
それぞれの手順や注意点について、確認していきましょう。
①粗大ごみとして捨てる
テントは折りたたんでケースに収納した状態でも自治体の粗大ごみ規定サイズ(30cm~50cm)以上の大きさがあるため、多くの自治体で「粗大ごみ」に分類されています。
その場合は予約や手数料の納付など、事前準備が必要ですので、時間に余裕を持って計画的に処分しましょう。
以下は粗大ごみを処分する際の主な手順です。
- 受付締切日までに粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申込
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- スーパーやコンビニなど指定の販売店で手数料納付券(シール)を購入
- テントに受付番号や氏名を記入した手数料納付券を貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
なお、粗大ごみ手数料は自治体によって以下のように異なります。
見ていただくとわかるとおり、粗大ごみ手数料の金額はどの自治体でも数百円程度となっており、比較的安価でテントを処分できます。
また「テント一式」を粗大ごみとして扱う自治体も多いため、ポールやペグを分別する手間なくそのままごみに出せるのもメリットと言えるでしょう。
しかしその一方で、予約が必要であったり月一回程度の回収日を待たなければならなかったりと、手間と時間がかかるというデメリットがあるため注意が必要です。
急ぎの方や手間をかけたくない方は別の方法を検討しましょう。
②自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)に持ち込む
「急いでテントを捨てたい」「ほかのアウトドア用品もまとめて捨てたい」ということであれば、自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)への自己搬入がおすすめです。
搬入手順や手数料の金額は自治体ごとに異なるため、よく調べてから搬入しましょう。
クリーンセンターを利用するメリットは以下のとおり。
- 戸別回収の日を待たずに不用品を捨てられる
- 複数の不用品をまとめて処分できる
- 処分するものの量が多ければ1点当たりの処分費用が安くなることもある
以下はクリーンセンターへの自己搬入について記載のあった自治体の一例です。
クリーンセンターでは重量によって利用料が決まることが多いため、戸別収集に出すよりもさらに安く済む場合が多いです。
ただし自己搬入には車が必須となるため、車を持っていない方には利用できない手段です。
たとえ車を持っていてもお近くにクリーンセンターがなく、利用できないということもあるかもしれません。
その場合は、別の方法を検討しましょう。
③普通ごみとして捨てる
テントはサイズが大きいためほとんどの自治体で粗大ごみに分別されていますが、小さく解体すれば普通ごみとして取扱ってもらえる場合もあります。
解体したテントは、布地部分は「可燃ごみ」ペグやポールは「不燃ごみ」「金属ごみ」など、それぞれの素材ごとにごみに出しましょう。
この方法であれば、指定ごみ袋に入れ、近所のごみ収集場所に捨てれば処分が完了するため、手軽な手段と言えます。
ただし、テントを小さく解体するには専用の工具が必要で、作業にはそれなりに手間も時間もかかります。
また、自治体によっては「サイズの大きいごみは解体しても普通ごみとしては扱わない」という場合もあるため注意が必要です。
④メーカー・販売店に引き取ってもらう
アウトドアメーカーや販売店の中には、以下のように不要になったテントを回収してくれるサービスを実施しているところもあります。
メーカー名 | 備考 |
---|---|
Snow Peak | 全国の直営店にて、テント・衣料品等の布製品を回収 スノーピーク製品以外も可 |
Patagonia | パタゴニア製品のみ直営店に設置した回収ボックスで回収 郵送でも可 |
Re.tent | 使わなくなったテント生地を回収しリメイク ※詳細はメールで問い合わせる必要あり |
ただしお店によっては回収対応していなかったり回収に費用がかかったりと、対応が異なる場合もあります。
どんなテントでも回収してもらえる…というわけではありませんので、事前によく調べてから持ち込みましょう。
⑤リサイクルショップで売却する
キャンプブームの影響で、テントやシュラフ(寝袋)といったアウトドア用品を買取強化しているリサイクルショップは非常に多いです。
以下のメーカーのものなら高価買取も期待できますので、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
- mont-bell(モンベル)
- snowpeak(スノーピーク)
- LOGOS(ロゴス)
- Ogawa(オガワ)
- DOD(ディーオーディー)
- AlpenOutdoors(アルペンアウトドアーズ)
- Coleman(コールマン)
- CHUMS(チャムス)
- MSR(エムエスアール)
- HELSPORT(ヘルスポート)
- THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)など
ただし、リサイクルショップは幅広いジャンルの製品を取り扱っているのが強みではあるものの、その反面、専門性がなく買取額が低くなってしまうというデメリットがあります。
そのため、もし限定品や高級テントなどをお持ちでしたら、アウトドア用品を専門で取り扱うお店の査定を受けてみるのがおすすめです。
⑥フリマアプリ・ネットオークションに出品する
「買取店で提示された買取額に納得がいかない」「もっと高く売りたい」ということでしたら、テントをフリマアプリ・ネットオークションに出品してみるのも1つの手です。
メルカリやYahoo!オークションなど利用者が多いアプリ・オークションを利用すれば買い手もつきやすいため、捨てる前には一度試してみるのがいいでしょう。
以下は、メルカリで実際に取引されているテントの一例です。
- DOD・ワンタッチテント:10,000円
- Coleman・テントシートセット:7,700円
- snowpeak・アメニティドーム:26,000円
- THE NORTH FACE・6人用テント(未使用):32,800円
便利な手段ですが、売れた場合の梱包や発送作業は自分で行わなければならないため、買取店での売却より手間や時間がかかるのがデメリットです。
また、売却できた場合は販売額に応じて手数料がかかる点にも注意してください。
- メルカリ:販売価格の10%
- Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ):商品価格の5% ※条件有
- ラクマ:販売実績に応じて手数料が変わる(4.5%~10%)
- Yahoo!オークション(旧ヤフオク!):落札価格の10%
- モバオク:販売手数料、売上金の振込(入金)手数料無料(※330円~360円の月額利用料が必要)
※2024年12月時点の情報です
高額商品を売ったり、売る不用品の数が多かったりすればそのぶん手数料の負担が大きくなります。
よりお得に売りたいのであれば、手数料が安いアプリの利用を検討しましょう。
⑦譲渡・寄付する
テントは譲渡や寄付という形で処分も可能です。
- 友人やアウトドア仲間などにテントを譲る
- ジモティー・SNSなどで譲り先を探す
- 支援団体や公共施設にテントを寄付する
もちろん、お譲りできるのは「汚損や破損のないもの」で「問題なく使用できるもの」に限られますが、テントを捨てずに有効活用できるならうれしいですよね。
しかし、問題のあるものをそのまま譲ってしまったり、欲しがっていない方に無理やり押し付けたりすることで、譲渡後のクレームや受取拒否などのトラブルに発展してしまう可能性もあるので注意してください。
譲渡前にはテントを一度組み立ててみて、問題なくお譲りできるか確認しておきましょう。
弊社「出張回収センター」でも、使わなくなった不用品を発展途上国の子どもたちに寄付する「ユースマイル」という取り組みをしています。
ホームページには寄付の手順やこれまでの寄付実績などを掲載していますので、テントやそれ以外の不用品を寄付したい方、寄付活動に興味のある方はぜひ一度、ご覧になってみてくださいね。
⑧不用品回収業者に回収してもらう
テントは自治体のごみ回収に出せば安価で処分できますが、そのかわり、自治体の分別区分を調べたり、テントの大きさを測って粗大ごみ予約をしたり、ペグやポールをパーツごとに分別したり…となにかと手間がかかるの点が不便でしたよね。
回収日が決められているため、すぐに捨てられずお困りの方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
- テントやアウトドア用品をまとめて回収してくれる
- そのほかの家具や家電も回収OK
- 分別や運び出しはスタッフにおまかせできる
- まだ使えるものは査定・買取してくれる
不用品回収業者には「自分の都合のいい日程で回収を依頼できる」という大きなメリットもあります。
早ければ依頼したその日のうちに不用品を回収してもらえることもあるため、急ぎの場合にも非常に便利です。
不用品回収業者の利用手順
- 電話やメール、Web受付、LINEなどで見積もりを依頼
- スタッフが現地を訪問し、見積もりを作成
- 見積もり内容に納得できたら、契約
- 作業日時の調整
- 当日、家の養生・不用品の回収・買取をスタッフが行う
- 作業完了確認後、費用の支払い
電話やメール、LINEでの見積もりは便利な手段ですが、正確な費用が出づらいというデメリットがあります。
そのまま作業を依頼すると、作業当日に追加費用が発生したり満足いくサービスが受けられなかったりする可能性もあるため、見積もりは業者を家に招いて、実際に荷物量や荷物の種類などを詳しく確認してもらった上で出してもらいましょう。
別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについて、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても紹介しております。
ぜひ業者選びの際に参考にしてみてくださいね。
テントを処分する際の注意点

テントの処分方法を見てきたところで、ここで処分の際の注意点についてもあわせて確認しておきましょう。
売却前には付属品を揃え、必ずメンテナンスする
売却前には以下の点に注意しましょう。
- 汚れを拭き取り、きれいな状態にしておく
- ペグやポール、専用ケースなど付属品はすべて揃えて査定に出す
- できるだけ早く売る
- 複数の店舗に査定を依頼する
テントに限らず中古買取では、状態がいいものほど高価買取されやすくなります。
いくら人気メーカーのテントとは言っても、あまりにも状態が悪いものは思うような金額で買い取ってもらえないことも。
テントの布地やペグについた土やホコリはきれいに拭き取り、付属のケースに入れてから出すなど、なるべく状態をよくした上で査定に出しましょう。
ただしきれいにしたいからと無理にお手入れしてしまうと、テントの破れや色落ちに繋がる恐れがあるため注意してください。取扱説明書やメーカーのホームページに記載されたお手入れ方法を参考に、できる範囲でメンテナンスしましょう。
自治体によって分別ルールが異なる
テントは、布・プラスチック・金属といったさまざまな素材で作られています。
主に布部分と金属製のフレーム部分に分けられ、金属は「不燃ごみ」布は「可燃ごみ」として処分します。
分解が難しい場合は、無理に分別せず、そのまま「粗大ごみ」として出すほうが安全かもしれません。
なお、自治体によっては分別区分が異なる場合があり、収集頻度や手数料もそれぞれ異なります。
誤った方法で廃棄してしまわないよう、あらかじめルールを確認し必ず正しい方法で処分しましょう。
IKEAの子ども用テントは何ごみ?
IKEA(イケア)で販売している子ども向けキッズテントやプレイテントはアウトドア用テントよりサイズが小さいですが、支柱部分に長さがあるため「粗大ごみ」に分別されるのが一般的です。
布地部分だけであれば「可燃ごみ」として捨てることもできますし、支柱は切れば「不燃ごみ」として処分することも可能です。
多少手間がかかりますが、費用を節約したいなら解体・分別して捨てることを検討しましょう。
イベントテントは自治体では処分できない
フェスやマルシェなど、屋外イベントで使用されたテントは「事業系ごみ(産業廃棄物)」として扱われ、自治体のごみ回収を利用できません。
間違って排出してしまうと不法投棄とみなされ、「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金もしくはその両方」と非常に重い罰則が科せられますので注意してください。
事業系ごみは廃棄物処理業者に回収・廃棄を委託するのが一般的ですが、自治体によっては別の捨て方を指示されるケースもあります。
まずは自治体のホームページを確認し、指示に従い正しく処分しましょう。
テントの処分時に出やすい不用品

テントを処分する際に、使っていたアウトドア用品をまとめて捨てるという方も多いかもしれません。
以下に分別と捨て方を大まかにまとめましたので、処分時には参考にしてみてください。
関連製品 | 分別 |
---|---|
シュラフ(寝袋) | 可燃ごみ ※サイズの大きなものは粗大ごみ |
クーラーボックス | 金属製は不燃ごみ プラスチックやビニール製のものは可燃ごみ ※サイズの大きなものは粗大ごみ |
ポータブル電源 | メーカー回収 |
ハンモック | 可燃ごみ ※サイズの大きなものは粗大ごみ |
釣竿 | 可燃・不燃ごみ ※サイズの大きなものは粗大ごみ |
バーベキューコンロ・グリル | 粗大ごみ |
焚き火台 | 金属製のものは不燃ごみ |
折りたたみ椅子、テーブル | 金属製のものは不燃ごみ 木製・プラスチック製のものは可燃ごみ ※サイズの大きなものは粗大ごみ |
ランタン | 不燃ごみ ※燃料やバッテリーは外して排出する |
状態のいいアウトドアグッズはテントと同じく、リサイクルショップやフリマアプリ・ネットオークションでの売却も可能です。
まとめ売りすることで査定額アップも期待できますので、ぜひセット売りを検討してみてください。
ハンモックやポータブル電源などの処分方法をはじめ、そのほかキャンプ用品の処分については以下の記事でも詳しく解説しています。
処分に迷った際はぜひ参考にしてみてくださいね。
テントの処分でよくある質問

Q.テントの回収はどのように依頼すれば良いですか?
A.ご依頼は電話・メール・LINEなどで受け付けております。お客様のご都合のいい方法でご連絡ください。なお、お見積もりは無料となっております。
Q.テントは休日でも回収してもらえますか?
A.はい、もちろん回収可能です。弊社では土日祝日も平日同様、回収作業をしています。
また、夜間や早朝の作業など、通常の営業時間と異なる時間帯のご希望に沿うことも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
Q.テントだけの回収は可能ですか?
A.はい、テントのみの回収も対応いたします。他社様では1品のみの回収は不可としているところも見られますが、弊社は回収にあたって不用品の個数制限はございません。
1品でも対応いたしますし、反対にアイテム数が多くても対応可能です。数量によって回収をお断りすることはございませんのでご安心ください。
Q.テントを高所に収納しているのですが運び出してもらえますか?
A.はい、お任せください。お客様ご自身で取り出せない場所に置いてあるものも、弊社スタッフが適切に運び出します。
なお、ご依頼の際にどこにテントを収納しているか詳しくお知らせいただけますと、よりスムーズに作業進行できますのでご協力のほどよろしくお願いいたします。
まとめ

今回は「テントの捨て方」について解説してまいりました。
コラムで紹介したテントの処分方法は以下の8つです。
- 粗大ごみとして捨てる
- 自治体のクリーンセンターに持ち込む
- 普通ごみとして捨てる
- メーカー・販売店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 譲渡・寄付する
- 不用品回収業者に回収してもらう
ここ数年キャンプブームが続いていることもあり、テントは中古需要の高い製品です。
「モンベル」や「スノーピーク」など、有名ブランド・メーカーのものなら高額で売却できる可能性がありますので、捨てる前に一度査定を受けてみるのをおすすめします。
破れや汚れのひどいテントは自治体で処分する方法が一般的ですが、多くの自治体ではテントは粗大ごみとされているので「予約が面倒」「すぐに処分できなくて困っている」ということもあるかもしれません。
その場合は、不用品回収業者の利用を検討しましょう。
弊社「出張回収センター」でも、テントはもちろん、それ以外のさまざまな不用品を回収・買取しています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!