
2016年に生産終了となったビデオデッキは、今では懐かしい家電です。
視聴方法の変化やテレビに接続する機器の進化に伴い、ビデオデッキを使う機会がすっかり減った人は多いのではないでしょうか?
しかし、意外と大きなごみなので、処分する際に取り扱いに困ることがあります。
ビデオデッキは小型家電の一つであり、家電量販店で引き取ってもらえたり、中古品として売ったりすることも可能です。
この記事ではビデオデッキの処分方法や費用、処分時の注意点について詳しく解説します。
ビデオデッキを適切な処分方法を理解して、すっきりと手放しましょう!
▼この記事でわかること▼
- ビデオデッキの処分方法
- 処分にかかる費用
- 処分時の注意点
ビデオデッキの処分方法は7通り!メリット・デメリットは?

ビデオデッキの処分方法は主に下記の7通りです。
それぞれのメリットやデメリットについては比較表を参照してください。
処分方法 | メリット | |
---|---|---|
不燃ごみ | 無料で処分できる | すぐに処分できない |
小型家電回収ボックスへ投入 | 無料で処分できる | 大きさによっては利用できない |
粗大ごみ | 安い費用で処分できる | 混雑時は予約がとりにくい |
家電量販店の引き取りサービス | 買い物ついでに処分できる | 有料サービス |
フリマアプリやオークション | 臨時収入を得られる | 梱包・配送に手間がかかる |
寄付やジモティーで譲渡 | 必要とする人に喜ばれる | すぐには処分できない |
リサイクルショップで買い取り | 臨時収入を得られる | 条件によっては値段がつかない |
不用品回収業者 | ・最短即日で処分できる ・他の不用品も回収してもらえる | 悪質業者に注意する |
それぞれの処分方法について詳しく解説します。
処分方法1.不燃ごみとして処分する
ビデオデッキは自治体で不燃ごみとして排出できます。ごみ袋代しか費用がかからず、収集日に間に合えば、気軽に処分できることがメリットです。
ごみの区分は自治体によって異なるため、ホームページで収集日や注意事項を確認しましょう。不燃ごみとして処分できる自治体の一例は下記の通りです。
- 愛知県名古屋市:回収ボックスを使用できない場合に限る
- 千葉県柏市:透明または半透明の袋に入れる
- 新潟県新潟市:DVDなどの複合機器も含む
- 福岡県福岡市:重さで破けるものは粗大ごみ
処分方法2.小型家電リサイクルボックスに投入する
ビデオデッキは「小型家電リサイクル法」対象品目です。そのため、各自治体に設置されている「回収ボックス」へ投入すれば無料で処分できます。
例えば愛知県名古屋市では、総合スーパー、区役所、環境事業所などに回収ボックスが設置されているため利用してみましょう。
ただし、投入口の大きさは自治体によって異なり、名古屋市は「縦15㎝以下かつ横40㎝以下かつ奥行25㎝以下」となっています。これに入る大きさのビデオデッキでなければ利用できません。
投入口に入らないビデオデッキや、回収場所まで持ち運びができない場合など、利用が難しい場合は不燃ごみとして処分しましょう。
ただし、不燃ごみ扱いでもが破けるほど重たいビデオデッキは「粗大ごみ」として処分しなければなりません。
処分方法3.粗大ごみとして排出する
ビデオデッキは、自治体の粗大ごみ収集に申し込むことで処分できます。
事前の手続きが必要になりますが、1点数百円で捨てられることがメリットです。粗大ごみ処理手数料の一例は下記を参照してください。
これらの粗大ごみ処理手数料は、コンビニやスーパーでシールタイプの処理券を購入して支払います。
粗大ごみを処分する場合は、受付センターに電話またはWebで予約をしますが、混雑状況によっては、すぐに処分できないケースがあることに注意が必要です。
特に年末年始やお盆など連休明けは問い合わせが多くなるため、一カ月以上待つことも少なくありません。
すぐにビデオデッキを処分したい人は、他の方法を検討しましょう。
処分方法4.家電量販店に引き取りを依頼する
古いビデオデッキは家電量販店の引き取りサービスを利用できます。
費用はかかりますが、小型家電として適正に処理してくれるので安心です。
また、宅配便で回収を行っている場合は自宅に配達員が来てくれるので手間なく処分できることがメリットです。
ここでは大手家電量販店の引き取りサービスについて紹介します。
エディオン
エディオンは、DVD・BD・ビデオ・HDDレコーダーやカセットデッキなどの小型家電を回収してくれます。
取り外し工事が不要で、一人で持ち運べるものなら550円で引き取り可能です。対象品目の条件は、重さ10㎏・三辺合計120㎝以下となります。
ビックカメラ
ビックカメラでは、宅配便での小型家電回収サービスを用意しています。
ビデオデッキを含む映像機器やカメラ・携帯電話などをダンボールに詰めて1,958円でリサイクル可能です。故障している製品や部品が揃っていない家電も対象となります。
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラでは、レコーダーやAVアンプは1点550円で回収してくれます。
家電購入と同時に申し込めば、出張料を支払うことなく引き取ってくれるので便利です。詳細な手続きは各店舗の窓口に問い合わせましょう。
処分方法5.フリマアプリやオークションに出品する
状態の良いビデオデッキはフリマアプリやオークションに出品することで処分できます。
生産終了となっているため、中古の需要が高く、早ければ3日以内に購入されることもあります。
メルカリで実際に取引されている中古のビデオデッキは以下のようなものです。
- VHSデッキ一体型ビデオレコーダー(Panasonic):3,000円
- EDベータビデオデッキ(SONY):7,880円
- DVD・VHSビデオデッキ(SANYO):4,590円
これらのビデオデッキを出品する際は、本体だけでなく付属品を同梱することで売れやすくなります。たとえば、リモコンや取扱説明書、ケーブルなどをセットにするとよいでしょう。
送料は1,000~1,400円程度かかるため、出品者が負担する場合はその分売上価格から差し引かれることに注意が必要です。
また、発送する際は、水に濡れないようにビニール袋に包み、緩衝材を使用して衝撃から守りましょう。
処分方法6.寄付やジモティーで譲る
ビデオデッキをごみにするのはもったいないと思う場合、寄付やリユース掲示板サイト「ジモティー」を活用する方法もおすすめです。
ビデオデッキを無駄にすることなく、必要な人に届けることで社会貢献になる点が大きなメリットといえます。
ただし、譲渡先を見つけるまではすぐに処分できないため、時間に余裕がある人に向いています。
ジモティーでは、ビデオデッキの値段を自分で設定して、近所の人に手渡しできます。手数料がいらないため初めての人も利用しやすいですが、取引の日時や待ち合わせ場所の調整が少し手間かもしれません。
寄付の団体を探す際は、対象品目を確認することが重要です。
たとえば、ありがとうブックではBlu-rayレコーダーやプロジェクターを受け付けていますが、製造から8年以上経過している家電や壊れているものは寄付できません。
状態のよい家電を寄付したい場合は、ユースマイルで受付中です。処分費用はかかりませんが、送料が自己負担となることに注意しましょう。
処分方法7.リサイクルショップで買い取ってもらう
ビデオデッキはリサイクルショップで買い取ってもらうことも可能です。
作動に問題がなければ、希少品として価値があるため現金化できます。実際の買取事例は下記の通りです。
- 8mmビデオデッキ:1,500円
- ベータマックスビデオデッキ:1,800円
- パナソニックVHSビデオデッキ:20,000円
この他、ソニーやVictor(ビクター)、日立などのビデオデッキは人気があります。査定に出す前は、丁寧にホコリを取り除いてきれいな状態にしましょう。
ただし、故障品や傷がついているものは値段がつかないことがあります。リサイクルショップによって買取可能な条件は異なるので、事前に問い合わせると安心です。
処分方法8.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者でもビデオデッキを処分できます。電話やメールで見積もりを依頼するだけで自宅に取りにきてくれるので、簡単かつスピーディーに処分できることがメリットです。
依頼から回収までの流れは下記の通りです。
- 電話やWebから見積もりを申し込む
- 処分する不用品の種類や点数を伝える
- 見積もり内容に納得したら正式に契約する
- 回収の希望日時を調整する
- スタッフが伺い、ビデオデッキを回収
- 料金を支払う
不用品回収業者は業者によって特徴や料金プランなどが異なります。
2社以上で見積もりを取ることで、内容が比較しやすくなるほか、相場がわかり料金を交渉しやすくなるでしょう。
不用品回収業者は以下のようなメリットもあり、状況に合わせて上手に利用するのがおすすめです。
ビデオデッキの状態や種類を問わず回収可能
不用品回収業者ならビデオデッキの状態や種類に関わらず、すべて回収してくれます。故障しているビデオデッキや売れない状態のものでも確実に処分できるため安心です。
また、サイズを測る必要もなく、重さを気にする必要もありません。
ハウスクリーニングや片付けも同時に依頼できる
不用品回収業者に依頼すれば、ビデオデッキの回収だけでなく、ハウスクリーニングや片付けも同時に行ってもらえます。
引っ越しや遺品整理の際に、まとまった時間が取れない人に特に便利です。一人では対応しきれないエアコンのクリーニングや家具の移動も気軽にお願いできます。
ビデオデッキ以外の不用品もまとめて処分できる
不用品回収業者なら、ビデオデッキ以外の家電や家具も一括して処分できます。
パソコンや冷蔵庫、ソファなど取り扱いが異なる不用品をスムーズに手放せるのが大きなメリットです。不用品買取サービスを利用すれば、買い取った分だけ費用を抑えることもできます。
出張回収センターでは簡単なLINE、メールでの相談も受け付けています。年中無休ですのでお気軽にご利用ください。
以下のコラムでは、不用品回収業者について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
ビデオデッキの種類と寿命

ここでは、ビデオデッキの種類や寿命について紹介します。
ビデオデッキの種類
ビデオデッキには、ビデオテープに合わせてさまざまな種類があります。
- VHS
- S-VHS
- ベータマックス
- 8㎜ビデオ
- miniDV
これらの再生機は規格や使用方法が異なりますが、基本的な捨て方は同じです。
ビデオテープの思い出を残したい場合はDVDレコーダーやパソコンを使用してダビングしましょう。自分で行うのが難しい場合は、ダビングを代行してくれる専門業者に依頼する方法もあります。
ビデオデッキの寿命は約5~10年
ビデオデッキの耐用年数は、約5~10年といわれています。
下記のような症状は、故障の兆候です。
- ビデオテープが再生できない
- 録画できない
- 映像に横じまが入る
- 電源コードやプラグが熱くなる
取扱い説明書で確認し、コードの接続の見直しや再起動しても改善しない場合は故障の可能性があります。
このようなビデオデッキは、処分や修理を検討する必要があるでしょう。
ただし有償修理を依頼する場合、補修用性能部品の保有期間を過ぎていると、修理は難しいことがあります。詳しくはメーカーのお客様相談センターで確認してください。
ビデオデッキの処分費用を比較

ビデオデッキの処分方法別に費用を比較表にまとめました。
処分方法 | 費用 |
---|---|
不燃ごみ | 無料 |
小型家電リサイクルボックスへ投入 | 無料 |
粗大ごみ | 200~400円 |
家電量販店の引き取りサービス | 550~1,958円 |
フリマアプリやオークション | 無料 ※送料負担となる場合がある |
寄付やジモティーで譲渡 | 無料 ※寄付は送料負担となる |
リサイクルショップで買い取り | 無料 |
不用品回収業者 | 1点3,300円~ ※見積もりで確認する |
家電量販店の引き取りサービスは、お金がかかりますが、持ち込みや郵送で適正に処分してもらえるので安心です。
不用品回収業者の費用の内訳は、出張代や運搬料金、人件費などが挙げられます。1点のみでも依頼できますが費用が割高になってしまう可能性があるため、ほかにも不用品をまとめて依頼した方がお得に処分できるでしょう。
ビデオデッキを処分する際の注意点

ここでは、ビデオデッキを処分する際に気をつけるポイントを3点解説します。
小型家電リサイクルボックスは自治体によって基準が異なる
ビデオデッキは、自治体で独自に設置している小型家電リサイクルボックスに入れて処分できます。
名古屋市や豊川市など多くの自治体で対象となっていますが、すべての地域が対象ではありません。
対象外の地域では、ビデオデッキを「不燃ごみ」として処分するのが一般的です。まずはお住まいの自治体のルールや、ボックスの投入口のサイズを確認して、適切に処分しましょう。
売却する際は作動状況を確認する
ビデオデッキをフリマアプリやリサイクルショップで売却する際は、作動状況を必ず確認しましょう。
特に再生、早送り・巻き戻し、取り出しが正常に機能することが重要です。作動確認が不十分だと、個人間取引の場合、返品対応を求められる可能性があります。
しかし、作動に不備がある場合でも、ジャンク品として扱っている業者なら買い取ってもらえる可能性があります。
ビデオテープが入っていないか確認する
ビデオデッキを処分する際は、内部にビデオテープがそのままになっていないか確認する必要があります。
ビデオテープは別々に分別する必要があり、適切に処分しないと個人情報が漏洩するリスクがあります。家族の旅行やイベントなど大切な記録を誤って捨てないように念入りに確認しましょう。
ビデオテープの処分方法については、こちらの記事でも詳しく解説しております。
リサイクル料金は法的には決まっていない
ビデオデッキの処分には、リサイクル料金は法律で定められていません。
リサイクル料金のかかる家電リサイクル法の対象品目(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ)とは異なり、ビデオデッキは小型家電として扱うからです。
しかし、家電量販店や業者によって収集運搬代・人件費などの処分費用がかかります。
見積もりを依頼した際は総額だけでなく内訳をチェックしましょう。
ビデオデッキの処分でよくある質問

当社、出張回収センターでビデオデッキの回収時によくいただく質問についてまとめました。
Q.壊れたビデオデッキでも回収してもらえますか?
A.壊れて動作しなくなってしまったビデオデッキでも問題なく回収いたします。
Q.ビデオデッキと一緒にテレビも回収してくれますか?
A.ビデオデッキと一緒にテレビなどの家電類を回収することも可能です。
複数の不用品を一度に回収した方が1点当たりの料金は割安になりますので、ほかにも処分したいものがある場合は、まとめての回収がおすすめです。
Q.どのような方がビデオデッキの回収に来てくれるのですか?
A.当社の経験豊富な作業員が回収にお伺いします。
替えの靴下を用意するなど、お客様にご不快な思いをさせないように、作業員の身だしなみには細心の注意を払っておりますので、ご安心ください。
Q.ビデオデッキの回収の際にハウスクリーニングもお願いできますか?
A.もちろんです。
当社では、不用品の回収だけでなく、ハウスクリーニングサービスも実施しておりますので、ご依頼いただければ専門の作業員が室内を隅々まできれいに清掃いたします。
ビデオデッキの処分まとめ

ビデオデッキは、自治体の「不燃ごみ」として出すほか、「粗大ごみ収集」に申し込むのが一般的です。しかし自治体によっては「小型家電リサイクル法」に従って回収を行っている地域もあるため、積極的に利用してみましょう。
また、問題なく作動するビデオデッキならフリマアプリやリサイクルショップを活用して、臨時収入を得ることもできます。
ただしその際は、ビデオデッキの動作確認やテープの取り忘れなどに注意してください。
手間を省いてすぐに処分したい人は不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
ビデオデッキだけでなく、大量のビデオテープやテレビ、そのほか不用品でしたら幅広いジャンルのものが同時に処分できます。
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