エンジンオイルの正しい処分方法5選!どう廃棄するの?の疑問にお答えします!

目次

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自動車やバイクに欠かすことのできない「エンジンオイル」。

車やバイクに乗るのが趣味な方なら、もしかしたら一度は自分でオイル交換をした経験があるのでは?
愛車のためには日頃の整備・点検が欠かせません。

エンジンオイル=危険と警戒される方もいらっしゃるかもしれませんが、愛車のメンテナンスの基本と言えるオイル交換は正しい手順で行えば大して難しいことではありません。

しかし、オイル交換を自分で行った場合、古いエンジンオイルはどのように処分すれば良いのかは、案外知られていないんです。

エンジンオイル交換をご自身で行う場合、古いエンジンオイルの廃棄方法について考える必要があります。古いエンジンオイルの廃棄方法はお住まいの地域によっても異なるうえ、ゴミとして出すには工夫が必要なのです。


今回は、そんな「エンジンオイル」について詳しく見ていくとともに、自分でオイル交換を行った場合の正しい処分方法、手間なく処分する方法などあわせてご紹介していきたいと思います!

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エンジンオイルってどんなもの?

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当たり前のように使用しているエンジンオイルですが、そもそも「エンジンオイル」とはどんなものなのかご存知ですか?

エンジンオイルとは、車やバイクに使用されている潤滑油のことです。エンジンを動かすうえでとても重要な役割を果たしており、運転時にはオイルパンから各パーツへと汲み上げられて循環しています。

役割はいくつもあるのですが、エンジンがスムーズに動くのに必要不可欠なのがこの「エンジンオイル」なのです。

なぜオイル交換が必要なの?

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エンジンオイルが重要と言われても、どうして?と言われると詳しくはわかりませんよね。

そもそも、なぜエンジンオイルには交換が必要なのでしょうか。
もしオイルが減るだけなのであれば、わざわざ交換しなくても継ぎ足せば良いのでは?と思いますよね。

しかし走行距離が増えることや時間の経過によってエンジンオイルは劣化していきます。

もともと「潤滑油」であるエンジンオイルには適度な粘り気が必要であり、本来のエンジンオイルはドロドロとしていますが、劣化したエンジンオイルは粘度が低下してサラサラになります。すると、サラサラのエンジンオイルでは油膜を形成しづらくなり、摩耗が進む原因となるのです。

また劣化したエンジンオイルは清浄性能も低下し、エンジン内部で発生する燃えカスや不純物が溜まりやすくなります。

劣化したエンジンオイルを使い続けると、燃費の悪化や加速力の低下といった悪影響が出るほか、エンジンの寿命そのものを縮めてしまうことにもなりかねません。最悪の場合、エンジンの故障の可能性も生まれてしまいます。

エンジンオイルには車のコンディションを保つ役割があり、エンジンオイルは消耗品のため、機能を維持するためには定期的に交換しなければならないのです。

エンジンオイルの役割って?

エンジンオイルには複数の役割があるとお伝えしましたが、具体的にどのような役割があるのでしょうか。
よく人間に例えると、エンジンは「心臓」と言われ、そのエンジン内を循環するエンジンオイルは「血液」と言われています。このことからも重要な部品ということがわかりますよね。

エンジンオイルのコンディションを良い状態で維持することで、エンジンを長くベストな状態で保つことができます。エンジンオイルはそれほど大切な部品なのです。

エンジンオイルの役割は主に5つあります。

役割どのような効果があるのか
潤滑オイル交換でパーツがスムーズに動く作用をキープできる
冷却オイルの持つ冷却性能を維持し、エンジンの負荷を軽減できる
密封適切な粘度を保ち、ピストン部分の隙間をふさいでくれる
清浄スラッジ(※1)を吸収してくれる
防錆エンジン内に油膜を張って酸素をシャットアウトし、錆の発生を防ぐ

※1 スラッジとは、エンジン内部に溜まった燃えカスのことを指します。

エンジンオイルは各パーツの保護や性能を引き出す効果があり、汚れの清浄や気密性を確保するといった役割を備えています。具体的にどういった役割を持っているのか、もう少し具体的に見てみましょう。

① 潤滑作用(エンジンを長持ちさせる)

エンジンオイルには「潤滑油」としての役割があり、エンジンに使用されているさまざまなパーツが円滑に動くために必要になります。パーツがスムーズに動くと磨耗を防ぐことができるため、故障するリスクを減らせるのです。

反対に、エンジンオイルが劣化すると潤滑作用が失われます。その状態のまま乗り続けると、徐々にエンジン性能が低下し故障の原因になり兼ねません。そこで、エンジンオイル交換をすることによって本来の潤滑作用を取り戻し、エンジンのコンディションを良好に保つことができるというわけです。

② 冷却作用(高熱・摩擦による不具合を防ぐ)

燃料が激しく燃焼することで、エンジン内は高温になります。このとき、エンジンの過熱によるオーバーヒートを防ぐためには冷却する必要があるのですが、これを実はエンジンオイルが担っているのです。

どうやって冷却しているかというと、エンジン内を循環しているエンジンオイルは、高温になる部分から熱を吸収してオイルパンに戻ります。この際に、吸収した熱をオイルパンで放出することによってエンジンを冷却する…という仕組みになっています。

しかし、劣化したエンジンオイルを交換せず使い続けてしまうと熱をうまく吸収できず、エンジンがオーバーヒートする恐れが…。

そのために定期的にエンジンオイルを交換して冷却性能を維持し、エンジンの負荷を軽減することがとても大切なのです。

③ 密封作用(本来のエネルギーを保つ)

エンジンオイルには、ピストン部分の隙間をふさぐ密封作用があります。

エンジンはシリンダー内で燃料を燃焼させて得たエネルギーを利用するので、隙間があるとエネルギーが外部に漏れて必要なパワーが得られません。
しかしエンジンオイル交換を定期的に行う事により、適切な粘度を保ち、エンジンオイルがピストンとシリンダーの隙間を満たしていれば、本来のパワーを発揮できるようになるというわけです。

④ 清浄作用(汚れを除いて不具合を防ぐ)

エンジン内にはスラッジという汚れが発生します。スラッジが溜まってしまうとエンジンが故障することもあるので、スラッジを吸収する清浄作用はとても大きな効果と言えるかもしれません。
回収されたスラッジはフィルターを通るときに除去され、エンジンをスラッジの悪影響から保護できます。

エンジンオイルが劣化するとスラッジを吸収できなくなり、たまったスラッジのせいでエンジンがトラブルを起こす可能性も。スラッジによるエンジンの劣化を防ぐためにも、定期的にエンジンオイルを交換して清浄作用を維持していきましょう。

⑤ 防錆作用(錆を防いで金属の劣化を防ぐ)

燃料の燃焼によって高温になるエンジン内部には、外部との温度差が大きくなることによって結露が発生します。このとき、金属でできたパーツに水分が付着して酸素に触れてしまうと、錆が生じてエンジン性能が低下してしまいます。

エンジンオイルには、エンジン内に油膜を張って酸素をシャットアウトし、錆の発生を防ぐ効果があります。

しかし、エンジンオイルが古くなると油膜が薄くなり防錆作用が低下してしまうため、エンジンを錆から守るためには定期的なオイル交換が大切というわけなのです。

オイル交換をするタイミングはいつ?

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エンジンオイルの重要性や、定期的な交換が必要な理由はわかりましたが、”定期的”って一体どのくらいの間隔なの?と思いますよね。

車のオイル交換の目安として、一般的には5,000kmまたは6ヶ月に1回と言われています。

しかし、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなど、店舗によっては”3,000kmごとに交換”と言われたり、”1年に1回の交換で良い”と言われたり…。利用する店舗によって期間が異なるため、実際のところどれくらいがベストなのかわかりにくいんですよね。

ここでは、平均的にどのくらいの期間が推奨されているのか解説していきたいと思います。早速詳しく見ていきましょう!

オイル交換が必要になる走行距離は?

一般的に5,000kmまたは6ヶ月に1回と言われるオイル交換サイクルですが、実はメーカーの基準はこれとは大きく違います。

利用する店舗によってオイル交換の目安となる走行距離は異なるとお伝えしましたが、整備工場などではオイル交換に関連したトラブルなどの経験もあるため、実際よりも早めの交換をすすめるケースが多いようです。

中には、走行距離4,000kmのオイル交換をおすすめするディーラーも。これは、早めの交換を推奨する理由のひとつに”どのようなコンディションで走行したのか把握しにくい”というものがあるためです。

というのも、実は運転の仕方次第でオイル交換時期が変わるんです。そのため、車にとってベストな状態を保つためにも早めの交換をおすすめしているというわけなのです。

「シビアコンディション」って知ってますか?

”運転の仕方次第でオイル交換時期が変わる”とお伝えしましたが、実はエンジンオイルに負担のかかる運転の仕方があるんです。

それが「シビアコンディション」と言われる状況。

平坦路での走行や、一定速度の走行を想定した標準的な使用に比べてエンジンオイルへの負担が多くかかる運転のことを指します。

【シビアコンディションの例】
悪路の運転・ドライバーの体に突き上げ感のあるような路面での走行
・石をはね上げたり、わだち等によりクルマの下廻りが当たるような路面での走行
・ホコリの多い路面での走行  
・雪道での走行 
走行距離が多い・年間走行距離が20,000kmを超える走行
坂道走行・登り坂、下り坂が多い。ブレーキの使用頻度も多い。
近場での運転・近くのコンビニなどへの買い物など、短距離の走行が多い(目安:8km/回)
・氷点下時など、寒い時期の走行が多い
・低速走行(目安:30km/h以下)、アイドリング状態が多い 

目安として上記のいずれかでの走行が走行距離の30%以上の場合、シビアコンディションに該当するとされます。
シビアコンディションに当てはまる運転はオイルなどの劣化が早まることも…。このような運転が多い場合には、通常のオイル交換に比べて、”耐久性が高いオイルを使用する”または”交換時期を早める”ことをおすすめします。

基本は3ヶ月〜6ヶ月

走行距離以外にも、経過した日数による目安もあります。基本的には3ヶ月〜6ヶ月が目安です。

もちろん走行距離が4,000kmを超えたのであれば、3か月以内でも交換するほうが安心でしょう。

エンジンオイルには、エンジンの汚れをとる清浄作用があるとお伝えしましたが、実は運転するたびにエンジンオイルはどんどん劣化していきます。
また、困ったことにエンジンオイルは走らなくても劣化するんです。エンジンオイルはサラダオイルなどと同じで、空気や水分、熱などで酸化してしまいます。たとえ長い距離を走らなくても、経年劣化でオイルはどんどん悪くなっていくのです。

”あんまり乗ってないからまだ平気”と思わず、愛車を長持ちさせるためにも、少なくとも半年に1回はオイル交換をしましょう!

オイルフィルターの交換も忘れずに!

オイル交換をせっかく行っても、忘れがちなのが「オイルフィルターの交換」です。

オイルフィルターとはオイルの汚れをろ過するフィルターのこと。
オイルフィルターはエンジンオイルに含まれるスラッジをはじめとしたゴミや汚れをろ過し、エンジンオイルをキレイに保つ役割を持っています。フィルターのろ過能力が落ちてくると、汚れたままのオイルをエンジン内部に循環させることになります。結果、エンジンオイルの劣化が進み本来の機能を果たせず故障に繋がる可能性が…。

これではエンジンオイルをせっかく新しくしても、エンジンを傷めてしまうことになってしまいますよね。オイル交換2回に回、または1年に1回の頻度でオイルフィルターの交換もおすすめします。 

【注意】オイルの量が不足したとき

走行距離や経過日数、どんな環境で運転をしているかだけでなく、車の点検をした際に、オイルの量が規定量以下になっていないかも注意しましょう。もしも当てはまる場合は、目安の時期でなくても速やかに交換する必要があります。

というのも、エンジンオイルが不足した状態で走り続けると、燃費の低下車の故障を引き起こしてしまうから。

なお、もしも点検時にエンジンオイルが急激に減っているようなら、「オイル漏れ」を疑ってください。オイル漏れしていると、エンジンの故障や引火の危険性があり車検にも通りません。

大きな問題が発生する前に、ディーラーや整備工場で点検・修理しましょう。

オイル交換しないとどうなるの?

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エンジンオイルの重要さはわかりましたが、こんなに頻繁に交換するのはちょっと面倒…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。気になるのは”もしも交換しなかった場合どうなってしまうのか”ですよね。

エンジンオイルにはエンジンのコンディションを良好に保つ効果があるため、定期的に交換しないとさまざまなトラブルの原因になってしまいます。

オイル交換しなかった場合、一体どのようなトラブルが起きるのでしょうか?

燃費の低下

エンジンオイルが劣化してしまうと、摩擦抵抗が増えたり、密封作用の低下が見られたりします。エンジンの効率が低下してしまうので、どうしても燃費低下になりがち。交換時期を過ぎていくと燃費が悪くなっていくため、よく確認しておく必要があります。

日頃から燃費をよくチェックする習慣を持っておくと、走行距離に気を配るためエンジンオイルの交換時期にも気がつきやすくなるはずです。

エンジンから異音や騒音が発生する

先述したとおり、エンジンオイルに潤滑作用や密封作用があることでエンジンはスムーズに動いています。エンジンオイルが劣化したり、汚れが蓄積したりすると、ピストンとシリンダー内がスムーズに動かなくなってしまいます。

場合によっては摩擦が増えることでエンジンから異音や騒音が発生するケースも。
交換目安時期を超えたならすぐに異音や騒音が発生するということはないとしても、放置しておくと徐々に異音が発生することは考えられます。

少しでも異様な音がしたら速やかに相談しましょう。

エンジンの故障

エンジンオイル交換を全くしないでいると、汚れが蓄積して、最悪の場合にはエンジンの焼き付きの原因となります。

エンジンが焼き付いてしまうと、エンジン交換になることがほとんど。
エンジン交換になってしまうと、何十万円も費用がかかりますし、その間車に乗ることもできません。オイル交換なら、高くても約6,000円~1万円ほどで済むところ、それを怠ったことで何十倍も費用がかかってしまうことになったら元も子もありませんよね。手間と費用がかかることを考えると、オイル交換を定期的にする方が圧倒的にコスパは良いです。

このようなことにならないためにも、定期的なオイル交換はしておくべきですね。

トラブルが起きると余計に費用がかかることも

エンジンオイル交換をしなかったことが原因で上記でお伝えしたようなトラブルが起きると、高額な修理費用がかかる場合があります。

修理できないような大きな故障の場合、エンジンのオーバーホール(※2)を行わなければなりません。オーバーホールには数十万円程度の費用がかかる場合があるため、やはり定期的にエンジンオイル交換を行って故障を防ぐことが得策です。

エンジンオイル交換によってエンジントラブルの原因を減らすことができるので、コスト削減や快適性の維持という面から見ても大切な作業と言えるかもしれませんね。

※2 エンジンのオーバーホールとは、エンジン本体をバラバラに分解、点検し、ひとつひとつのパーツを洗浄すること。 使用限度を超えた部品を交換して、各部を規定値どおりに再び組み上げ、新品時のコンディションを取り戻す作業のことを指します。

エンジンオイルの選び方

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エンジンオイルには多くの種類があるのはご存知ですか?固くドロドロなオイル、柔らかいオイル、比較的サラサラなオイル。
エンジンオイルの選択を間違ってしまうと、車本来の性能を発揮できないばかりか、大切な愛車のエンジンにダメージを与えてしまうこともあるんです。

車には、そもそも新車時に自動車メーカーが推奨する粘度(オイルの硬さ)のエンジンオイルが入っています。まずはそれを確認しましょう。新車でも中古車でも、車に付属の取扱説明書などで確認することができます。

エンジンオイルは、車種によって推奨粘度が異なり、自動車に適したオイルの粘度は車種、気温、使用条件(走り方)などによって変わります。自動車メーカーは取扱説明書に”外気温による使用粘度”を表示しているので、自車の使用粘度を確認し参考にするのもひとつの方法です。

1.エンジンオイルの粘度を選ぶ

お伝えしたようにエンジンオイルの推奨粘度は車種によって決められています。ただし、注意したいのは同じ車種でも走る場所や気温、走り方によって最適なものが変わってくるという点。

ご自身がどのような環境で運転するかも考慮しながら粘度を選択する必要があるのです。

【オイルの粘度による違い】

メリットデメリット
低粘度オイル
(サラサラ)
・低温での始動性が良い
・燃費向上に貢献する 
エンジンの保護性能は高粘度オイルより弱い
高粘度オイル
(ドロドロ)
・高温でもエンジンをしっかり保護する
・静寂性に優れている 
燃費には低粘度オイルの方が良い

粘度は「10W-30」といった数字とアルファベットで表記され、前半部分は低温時の粘度、後半部分は高温時の粘度です。これは温度によって異なるオイルの粘りの強さ(ドロドロ、サラサラ)を0W~60の数字で表しているものです。

低温時の粘度は0Wから25Wまで、高温時の粘度は20~60まであり、どちらも数字が小さいほど低粘度となります。

2.ベースオイルを選ぶ

ベースオイルには「化学合成油」、「部分合成油」、「鉱物油」の3種類があり、この中のどれを選択するかが大切になります。というのも、エンジンオイルを構成するベースオイルによって性能に違いが出るからです。

とはいえ、高性能なベースオイルを使っているものほど値段も高価になってきます。性能とコストを考え、車に合った製品を選びましょう!

■ 化学合成油

ベースオイルの中でもっとも高性能なものが「化学合成油」です。

不純物を含まず分子が安定しており、劣化しにくい!精製にコストがかかるため高額にはなりますが、性能を重視するなら化学合成油を使ったものがおすすめです。

■ 部分合成油

部分合成油は、「化学合成油」と「鉱物油」の2つを混ぜて作られています。そのため、化学合成油の性能と鉱物油の安価さを取り入れた、とてもバランスの良い製品なんです!

性能もコストもどちらもバランスを取って選びたいなら、部分合成油がおすすめ◎。

■ 鉱物油

性能は良いと言えないものの、価格を安く抑えるなら迷わず「鉱物油」でしょう!

原油から不純物を取り除いて精製され、広く普及しているベースオイルです。性能に対するこだわりがなく、とにかく安く抑えたいなら鉱物油という選択も良いかもしれませんね。

3.エンジンオイルの規格(グレード)を選ぶ

エンジンオイルを選ぶ基準として硬さやベースオイルについて触れてきましたが、エンジンオイルを選ぶうえで、もうひとつ大切なポイントがあります。

それは、エンジンオイルの規格(グレード)です。
エンジンオイルの缶にSN、SPなどの表記がありますが、このアルファベットがエンジンオイルの規格となっており、オイルの品質、性能を表しているんです。

エンジンオイルには性能を示す基準となる、3種類の規格が存在します。

いずれも認定基準を満たしたものには所定のマークを付与されているので、選ぶ際の参考になるはずです!

■ API規格

「API規格」はAPI(米国石油協会)が制定する規格。2文字のアルファベットで表記され、SAからSPまでの13段階あります。

性能はアルファベットが後ろになるほど基準が厳しくなっており、高性能であることを示しているそう。2020年5月に施工されたSPが現在の最高基準になります。

この認証基準を満たした製品は、APIのドーナツ状のシンボルマークが記載されているので、ぜひチェックしてみてください。

■ ILSAC規格

「ILSAC規格」は日米の自動車メーカー組織による規格です。現在GF-3からGF-6まであり、2020年5月に施行されたGF-6が最新基準です。

この規格も新しく施行される度に基準が厳しくなり、最新基準に認定されているものほど高性能と言えます。

基準を満たした製品には、スターバーストマークが付与されています。

■ JASO規格

「JASO規格」は、JASO(日本自動車技術会)が制定した国産のクリーンディーゼルエンジンに使われるオイルの規格です。日本では、国産クリーンディーゼルエンジンに対応した独自のJASO規格が主流となっており、「DL-1」などの表示となっています。

こちらの基準を満たした製品には、オーバル型のJASOマークが記載されています。

なぜエンジンオイルにはこんなに種類があるの?

エンジンオイルについて詳しく見ていくと、”なんでこんなに種類が分かれてるの?ガソリンみたいにもっとわかりやすくても良いんじゃないの?”と思うかもしれません。
しかし、すでにお伝えしたように、エンジンオイルの種類が多いのは、車種や走り方、走る場所、季節の違いによって、最適なものが違うから。

人によって使う車も違えば、走行目的や使用場所も異なります。さらにエンジンオイルは自動車用だけでなく、バイク用もあります。

それぞれの状況に合わせて最適なエンジンオイルを選べるよう、種類豊富に作られているのです。

皆さんもエンジンオイルを選ぶ際にはご紹介した基準を参考に、お持ちの車にどんなものが合うのか、じっくり選んでみてくださいね!

自分でオイル交換するメリット・デメリットとは?

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エンジンオイルの選び方がわかれば、次は交換です。車やバイク好きな方なら、ご自身でオイル交換を含めたメンテナンスをする方も多いのかもしれません。

しかし、自分でオイル交換を行うのにはメリットもあれば当然デメリットもあります。

簡単にまとめると以下のようになります。

メリットデメリット
・好きな種類のエンジンオイルを選べる
・いつでも自分の都合の良いタイミングでオイル交換作業ができる
・自宅でオイル交換作業ができる
・作業工賃がかからない
・適合オイルを自分で判断して購入しなければならない
・道具を買い揃える必要がある
・安全な作業場所の確保が難しい
・作業に時間がかかる(30分~1時間)
・火傷やケガなどの危険が伴う
・正しい知識がないと作業ミスをする恐れがある
・古いオイルの処理が面倒

自分でオイル交換を行う最大のメリット、それは費用面が安く済むことでしょう。
メンテナンスに日頃から慣れている方であれば、工具なども新たに買い揃える必要もなく、お店まで移動する時間も省けるため時間の節約にもなりますよね。

しかし、メンテナンスに慣れていない方が、いきなり自分でオイル交換を行うというのはデメリットが多いかもしれません。

初めてエンジンオイル交換を行うというときには廃油BOX(廃油を廃棄するために必要な箱)だけではなく、

  • ジャッキ
  • リジットラック
  • 耐熱オイルトレイ
  • オイルジョッキ
  • ケミカル類 など

これらの工具を新しく買い揃える必要もあります。作業工程も一から順に確認しなくてはいけませんので、意外と手間や時間、費用がかかってしまいます。

また、慣れない作業で思わぬ怪我をしたりトラブルが起きる可能性も否めません。とくに、「下抜き」という方法でエンジンオイルを交換するときには車をジャッキアップする必要があり、これは失敗すると車の下敷きになってしまう大変危険な作業です。

表を見てわかるとおり、自分でオイル交換をするメリットとデメリットは、作業者の知識と技術にも大きく左右されます。メリットとデメリットを理解したうえで、自分で作業するかプロに任せるかの判断をすると良いかもしれませんね。

交換したエンジンオイルはどう処分する?

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あまりおすすめはできませんが、ご自身でエンジンオイルを交換した場合、廃油は自力で処分する必要がありますよね。

エンジンオイルの処分方法として考えられるのは、

  • 自治体に引き取ってもらう
  • ガソリンスタンドに引き取ってもらう
  • エンジンオイルを購入した店舗に引き取ってもらう
  • 廃油回収業者に回収を依頼する
  • 不用品回収業者へ回収を依頼する

これら5つの方法です。では順番に詳しく見ていきましょう。

自治体に引き取ってもらう

使い終わったエンジンオイルは、自治体によってはゴミとして廃棄が可能です。

しかし一方で、名古屋市のように動物性油、機械油、燃料油(エンジンオイルはここに該当)、事業用油は回収不可としている自治体も。具体的な捨て方としては”専門業者に依頼する”、”ガソリンスタンドに相談する”といったことが推奨されているようです。

このように自治体によって廃油については扱いが異なりますので、まずはお住まいの市町村のHPなどで必ず確認するようにしましょう。

廃油BOXを使ってエンジンオイルを捨てる方法も!

廃油BOXを家庭用一般ゴミとして収集してくれる市町村にお住まいであれば、エンジンオイルを捨てるのに廃油BOXを利用することができます。

神奈川県横浜市を例に挙げると、オイル吸着剤(廃油BOX)であれば「燃やすゴミ」の日に家庭ゴミとして回収が可能となっています。このオイル吸着剤とは廃油を吸収させるもののことで、市販品がスーパー、ホームセンターやドラッグストアなどで手軽に購入することができます。

【廃油BOXを使用し処分する手順】
  1. 容量、吸収剤を選ぶ
  2. エンジンオイルをオイルトレイで受ける
  3. 廃油BOXにエンジンオイルを移す
  4. 密閉して速やかに処理する

※ エンジンオイルを吸った廃油BOXは可燃物であり火気厳禁です。各自治体の回収日まで安全で風通しのよい場所で保管します。室内に保管するのは避けましょう。

オイル缶はどうすれば良い?

中に未使用のエンジンオイルが残っておらず、空の状態になったオイル缶は、缶や瓶と同じようにリサイクルできるものなので、自治体の「資源ゴミ」の回収日に処分が可能です。
処分する際はオイル缶のエンジンオイルをキレイに拭き取ることを忘れずに。

エンジンオイルを拭き取る方法としては、新聞紙を使うのがおすすめです。エンジンオイルが染みた新聞紙については地域によって決められた方法で処分しましょう。

また、ガソリンスタンドやエンジンオイルの購入店などでも、オイル缶の引き取りを行っている場合があります。しかし引き取り時には料金が発生する場合もあり、詳細は店舗によって異なるので注意してくださいね。

ガソリンスタンドに引き取ってもらう

ガソリンスタンドで引き取りを依頼する方法もあります。
”4Lまでは無料引き取り”を謳うガソリンスタンドが非常に多く、廃油の引き取り先として一番可能性の高い方法だと言えます。

ただし、実はこの”4L”が曲者なんです。
軽自動車だと、エンジンオイルの使用量は2.5~3Lなので無料引き取りに収まるのですが、普通車の場合、エンジンオイルの使用量は4~5Lとなっており、お車によっては微妙に超えてしまうことに…。
そのため、4Lを超えた場合の扱いについて、確認が必要になります。

また、最近増えてきたセルフのガソリンスタンドでは、そもそも廃油回収タンクが設置されておらず、引き取り不可となっている場合が多くあります。
引き取りの方法に関しても、”缶のまま” や ”中身のみ”と、スタンドごとに条件があるようなので、事前にエンジンオイルの捨て方についての確認は必須。

※ ガソリンスタンドにおいては、廃油の回収のみ行っています。一度廃油処理箱にオイルを吸わせてしまうと「廃油」ではなくなり、ガソリンスタンドなどでの回収が不可能となってしまいます。 間違って処理してしまわないように気をつけましょう。

エンジンオイルを購入した店舗に引き取ってもらう

エンジンオイルは廃重油として廃油再生工場でリサイクルすることが可能なので、購入した店舗で引き取ってもらえる場合があります。

ホームセンター、カー用品店、ディーラーなど、エンジンオイルを購入した店舗で古いエンジンオイルを引き取ってもらえるか相談してみましょう。

その際は、エンジンオイルを購入した際のレシートを忘れずに持参してください。
レシートが以前購入した証明となるので、もしも紛失してしまった場合は引き取り拒否されてしまうことも。

また、店舗によってはエンジンオイルの引き取りが不可な場合や有料の場合もあるので、エンジンオイルを店舗に持っていく前に、事前にHPや電話で確認しておくことをおすすめします。

廃油回収業者に回収を依頼する

先程も少し触れましたが、自治体によっては廃油の処理を専門業者へ依頼するように促しています。

なぜなら、エンジンオイルは再生可能廃油であり、リサイクルすることで重油や燃料、潤滑油として再利用することができるからです。そのため、このように専門業者に委託することは環境にとってもプラスなのです。

ただし、専門業者が大口の企業や店舗を対象としていたり、そもそも回収してもらえたとしても費用が高額になってしまうケースも。
もしも利用する場合は、お住まいの地域にある回収業者が少量の廃油にも対応しているか、費用はいくらなのかを事前に確認しておきましょう。

不用品回収業者へ回収を依頼する

自治体での回収ができず、カーショップやガソリンスタンドに持ち込むのも難しい…そんな場合におすすめなのが「不用品回収業者」です!

不用品回収業者ならご家庭や会社から出るあらゆるゴミの回収をすることができます。もちろん、廃油もOK!液体の状態でも、廃油BOXに入れた後でも、どちらも引き取ることが可能なんです!
また、廃油の引き取りの際に、家具や小物などほかの不用品も回収できますし、”大型の家具を移動して欲しい”など、お困りごとを一度にまとめて解決することもできます!

大量の不用品もお手の物!不用品回収のノウハウを生かして、大型の家具・家電などの搬出・運搬もお任せあれ!大切な家財をプロの技術でお守りいたします!

不用品回収業者に依頼するメリットは、以下のとおり。

  • 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる。
  • 不用品回収・買取を全てワンストップで行える
  • 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる。
  • 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる。
  • 自分で運び出す必要がない。
  • 他の不用品もまとめて処分してもらえる。(まとめて処分する方がお得になる。)

こんなに便利な業者なんです!

不用品回収業者はお得で便利なだけでなく、不用品回収業者は環境へも配慮した不用品の処分・再利用を第一に考えてくれる頼もしい業者なんです!

また通常、不用品回収業者へ依頼すると、

基本料金 +  回収費用 = 支払い料金

という料金形態になっていることが多く、基本料金相場が3,000円〜とエンジンオイルの回収費用相場が1,000円〜となっているので、

3,000円 + 1,000円 = 4,000円

最低でもこれ以上はかかると思ってください。
ほかの方法と比べると割高…と感じるかもしれませんが、まとめて不用品を処分する場合には「積み放題プラン」という料金形態もあり、これは決められた大きさのトラックに積める分であれば金額は据え置きというお得なプランになります。

100kg以下は11,000円〜200kg以下は22,000円〜と重さで換算するため、まとめて処分したいものがある方にはこちらの方がおすすめなんです!

悪徳業者には要注意!

しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もあるので注意が必要です。

どういった点を気を付けるべきなのかというと、

  • 「無料」を謳い文句にする。
  • チラシ投函を積極的にしている。
  • トラックで町を巡回している。

こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構あるんです。

ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので決して他人事ではありません。
不用品の回収や処分、買取には、「一般廃棄物収集運搬業許可」「産業廃棄運搬業許可」「古物商許可」などの資格が必要になります。資格を取得している業者であれば、まず安心して大丈夫です。

エンジンオイルを処分したいけど、どこに頼んで良いかわからない、自治体では処分できない、ほかにもたくさんの不用品をまとめて手間なく処分したい!という方はぜひ検討してみてください!

エンジンオイルの回収見積もりはこちらから

処分されたエンジンオイルはどうなるの?

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皆さんは、回収されたエンジンオイル(廃油)がその後どうなるのかご存知ですか?

回収されたエンジンオイルは、実はそのままの状態では水分や金属粉などが混ざっているため再利用できません。再利用するためには、いくつも工程を経ていく必要があるんです。

では、一体どのようにしてリサイクルされているのでしょうか?

エンジンオイルが回収されてからリサイクルされるまで

  1. 廃油排出事業所で再生可能なものとそうでないものに分けられる
  2. タンクローリーやバキュームダンパー車、トラックなどで廃油再生処理工場まで運搬
  3. 油水分離装置・遠心分離機・フィルタプレス・ブレンダー設備といった装置にかけられる
  4. 再生重油・潤滑油・補助燃料などの廃油再生品に生まれ変わる
  5. 品質チェックを行い、工場などで再活用される

先述した内のどれかの方法で回収されたエンジンオイルは「再生可能廃油」として取り扱われます。

そして回収されたエンジンオイルは上記のように資源化再生処理を行ってからリサイクルされ、廃油再生品として生まれ変わります。
この方法は「マテリアルリサイクル(※)」と呼ばれ、多くは重油や潤滑油として生まれ変わることが多いようです。

※3 マテリアルリサイクルとは文字通りマテリアル(物)からマテリアル(物)へと再利用(リサイクル)することです。

エンジンオイルを処分する際に絶対にやってはいけないこと

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ここまでの説明でわかるとおり、エンジンオイルの廃棄はとても面倒なもの。しかし、リサイクルできる限られた大切な資源であり、絶対に勝手に捨ててはいけないものなのです。

環境のことを考え、以下のような行為は絶対にやめましょう。

下水や川に流す

エンジンオイルは下水に流してはいけません。

廃油は下水処理場での処理が大変困難です。エンジンオイルなどの廃棄物を下水に流すことは実は不法投棄になり、刑罰が科せられる場合もあります。不法投棄は、5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方。 法人の場合は3億円以下の罰金とされている立派な犯罪行為です。

また、河川に流すのも同様に絶対にしてはいけません。深刻な水質汚染や環境破壊を招く原因になり、こちらも刑罰の対象になります。もちろん、道路の排水溝やマンホールも河川につながっているので同じく厳禁です。

土壌に染み込ませる

エンジンオイルが少量であったとしても、土のうえに流し、染み込ませて捨てたりしてはいけません。土壌汚染を招くだけでなく地下水などの水質汚染にもつながります。

不法投棄をする

缶や瓶、プラスチックボトルに入れたエンジンオイルを山林などに捨ててはいけません。こちらも不法投棄となり刑罰の対象となります。また無人洗車場(コイン洗車場)などに放置するのも厳禁です。

まとめ

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いかがでしたか?

今回は車やバイクに欠かすことのできない「エンジンオイル」について、その役割や種類、自分でオイル交換した場合に必要になるエンジンオイルの処分方法など、さまざまな内容を解説してまいりました。

エンジンオイルは消耗品です。最低でも半年に1度程度は交換が推奨されています。

劣化したエンジンオイルを使い続けると、燃費の悪化や加速力の低下といった悪影響が出るほか、エンジンの寿命そのものを縮めてしまうことにもなり兼ねません。最悪の場合、エンジンの故障の可能性もあるとお伝えしましたね。

とは言っても、ディーラーやガソリンスタンドなどの業者に頼むと費用がかさみますよね。そのため、慣れた方ならご自身でオイル交換される方も少なくありません。

となると困るのは廃油の処分。

交換したエンジンオイルの処分方法には、

  • 自治体に引き取ってもらう
  • ガソリンスタンドに引き取ってもらう
  • エンジンオイルを購入した店舗に引き取ってもらう
  • 廃油回収業者に回収を依頼する
  • 不用品回収業者へ回収を依頼する

これらの方法がありました。

処分できる方法はいくつかありますが、廃油の量や地域によって利用できなかったり、無料回収には上限があったりわざわざ持ち込む必要があったりと、少々面倒な方法が多かったですよね。

いちいち処理するのが面倒!どんな状態でも手軽に回収してもらえないの?とお悩みなら「不用品回収業者」がおすすめです!

缶のままのエンジンオイル、廃油BOXに処理したもの、どんなものでも回収可能!

もしもエンジンオイルを処分するのが面倒…と感じたら、不用品回収業者へ相談してみましょう!

弊社でもエンジンオイルの出張回収を行っています。
そのほか自転車・バイク・カー用品の回収もお任せください!

エンジンオイルの処分でお悩みなら、ぜひ一度「出張回収センター」までご相談くださいませ!