ビデオテープの処分方法!データ移行や大量処分についても紹介

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家族の思い出や好きなテレビ番組などを保存している方も多い「ビデオテープ(VHS)」ですが、近年はDVDやブルーディスクが広まり、見かけることも減りました。
それでもまだ、「自宅に保管している」「実家でしまいこんだまま」という方もいるのではないでしょうか。

実はビデオテープは「2025年問題」と言われているように、家庭で見れなくなる日が近づいています。
というのも、ビデオデッキの製造や販売はすでに終了しており、修理しようにも部品が入手できなくなっているからです。
また、テープの耐用年数はおよそ20年なので、古いテープや保存状態が悪いものは再生できないかもしれません。

もし、まだビデオテープをお持ちだという場合は、「データ移行」をして処分するのがおすすめです。
今回の記事では、ビデオテープの処分方法やデータ移行について詳しく解説します。
ビデオテープの処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

▼この記事でわかること▼

  • ビデオテープの処分方法
  • データ移行について
  • 処分時の注意点
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

ビデオテープの処分方法

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まず、ビデオテープの処分方法について紹介します。
それぞれのメリット・デメリットは、こちらの比較表を参考にしてください。

メリットデメリット
自治体のごみ収集日に出す無料で回収大量に処分できない
ごみ処理施設に自分で持ち込む時間が合えばすぐに処分持ち込む手間がかかる
フリマアプリやオークションに出品する現金化できる売れないことがある
地域の掲示板で譲る無料で処分できる取引相手を探す必要がある
海外に寄付をする社会貢献できる必要としている団体が少ない
リサイクルショップで買い取ってもらう現金化できる買取対象は限定される
不用品回収業者に依頼する・一度に大量に処分できる
・ビデオデッキや家具も回収してくれる
費用がかかる

それぞれの処分方法について、詳しく解説します。

処分方法1.自治体のごみ収集日に出す

ビデオテープは、家庭ごみとして処分することが可能です。
自治体のごみ収集であれば、料金もかからず手軽に処分できる点がメリットです。

しかし、自治体によってごみ区分が異なり、分別が必要な地域や、少量ずつしか排出できない地域もあります。
そのため、不要なビデオテープが大量にある場合は、ほかの方法を検討するのも一つの選択肢です。

ビデオテープを可燃ごみ・不燃ごみとして処分

ビデオテープは多くの自治体で「可燃ごみ」または「不燃ごみ」に区分されます。

ビデオテープは、磁気テープが機械に絡まり故障するリスクがあるため、別々で袋に入れる必要がある自治体も存在します。
例えば千葉県袖ケ浦市では「有害ごみ」として排出することが求められています。

ビデオテープを資源ごみとして処分

ビデオテープを「資源ごみ」として処分できる自治体もあります。

  • 京都府京都市:資源物(磁気テープ類)
  • 千葉県松戸市:その他プラスチックごみ
          (テープが出ないように1本ずつガムテープで巻く)
  • 東京都台東区:資源として専用ボックスに入れる(ケースのまま)

東京都台東区では、ビデオテープ以外にも、カセットテープやMD・CD、フロッピーディスクも回収可能です。各自治体の施設内に設置されている回収ボックスにそのまま入れるだけなので、手間がかかりません。

処分方法2.ごみ処理施設に自分で持ち込む

ビデオテープはごみ処理施設に持参して処分することが可能です。
自治体指定の施設が受付している時間帯であれば、いつでも持ち込める点がメリットで、持ち込む量に上限がなければ大量に処分することもできます。

しかし、手続きの際に必要な本人確認書類の準備や、搬入する手間がかかるというデメリットもあります。
一度にたくさんのビデオテープを処分したい人や、平日の昼に作業できる人には適しているため、検討してみましょう。

愛知県名古屋市の持ち込み可能な施設は下記の通りです。

施設名住所受付終了時間
(区によって異なる)
猪子石工場千種区香流橋一丁目101番14:45~15:15
富田工場中川区吉津四丁目3208番地14:30~15:00
鳴海工場緑区鳴海町字天白90番地14:30~15:15

名古屋市では、各区によって持ち込み可能な施設が決まっており、お住まいの環境事業所で受付を済ませてから、施設に向かいます。
実際に処理をおこなう、ごみ処理場と受付場所が異なるのでご注意ください。
また、費用は10㎏あたり200円となり、ごみの量を計測した後に現金で支払う必要があります。

処分方法3.フリマアプリやオークションに出品する

フリマアプリやオークションでは、中古のビデオテープを出品できます。
最近ではビデオテープがちょっとしたブームになっていることもあり、中古であっても売れる可能性があります。
フリマアプリを見てみると実際の取引例が見られるので、一度目を通してみるとよいでしょう。

例えば「Yahoo!フリマ」では上書き可能なビデオテープなら10本程度を約3,000円ほどで取引されています。新品未使用であればもう少し高い金額でも売れるかもしれません。
また、DVD化されていないアニメのビデオテープや、古い映画なども売れる可能性があります。

こうしたサイトでは、自分で価格設定ができることや、自宅にいながら売買できるのがメリットですが、必ず売れる保証がないというデメリットもあります。
そのため、早めに処分したい方には不向きな方法です。
処分まで時間や保管場所に余裕のある場合は、出品してみてはいかがでしょうか。

ビデオテープを出品する際は、下記の手順で行います。

  1. フリマサイト、ネットオークションへ登録
  2. 出品したいビデオテープの写真、説明文を用意し記載
  3. 購入希望者が現れたら取引成立
  4. ビデオテープを梱包し、発送

ビデオテープをまとめて送る際は、配送中の振動で壊れないように梱包する必要があります。雨天時に備えて、ビニール袋に入れておくと安心です。

処分方法4.地域の掲示板で譲る

再生可能なビデオテープは、地域の掲示板「ジモティー」で近くの人に譲る方法もあります。
ミュージシャンのコンサートビデオや8mmビデオなど、さまざまな種類が出品されています。
ジモティーは直接手渡しが基本のため、フリマアプリやオークションで必要となる梱包・発送作業がありません。

しかし、見知らぬ人に譲る際は、状態のチェックや外観の汚れを取り除くなど最低限のマナーを守ることが必要です。
「楽しみにしていたのに、見れなかった」となるとトラブルの原因になるので注意しましょう。

処分方法5.リサイクルショップで買い取ってもらう

ビデオテープを売りたい場合、リサイクルショップを利用したいという方もいるかもしれません。
近くに店舗があれば持ち込みが簡単なうえ、ほかのジャンルのものも売却できるため、手軽に利用できる方法と言えるでしょう。

ただし、2025年になった現在では、ビデオテープの買取をしてくれるリサイクルショップはかなり少なくなっています。
例えば、大手リサイクルショップである「ブックオフ」では、ビデオテープの買取は断られることがほとんどです。

一方「駿河屋」ではVHSの買取を対応しているようなので、まったく取り扱いがなくなったわけではないと言えます。お近くにリサイクルショップがあるという方は問い合わせてみてください。

お近くに店舗がない場合にも、多くのリサイクルショップは「宅配買取」や「出張買取」などに対応しています。宅配買取であれば店舗が遠い場合や、処分したいビデオテープの量が多い場合にも利用しやすいでしょう。

ビデオテープの高価買取

ビデオテープの中でも、高値で買い取ってもらいやすいビデオテープは下記のようなものです。

  • 未開封の録画用テープ
  • 未開封の8mmビデオテープ
  • 人気アーティストのライブ映像
  • DVD化していないドラマや映画のVHS

廃盤になった作品のVHSは、高価買取してもらえる可能性が高いです。
しかし、同じ作品でも家庭でダビングしたものは、著作権の関係から違法となり、買取はできません。

買い取りを断られるビデオテープの特徴

ビデオテープの中でも、下記に該当するものは買い取ってもらえないケースがほとんどです。

  • 開封済みの録画用ビデオテープ
  • レンタル落ちのビデオテープ
  • 説明書や歌詞カードなど付属品がないビデオテープ
  • 傷やシールがついているビデオテープ

これらのビデオテープは再販が難しいため、値段が付きません。
業者によっては、ジャンク品として引き取ってもらえるかもしれませんが、確実に処分したい場合は他の方法がよいでしょう。

不用品回収業者に依頼する

不要になったビデオテープは、不用品回収業者に依頼して回収してもらうと時間も手間もかからず便利です。
時間の融通が利きやすく、量や種類を問わずビデオテープを処分できるため、ラクに手放せるでしょう。
不用品回収業者の特徴は以下のとおりです。

  • 好きな日時に対応してもらえる
  • ビデオテープ以外のほとんどの不用品が回収可能
  • 法人・個人問わず利用できる
  • 買取サービスを実施している業者ならお得に利用できる
  • 大きな家具・家電などの解体・運搬をお任せできる
  • 不用品の分別が不要

不用品回収業者への依頼には、以下のようなメリットがあります。

大量のビデオテープを一括回収

不用品回収業者なら要らなくなった大量のビデオテープを一度に処分できます。
自治体ではごみ袋に入る分しか排出できず、分別が必要になることもあります。しかし不用品回収業者に依頼すれば、100本以上のビデオテープもまとめて回収してくれます。電話で依頼するだけなので持ち込む必要もありません。

需要のあるビデオテープは高価買取

不用品回収業者では、再販可能なビデオテープを買い取りしている場合もあります。
需要のあるビデオテープなら処分費用がかからないため、その分費用を安くできる点がメリットです。VHSの映像作品を手放したい場合は、査定を依頼することをおすすめします。

個人情報が含まれるビデオテープは適正に処理

不用品回収業者に依頼すれば、個人情報が含まれるビデオテープでも安全に処分できます。
自治体に排出する際に、手作業でカットしたり、磁気テープを丸めて捨てたりするのは骨が折れる作業です。不用品回収業者なら、ビデオテープ以外にもパソコンやハードディスク、機密書類なども回収してくれます。それぞれの特徴に応じたデータ消去を行うので安心してまかせられます。

不用品回収業者の利用前には見積もりがおすすめ

不用品回収業者のなかには、不用品回収のみでなく「ハウスクリーニング」や「引っ越し」なども対応している場合があります。ビデオテープの処分と一緒に、「実家の整理もしたい」「大量の荷物を処分したい」「引っ越し作業をしてほしい」など、さまざまな場面で活用できるでしょう。

ただし不用品回収業者は業者ごとにプランや費用が異なるため、事前見積もりを取るのがおすすめです。
最近ではLINEやメールで簡易見積もりを出してくれる業者も多いため、利用してみてはいかがでしょうか。

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不用品回収業者については、以下のコラムでも詳しく紹介しています。

ビデオテープの種類・寿命など

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ビデオテープを処分する前に、ビデオテープの寿命について知っておきましょう。
また、種類や分別方法についてもご紹介します。

ビデオテープの寿命は約30年

ビデオテープの寿命は約20年と言われていますが、保管状態によっては30年ほどと長くなったり、逆に短くなったりもします。
とくにデータを保存している磁気テープやカセットは、以下のような環境で保管すると劣化が早まることがあります。

  • 直射日光が当たる場所
  • 湿気の多い場所
  • ホコリが溜まりやすい場所

このような環境では、ビデオテープに熱が加わり、通気性が悪いとカビが生えることも少なくありません。また、ケースに入れず保管することでホコリが内部に溜まる恐れもあります。
ビデオテープの大切な映像を残したい場合は、ほかの媒体への保存を検討する必要があるでしょう。

ビデオテープの種類

ビデオテープは、主に下記の4種類があります。
大きさに違いはあるものの、どの種類も基本的にはごみの分別は同じです。

ビデオテープの種類・サイズ特徴
VHS
(188×104×25mm)
・日本ビクターが開発した家庭用の規格
・生産終了
ベータマックス
(162×104×25mm)
・ソニーが開発した家庭据え置き用の規格
・VHSと互換性なし
・生産終了
8mmビデオ
(95×62.5×15mm)
・1985年に開発された統一規格
・携帯用として普及
・生産終了
miniDV
(66×48×12mm)
・小型のビデオカメラ用
・VHSと比較して高画質
・生産終了

2025年現在では、すでにどのビデオテープも生産が終了しています。
また、ビデオテープの再生機器についても生産が終了しており、いずれはどちらも見かけなくなるかもしれません。

ビデオデッキの処分については次のコラムで紹介しています。

ビデオテープの分別方法

自治体によっては、ビデオテープを処分する際に、磁気テープと本体を分けなければならないことがあります。
たとえば鳥取県米子市では、本体は「不燃物」、磁気テープ部分は「可燃物」と決められています。
分別方法は下記の通りです。

  1. 本体のストッパーを解除し、テープを引き出す
  2. ネジをドライバーで外し、ケースを解体する
  3. テープリールのふたを取り外す
  4. リールの穴に針などを差し込み、ピンを取る
  5. リールからテープを取り外す

処分したいビデオテープが何十本もある場合は、少し手間がかかることも想定しておきましょう。

思い出のビデオテープの映像をデジタル化する方法

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思い出を記録したビデオテープは、DVDへ変換して保存すると手放しやすくなります。ここではダビングの手順や、データ化サービスについて解説します。

自分でダビングする手順

ビデオテープを自分でダビングする際は、下記のものを準備します。

  • ビデオデッキ
  • DVDレコーダー
  • AVケーブル
  • ビデオテープ
  • 空のDVD

ビデオデッキとDVDレコーダーが一体化した機器があれば、接続のケーブルは不要です。下記の手順に沿ってダビングします。

  1. ビデオデッキとDVDレコーダーをAVケーブルでつなぐ
  2. DVDレコーダーにDVDを、ビデオデッキにビデオテープを入れる
  3. ビデオデッキで再生を始めると同時に、DVDレコーダーで録画を始める
  4. 再生が終わったらDVDレコーダーを止める

配線さえ間違えなければ難しくはありませんが、再生を飛ばすことができないので、時間がかかることがデメリットです。
ダビングしたい映像が大量にある場合は、代行サービスを利用すると良いでしょう。

カメラのキタムラ

カメラのキタムラでは、VHSやminiDVといったビデオテープのダビングサービスを行っています。

  • 費用:1,780円~(店舗注文60分まで)
  • テープにカビが生えていても相談可能
  • チャプター挿入サービスあり

ネット注文の場合は、専用フォームからビデオテープの種類と本数を入力し、見積もりを確認してから依頼します。公式LINEからクーポンも受け取れるので気になる人はチェックしてみてください。

富士フイルム

富士フイルムでは、ビデオテープのダビングだけでなく、修理やクリーニングも依頼できます。

  • 費用:1本3,300円~
  • 依頼本数に応じて割引あり
  • miniDVやHi-8、ベータ(β)にも対応

データ化したいビデオテープが101本以上ある場合は、メールのみでの受付となります。スマホから閲覧できるオプションサービスを利用すれば、場所を取らずに思い出を残せます。

ヤマダ電機

ヤマダ電機の「なんでもダビング」サービスでは、ダビング後のビデオテープの処分も同時に依頼できます。

  • 費用:1,320円
  • 損傷補修費用込み
  • 特急仕上げ・盤面プリントなどオプション多数あり

ビデオテープをもって店頭で依頼し、注文書に記入することで申し込みが完了します。ビデオテープだけでなく、カセットテープやMD・マイクロカセットの音声データも対象です。

ビデオテープの処分に関する注意点

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ここでは、ビデオテープを捨てる際に気を付けるポイントを解説します。

磁気テープ内の個人情報を消去する

ホームビデオを処分する際は、個人情報が流出するリスクがあります。
悪用を防ぐために、処分の前に磁気テープをハサミで切りましょう。
しかし、切断の状態によっては、テープで貼り付けて復旧できる可能性があるため、シュレッダーにかける方法が確実です。

ビデオデッキは粗大ごみ・小型家電として処分する

ビデオテープを再生するためのビデオデッキは、ビデオテープとは別に処分する必要があります。
「粗大ごみ」として処分する場合は、自治体のルールに従い、事前予約の上、処理券を購入して排出しましょう。自治体によっては、「燃えないごみ」として回収してくれるところもあります。

また、ビデオデッキは小型家電リサイクル法の対象となっているため、家電量販店のリサイクルサービスに申し込むか、不用品回収業者に依頼して処分できます。

ビデオテープの処分でよくある質問

よくある質問

出張回収センターではビデオテープの回収や買取を行っています。ここでは、ビデオテープの回収時によくある質問についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

Q.大量にビデオテープがあるのですが、まとめて回収してもらえますか?

A.はい、回収させていただきます。
ご依頼の際に、どれくらいの量があるかお知らせいただけましたら、トラックと人員を調整してお伺いいたします。

Q.映画やドラマのビデオテープを買取りしてもらうことは可能でしょうか?

A.再販売が可能なビデオテープは買取りいたします。
再販売ができないものに関しましては、不用品として同時に回収できます。
お客様にご納得いただけましたら、買取り不可でもそのままにはせず、回収として対応させていただきます。

Q.ホームビデオのビデオテープも処分してもらえますか?

A.出張回収センターは、公的資格も複数所有しており、信頼の置ける企業であると自負しております。
回収から解体処分までを自社内でワンストップで行っているので、安心して処分をお任せしていただけます。

Q.夜間や土日に引き取りに来てもらうことは可能でしょうか?

A.はい、お伺いいたします。
受付は9時~19時となっておりますが、ご依頼時に担当者にご希望の時間をお伝えいただけましたら、夜間であっても対応させていただきます。
また、年中無休で営業しておりますが、土日は依頼が集中しやすくなっておりますので、お早めにご連絡をいただけますようお願いいたします。

ビデオテープの不用品回収まとめ

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ビデオテープは自治体で無料で処分できますが、排出できる量が制限されたり、分別が必要になったりと、捨てるのに時間がかかることがあります。再利用できるものは、個人で出品するか、リサイクルショップで買い取りを依頼することも可能です。

手間をかけずに処分したい場合は不用品回収業者の利用を検討しましょう。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、ビデオテープやCD・DVDの処分・買取に対応しております。
オーディオやビデオデッキなどの粗大ごみも最短即日で回収可能です。
まずは、メールやお電話でお気軽にご相談ください!

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