意識していても日々の生活でどうしても出てしまう「ゴミ」。私たちが暮らしていく上で、ゴミが出てしまうのは避けられないことです。
そんなゴミですが、きちんと分別しリサイクルすることができれば、資源として最大限活用していくことができます。
しかし、中には「分別が面倒臭い…」、「どうせ燃やすんだから全部一緒にしても分からないでしょう?」と考え、分別を一切しないという方も残念ながらいらっしゃいます。また、そういった方達の多くは分別していないのはバレない、バレても自分だとは分からないと考えているのです。
結論から言うと、ゴミを分別してないかどうかはバレます。そして、ゴミの中身から個人を特定することもできてしまいます。
ゴミの分別にはきちんとした意味があります。
今回は、ゴミの分別をする意味、しないとどうなるのか、また分別してないのがバレた時にどんな罰則があるのかなどをまとめて解説していきたいと思います。
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1. ゴミを分別してないのはバレる?バレない?
ゴミの分別が大切なのはなんとなく分かってはいるけれど、やっぱり細かく分別するのは面倒だし「自分ひとりくらいならバレないでしょ!」と考えていませんか?
残念ながらゴミを分別してないかどうかはバレます。なぜ分別していないのがバレるのか、詳しく見ていきましょう。
分別されているかどうかはプロには分かる
ゴミの回収業者の方は、これまでさまざまなゴミの回収に携わってきたプロです。
- ゴミ袋の重さ
- ゴミ袋の大きさ
- 持ち上げた時の感覚
これら3つの要素でおおよそゴミ袋の中身が分かり、分別されているかどうかは判断できてしまうそうです。
つまり、ゴミ袋を開けなくても、回収日に該当しないゴミが含まれているかは分かってしまうのです。
地域によっては回収されないこともある
ゴミの分別がされていない場合、地域によっては回収されずに放置・返却されることがあります。
開けた形跡もないのに回収されずに、集積所に残されたゴミ袋を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。それは、こういったプロの作業員の方が「これは分別されていない」と判断し返却されたゴミ。
分別のルールが厳しい自治体の場合、回収されず返却されるというのは実際に多くあるようです。
このような残されたゴミが増えると、集積所周りの環境が悪化していってしまいます。中に生ゴミなどが入っていた場合には、野生動物が食い散らかす可能性だってあります。
また、季節によってはゴミが腐敗し異臭を放つようになり、集積所周りが不衛生になるだけではなく、見た目にも「汚い」という印象を与えてしまいますよね。
自分の地域は厳しくないからと怠らず、ゴミはきちんと分別して、収集日に収集業者に処理してもらうようにしましょう。
2. ゴミを分別していないのがバレたらどうなるの?
ゴミの分別を行なっていない方が気になるのは「分別していないのがバレたらどうなるのか」だと思います。ゴミを回収してもらえなかったとしても、自分のゴミだという証拠がなければ、当然自分が犯人だとはバレませんよね。
しかし、場合によっては簡単に特定されます。廃棄したゴミの中に、ハガキや請求書などをそのまま捨ててしまっていた場合、そこから住所氏名を確認することは容易なのです。
マンションの管理人や自治体から注意を受けることがある
もし自分がゴミの分別がしっかりできていなかった場合、収集されずそのまま放置されてしまう他、収集されたとしても管理人や自治体からゴミの分別に関する注意を受けることがあります。
住んでいるマンションやアパートなどのゴミ置き場では、管理人や自治体がゴミをチェックしているところも存在します。あまりにもゴミが回収されずに集積所に残されていると、地域住民の方々は大変迷惑に感じるためです。
そういった場合、集積所を管理している人がゴミを排出した人物を特定するために、ゴミを開封して住所などの個人情報が載ったものを探す…といった行動に出ても不思議ではありません。
仮に管理人や自治体から注意を受けなかったとしても、ゴミの分別が行われていないことに関して快く思っていない地域の住民から注意されてしまうこともあります。ゴミの分別で周囲からの注意を受けると、後々の人間関係に悪影響を及ぼし、近隣トラブルへの発展や住みづらくなってしまう恐れもあるので注意しましょう。
開封調査を導入する自治体が増えてきている
自治体によっては開封調査を実施しており、身元特定を実施している場合もあります。実際に、ゴミ減量やリサイクル推進の一環として、横浜市や札幌市などをはじめ導入する自治体が増えてきているようです。
横浜市で行われている開封調査の概要は以下のとおり。
- 分別マナーが悪く町内会から要望があったゴミ捨て場が視察される
- 分別違反のゴミ袋を開封して身元を特定する
- 違反者の自宅を訪問し注意を促す
開封調査により身元が特定されると、自治体より行政指導が入ることもあります。そこで注意したいのは、口頭だけで済まされるのではなく、1年以内にまた分別違反を犯すと、2,000円の罰金が科されるという点です。実際に違反を繰り返し、既に罰金を徴収されたケースが何件かあるそうです。
ゴミを分別しないのは「違法」?
ゴミを分別しなかったくらいでなんで罰則があるの?と思うかもしれませんが、ゴミを分別しないのは「廃棄物処理法」という法律に反する行為だからです。
「廃棄物処理法」とは
廃棄物は適切に処理されなければ公衆衛生や生活環境を悪化させ、最悪の場合は健康被害をも引き起こしかねません。
「廃棄物処理法」は、時代と共に変わりゆく廃棄物の質と多様化に対応しつつ、適正に処理されるよう厳しく規制された法律のことです。
私たちは日々の生活の中でさまざまなものを消費し、不要になったものはゴミとして廃棄しますよね。
こういったゴミは、自治体などが指定した日に回収され、処理されます。
そのゴミについても自治体ごとで分別の仕方、ゴミとして出す日などが細かく決められており、私たちはそのルールに従ってゴミを出さなければ回収されません。
現在自治体で行われているルールは、廃棄物処理法という法律で決まっているルールを元に、各自治体が細かい条例を決めて、適切に処理できるようにしたものです。
したがって、ゴミの処理を怠ることは「廃棄物処理法」に反する立派な犯罪行為なのです。
廃棄物処理法に違反してしまうと、
- 指導
- 経過観察
- 改善されなければ起訴
- 有罪判決を受けると懲役刑・罰金刑
このような経過を辿ります。1年以内に違反を繰り返すと2,000円の罰金が…とお話しいたしましたが、さらに度重なる違反が見られる場合には、廃棄物処理法の定めにより、「措置命令違反」や「不法投棄」などの罰則が与えられる可能性も。
その場合5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金が科される重罪とみなされ、決して許される行為ではありません。
3. なぜゴミの分別が必要なの?
ここまでで、ゴミの分別をしていないのがバレるということやバレてしまった場合、最悪どんな罰則があるのかなどを説明してまいりました。
法律があることは分かったけれど、実際なんでゴミの分別が必要なの?と疑問に思いますよね。
ゴミの分別の一番の目的は「ゴミの量を減らすこと」です。
では、具体的な理由を詳しく見ていきましょう。
焼却場や埋立場を長く使えるようにするため
まず、ゴミそのものを減らすこと(=焼却量・埋立量を減らすこと)により、焼却場や埋立場を少しでも長く使えるようにするためです。
ゴミを処理する施設をつくるためには、たくさんのお金が必要となるうえに、場所もなかなか見つからないという問題もあるため、できるだけ焼却量や埋立量を減らし、今ある施設でまかなっていけるようにしていくことが大切なのです。
限りある資源を有効活用するため
ゴミを分別して捨てることで、資源として再利用できるものはリサイクルルートに回すことができます。そして、再利用できないものは焼却処分などに回し、処分しています。
<リサイクル可能なもの>
- ビン・缶類
- ペットボトル
- 紙類・段ボール
- 家電
- 生ゴミ
現在これだけのものがリサイクルすることができます。ビンの場合は新しいビンとして利用でき、スチール缶は新しい鉄製品へと生まれ変わることができます。そして、ペットボトルは服やカーペット、 文房具やほかの容器に。紙類・段ボールはお菓子などの箱や新しくまた段ボールにすることができます。家電などの集められた金属は新しい素材として生活の中に戻ってきて、生ゴミは家畜のエサや、メタンガスを発生させるなど役立ちます。
名古屋市でのリサイクルの取り組み
多くの自治体でも行なっていますが、名古屋市でも、こうした資源を無駄にしないための「集団資源回収」を行っています。
「集団資源回収」とは、子ども会や町内会、学区毎の団体が、回収日時・場所などを決めて資源を回収し、資源回収業者に引き取ってもらう回収活動のことです。
家庭から出る新聞(折込チラシ)・雑誌・段ボール・衣類・布類などは地域の集団資源回収に出すことが推奨されています。
地域の集団資源回収は、次の2種類があります。
<集団資源回収の回収方式>
回収方式 | 運営 | 回収日 | 回収品目 |
---|---|---|---|
一般の集団資源回収方式 | 子ども会、町内会などの地域住民団体 | 団体が決めた日 | 紙類、衣類・布類、びん類、缶類など、団体が決めた品目 |
学区協議会方式 | 小学校区の単位で活動する団体 | 月1回以上 | 新聞(折込チラシ)、雑誌、段ボール、紙パック、衣類・布類など |
※ 名古屋市 集団資源回収
地域によって分別のルールが若干異なります。利用する集団資源回収の広報などで確認したうえで回収日に出すようにしてください。
気軽にリサイクルできる「リサイクルステーション」
皆さんは「リサイクルステーション」をご存知ですか?
「リサイクルステーション」、「古紙リサイクルセンター」とは、民間で不用なリサイクル資源を受け入れてくれる中間処理施設なのですが、もし近隣にそうした施設があれば、その中にある回収ボックスに資源ゴミを持っていくのもオススメです。
愛知県を中心に展開しているエコスタイルのリサイクルステーションでは、「24時間」「無料で」「持ち込み量の制限なく」資源を処分することができるので、資源ゴミの回収日まで資源ゴミを置いておかなくてはいけないストレスもありません。
方法は、袋などにまとめた資源ゴミをお近くのステーションの回収ボックスに入れるだけ!無人なので面倒な手続きなども必要なく、回収ボックスに持っていくだけで良いので利用しない手はありません。
回収してもらえる資源ゴミは、
- 雑誌
- 新聞
- ダンボール
- 牛乳パック
- アルミ缶
- 古着
となりますが、ステーションによって回収品目が異なる場合がありますので持ち込む前に最寄りのステーションに確認しましょう。
※ ペットボトルの処分方法はこちらの記事を参考にご覧ください。
このように名古屋市だけではなく、各地域で資源ゴミの回収には力を入れて取り組んでいます。
ところが、分別をしないでゴミを出してしまうと、全てのゴミが処分され、リサイクルできなくなってしまうのです。
私たちは資源になるゴミは分別し、ただのゴミとして捨てるのではなく、まだ使えるものやリサイクルできるものをリサイクルすることによって、地球の限りある資源を有効に使うようにしていかなければなりません。
4. ゴミを分別しないとどうなるの?
ゴミの分別の必要性は理解していただけたかと思いますが、ではゴミの分別を怠ってしまうと一体どんなことが起きるのでしょうか?
環境汚染につながる
ゴミを分別せずに出してしまうと、さまざまな地球環境の悪化を招く恐れがあります。
紙やペットボトルを上手くリサイクルすることができれば、温室効果ガスの削減につながります。もしも紙がリサイクルされなければ森林を伐採する量が増加し、空気中の二酸化炭素の増加に伴って温室効果ガスも増えてしまうことになります。
ペットボトルは石油が原料として作られているので、焼却処分すると二酸化炭素が発生し、温室効果ガスの増加に影響します。これらのゴミを適切にリサイクルすることで、温室効果ガスの増加を防ぎ、地球温暖化の進行を食い止めることも可能になるのです。
ゴミを適切に分別しなければ、再利用できるものであったとしても再利用できず、地球環境を悪化させてしまう恐れがあります。リサイクル可能なものは分別して再利用することで、ゴミの量を減らし地球環境の改善にもつながっていくはずです。
ゴミ処理に余分な負荷がかかる
ゴミの焼却処分には「化石燃料」が使用される場合もあります。皆さんご存知のとおり、「化石燃料」とは石油や天然ガス、石炭といった地下に埋まっている燃料資源のことで資源の量が有限の枯渇資源であり、年々値段も高くなってきています。
そこで、ゴミの分別を正しく行えば、分別した分だけ焼却処分される廃棄物の量が減るため、化石燃料の有効活用につながります。言い換えると、ゴミの分別をしなかった分だけ焼却処分される廃棄物の量が増え、化石燃料の無駄遣いとなってしまうと言うことです。
ただでさえ足りない資源を分別しないというだけでさらに無駄遣いしてしまっているなんて、本当にもったいないと思いますよね。
実際にプラスチックの分別やリサイクルによって、エネルギーの削減に貢献したという資料もあり、分別がいかに有効かは既に証明されています。
しかし、これはゴミが処理される際の話なので、あまり私たちは実感が湧かないかもしれません。それでも、実際にゴミを分別せずに廃棄することで、余分なエネルギー負担が発生してしまいます。
そして、ゴミを分別するだけでその無駄を抑えられるため、面倒と思わずに正しく分別しましょう。
参考:一般社団法人プラスチック循環利用協会「2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」
清掃員や処理場の人に迷惑がかかる
安全な燃えるゴミしか入っていないはずのゴミ袋のなかに「割れたガラス」や「尖った刃物」などが入っていたら、どうなるか想像してみてください
もちろん、ゴミを回収する方が気づかずに、手を傷つけてしまいますよね。
実際に、回収中に正しく捨てられていない刃物で手を切ってしまったり、間違って捨てられたスプレー缶などから発火してしまう事故なども起こっています。
回収した後に分別するのはとても難しい作業
分別が不十分だった場合、あとからリサイクルに適切なゴミと不適切なゴミに分ける必要があります。
私たちがやらなくても処理施設の人が分別すれば良いのでは?と思うかもしれませんが、これにはかなりの人手が必要で手間のかかる作業となってしまいます。
また、焼却場で燃やす際には、本来は燃やせないゴミが混じっていた場合、焼却炉を傷めたり、燃えなかったゴミが蓄積して詰まってしまうなど問題は山ほどあります。
そんなルールを守らない捨て方をしてしまっていては、やがては全てのゴミの有料化や、さらなるルールの厳格化が進む可能性も十分ありえます。
さらに、適当に捨ててしまったがために本来なら再利用できるゴミが汚れてしまいリサイクルに悪影響を及ぼす可能性も。だからこそ、各地域の分別方法を十分に把握して、適切にゴミを処分する必要があります。
このように、適切にゴミの分別をしなければ、ゴミを出した本人へのデメリットがある他、作業員や地球環境へ何かしらの悪影響を及ぼす恐れがあります。これらをきちんと理解し、積極的に分別は行なっていく必要があるのです。
5. ゴミの分別を習慣づけるためには
ここまでは、ゴミを分別の必要性や、ゴミの分別を怠った場合にどうなってしまうのかなど説明してまいりました。ここまでご覧になってくださった方には、ゴミの分別がいかに大切かということがご理解いただけたのではないでしょうか?
ここからは、ゴミの分別方法がわからない人や、ゴミの分別が面倒だと感じている人でも簡単に分別できる方法をご紹介します。
- 家に分別用のゴミ箱を複数置いておく
- 必ずゴミ箱に捨てる前に分別する
- 自分が住んでいる地域のゴミの分別表見える場所に貼る
- ゴミを集積所に出す前に必ず一度確認する
この4つを実行すれば、きっとスムーズに分別できるようになるはずです。では、ひとつずつ見ていきましょう!
① 家に分別用のゴミ箱を複数置いておく
自宅でゴミを分別する習慣をつけるには、まずゴミ箱を部屋に複数設置してみましょう!
これまでゴミの分別をしたことがない人は、まずは自分が生活する中でどのようなゴミが多く出るのかを把握することから始めてみてください。特に多いゴミがどの種類か分かれば適切な数のゴミ箱を用意できますよね。
ゴミ箱が各部屋にひとつしかない場合、分別しようとしても中のゴミを出してひとつずつ確認する作業に手間がかかり、面倒になってしまうため分別が習慣化しづらくなります。そのため、ゴミ箱をいくつも設置して、自然に分別できる環境をあらかじめ作っておきましょう。
具体的な方法としては、ゴミの種類ごとにゴミ箱を置くこと。燃えるゴミや燃えないゴミ、ペットボトル、ビンなどそれぞれ専用のゴミ箱を作っておきます。
すると、ゴミが出たときに対応したゴミ箱へ捨てるだけで簡単に分別できてしまいます。こうすることで、自然と分別する習慣を身につけることが可能なのです。
ゴミ箱を設置する際は、捨てるゴミの種類が分かりやすいよう、ゴミ箱に「不燃ゴミ」、「可燃ゴミ」などと書いたラベルを貼るのがオススメです。お子さんがいるご家庭であれば、写真やイラストなど分かりやすい表示をしておくことで、お子さんでもゴミを分別できるようになるはずです。
② 必ずゴミ箱に捨てる前に分別する
ゴミは一旦溜まってしまうと、あとから分別するのは手間がかかり大変です。そのため、必ずゴミ箱に捨てる前に分別する意識を持つようにしましょう。
後でまとめて分別しようとすると、「面倒くさい」という意識が強くなってしまい、ゴミの分別を習慣化できない恐れがあるため要注意です。
先程お話ししたように、ゴミ箱をいくつか用意しておけば、ゴミ箱に入れる際に分別する…となっても問題なくできるはずです。ぜひ実行してみてくださいね。
③ 自分が住んでいる地域のゴミの分別表見える場所に貼る
各自治体ではゴミの分別方法が細かく決められています。そのため、住んでいる地域に合わせたゴミの分別を行わなければいけませんよね。
各自治体で、ゴミの分別表は配布するかHPなどに記載されているはずです。自宅でゴミを分別するのであれば、自分が住んでいる地域のゴミの分別表をゴミ箱の付近などに貼っておきましょう。そして、地域における分別方法をしっかりと頭に入れておくことが大切です。
マンションに住んでいる人であれば、ゴミ捨て場にゴミの分別方法を掲載してくれていることもあるので、参考にしてみましょう。初めのうちはどのゴミをどのように分別すべきか分からないため、その都度表を確認しなければならないかもしれません。
しかし、根気強く続けることで習慣化しゴミの種類ごとに分別方法を覚えることができ、自然と分別しようとする意識を持てるようになっていきます。
④ ゴミを集積所に出す前に必ず一度確認する
適切な方法でゴミを分別するには、ゴミを集積所に出す前にもう一度確認することが大切です。
場合によっては、間違えて捨ててはいけないゴミを混入させてしまっていることもあるかもしれません。ゴミを集積所に捨てる前には中身をあけて確認し、分別できていないものがないかをチェックするようにしましょう。
また、ゴミを持っていく際は、ゴミ袋の口がしっかりと閉じられているか、指定されたゴミ袋を使っているか、といったことも確認してから捨てるようにしましょう。
ゴミ袋が閉じられていないと中身が散乱し、回収してくれないことがありますし、指定されていないゴミ袋も同様に回収してもらうことができません。
どれだけ分別に気をつけていたとしても、このようなケースを繰り返していると、管理人や自治体に注意されてしまうことがあります。こういったことも踏まえて、事前にゴミをチェックして、分別できていないゴミの取りこぼしを防ぐほか、ゴミを正しく捨てるための意識を習慣付けていきましょう。
6. まとめ
今回は、ゴミの分別をしないとどうなってしまうのか、ゴミの分別の必要性などをまとめて解説してまいりました。
ゴミの分別は日頃から習慣づけ、慣れておかないととても面倒な作業かもしれません。
だとしても、きっちり分別していないと回収してもらえないリスクがあるだけでなく、地域住民へ迷惑を掛けてしまったり、ケガや余分な作業で作業員の負担を増やしてしまったり。中身を確認されて注意や罰則を受けるといったデメリットがあります。
そのため、私たちは日頃から分別しやすいように、部屋の中にゴミ箱を複数置いたり、ゴミの分別表を用意して見やすい場所に貼っておくなどの工夫を行うことが大切です。
ゴミの分別は資源のリサイクルや自然環境の保護にもつながっている大切な作業です。自分だけの問題ではないことを自覚して、ゴミをしっかり分別できるようになりましょう。