断捨離や実家じまいのお片付け、引っ越しなどの際に出た大量の不用品の処分にお困りではありませんか?
自治体のごみ回収や引っ越し業者の不用品回収など、不用品の処分を依頼できるサービスはいくつかありますが、実際使ってみるとなると「どれくらい費用がかかるのか知らない」「どの方法が自分に合っているのかわからない」などといった理由で依頼をためらう方も多いでしょう。
そこで今回は不用品回収を依頼できる業者や利用時の費用相場、おすすめの業者や少しでも費用を安くするためのコツなど、まとめて紹介していきたいと思います!
持ち運べない大型家具や捨て方に迷う家電など、不用品の処分にお困りの方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
▼この記事でわかること
- 不用品処分の費用相場
- 方法それぞれのメリット・デメリット
- 不用品回収業者を安く利用するコツ
- 信頼できる不用品回収業者の選び方
不用品回収にかかる費用の相場
不用品回収の方法は以下の3つあり、それぞれかかる費用の相場が異なります。
- 自治体のごみ回収
- 引っ越し業者
- 不用品回収業者
それぞれの費用の相場を確認していきましょう。
自治体のごみ回収
自治体のごみ回収を利用して不用品処分を行う場合は、不用品を「普通ごみ」として捨てるか「粗大ごみ」として捨てるかによって処分費用が異なります。
普通ごみ
不用品が自治体の粗大ごみ規定サイズ以下の大きさのもの、もしくは大きなサイズの不用品を規定サイズ以下の大きさに分解したものであれば、普通ごみとして処分するのが一般的です。
その場合は不用品の素材ごとに「可燃ごみ」「不燃ごみ」「金属ごみ」などに分別し、ごみ袋に入れてごみ集積所まで持ち込むことで処分が完了します。
自治体によっては指定のごみ袋を購入する必要がありますが、回収自体は無料のため、気軽に利用できるでしょう。
- 回収は無料
- 自治体によっては指定ごみ袋(数百円程度)を購入する必要がある
粗大ごみ
自治体の規定サイズより大きな不用品は、自治体で「粗大ごみ」として処分します。
その場合は、品目やサイズに応じて処分手数料を支払わなければなりません。
ここでは例として、愛知県名古屋市の粗大ごみ回収手数料を紹介します。
粗大ごみ手数料 | 具体例 |
---|---|
250円 | こたつ(こたつ板を除く) 照明器具 除湿器 炊飯器 扇風機 電気掃除機 |
500円 | ガスこんろ ストーブ(ファンヒーター除く) ホットカーペット 食器洗い乾燥機 |
1,000円 | 電子レンジ ファンヒーター ふろがま 書棚(※) 食器棚(※) たんす(※) ※高さ120cm未満かつ幅90cm未満 |
1,500円 | サイドボード 書棚(※) 食器棚(※) たんす(※) ベッド(マットレスを除く) ※高さ90cm以上または幅120cm以上 |
参考:名古屋市|粗大ごみ手数料のめやす
各自治体で細かい費用は異なるものの、ほとんどの自治体が200~2,000円程度と、安価な金額を粗大ごみ手数料に設定しています。
ただし、不用品のサイズや重量によっては回収を断られることもあり、また家電リサイクル法対象品目(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ)や企業や店舗などの事業系の粗大ごみは回収対象外となるため注意しましょう。
- 費用相場は200~2000円程度
- 回収対象外のものもあるため確認が必要
引っ越し業者
引っ越し業者の不用品回収サービスの利用料金は「引っ越し作業の費用+不用品の処分費用」で算出されるのが一般的です。
引っ越し費用の中に不用品回収費用が含まれるわけではないので、利用時には注意しましょう。
引っ越し業者の家具・家電回収費用の相場は以下の通りです。
- ベッド(シングル~ダブルサイズ):3,000円~
- テーブル:3,500円~
- ソファ:2,500円~
- 冷蔵庫・洗濯機:5,000円~
- エアコン・テレビ:4,000円~
引っ越し業者の不用品回収は、引っ越し作業を依頼した場合にのみ利用できるサービスです。
不用品回収のみの依頼は不可となっているため、ご注意ください。
- 回収費用の相場は数千円程度だが、それにプラスして引っ越し費用も必要
- 不用品回収のみの依頼は不可
不用品回収業者
不用品回収業者の利用費用の相場は、単品回収か積み放題プランかによっても異なります。
それぞれの相場について詳しく見ていきましょう。
単品回収
品目ごとに不用品を回収する「単品回収」は、処分したい不用品が少ない場合に利用するプランです。このプランを利用する場合は、1品目の回収料金のほかに2,000~5,000円程度の「基本料金」がかかる業者が多く、費用相場は以下のようになっています。
品目 | 回収費用(※) | 基本料金 | 回収費用+基本料金の合計(費用相場) |
---|---|---|---|
ベッド | 5,000円~ | 2,000円〜 | 7,000円〜 |
テーブル | 2,000円~ | 2,000円〜 | 4,000円〜 |
タンス | 5,000円~ | 2,000円〜 | 7,000円〜 |
扇風機 | 1,000円~ | 2,000円〜 | 3,000円〜 |
冷蔵庫 | 6,000円~ | 2,000円〜 | 8,000円〜 |
テレビ | 2,000円~ | 2,000円〜 | 4,000円〜 |
※1 業界大手の業者事例を掲載
基本料金が高額な場合は、不用品1点だけの回収でも1万円近い費用がかかってしまうケースもあります。
基本料金は業者ごとに異なっていますので、よく確認してから依頼しましょう。
トラック積み放題プランでの回収
不用品回収業者には、トラック(軽トラック〜4tトラック)に積めるだけ不用品を積みこんで処分してもらえる「トラック積み放題プラン」が用意されています。
トラックのサイズによって料金が変わるシステムで、処分する不用品が複数ある場合にはこちらの方がお得になる可能性が高いです。
部屋の広さ | プラン料金 | トラックの大きさ | 積載量 |
---|---|---|---|
1K~1LDK | 20,000円~ | 軽トラック | 約1.0㎥ |
2K~ | 35,000円~ | 2tトラック | 約3.0㎥ |
3DK~ | 60,000円~ | 4tトラック | 約8.0㎥ |
ただし、いくら積み放題とはいってもトラックには積める重さや高さ制限があり、それを超える不用品は回収してもらえません。トラックに積み切れなかった不用品は後日回収を依頼しなければならなかったりトラックのサイズを当日変更しなければならなかったりと、追加で費用が発生するケースもあるため注意しましょう。
事前にしっかりと見積もりをしてもらい、後から追加費用が発生しないように対策しておくことが大切です。
業者ごとのメリット・デメリット
ここまで処分費用の相場を確認してきた結果、不用品の処分は自治体のごみ回収が一番安価で済むことがわかりました。
自治体のごみ回収は身近な手段なので、利用しやすい点もうれしいですよね。
しかし、だからといってどんなものでも自治体に回収を依頼すればいいというわけではありません。
処分費用が安価なぶん、デメリットももちろん存在するからです。
不用品の処分時には業者ごとのメリットとデメリットを比較して、自分の処分したい不用品の種類や量に合った依頼先を選ぶことが重要です。
そこでここからは、業者ごとのメリットとデメリットを確認していきます。
業者選びの際は参考にしてください。
自治体のごみ回収
自治体のごみ回収を利用した場合のメリットは、もちろんそのコストの安さです。
引っ越しや捨てるものがたくさんある場合など、さまざまな費用を抑えたい場合には助かりますよね。
ただし、自治体のごみ回収には「手間がかかる」「すぐに捨てられない」という大きなデメリットのほか、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。
【デメリット】
- 粗大ごみ回収は予約が必要
- 自分で不用品をごみ集積所まで運搬しなければならない
- 自治体指定の回収日を待たなければならない
- 家電リサイクル法の対象品目は回収してもらえない
- 回収できる不用品のサイズ・重量に指定がある
いくら費用が安くても、ベッド、テーブルなど大型家具で持ち運びができない場合には自治体のごみ回収を利用できません。また、不用品が大量に出た場合にはそれぞれ粗大ごみ回収の予約をして、手数料をそれぞれ支払う必要もあります。
持ち運べないような不用品や、不用品が大量にある場合には、別の方法を検討したほうがいいでしょう。
引っ越し業者
引っ越し業者に不用品回収を依頼するメリットは、以下の3点です。
- 引っ越しと同時に不用品の処分をしてもらえる
- 重い不用品を運搬する手間がなくなる
- 買取に対応してもらえる場合もある
引っ越しの荷物の搬出と同時に不用品を運び出し処分してもらえるため、引っ越し作業で時間がない場合には助かりますよね。重い不用品の運搬を業者に依頼できるのもうれしいポイントです。
しかしそのぶん「引越時でないと利用できない」「回収サービスに対応していない業者が多い」という大きなデメリットもあるため利用時には注意が必要です。
- サカイ引越センター:エリア限定で不用品回収と買取サービスを実施
- アート引越センター:回収不可
- クロネコヤマト:回収不可
- ハート引越センター:回収不可
- 日本通運:回収不可
- アリさんマークの引越社:有料で回収可能
※2024年12月時点の情報
上記で確認できるように、不用品回収に対応している業者はあまり多くないのが現状です。引っ越し業者の見積もりを取る際には、不用品回収サービスを利用できるかも事前に確認しておく必要があるでしょう。
もし不用品回収に対応してもらえる場合でも、費用や回収可能品目などは業者ごとに異なります。費用や利用する条件については、必ず事前に確認しておきましょう。
不用品回収業者
ほかの方法に比べてとにかく手間や時間をかけずに不用品を処分できるのが不用品回収業者の魅力です。
不用品回収業者に不用品の回収を依頼すれば、不用品の分別を調べたり、捨てる準備をしたりする面倒な手間は一切必要ありません。
もちろん、外への運び出しやトラックへの積込はすべてスタッフにおまかせできます。
また、買取を実施している業者を選べば、捨てるしかないと思っていた不用品を現金化できる可能性があるのもうれしいポイントです。
値が付かなかった不用品はそのまま回収していってもらえるので、「リサイクルショップに売りに行ったけど、買取してもらえず持ち帰ってきた」なんて二度手間になることもありません。
自治体のごみ回収や引っ越し業者の不用品回収には「自分のタイミングで不用品を処分できない」というデメリットがありましたが、その点、不用品回収業者なら自分の都合のいい日時に不用品の回収を依頼できるのも大きなメリットです。
早ければその日のうちに自宅まで回収に来てもらえる場合もあるため、お急ぎの方や忙しい方は一度、相談してみるのをおすすめします。
とはいえ便利な不用品回収業者にもデメリットは存在します。
利用時には以下の点に注意しましょう。
- 回収費用が高い
- 業者選びが難しい
- 悪徳業者とトラブルになることも
「安いから」「家まで来てくれたから」と適当に業者を選ぶと、過剰請求や回収した不用品の不法投棄など大きなトラブルに繋がる恐れがあります。
業者選びの際は費用だけを重視するのではなく、サービス内容や作業実績などを細かく確認し、確実に不用品を回収してくれる業者を選ぶことが大切です。
不用品回収業者を安く利用するコツ
「とにかく手間がかからない」「即日や夜間の作業にも対応しており急ぎの方にもおすすめ」といったメリットがある不用品回収業者は便利な手段ですが、前述したように「ほかの手段より費用が高い」というデメリットがあるため、利用をためらう方も多いかもしれません。
そこでここでは、不用品回収業者をできるだけ安く利用するコツをお伝えしていきます!
お得に不用品回収業者を利用できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
処分する不用品を決めて、分別を済ませておく
不用品回収当日に「そういえばあれも処分しておきたい」「ついでにこれも持って行ってもらおう」など回収してもらうものが増えると、回収を予定していたトラックに不用品が載りきらず、追加料金が発生する可能性があります。
そうならないために、回収してもらうものは事前に決めておきましょう。
できれば回収してもらうものとそうでないものを部屋ごとに分別しておくと、回収作業がスムーズに進みます。
作業が円滑に進めばそのぶん作業時間が短縮でき、時間による人件費を節約できる可能性も。
不用品の種類や数が多いときには、自分でできる範囲で分別を行っておくのがおすすめです。
自治体の回収で出せるものは出しておく
不用品回収まで時間がある方なら、自治体でのごみ回収を利用して不用品を減らしておくのもいいでしょう。
- 布団や毛布などの寝具を細かくカットして可燃ごみとして出す
- 木製の家具を規定サイズ以下に分解して少しずつ処分する
- 明らかにごみと分かるものだけ捨てる など
とはいえ不用品の分解や切断は手間と労力がかかりますし、量が多いと作業途中で挫折してしまうことも考えられます。
自治体での処分は簡単にごみに出せるものにとどめておき、後は業者にお願いしましょう。
不用品を買取してもらう
回収してもらう不用品の中に以下のようなものがあるなら、買取してもらうのがおすすめです。
- 製造から5年以内の電化製品
- 目立ったキズや汚れのない家具
- ブランド物のバッグ、洋服、アクセサリー類
- スポーツ用品
- アウトドアグッズ
- シリーズ全巻揃った漫画類
- ゲーム機 など
査定前には、不用品の汚れを取ったりメンテナンスをしたりして状態を整えておくことで、査定額アップが期待できます。
また、購入時についていた箱や取扱説明書、オプション品があるなら揃えておくのも大切なポイントです。できるだけ高く買い取ってもらい、処分費用をお得にできるようにしておきましょう。
繁忙期を避ける
時間に余裕があるなら、以下のような繁忙期を避けて依頼することで費用を大幅に削減できます。
【費用が高くなる時期】
- 土日や祝日
- 大型連休
- 年末年始
- 引っ越し時期(3月下旬〜4月上旬)など
業者によっては、繁忙期とそれ以外の時期で10万円以上費用に差が出ることも少なくないため、重要なポイントです。
転勤などで3月下旬〜4月上旬に引っ越しが必要な方は、不用品回収のみ3月上旬頃に済ませておくなど、早めに依頼するようにしましょう。
複数の業者に相見積もりをとる
業者に依頼する際には、複数の業者から見積もりを取って費用を比較しましょう。
- 料金やプランが自分に合っているものかどうかを判断できる
- 業者の費用の相場がわかる
- 同じサービス内容でより安い業者を探せる
もし他業者の見積書を利用して値引きの交渉ができるのであれば、より大きな費用削減が期待できます。
複数の業者と連絡を取るのは忙しいときにはちょっと面倒ですが、相見積もりをするかしないかで費用に数千円~数万円の費用の差が出ることも。時間に余裕がある方はぜひ試してみてください。
信頼できる業者の選び方
不用品回収業者を安く利用するポイントは分かったものの、「そもそも業者が多すぎて選びきれない」「悪徳業者の見分け方がわからず不安」などの理由で依頼できずにいる方も多いかもしれません。
初めて利用する場合は特に、業者のどこを見たらいいかわからないですよね。
そんな方のために、業者選びのチェックリストをご用意しました。
依頼前には参考にしてください。
【業者選びのチェックポイント】
- 会社の住所・電話番号が実在のものか確認する
- グーグルマップの口コミを確認する
- SNSで会社名を検索してみる
- 電話口のスタッフの対応を判断材料にする
- ホームページの作業実績を確認する
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
優良な業者はホームページで明確な費用を記載しているほか、キャンセル料や違約金、オプション料金など追加費用に関しての情報もきちんと掲示しています。
また、見積もり書にも「人件費」「車両費」「処分費」など細かく記載していることがほとんどです。
それらの記載がなかったりはっきりと書かれていなかったりする場合は、遠慮せず直接業者に問い合わせて確認しましょう。優良な業者であれば、依頼主が納得するまで説明をしてくれるはずです。
問い合わせた際に「明確な返答をしてくれない」「電話がなかなか繋がらず、折り返しもない」といった対応が見られたら要注意。
利用は避けて、別の業者に連絡を取ってみるのをおすすめします。
以下の記事では、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者を紹介しています!
業者選びの際はぜひ、参考にしてみてください!
よくある質問
Q.大型家具も回収してもらえますか?
A.はい、もちろん回収可能でございます。そのままでは搬出が難しい場合でも、経験豊富なスタッフがその場で分解して運び出します。お客様の手をお借りすることなく回収いたしますので、安心してご依頼下さい。
Q. 見積もりだけでもお願いできますか?
A. お見積もりのみでも喜んで対応させていただきます。なお、見積もりは無料となっておりますのでご安心ください。ご依頼方法は電話やメール、LINEなどいくつか手段がございます。お客様のご都合の良い方法でご連絡ください。
Q.不用品を買い取ってもらえますか?
A.弊社「出張回収センター」では、再販可能なお品物の買取を実施しています。実際のお品物の種類や状態を見て査定額を算出いたしますので、まずは出張でのお見積もり相談をご依頼ください。
Q.どんなプランがありますか?
A.「出張回収センター」では、他社では別途料金になる車両費、出張費、梱包作業費、分別作業費、スタッフ追加がすべて含まれた「コミコミ定額載せ放題プラン」をご用意しております。お客様の状況に合った最適なプランをご提案させていただきますので、まずは無料の見積もりをご依頼ください。
Q.すぐに来てもらえますか?
A. 名古屋市近郊にお住まいの方であれば、最短30分でお伺いいたします。ただし、ご予約状況によってはすぐにお伺いできないこともございますので、お急ぎの場合はなるべくお早めにご相談ください。
まとめ
今回のコラムでは、不用品回収における主な3つの手段にかかる費用相場や、それぞれの手段のメリット・デメリットなどさまざま内容をお伝えしてきました。
不用品の処分で費用が安い自治体のごみ回収を検討する方は多いかもしれませんが、費用を節約したいからといって無理に不用品を運び出そうとすると、ケガや家財の破損などを引き起こす恐れがあります。
ご自身で運び出すのが難しそうであれば、不用品回収のプロである「不用品回収業者」を利用して、確実に、安全に不用品を処分しましょう。
記事の中では便利な不用品回収業者を安く利用するコツや、業者の選び方を詳しく解説しています。
業者選びの際にはぜひ参考にしてください。
弊社「出張回収センター」でも、家具や家電などさまざまな不用品の買取・回収を行っています。
不用品の処分でお困りの方はぜひ一度、ご相談ください!
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