海外のゴミ屋敷事情について!ものを溜め込んでしまうことは病気なの?

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新年度がスタートしましたね!
進学や就職、単身赴任などでこの春から一人暮らしという方も多いのではないでしょうか?しばらくの間はお部屋の掃除をする心の余裕もあるかと思いますが、学校や仕事が忙しくなってくるとついつい掃除を後回しにしたりそんな体力も残っていなかったりで、部屋も散らかっていってしまいますよね。

日本では時折ニュース番組などでゴミ屋敷や汚部屋の話題が取り沙汰されますが、海外でのゴミ屋敷事情はどうなのでしょうか。
ふと気になったので、今回は海外のゴミ屋敷事情について調べてみることにしました。部屋を散らかさないぞ!という自分への戒めにもなるかもしれませんので、ご興味のある方はぜひご一読ください。

海外にもゴミ屋敷はある?日本との違いは?

自宅の敷地内に、あるいは集合住宅の一室に、家財道具やどこからか収集してきた物の数々、ゴミなどをため込み、足の踏み場もないような状態にして、ゴミ屋敷を作り上げてしまう事例が多発しています。

ゴミ屋敷は、そこで暮らす本人だけでなく、近隣の住民にも、悪臭や害虫の大量発生、事故の危険性や健康被害など、さまざまな問題を引き起こします。

ゴミ屋敷を作り上げてしまう原因には、老化や病気、障害、多忙な職務などによる物理的なものもありますが、孤独・孤立・喪失感・不安感といった精神的なものが原因となっているケースが圧倒的に多いようです。

日本の、特に都市部においては、地域社会とのつながりを持たずに孤立して暮らしている単身者の数がとても多く、さらに、職場や親族との関わりもなく暮らしている人がゴミ屋敷を作り上げてしまうケースがとても多くあげられます。ゴミの片付けを望む近隣の住人との間にトラブルが発生しているケースも少なくありません。

このような、ゴミ屋敷の問題は、実は日本に限ったことではないのです。中国や韓国などアジアの国々、アメリカやイギリス、ヨーロッパ諸国など海外のさまざまな国々でも、ゴミ屋敷問題が多数発生しているようです。

日本以外にもあった!海外のゴミ屋敷事情

世界中で報告されているゴミ屋敷の実例をご紹介します。

ゴミ屋敷の住人がゴミの下敷きになって死亡

2017年、韓国のソウルで、ゴミ屋敷で暮らす40代の男性がゴミの下敷きになって死亡するという事故が発生しました。

近隣の住人の間でゴミ屋敷として知られていたその家の敷地内には、古物商を営む60代の母親があちこちから集めてきたさまざまな物やゴミが大量に積み上げられていました。売る予定だった品物はほとんど使われることのないまま長期間にわたって放置されて悪臭を発し、近隣の住民からゴミの撤去を求められていたということです。

近隣からの抗議にもかかわらず、ゴミは片付けられることもなく放置され、とうとう痛ましい事故が起きてしまいました。倒れている男性を母親が発見、救急搬送されましたが男性は息を引き取りました。

歴史に名前を刻む、アメリカで最も有名なゴミ屋敷

1900年頃(日本は明治時代)、アメリカのマンハッタンで裕福な暮らしをしていた、ホーマー・コリヤーとラングレー・コリヤーの兄弟は、仕事を辞めて、家に引きこもるようになりました。母親が亡くなったことが、そのきっかけではないかと考えられています。

水も電気も止められた家に住み、ゴミを漁りながら生活。さまざまなものを家に運び込んで家の中に溜め込んでいたようです。二人は家の中で死亡、住民から警察への通報で発覚しました。二人の死後、住居からは120トンにも及ぶ収集物やゴミが運びだされたそうです。

兄弟の住居は取り壊され、コリヤー兄弟公園として現在も存在しています。

ゴミ屋敷の片付けを行うイギリスの人気番組

イギリスでも、ゴミ屋敷問題は注目の的となっているようです。

ゴミ屋敷の片付けサポートを行うテレビ番組「Britain’s Biggest Hoarders」では、ゴミ屋敷の住人が抱えるさまざまな事情とともに、ゴミ屋敷片付けの様子を紹介。ゴミを集め始めたきっかけを紹介し、ゴミ屋敷の住人の心の問題にも焦点を当てています。

海外で行われているゴミ屋敷対策

日本以外の国々では、ゴミ屋敷問題に対してどのような対策が行われているのでしょうか?

アメリカやドイツなどでは、州ごとに、いわゆる「ゴミ屋敷条例」が制定されているようです。アメリカではいくつかの州で、Anti-Hoarding Ordinance(アンチホーディング条例)と呼ばれる条例が制定されています。

中国でもゴミ屋敷問題が発生しており、あるケースでは、近隣の住民が裁判所にゴミの強制撤去を求める訴訟を提起。安全に生活する権利を侵害していることを裁判所が認め、ゴミ屋敷の強制撤去が行われました。

アメリカで問題となっているhoarding(ホーディング)とは?

日本では、ごみ屋敷をつくってしまう人のことを指す特別な呼び方がありません。

強いて言えば、「ごみ屋敷の住人」という呼び方がありますが、この中には、物理的にごみを捨てられない人や、病気でごみ捨てや身の回りの片付けができない人たちも含まれます。最近では「セルフネグレクト」という言葉を使うケースもありますが、これは、認知症などの病気などで身の回りの片付けが難しい人を指す場合が多いようです。

物をため込んでごみ屋敷を作ってしまう症状や、そのような状態にある人を指す言葉は日本語にはないのですが、英語の「hoarding(ホーディング)」という言葉が日本でも使われるようになってきています。ちなみに、ホーディングは、「ためこみ症」と訳されることがあります。

英語のhoard(ホード)には、蓄える、貯蓄する、買いだめするといった意味があり、そこから、物をため込み手放さないという意味で使われるようになりました。

・hoard(ホード):物をため込むという意味の動詞
・hoarding(ホーディング):物をため込むこと
・hoarder(ホーダー):物をため込む人

hoard(ホード)は、貯蔵する、ため込む、蓄えるという意味の英単語です。アメリカでは、必要以上に物をため込んでゴミ屋敷を作る人のことを、hoarder(ホーダー)と呼び、日本同様、社会問題のひとつになっています。

明らかな不用品を溜め込んでしまう状態のホーディングの問題を病気のひとつとしてとらえることで、薬物療法などの対策が研究され始めています。

ホーディングについてやゴミ屋敷を作り出してしまう心理状態についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

日本の海外、それぞれのゴミ屋敷事情について調べてみました。ゴミ屋敷問題は多忙や健康的な理由によって生まれるのではなく、精神的な原因もありますが、日本ではまだまだ本人がだらしないからと言われてしまいがちです。
海外でははっきりと「病気」と断言し、社会的な介入やテレビ番組で紹介することによって住人や近隣の方を救済するケースが多いようです。

出張回収センターでも、ゴミ屋敷清掃を行っています。ご自分では手がつけられなくなってしまった、一人暮らしをしている家族や友人を訪ねたらゴミ屋敷になっていた、などお困りの方はぜひ一度ご相談ください。秘密厳守で駆けつけることも可能です。