家庭のキッチンで使われるガスコンロの寿命は10~15年前後といわれていますが、普段から丁寧なメンテナンスを心がけていれば、10年以上たっても問題なく使い続けることが可能です。
買い替えや引越しなどで、まだ十分に使える家庭用ガスコンロを処分する予定があるという方は、中古ガスコンロの買取を試してみてはいかがでしょうか?意外と高値で売れるかもしれません。
1.コンロの査定ポイントとは?
使っていない中古ガスコンロは、リサイクルショップやネットの買取店などで売ることができます。
まず査定を受け、買取可能かどうか、そして買取価格を決定します。お店での査定ではどのような点がチェックされるのでしょうか?いくつかの査定ポイントをご紹介します。
ガスコンロ買取は、製造年度が重要!!
電気製品の買取では、製造から5年程度というような条件がつくことが多いですよね。家庭用ガスコンロの場合は、それとは別に、もっと厳密な制限が設けられています。それは、2008年10月以前に製造されたものは、買取不可という決まりです。
これは、ガス事業法で制定された国の決まりで、必ず守らなければならないものです。
この制度ができる以前は、年間およそ6000件ものガスコンロを原因とする火事が起きていました。そのため、ガスコンロの加熱しすぎや消し忘れを防ぐために、安全センサーのついたもの以外の製造・販売を禁止。中古のガスコンロも、2008年10月以前に製造されたものは売ることができなくなったのです。
ですので、処分を検討しているガスコンロが2008年10月以前ものであれば、たとえ未使用のものであっても売ることはできません。使うことはできますが、処分する場合は廃棄処分になります。
見た目、状態の良いもの、メンテナンスされているもの
使っていないもの、ほぼ未使用の状態ものも、見た目がきれいなものは高く評価されます。多少使いこんであっても、普段から丁寧にメンテナンスされているものであれば、高値での買取が期待できます。
有名メーカーの製品は査定で高評価
国内外の一流メーカーが製造・販売するガスコンロであれば、メーカーの信頼が高いので、よほど状態が悪くない限り買取が可能です。逆に、きれいで状態の良いものであっても、名前の知られていないメーカーや外国製のガスコンロは買取が難しいことがあるようです。
2.こんなコンロは買い取りを断られてしまうかも!?
まず、正常に稼働することが買取の条件です。途中で消えてしまうといった不具合があるもの、本体や内部の部品が破損しているものは危険なので買取できません。
また、汚れや油のこびりつきがひどいもの、2008年10月以降に製造された製品であってもあまりに古すぎるものも不可です。
3.売れないコンロの処分方法!
残念ながら買取できなかったガスコンロは、廃棄処分が必要です。自治体の粗大ゴミ回収、集積場への持ち込み、業者に回収を依頼するといった方法で処分します。
ガスコンロの取り外し方
家庭用のガスコンロを処分するためには、まず、取り外し作業が必要になります。
ガスコンロにはガステーブルタイプとビルトインタイプの2種類ありますが、ガステーブルタイプのものは素人でも取り外し・設置作業が可能です。ガスの元栓をしっかり閉めて、手順に従って行えば簡単に取り外すことができます。
しかし、ビルトインタイプのものは素人が勝手に取り外し作業をすることはできません。必ず、専門の業者に取り外し・設置工事を依頼しましょう。
粗大ゴミの個別回収を依頼する
取り外したガスコンロは、そのまま粗大ゴミとして処分することができます。
自治体の指定の施設に電話やネットで申し込み、指定された手数料を支払います(名古屋市の場合、1台につき500円)。回収は基本的に平日のみですが、自宅前の指定された場所に置いておけば回収にきてもらえます。回収時に立ち会う必要はありません。
ゴミ集積場に持ち込んで処分してもらう
地域のゴミ集積場に直接、要らないガスコンロなどの粗大ゴミを持ち込んで処分してもらう方法がお得です。処分するものすべてをまとめた重さで処分費用が決まるので、まとめて持っていけば格安で廃棄処分することができます。
持ち込み処分は自治体によって対応していない場合もあるので、市町村のHPなどでご確認ください。自分で車で持っていけることが条件です。
業者に回収を依頼する方法
粗大ゴミとして処分する手順が面倒という方には、業者に回収を依頼する方法がおすすめです。
民間の不用品回収業者の中には、ガスコンロの取り外し・撤去作業も可能な業者もあるので、そういった業者に依頼すると、取り外しから回収処分まですべてまとめて請け負ってもらえてとても便利です。ガスコンロの取り外し工事を提携業者に頼んでもらえるケースもあります。
また、買い替えの場合は、ガスコンロ設置を依頼した業者に回収処分をお願いすることができます。下取りしてくれる業者もあるので、申し込み時にぜひ確認してみてください。
4.高く売れる人気のコンロをご紹介!
家庭用ガスコンロには、ガステーブルタイプとビルトインタイプの2種類あります。また、お住まいのガスの種類によって、都市ガスとLPガスの2種類があります。それぞれ需要があるので、状態のよいものであればどのタイプでも買取が可能です。
さらに人気メーカーのものであれば、さらに高値での買取が期待できます。国内トップシェアを誇る、人気メーカーをご紹介します。
Rinnai(リンナイ株式会社)
国内トップシェアを誇る、ガス機器総合メーカー。家庭用ガスコンロ、給湯などガス関連製品を製造する、創業およそ100年という、名古屋市に本拠地をおく老舗企業。
Paloma(株式会社パロマ)
名古屋市に本拠地をおく、創業100年を超える老舗企業。主に家庭用ガスコンロ、ガス暖房装置などを製造販売している。リンナイとともに、国内トップクラスのシェアを誇る。
Noritz(株式会社ノーリツ)
創業およそ70年。神戸市に拠点をおく、住宅設備メーカー。給湯器、システムバス、給湯器などを製造販売。
HARMAN(株式会社ハーマン)
ノーリツのグループ会社。給湯設備やガスコンロを製造。
5.コンロを高く売るために出来ること
毎日料理をするガスコンロは、油がこびりついたり、食材や調味料がこぼれてどうしても汚れてしまいます。毎日掃除をしているはずなのに、いつの間にか汚れがたまっているなんていうことも…。
査定を受ける前にしっかりとクリーニングをして、目につく汚れを落としておきましょう。グリルの中や、五徳(ごとく)の掃除も必要です。
ビルトインタイプのガスコンロを売る場合
ビルトインタイプの場合、自分で勝手に取り外してお店に持っていくことはできません。
ガスコンロの取り外し工事を行ってから売りに行くと、工事費用がかかってしまうので、自宅まで来てガスコンロを査定してくれる出張買取が便利です。お店によっては、取り外し工事についても相談に乗ってもらえるので、申し込み時に確認してみてください。
ガスコンロを売るときは身分証明書が必須!
ほかの家電と異なり、中古の家庭用ガスコンロを売る場合は身分証明書の提示が必要です。
査定を受けるときには、運転免許証やパスポート、健康保険証、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。顔写真の入ったものが必要になる場合もあるので、どんな書類が必要かを事前にお店に問い合わせてみることをおすすめします。
6.まとめ
買い替えや引越しなどで不要になった家庭用ガスコンロを処分する方法についてご紹介しました。
まだ十分に使える、状態の良い中古ガスコンロは、買取が可能です。お金を払って廃棄処分する前に、ぜひリサイクルショップなどで買取をお試しください。ただし、ガスコンロによる火災事故を予防するため、2008年10月以前に製造された家庭用ガスコンロを販売することは禁止になっていますので、十分ご注意ください。