「雛人形」や「五月人形」など、日本人形の処分にお困りの方はいらっしゃいますか?
もう必要ないと思っていても、「人形をごみとして処分するのは、なんだか怖いし不安」「正しい捨て方がよくわからない」と思う人も多いものです。
とは言え、ずっと押し入れにしまったままでは場所も取りますし、いつかは整理する日がやって来るでしょう。
人形は正しい方法で処分すれば気持ちよく手放せるため、早めに行動に移すのがおすすめ。
そこでご紹介したいのが「人形供養」という方法です。
今回は、人形供養について解説するとともに、愛知県で供養をおこなっている神社・寺、供養祭の紹介や人形を処分する方法について解説していきます。
自分で供養する方法もご紹介していますので、人形の処分をお考えの方は是非参考にしてみてください。
人形供養とは?
人形供養とは、「使わなくなった、いらなくなったけれど、長年大事にしていた人形やぬいぐるみなどを供養して廃棄する」ことを言います。
「人形には魂が宿る」と考えられる、日本ならではの文化や習慣とも言えるでしょう。
人形供養は神社や寺、供養祭に出す方法が一般的ですが、自分でおこなうこともできます。
なぜ「人形供養」をするのか
人形をごみ袋に入れて、ただ捨てる行為に抵抗がある人は多いのではないでしょうか?
人形が捨てられない理由のほとんどは、科学的根拠のない心理的なものです。
日本は古来から付喪神(つくもがみ)の信仰が根強く、長い年月を経て古くなった物や大事にした物には神様や魂が宿ると言い伝えられています。
「人形を捨てたら不幸が続いた」といった、怖い話の題材にも多く使われますよね。
呪いや魂に科学的根拠はありませんが、日本人には根付いている民間信仰ですので、人形が捨てにくいと感じる方も多いのです。
そんな心理的原因を取り除くために、物に対しても「供養」する風習があると考えられます。
人形供養では実際に何をするの?
人形供養の方法は、人形供養をやっている神社や寺でへ人形を持ち込み、火で焼いてもらうのが一般的です。
この「火で焼く」という行為を「お焚き上げ」と言いますが、お焚き上げで出た灰の一部を人形塚に納めるところもあるようです。
また、お焚き上げの前には読経をあげたり、お祓いをしたりするところもあります。
人形供養で受け付けている人形の例
人形供養で受け付けている人形は、どんな種類があるのでしょうか?
一般的に多く利用されているのは雛人形や五月人形ですが、最近ではさまざまな人形が供養に持ち込まれているようです。
以下は人形供養で受け付けられている一例です。
持ち込む際の参考にしてください。
- 雛人形・五月人形・市松人形など日本人形
- フランス人形・西洋人形
- ぬいぐるみ・玩具
- こけし・だるま・剥製・民芸品など
人形を手放すタイミング
大事にしているぬいぐるみや人形は、なかなか捨てられないですよね。
タイミングを逃すと先延ばしにしてしまい、最終的には「遺品整理」として家族に処分してもらうことになってしまうかもしれません。
そうならないために、人形の処分に最適なタイミングを知っておきましょう。
1.結婚・自立したタイミング
実家を出ていくタイミングは、人形を処分するのにとても適しています。
引っ越し荷物を減らさなくてはなりませんし、どうしても持っていきたい場合は厳選するのがいいでしょう。
例えば雛人形や五月人形は子どもの成長を願うものなので、「結婚までを区切りにする」という家庭が多いものです。
雛人形は、女の子の成長と幸せを願って飾られるものですから、女の子が無事に成長し、育った家を離れる「結婚」は、雛人形の役目を果たしたとも考えられます。
また、五月人形は、「健やかな成長と強くたくましい男の子に育つように」という願いの意味合いや、厄を代わりに引き受けてくれる「お守り的な役割」があります。
「身代わり」という意味から考えて、成人式や20歳の誕生日など「子供が自立した時期」を迎えれば役割を終えたと考えることができるでしょう。
このように、子どもの自立や結婚、成人のタイミングは人形を手放すきっかけになりやすいと言えます。
2.人形の状態が悪くなったとき
雛人形や五月人形を含め、人形は保存環境によって劣化します。
大事に扱っていても、破損したり、汚れてしまったり、パーツを紛失してしまったりなど、時間とともに傷んでしまうもの。
特に人形は「湿気」に弱く、保管している環境によってはカビやシミがついてしまうこともあります。
人形の状態によっては修理ができることもありますが、人形の修理は技術が必要で、高額になる可能性や修理を断られるケースも。
買い直したほうが安く済む場合もあるため、処分も検討しましょう。
3.思い立ったタイミング
断捨離や生前整理、遺品整理、引っ越しなどで、人形をしまうスペースがない時や、「もういらないかも」と思えたら処分するタイミング。
引っ越しで家が変わる時は生活スタイルや家族構成の変化があり、人生の分岐点です。
「もういらない」と考える時は、何かしらいらなくなった理由がつきもの。
なぜ、いらないと思ったかの原因に気が付くと手放す決心がつくはずです。
人形供養をする方法
人形供養と聞くと、一般的には神社や寺を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、神社や寺以外にも人形供養をする方法はいくつかあります。
自分でできる供養の方法もありますので、チェックしてみましょう。
- 神社・寺へ持ち込み供養する
- 供養祭を利用する
- 自分で供養する
それぞれの手順や概要について説明していきます。
1.神社・寺へ持ち込み供養する
最も一般的な方法は神社・寺へ持ち込み人形供養してもらうことです。
ただし、どこの神社や寺でも人形供養を受け付けているわけではなく、人形供養を行っている神社・寺は多くの場合、ホームページなどで案内が記載されています。
日時が決まっている場合もあれば、ほぼ毎日受け付けているところもありますので、自分の都合に合う神社・寺に依頼しましょう。
郵送で受け付けている神社・寺もありますので、後程詳しくご紹介します。
2.供養祭を利用する
葬儀場や人形店では、年に数回、人形祭や供養祭などのイベントを開催しています。
多くは無料で行っていて、葬儀場が提携する僧侶による供養を受けることができます。
人形の種類はさまざま受け付けており、リカちゃん人形からフランス人形まで幅広い人形が持ち込まれていますが、持ち込み点数は一家族につき3体までなどの制限がかけられていることも。
7段飾りの雛人形でしたら一度では供養しきれませんので、日を変えて何度か参加する必要があります。
葬儀社や人形店で開催される人形供養のイベントは、インターネットで「市区町村名 葬儀社 供養祭」または「市区町村名 人形 供養祭」と検索すると出てきます。
一部の地域で開かれる供養祭は、2か月前あたりから人形店の店頭などにポスターが掲示され、地元の広報誌でも知ることができますよ。
主催者は地元の商工会議所であることも多いので「市区町村名 商工会議所 供養祭」と検索しても情報が得られるでしょう。
3.自分で供養する
宗派や形式的なものにこだわらない方でしたら、手順通りに行うことで自分で人形を供養することも可能です。
自分で供養することでしっかりと区切りがつけられるとも考えられますし、費用がかからず供養できるのもメリットです。
自分で供養する手順は以下の通りです。
1.塩・人形1体が包める大きさの和紙や包装紙を用意する
2.やわらかい布で拭いた人形を和紙や包装紙の上に置き、塩を振りかける
3.購入した時の思い出や一緒に遊んだ記憶を思い返し、感謝の気持ちを伝える
4.敷いていた和紙や包装紙で人形を包んで自治体のルールに従いごみとして処分
供養が出来た人形はただのモノとしての扱いとなるので、ごみとして処分しても問題ありませんが、この考え方に抵抗がある方や形式を重んじる方は、自分で供養、処分することはおすすめしません。
また、本来は「お焚き上げ」までが供養だとの考え方もあります。
しかし「お焚き上げ」(野焼き)は、一般的には自分の家の敷地内であっても一部の例外を除き、法律で禁止されています。
また、自治体や消防法で禁止されている場合も多いため、おすすめできません。
そのため、自身でお焚き上げをおこなうのは難しいでしょう。
熱田神宮では人形供養は行っていない?
愛知県にある熱田神宮では人形供養だけでなく、印鑑・写真など各種供養は行っていません。
人形供養をしたい方は他の神社を選びましょう。
熱田神宮では、以下のような参拝・祈祷を行っています。
【個人のご祈願】
- 安産祈願
- 初宮詣
- 初誕生祝い
- 七五三詣
- 厄除
- 災難除
- 心願成就
- 車祓い
【団体のご祈願(神楽)】
- 業務繁栄
- 商売繁盛
- 安全祈願
【お札・お守りの授与】
熱田神宮では、家内安全・業務繁栄などの神札をはじめ、身体健全や交通安全、厄除け、縁結びなどのお守り・お札を授与しています。
【日々のお参り】
神社への参拝方法や、家庭内に設置する神棚におけるお札の祀り方などを詳しく説明します。
また、神宮内での祈祷以外にも出張祭典を申し込むなど目的に合わせた依頼をすることが出来ます。
愛知県で人形供養を行っている神社や寺院
熱田神宮では人形供養は行っていませんが、愛知県には人形供養を行っている神社や寺がいくつもあります。
人形供養をしたいと考えている方は、以下の神社や寺を参考にしてください。
山田天満宮(名古屋市北区)
山田天満宮の人形供養は、五月人形・雛人形を1体から道具や脇添えの人形も含めた一式まで、まとめて供養してもらえます。
ただし金属の台・ガラスケースや、神社神道以外の宗教を模した人形、ガラス製人形、はく製、人形以外の物は受け付けていません。
住所 | 愛知県名古屋市北区山田町3-25 |
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開催日 | 10月25日、12月25日〜1月25日以外 |
受付時間 | 午前9時〜午後5時 |
受付場所 | 祈祷受付所 |
料金 | 五月人形・ひな人形 (各1体~一式(お道具、脇添えのお人形も含む)):3,000円 その他の人形 (1体~45L ビニール袋3袋):3,000円 |
電話番号 | 052-981-5695 |
ホームページ | http://tenman.jp/ningyo/ |
上野天満宮(名古屋市千種区)
上野天満宮は、学問の神で知られる菅原道真公をお祀りしています。
そのためか人形供養は、ぬいぐるみや雛人形以外にもランドセル、結納品、写真など、思い出の詰まった品の供養も受け付けているのが特徴です。
住所 | 愛知県名古屋市千種区赤坂町4-89 |
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開催日 | 年末年始12月25日〜翌1月25月以外 |
受付時間 | 午前9時〜午後5時 |
受付場所 | 社務所 |
料金 | 3kgまで2,000円(1kg増すごとに200円加算) |
電話番号 | 052-711-6610 |
ホームページ | http://www.tenman.or.jp/ningyo.html |
大須観音(名古屋市中区)
大須観音では年に一度人形供養を開催していますので、あらかじめ日時を確認しておきましょう。
人形の受付は指定日時に大須観音境内にておこないますが、当日の受付が難しい方は受付期間内に指定された人形店でも申し込みできます。
住所 | 愛知県名古屋市中区大須2-21-47 |
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開催日 | 毎年10月 第1木曜日 |
受付期間 | 要確認 |
受付場所 | 大須観音境内・提携店舗で受付 |
料金 | 記載なし |
電話番号 | 052-231-6525 |
ホームページ | http://www.osu-kannon.jp/gyouji/20210713.html |
万松寺(名古屋市中区)
万松寺では月に1回、人形供養を行っています。
数量の多い場合は別途相談が必要ですが、供養料が500円なので気軽に利用しやすいでしょう。
また、供養する人形に特別な思い入れがある方は、5,000円で個別供養も行えます。
予約をしたい、または直接出向くことが出来ない方は電話やWEBからも問い合わせが可能です。
住所 | 愛知県名古屋市中区大須3丁目 |
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開催日 | 毎月18日 |
受付時間 | 指定なし |
受付場所 | 総合受付処 |
料金 | 1体につき500円 |
電話番号 | 052-262-0735 |
ホームページ | https://www.banshoji.or.jp/kuyo/ |
妙福寺(稲沢市千代町)
妙福寺は、人形(雛人形・日本人形・フランス人形など)やぬいぐるみ、仏像の供養をしてもらうことが可能です。
供養する人形は、直接持参する方法以外に郵送による受付も行っているため、人形供養に立ち合えないという方も利用しやすいでしょう。
住所 | 愛知県稲沢市千代町東郷37 |
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開催日 | 毎日 |
受付時間 | 午前8時〜午後10時 |
受付場所 | 事前に電話にて予約をする |
料金 | 段ボール箱(みかん箱20×30×40cm程度)1箱5,000円 ※45Lビニール袋1袋程度 2袋目から+5,000円 |
電話番号 | 0587-39-2419 |
ホームページ | http://myofukuji.org/html/doll.htm |
日吉神社(清須市清州)
清洲山王宮日吉神社の人形供養は、年に一度、5月の第2日曜日に開催されています。
しかし、人形の預かりは年中受け付けているとのことです。
また、日吉神社では人形供養で預かった人形の里親を募集し、供養とお清め後に新たに里親として可愛がっていただける方にお譲りしています。
住所 | 愛知県清須市清洲2272 |
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開催日 | 例年5月第2日曜日 |
受付時間 | 午前9時〜午後4時 |
受付場所 | 清洲山王宮日吉神社 |
料金 | 5,000円〜(量によって変動) |
電話番号 | 052-400-2402 |
ホームページ | http://www.hiyoshikami.jp/ningyo/ningyo.html |
実成寺(あま市萱津南宿)
実成寺は鎌倉時代から続くお寺で、24時間365日門が開いており、人形供養をしたいとあらかじめ連絡をしておくことで供養してもらえます。
人形、ぬいぐるみだけではなく、写真、お守りや思い出の品も受け付けており、思い入れのあるものに感謝を込めたいという方におすすめです。
住所 | 愛知県あま市萱津南宿254 |
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開催日 | 毎日 |
受付時間 | 24時間365日 |
受付場所 | 事前電話による申し込み |
料金 | 45L程の1袋につき3,000円以上 |
電話番号 | 052-441-9119 |
ホームページ | http://www.jitsujoji.jp/otakiage |
真福寺(小牧市下末)
真福寺の人形供養は定期開催されておらず、一斉供養ではありません。
個別対応ということで全て事前予約が必要となりますが、供養してもらいたい日時の希望を指定できます。
また、「読経に立ち会わず預けるだけ」か「読経に参列して供養」のどちらかを選択できますが、お焚き上げには参列できません。
段ボールの大きさに指定はなく、入るものでしたら何体でも依頼ができます。
住所 | 愛知県小牧市下末1060 |
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開催日 | 予約時に相談 |
受付時間 | 予約時に相談 |
受付場所 | お問い合わせフォームまたは電話による事前予約 |
料金 | 読経に立ち会わない:3,000円(段ボール1箱につき) 読経に立ち会う:6,000円(段ボール1箱につき) |
電話番号 | 0568-77-4744 |
ホームページ | https://shimpukuji.amebaownd.com/pages/4333310/ningyo-kuyou |
郵送で人形供養を受け付けている神社・寺院
近くに人形供養ができる神社や寺がないという人は、人形供養の「郵送受付」が便利です。
料金は神社によって異なりますが、おおまかな相場は段ボール1箱につき2,000円~ほど。
また、送料は依頼者の負担となり、供養料金と合わせると4,000円程度となります。
オンライン供養や供養証明書の発行をしてくれる神社もありますので、希望に合ったところを選びましょう。
ここからは郵送で人形の供養を受け付けてくれる愛知県の神社をご紹介します。
伊文神社(西尾市)
伊文神社では電話、メール、ホームページの申込みフォームのいずれかから、郵送での人形供養が申込めます。
申し込みの際に住所、名前、連絡先、焼納品の品目、荷箱の大きさを伝え、返事が届き次第、指定の銀行口座に振り込みます。
住所 | 愛知県西尾市伊文町17番地 |
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受付期間 | 随時 |
問い合わせ時間 | 午前9時~午後5時 |
料金 | 80cm以下の箱1つにつき2,000円~要相談 (人形の大きさや量によって異なります) |
電話番号 | 0563‐57‐2838 |
ホームページ | https://www.ibunjinja.net/%E5%BE%A1%E7%84%BC%E7%B4%8D |
廣居山 妙行寺(名古屋市中村区)
妙行寺では郵送の場合、LINEやお問合せフォームからあらかじめ連絡が必要です。
供養料は振込み、現金書留、定額小為替が利用できます。
人形供養の様子は動画やLIVE配信も可能ですので、LINEやお問合せフォームから相談してください。
住所 | 愛知県名古屋市中村区五反城町3-10 |
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受付期間 | 随時 |
問い合わせ時間 | 午前9時~午後5時 |
料金 | ご供養料は人形一体2,000円 2体以上以上はお気持ち |
電話番号 | 052-412-0567 |
ホームページ | https://myougyou-ji.jp/ningyoukuyou/ |
鳥羽神明社(西尾市)
鳥羽神明社では電話にて予約後、随時供養をおこなっており、雛人形・五月人形やぬいぐるみを供養後、焼納してもらえます。
郵送での供養もできるため、問い合わせてみてください。
雛人形・節句人形は基本は人形・付属品の受付ですが、段・ケースなども合わせて焼納を希望の場合は相談に応じてもらえます。
住所 | 愛知県西尾市鳥羽西迫89番地 |
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受付期間 | 随時 |
問い合わせ時間 | 午前9時~午後5時 |
料金 | 縦×横×高さの合計が150cmの箱の内容量で3,000円~要相談 (大きさや量によって変わります) |
電話番号 | 0563-62-2852 |
ホームページ | http://www.katch.ne.jp/~toba-shinmeisha/kitou/kitou06.html |
人形供養祭を行う愛知県の葬儀会館
愛知県内にも複数ある葬儀会館では、人形供養できるイベントが開催されています。
葬儀会館の会員以外でも有料で参加でき、会員になると料金が無料になります。
こちらでは人形供養祭を行う一部の葬儀会館をご紹介します。
葬儀会館ティア
愛知県内に400件以上ある葬儀会館ティアでは、定期的に各会館で人形供養祭をおこなっています。
どこの店舗が実施しているかは、ティア公式サイトの「イベント情報」をご覧ください。
開催日 | ティア公式サイトの「イベント情報」に記載 |
受付時間 | 要確認 |
ホームページ | https://www.tear.co.jp/event/ |
備考 | ゴールド会員、提携団体組合員:無料 非会員:供養料として2,000円 |
平安会館
平安会館では定期的に人形供養祭を開催しており、ぬいぐるみ、人形、雛人形、五月人形 、その他(お守りなど)が対象です。
こちらもホームページにて開催日をご確認ください。
開催日 | 平安会館公式サイトの「イベント情報」 またはスタッフブログ内「イベント」に記載 |
受付時間 | 午前9時30分~午後3時 |
ホームページ | https://www.heiankaikan.net/event/ |
備考 | 会員:5袋まで 無料(当日会員ご入会でも人形供養無料) 一般:1袋につき 1,000円(税込) |
メモリアルそうび
メモリアルそうびは日進市にある創業50年の葬儀社です。
人形供養を定期的に開催していますので、公式サイト内のブログや問い合わせをするなどで確認してみてください。
開催日 | メモリアルそうび公式サイトのブログに記載 |
受付時間 | 午前9時~午後12時 |
ホームページ | https://soubisya.jp/blog/ |
備考 | 会員:無料(当日会員入会された方も無料) 非会員:要問合せ |
家族葬の結家 豊田東山
家族葬の結家「豊田東山」は、平安会館と同じグループ会社です。
豊田や岡崎など、三河地方に店舗が多く、定期的に人形供養をおこなっているのでチェックしてみましょう。
人形やぬいぐるみをはじめ、写真や手紙なども供養してもらえます。
開催日 | 豊田東山公式サイトの「イベント情報」に記載 |
受付時間 | 午前10時~午後3時 |
ホームページ | https://www.kazokuso-yuika.jp/event/ |
備考 | 会員:無料(ビニール袋3袋まで) 非会員:ビニール袋1袋2,000円 5袋まで |
東海典礼
東海典礼は、「ティア」グループで、豊川や豊橋、蒲郡などに店舗があります。
定期的に人形供養を開催しているので、ホームページのイベント情報にてチェックしてみてください。
開催日 | 東海典礼公式サイトの「イベント情報」に記載 |
受付時間 | 午前10時~午前11時20分 |
ホームページ | https://tokaitenrei.com/area/shinshiroshi/event/ |
備考 | 会員:無料 非会員:要問合せ(当日東海典礼友の会に入会で無料) |
供養した人形の処分方法
神社や寺にお願いしたり、葬儀社、自分で供養したりなど、人形の供養にもさまざまな方法があることがわかりました。
神社・寺・葬儀社に依頼した場合、供養後の処分もまとめて請け負ってくれますが、自分で供養した場合はその後の処分をどうするか考えなくてはなりません。
ここからは自分で供養した後の処分方法をご紹介します。
- 各自治体が収集する可燃ごみ・不燃ごみとして処分
- 買取業者に買取を依頼する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- ジモティで欲しい人を募る
人形の中でも処分しにくい雛人形・五月人形を例に、処分方法や注意点をご紹介します。
各自治体が収集する可燃ごみ・不燃ごみとして処分
供養を行った人形は魂が抜けてモノとして扱われますので、雛人形・五月人形を家庭ごみとして処分して問題ありません。
「可燃ごみ」や「不燃ごみ」など、自治体のルールに従って処分しましょう。
雛人形の材料は土・木・紙・布などが主ですが、五月人形は金属が使われていることもあります。
また、ガラスケースや7段飾り以上の土台骨組み、その他小物なども金属製の場合があります。
必要に応じて分解し、可燃ごみまたは不燃ごみに正しく分別して出さなければなりませんので、処分したい人形の素材は認識しておきましょう。
形式上は供養が済んでいても人形をそのまま指定ごみ袋に入れることに抵抗がある方は、浄化作用があると言われる白色の布や、白色の紙袋に入れてからごみ袋に入れるのをおすすめします。
可燃ごみ・不燃ごみに出す手順は以下の通りです。
1.分別を確認し「燃えるごみ」「燃えないごみ」に分ける
2.指定袋がある地域は指定袋に入れる
3.指定のごみステーションへ指定の時間に出す
カラスや猫に荒らされないよう、指定場所に出すのは収集日の当日朝にしましょう。
買取業者に買取を依頼する
雛人形・五月人形は、人気作家の作品であれば工芸品や日本人形を扱う買取専門業者に買い取ってもらえるかもしれません。
雛人形・五月人形はもちろん、日本人形や人形浄瑠璃などは海外で高く売れることも多く、海外での販売ルートを持つ買取業者であるほど買取してくれるようです。
持ち出しやすさからか、ガラスケースに入っているものが人気。
のちほど買取されやすい作家・ブランドを一部ご紹介しますので、参考にしてみてください。
以下は買取店へ持ち込む手順です。
1.持ち込みたい買取業者を探し連絡をする
2.セット販売品は出来る限り全て揃え、付属品などがあれば一緒に持ち込む
3.買い取り窓口へ持ち込む
4.納得できる買取価格であれば現金を受け取る
店頭へ直接持ち込む以外に、自宅への出張や郵送を利用した「宅配買取」を利用する方法もあります。
店舗が近くにない場合や、売りたい人形がたくさんある場合などは利用してみてはいかがでしょうか。
実施している店舗では、宅配買取用の梱包材を届けてくれるサービスをおこなっている場合もあるので問い合わせてみましょう。
持ち込む前にある程度の買取価格を知っておきたいという方は、LINE査定やメール査定を利用するのもおすすめです。
買取可能な人形とは
雛人形・五月人形はもちろん、日本人形やフランス人形、陶器で出来たビスクドールや人形浄瑠璃、リアドロやマイセンが出す陶器製の置物フィギュリン、球体関節人形なども買取店では買い取ってもらえます。
中でも有名作家やブランドの人形は人気も高く、二次流通でも需要が高いので買取されやすい傾向にあります。
買取されやすい雛人形・五月人形のブランド
雛人形や五月人形にもバッグやジュエリーのようにブランドがあり、買取店で買い取って貰いやすいのは人気のあるブランドや作家物の人形です。
両親から送られることも多い雛人形や五月人形ですから、実はブランドものだった、有名作家のものだったということも珍しくありません。
処分したい雛人形・五月人形が買取されやすいブランドや作家物か確認してみましょう。
雛人形:吉徳大光
東京都台東区浅草橋に存在する日本人形屋で「人形は顔がいのち」がモットー。
雛人形だけでなく、五月人形やぬいぐるみ、日本人形や羽子板も制作しています。
雛人形:リヤドロやノリタケ
リヤドロやノリタケは高級食器ブランドですが、陶器製の雛人形を出していて大変人気です。
コレクターも多いため、買取されやすい雛人形の一つです。
雛人形:久月×リカちゃん人形や雅工房×ディズニーなどのコラボ品
近年では久月とリカちゃん人形の雛人形や、雅工房とディズニーなどキャラクターと老舗工房がコラボレーションした雛人形も人気です。
雛人形としてだけでなく、マニアのコレクションとしての価値も高いので、高価買取されやすい品です。
雛人形:古今雛
古今雛は1764年から1772年にかけて江戸で成立した雛人形の様式で、豪華な衣裳をまとった写実性の高い身体表現が特徴。
高さ40cmを超えるものもあり、現在では大分県立歴史博物館で見ることが出来ます。
五月人形:鈴甲子・雄山
創業100余年の歴史ある名門甲冑工房で、初代雄山から「本物」の知識と技術を受け継ぎ、現在は4代続いています。
経済産業大臣指定伝統工芸士にも認定されています。
五月人形:平安道齋
東京都伝統工芸士に認定される平安道齋は、3代目雄山。
昔ながらの鎧・兜を忠実に再現し本物さながらの甲冑作りに精進しており、鈴甲子雄山工房の最上位ブランドです。
五月人形:平安住一水
平安住一水とは、錺甲冑師として代々受け継がれてきた雅号で、甲冑生地から仕上げまで一切妥協しない作品作りをおこなっています。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する
毎日多くの品が売り買いされているフリマアプリやネットオークションでは、人形の売買も例外ではありません。
雛人形や五月人形に限らず、ぬいぐるみやフィギュアまで多くの人形が出品されています。
フリマアプリやネットオークションでも買取店と同じく人気作家やブランドの人形が人気ですが、マニアやコレクターの利用者も多いもの。
抽選販売や期間限定物が欲しいけど手に入らない場合や、マイナーなメーカーの人形をコレクションしているなど、有名とは限らない品も必要としている人が見つかりやすい傾向にあります。
近頃は利用者が多く、出品する物は高額過ぎることがなければ購入されやすい流れですので、フリマアプリやネットオークションに出品してみましょう。
フリマアプリやネットオークションを利用する手順は以下をご参考ください。
1.アカウント登録をする
2.出品したい品を撮影する
3.瑕疵情報(傷や汚れの箇所)を文章で入力
4.販売価格を決める
5.購入されたら購入者へ連絡をする
6.梱包し指定した発送方法で発送する
7.購入者へ到着したら評価をする
人形の種類によっては、郵送時にケースが割れてしまったり、人形自体が欠けてしまったりすることもあります。
破損しないよう丁寧に梱包し、必要であれば「われもの」指定をするなど、発送時には気を配ってください。
また、フリマアプリやネットオークションを利用するには、手数料がかかります。
現在、多く利用されているフリマアプリやネットオークションの利用手数料を一覧表にしましたので、参考にしてみてください。
アプリ名 | 手数料 |
---|---|
メルカリ | 販売価格の10% |
楽天ラクマ | 商品価格の6.0%(税抜) |
PayPayフリマ | 販売価格の5% |
ヤフオク! | Yahoo!プレミアム会員 8.8%(税込) Yahoo!プレミアム会員登録なし 10%(税込) |
モバオク | 月額利用料330円 または 360円/月(税込)が必要 販売手数料、売上金の振込(入金)手数料は不要 |
販売価格が高額になるほど、支払う手数料が高くなるアプリもあれば、一定額の手数料ですむアプリもあります。
手数料で選ぶのも一案ではありますが、多くの人の目に触れるほど希望者に巡り合いやすくなるので、利用者が多いアプリを選ぶのがおすすめです。
ジモティで欲しい人を募る
ジモティーとは「地域密着型のクラシファイドというサービスで、利用者がお金を使わずに不用品を譲ったり譲ってもらったりできるサービス」のこと。
地元密着型の無料掲示板サイトとなっており、掲示板に不用品を投稿することで譲り先を探すことができます。
フリマアプリやネットオークションと同じくジモティーもネットを介して譲り先を探すのですが、フリマアプリやネットオークションとの違いは譲る側に手数料がかからないことです。
また、ジモティーは譲る側が品物を譲る際に、「金銭を必要とする」か「無料で譲る」かが選べるのも特徴です。
地元密着型の為、双方が納得した条件下であれば送料もかからず手渡しすることが出来ます。
とはいえ、フリマアプリやネットオークションのように間に入る運営がいないため、トラブルになった場合は全て自分たちで解決しなくてはなりません。
こうしたデメリットやリスクを知った上で上手に活用しましょう。
ジモティーへの掲載の手順はフリマアプリやネットオークションを利用する手順とほとんど同じですので、前述したフリマアプリやネットオークションを利用する手順をご参考ください。
供養もしてくれる?不用品回収業者で人形を処分する
上記で紹介した方法のほかに不用品回収業者に依頼する方法もあります。
不用品回収業者と聞くと、粗大ごみや家具・家電を回収するイメージが強いかもしれませんが人形の回収も行っています。
不用品回収業者に人形の回収を依頼すると、ただ回収するだけでなく人形供養をおこなってから処分をしてくれます。
神社や寺、葬儀社のように供養をしてから処分してもらえるので、安心して依頼できるでしょう。
不用品回収業者が他の処分方法とは違う最も大きな点は「人形以外の不用品も回収できる」点です。
家の中に人形以外にも「不要だけどどう処分したらいいかわからないから置いてある」という不用品がある場合、不用品回収業者を利用すると全てまとめて回収してもらえます。
また、不用品回収業者は買取をおこなっている業者も多く、買い取れる人形があればトータルの処分費用から差し引いてもらえるため、お得に利用できます。
人形だけではなく、家具や家電をまとめて査定・処分依頼できるため、気になる方は問い合わせや査定依頼をしてみてください。
不用品回収業者は「不用品1点につきいくら」という料金形態だけではなく「トラック1台に入るだけなら何個でも同じ料金」というプランも多いので、トラックに乗る分だけなら増やした方がお得です。
同じ料金ですから、この機会に断捨離してしまうのもいいでしょう。
不用品回収業者を選ぶときの注意点
とても便利な不用品回収業者でも、メリットばかりではありません。
今度は不用品回収業者を利用する際に、気をつけたいことについて見ていきたいと思います。
- 費用がかかる
- 悪質な業者が紛れていることもある
1.費用がかかる
不用品回収業者に依頼する最も大きなデメリットは「費用がかかる」ことです。
人形の場合、神社や寺で人形供養をするにも一般ごみとして出すにも、供養料や指定袋代などの購入費用がかかりますが、不用品回収業者に依頼する費用と比べると大きく差があります。
買取業者に買取してもらう、またはフリマアプリやネットオークションを利用した場合と比べても、不用品回収業者に依頼する費用の方が大きくなります。
自分でおこなわなくてはならない分、手数料が安く済むというのが不用品回収業者以外を利用して処分するメリットともいえます。
不用品回収業者は、不用品回収業者に依頼する以外の方法を利用して処分する際にかかる手間が全てかからずお任せ出来る分、費用はかかる、と考えて間違いありません。
とはいうものの、いくつかの不用品を回収依頼するとなると安価で処分できる場合もあります。
またお伝えしたように、不用品回収業者は買取を行っています。
不要な人形が思いのほか高額になったり、人形と一緒に回収したものの中に買取が可能な品があったりした場合、結果的に不用品回収業者に依頼する以外の方法での処分より安く済む、または現金を手にすることになる場合もあります。
少量であれば専門の買取店を利用したり、フリマアプリなどを利用するのが手軽かもしれません。
コレクションしていて大量の人形を処分したいなら重量もあるので、不用品回収業者への依頼も視野に入れていいでしょう。
2.悪質な業者が紛れていることもある
ほとんどの不用品回収業者は信用できる良質な業者ですが、なかには無料回収と謳い(うたい)ながら実際は高額を請求する悪質な業者がいることもあります。
また、本当に無料で回収したものの、山中などに不法投棄し適切に処分しない場合も。
このケースでは、後に依頼者側が不用品の所持者ということで、罪に問われてしまうということもあるため注意しましょう。
ほかにも「不用品回収と一緒に高価買取をしているから、不要になった貴金属はありませんか」と言い、相場よりも大幅に安価で強引に買取を行う悪徳な業者も存在します。
このようなトラブルに巻き込まれないためにも、業者選びは慎重におこなうようにしましょう。
・不用品回収業者について詳しく知りたい方はこちらのコラムもどうぞ
まとめ
不要になった人形の供養の仕方から処分方法までお話ししました。
雛人形や五月人形など、期間を限定して使う人形はいつかお別れするタイミングを迎えてしまうものです。
心情的にもなかなか手放しにくい品の一つですが、気持ちに区切りをつけて処分する、またはこれから必要となる方の元に渡るのが一番です。
人形制作は古くから継承された職人技で制作されています。
出来る限りはただ捨ててしまうのではなく、必要としている方の手に渡るよう、正しい処分方法を知っておきたいものです。
人形を処分したいと思っていた方は、是非参考にしてみてくださいね。
雛人形や五月人形の処分に困っていたら、出張回収センターへご相談ください。
弊社は遺品整理業務もおこなっている関係から、お寺と提携した供養サービスを提供していますので、人形も安心してご依頼いただけます。
ほかにも、さまざまな不用品の回収・買取をしていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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