「要らなくなったアンテナを処分したい」
「壊れたアンテナはどうやって撤去するの?」
テレビ視聴に欠かせないアンテナですが、衛星放送を解約したり引っ越しで撤去が必要になったりした場合に、処分を考えるのではないでしょうか?
アンテナは10kgを超えると粗大ごみになることも多く、放置すると倒壊するリスクがあるため、適切に処分しなければなりません。
この記事では、アンテナの処分方法を幅広く紹介します。処分費用の目安や買取についても解説するので自分に合った方法を見つけてください!
アンテナの処分方法は11通り
アンテナの処分方法は主に11通りです。それぞれのメリット・デメリットは比較表を参考にしてください。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
不燃ごみ | 手軽で無料 | 回収頻度が少ない |
小型家電回収ボックス | そのまま投入できる | 大型アンテナは対象外 |
粗大ごみ収集 | 費用が安い | 予約が必要 |
ごみ処理施設へ搬入 | 早ければ即日処分できる | 持ち込む手間がかかる |
家電量販店 | 設置も依頼できる | 撤去のみの利用は難しい |
リフォーム専門業者 | 外装リフォームを同時に依頼できる | 引き取りの可否は業者によって異なる |
アンテナ業者 | 撤去作業から引き取りまで可能 | ・費用がかかる ・現地調査が必要 |
引っ越し業者 | 引っ越しと同時に依頼できる | 業者によっては対応不可 |
フリマアプリ・ ネットオークション | 現金化できる | 送料・販売手数料がかかる |
リサイクルショップ | 状態が良いものは高値で買取 | アンテナ買取実績がないと難しい |
不用品回収業者 | ・最短即日で引き取り可能 ・取り外し・買取も依頼できる | ・費用がかかる ・見積もりが必要 |
各処分方法について詳しく解説していきます。
自治体で不燃ごみとして処分する
小型のアンテナは、自治体の不燃ごみ回収の日に処分できます。
処分費用がかからず、袋に入れるだけで簡単に捨てられますが、各自治体のルールを守ることが大切です。
- 愛知県豊橋市:パラボラアンテナ(120cm以下)「こわすごみ」
- 千葉県習志野市:長辺50cm未満、体積45リットル以内「不燃ごみ」
規定のサイズより大きいアンテナは「粗大ごみ」として手続きをしなければなりません。
また、豊橋市のように「こわすごみ」として出す際は、収集日が月に1度なのでタイミングを見逃さないように注意しましょう。
小型家電回収ボックスを利用する
室内アンテナや小型のパラボラアンテナは小型家電回収ボックスに投入して無料で処分できます。
小型家電リサイクル法では、希少な金属を再資源化するために、リサイクル回収を推奨しており、BS/CSアンテナは映像用機械器具に含まれる対象品目です。
しかし、自治体によって回収対象が異なり、ボックスの投入口より大きいアンテナは処分できません。
たとえば、愛知県名古屋市や大阪府東大阪市では、一辺30cm以下の室内アンテナが小型家電に分別します。ボックスは市内の公共施設やスーパー、家電量販店などの協力店舗に設置されています。
粗大ごみ収集を申し込む
支柱付きの八木式アンテナやBS/CSパラボラアンテナなど、30cm以上の大型アンテナは、粗大ごみ収集を利用して処分できます。
自宅の前やごみステーションで回収してくれるため、比較的手軽な方法です。
ただし、取り付けてあるアンテナを処分したい場合は、撤去作業を業者に依頼する必要があります。
また、アンテナ本体と基盤で、別々に手数料が発生する自治体もあるので注意しましょう。
愛知県名古屋市では、事前予約制で月に1回粗大ごみを収集しています。
7日前までに電話またはウェブで手続きを済ませ、手数料納付券(シール)を用意しましょう。BSアンテナの処分費用は250円です。
他の自治体でも約300~500円が相場となっているので、ホームページで確認してみてください。
ごみ処理施設へ自分で持ち込む
撤去した古いアンテナは地域のごみ処理施設へ直接持ち込んで処分できます。
大型のUHFアンテナやBS/CSアンテナなど、サイズが大きく粗大ごみ扱いのものも持ち込み可能で、早ければ思い立ったその日に処分できます。
しかし、施設までは自家用車での運搬が必要で、積み下ろして計測するといった作業に手間がかかる点は考慮しなければなりません。
愛知県名古屋市では、環境事業所で受付後、受付時間内に施設へ向かいます。処理手数料は10kgごとに200円なので、他の方法よりも大幅に費用を抑えられますね。
年末年始や連休明けは、長時間の渋滞になることもあるため、空いているタイミングで利用すると良いでしょう。
家電量販店・ホームセンターに引き取ってもらう
一部の家電量販店では、新しいアンテナの設置と同時に古いアンテナの取り外しが可能であり、手間を減らせるのがメリットです。
注意点として、撤去や処分のみの依頼は受け付けないことが多く、新しいアンテナを購入することが条件になっています。引き取りに対応していない場合、他の業者や自治体での処分が必要になるため、すぐに作業を終わらせたい方には不向きかもしれません。
DCM系列の引き取りサービス
ホームセンターのDCMでは、引き取りサービスを用意しており、アンテナの購入を条件に無料で回収してくれます。
地域によって対応が異なるため、前もってお近くの店舗に回収可能かどうか確認しましょう。
ヤマダ電機のテレビアンテナ工事
- 取り外し作業:4,400~11,000円
- 出張費:2,200円
- 処分費用は問い合わせが必要
ヤマダ電機では、UHFアンテナ・BS/CSアンテナの取り外しや新設工事を依頼できます。
取り外し費用は4,400円~11,000円で、取り付け工事を行わない場合は、出張費の2,200円が加算されます。
アンテナの処分については別途見積もりが必要なので、店舗に問い合わせましょう。
ケーズデンキのテレビアンテナ工事
- 撤去と新設が一度に依頼できる
- 撤去費用:5,500円
- 廃棄処分は対応不可
ケーズデンキでは、アンテナの撤去と新設を同時に頼むことが可能です。
屋根上に設置する場合の費用は16,500円から、取り外しだけなら5,500円程度が目安です。
現地調査の料金として3,300円が追加されることがありますが、見積もり後の追加料金はありません。ただし、アンテナの引き取りには対応しておらず、自治体で処分することが必要です。
リフォーム専門業者に依頼する
リフォーム専門業者でもアンテナの処分を依頼できる場合があります。
外壁塗装や屋根の修理などを行うタイミングで一緒に作業ができるのが大きなメリットです。
リフォーム専門業者は足場を組むことが多いため、高所に設置されたアンテナでも安全に撤去できます。
しかし、業者によってはアンテナの引き取りまで対応していない場合があるため、事前に作業内容を問い合わせる必要があるでしょう。
古いアンテナを撤去して、外壁のリフォームと共にアンテナの新設を希望する際は、選択肢に入れることをおすすめします。
アンテナ業者に依頼する
アンテナ業者に依頼すると、撤去から廃棄までまとめて対応してくれます。
幅広いアンテナの種類に対応し、作業実績も豊富なため、安心してまかせられるのがメリットです。
業者によっては、アンテナ交換を同時に依頼する際に撤去費用が無料になることもあります。ただし、処分費用は1〜3万円程度かかるところもあるため、お近くのアンテナ業者のホームページから料金体系を確認すると良いでしょう。
アンテナ業者に処分を依頼する手順
- 電話やメールで問い合わせ
- 現地調査で設置環境や作業内容の確認
- 日程調整
- 撤去作業開始
- 作業終了後、お支払い
上記の流れでアンテナを引き取ってもらえますが、現地調査に別途費用がかかるところもあります。
また、アンテナの取り替え工事を希望する際は、保証期間や範囲・条件についても確認すると安心です。
引っ越し業者に依頼する
引っ越し業者に依頼すると、引っ越し作業と同時にアンテナを撤去してくれる場合があります。転居に伴う不要なアンテナを一度に処分でき、手間を省けることがメリットです。
ただし、アンテナ撤去に対応していない業者も多いため、事前の確認が必要です。
たとえば、「ハート引越センター」では、アンテナの取り外しや電気工事のオプションサービスがあり、スムーズな対応が可能です。
また、作業場所や内容によって追加料金が発生する場合があるため、見積もりの際に相談することをおすすめします。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションでは、処分予定のアンテナを現金化できます。自分の好きなタイミングで出品でき、高値で売れる可能性があることがメリットです。
メルカリでは、以下のような中古アンテナが取引されています。
- 松下電工 フラットアンテナ:6,500円
- DXアンテナ 平面屋外用:7,700円
- サン電子 パラボラアンテナセット:5,980円
大きな傷・汚れがないものなら、5年以上使用したアンテナも売れています。すぐに購入されているアンテナは、ケーブルやスタンドなどの付属品も一緒に出品していることが多いです。
梱包と価格設定に注意しよう
アンテナは破損しやすいため、緩衝材で包んでダンボール内に固定して梱包しましょう。
また、販売手数料(価格の10%)と送料は出品者側の負担になるため、これらが差し引かれることを考慮した価格設定が大切です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
壊れていないアンテナなら、リサイクルショップ(買取専門店)で売却する方法もあります。比較的新しいアンテナや人気の機種なら高値で売れるかもしれません。
ただし、アンテナの買取を行っている店舗は少ないため、買取実績のある業者を探す必要があります。
また、実物を見ないと正確な査定が難しいため、撤去作業まで完了していることが前提です。アンテナ本体に記載されている型番や品名を伝えるとスムーズに査定できます。
中古アンテナの買取業者の選び方
- 出張買取や宅配買取が選べる
- アンテナの買取実績が豊富
- 査定やキャンセル料が無料
- 口コミ・評価が高い
- アンテナの取り外しも対応
大型アンテナの場合、店舗に持って行くのは大変なので、自宅まで訪問してくれる業者を選ぶことが大切です。
また、業者によって取り外しも依頼できるため、事前に問い合わせると良いでしょう。
不用品回収業者に依頼する
不要なアンテナは、不用品回収業者に依頼して撤去・処分できます。
電話1本で依頼でき、作業日時もスケジュールに合わせて希望を出せるため、スピーディーに完了することがメリットです。また、損害賠償補償保険に加入している業者なら、高所作業も安心してまかせられます。
利用を検討する際は、必ず見積もりを取りましょう。
アンテナだけでなく、他の不用品も処分したい場合は、事前に伝えることで正確な処分費用が分かります。
不用品回収業者では、アンテナ1点の単品回収から、一律料金のトラック積み放題プランを利用する方法も選べます。捨てにくい不用品を処分したい方におすすめです。
アンテナの処分費用の相場
アンテナの撤去と廃棄にかかる費用は、一般的に1万~2万円が相場です。
しかし、作業内容や場所によって以下のような追加費用が発生することもあるため、事前に内訳を確認することが重要です。
- 撤去費用:5,000~10,000円
- 廃棄処分費用:5,000~10,000円
- 高所作業代:5,000~10,000円
- 出張代:2,000~5,000円
アンテナの大きさや設置場所によって料金が変動しやすいため、現地調査の上、見積もりを取らないと実際の費用が分からないことが多いです。
そのため、相場を確認する上でも、2~3社を比較検討しましょう。
また、アンテナが自然災害で壊れてしまった場合、火災保険が適用されることがあります。
ご自身が加入している火災保険の補償対象や損害金額によっては保険適用外になってしまうため、まずは保険証券を用意して問い合わせてみましょう。
アンテナを自分で撤去する際の手順
アンテナを自分で撤去する場合、まずは必要な工具(ドライバー、ペンチ、はしごなど)を準備します。
撤去の手順は以下の通りです。
- アンテナの電源を切り、ケーブルを取り外す
- 支柱や固定金具をゆっくりと取り外す
- 支線やワイヤーを切断し、アンテナ本体を下ろす
- 周辺機器を取り外す
- アンテナと部品を屋根から下ろす
高所作業には危険が伴うため、ロープやヘルメットなど安全対策が必要です。撤去後は、自治体の分別ルールに従って処分しましょう。
アンテナを処分する際の注意点
ここではアンテナを処分する際に知っておきたい注意点を解説します。
アンテナの撤去は専門技術・知識が必要
アンテナの撤去は足場の設置や工具の使用などが必要なため、初心者が簡単にできるものではありません。取り外し中に屋根の破損やケガをすると、結果的に費用が高額になる可能性もあります。
そのため、自力で無理をせず、作業実績が豊富な専門業者にまかせる方が確実です。
撤去作業に不安がある方は、プロに頼んで安全に撤去してもらいましょう。
アンテナ劣化に伴う落下や破損のリスクがある
アンテナは長年にわたり屋外に設置されているため、雨風や紫外線で徐々に劣化します。知らず知らずのうちに固定具が緩んだり腐食したりしていると、急な落下や破損といった事故を招くかもしれません。
特に、耐用年数である10~15年を超えた場合、台風や大雨をきっかけに倒壊する可能性があります。
周囲の安全を守るためにも、早めの対応を心がけましょう。
アンテナの処分は不用品回収業者におまかせください!
- 古いアンテナを安全に処分したい
- 撤去作業はプロにまかせたい
- 面倒な手続きなく不用品を処分したい
このようなお悩み・ご要望をお持ちでしたら、不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者では、高所作業も対応可能ですので、アンテナの回収を安全に行います。
どんな種類・サイズのアンテナも一度に処分
不用品回収業者では、八木式アンテナやパラボラアンテナなど、さまざまな種類やサイズのアンテナを一度にまとめて処分できます。
高所作業に対応できる業者も多く、屋根や壁面に取り付けられたアンテナでも安全な撤去作業が可能です。また、撤去から廃棄処分まで一括で対応してくれるため、手間をかけずにスムーズに処分できます。
最短即日で対応可能
不用品回収業者は、土日や夜間・早朝にも営業しており、最短即日に対応できる場合があります。
災害で壊れてしまったアンテナの撤去が必要な場合も、迅速に回収してくれるので安心です。自治体のように収集日まで待つ必要がないため、片付けたいと思い立ったタイミングで作業してもらえるのが魅力です。
アンテナ以外の不用品回収や片付けもOK
不用品回収業者では、アンテナだけでなく、太陽光パネルや古い家具や家電など他の不用品も同時に回収できます。
引っ越しや倉庫の大掃除、リフォームの際に発生するさまざまな不用品を一度に片付けられるため、手間が大幅に省けます。
業者によっては、片付けサービス以外に買取にも対応している場合があるため、処分費用がお得になることも。捨て方の異なる不用品を一気に処分できるのは大きなメリットです。
アンテナの処分方法まとめ
アンテナの主な処分方法は、以下の通りです。
- 自治体の不燃ごみとして処分
- 小型家電回収ボックスを利用
- 粗大ごみ収集を申し込む
- ごみ処理施設へ持ち込み
- 家電量販店で引き取り
- リフォーム業者に依頼
- アンテナ業者に依頼
- 引っ越し業者に依頼
- フリマアプリ・ネットオークションで売却
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼
既に撤去しているアンテナは、サイズに合わせて自治体で処分できますが、交換や撤去作業が必要な場合は、業者に頼んで処分まで依頼した方が効率的です。
また、比較的新しいアンテナなら、ただ捨てるだけでなく買取もできることがあるため、お得な方法を選びましょう。
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