【自力で撤去はNG!】浴槽の処分方法5選!処分費用・注意点は?

目次

お湯のはられた浴槽

入浴時に欠かせない「浴槽」。
シャワーだけで軽く済ます方も中にはいらっしゃるかと思いますが、日本の住宅の多くには浴槽が設置されています。

そんな身近な存在の浴槽ですが、意外と知られていないのがその処分方法です。

浴槽を自分で処分することなんてあるの?と思われるかもしれませんが、公営住宅を退去する際、都営住宅・区営住宅・県営住宅・市営住宅を問わず、自分で購入した浴槽、その他設備などはすべて退去時に撤去処分し、空っぽにする必要があります。
そういった機会は意外にも多くみられるのです。

そこで今回は「浴槽の処分方法」について解説していくとともに、処分に必要な費用や注意点まで、役立つ情報をまとめてご紹介しようと思います。

浴槽は専門的な取り外し知識が必要なため「産業廃棄物」に該当し、多くの自治体では「粗大ごみ」として処分できないアイテムです。この記事を参考に、正しい処分方法を確認していきましょう。

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浴槽にはどんなものがある?

浴槽のイメージ

処分方法について見ていく前に、まずは浴槽について理解を深めておきましょう。

浴槽に使われている素材

浴槽には以下のような素材が使われています。

素材特徴
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)・樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを複合して強度を向上させた強化プラスチック
・比較的安価
・種類が豊富
・汚れがつきやすい
ステンレス・サビや傷に強い
・もっとも安価
・金属特有の肌触りがある
人造大理石・ポリエステル系とアクリル系が多い
・天然の大理石のような風合い
・汚れがつきにくく手入れがしやすい
ホーロー・鋳物や鋼板の表面がガラス質でコーティングされている材質
・保温性が高くカビが生えにくい
・高価
・重量がある
木製・ヒノキやヒバ、マキなどが使用されている
・高価
・手入れが難しい

この中でもっとも広く流通しているのがFRP(ガラス繊維強化プラスチック)なのですが、FRPはリサイクルが難しく、自治体によっては回収できない場合があります。

使用される給湯器のタイプ

浴槽を使用する際に設置する給湯器にもいくつか種類がありますが、一般的には「ガス風呂給湯器」と「バランス型風呂釜」の2種類が多いでしょう。

種類特徴
ガス風呂給湯器・給湯器とお風呂の追い炊き機能がひとつになったもの
バランス型風呂釜・浴室内に機器を取り付け、燃焼に要する空気を外から取り入れ排気を出す仕組みのもの

なお、どちらのタイプもガス機器にかかわる専門知識が必要となるため、自分で取り外し・交換することはできません。

風呂釜の処分方法についても知りたい場合は、こちらのページにて詳しく解説しておりますのであわせてご覧ください。

浴槽の処分方法は全部で5つ!

湯を張る最中の浴槽

それでは早速処分方法について見ていきましょう。

浴槽の処分方法として挙げられるのは以下の5つです。

  1. ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう
  2. 粗大ごみとして処分する
  3. 建材専門買取業者に買い取ってもらう
  4. 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
  5. 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する

それぞれの方法のメリット・デメリットについてもあわせてお伝えしますので、処分の際の参考にしてくださいね。

1.ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう

取り外し前の浴槽は、給水管や給湯管などの配管とつながっています。
これらの取り外し作業には資格が必要となるため、有資格者であるガス事業者やリフォーム業者に依頼して正しい方法で取り外す必要があります。
取り外してもらった浴槽はそのまま各業者に引き取ってもらうことができるので、まだ取り外していない場合はこれらの業者に依頼するのが安心かもしれません。

なお、取り外しと浴槽の回収にかかる費用は利用する業者によって異なるので、どのように処分してもらえるのか、別途処分料金が請求されるのか確認の上で依頼するようにしましょう。

2.粗大ごみとして処分する

冒頭でもお伝えしたように、浴槽は「産業廃棄物」として扱うため、基本的にはどの種類の浴槽も粗大ごみとしては処分できません。

しかし、自治体の中には取り外した浴槽のみであれば粗大ごみとして回収可能な場合も。

【浴槽の処分を行っている自治体】

自治体手数料
北海道札幌市900円
神奈川県横浜市1,000円
福岡県福岡市500円

自治体によって費用は異なりますが、見ていただくと分かるとおり比較的安価で処分できます。

なお、あくまで取り外し済みの浴槽の回収であり、取り外し作業自体は自治体では一切行っていません。
また、取り外した際につながっていた給湯器は別で処分する必要がありますし、自治体によっては浴槽に使用されている素材によっては回収できないという場合もありますので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。

3.建材専門買取業者に買い取ってもらう

まだ使用して間もない浴槽をお持ちであれば、建材専門買取業者に買い取ってもらいお得に処分することも可能です。建材専門の業者なため、給湯器も含め浴槽の取り外しから引き取りまですべて依頼できるのが大きなメリットでしょう。

浴槽の場合は衛生面が重要視されるのでどんな浴槽でも必ずしも買い取ってもらえる…というわけではありませんが、パーツのみの買取も可能ですし、状態が悪くなければ売却できるはずです。

買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつ。

  • TOTO(トートー)
  • LIXIL(リクシル)
  • Panasonic(パナソニック)

といった人気国内メーカーの浴槽であれば、高価買取も期待できます。
ただし、利用する業者によっては費用が異なりますので、複数の業者に相見積もりをした上で依頼することをおすすめします。

なお、フリマアプリやオークションを利用し売却することも可能ではありますが、浴槽の取り外し作業は依頼する必要がありますし、出品されているものはハウスメーカーの展示品だったものがほとんどで、一般家庭からの売却は難しいかもしれません。
売却したい場合は、取り外し作業も可能な知識のある業者へ依頼しましょう。

4.人に譲る・地元情報掲示板を利用する

わざわざ売るほどではないけれど、品質に問題がなく目立った汚れや傷のない浴槽なら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。

友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからず無料で浴槽を手放せます。

ただし、無償とは言え人に手渡すものである以上は、どれだけ使用したものなのか提示するとともにマナーとしてきれいに手入れしておく必要はあります。
必ずお譲りする前に現物を目で見て確認してもらい、それでも譲ってほしいと言われた場合にのみお譲りするようにしましょう。

なお、こちらの方法も取り外しは別で依頼しなければなりませんし、相手が遠方であった場合は配送料が必要となります。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくありませんので、あらかじめ決めておき、後々トラブルにならないようご注意ください。

5.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する

浴槽の処分方法をいくつか見てきましたが、回収不可であったり、取り外し作業は別途依頼する必要があったりと、思うように処分できない方法が多かったですよね。
浴槽の取り外しは資格を有した業者でないと危険が伴います。またすでに取り外してあった場合でも、大型で重量のある浴槽の運搬は難しいかもしれません。

「取り外し作業も依頼したい。」「手間や時間をかけずにお得に浴槽を処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。

不用品回収業者なら、

  • どんな浴槽も回収できる
  • 必要な場合は給湯器も含め取り外し作業が可能
  • 取り外し後のハウスクリーニングまで依頼できる
  • 浴槽以外のものも引き取りOK

業者によって利用できるサービスに違いはありますが、どんな浴槽でも引き取ってくれるのに加え、危険の伴う取り外し・搬出・その後の清掃といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずに浴槽の処分を完了できます。

また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てほしいといったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。

そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
浴槽の回収だけでなく、その他の不用品の買取も同時に行うことで、回収費用から買取金額を差し引き、状況によっては費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。

悪徳業者に要注意!

しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。

気を付けるべき点は以下のとおりです。

  • 「無料」を謳い文句にする。
  • チラシ投函を積極的にしている。
  • トラックで町を巡回している。

こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。

ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。

  • 対応が丁寧
  • 訪問見積もりに対応している
  • 口コミが高評価
  • 見積もり書が明解
  • 値段交渉に応じてくれる

など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、楽してお得に浴槽を処分できるでしょう。

浴槽の処分でよくある質問

Q.今日中に回収してもらうことはできますか?

A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせることができ、最短30分で伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもありますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。

Q.大きなサイズの浴槽なのですが、家財を傷つけずに運び出せますか?

A.はい、もちろん浴槽を運び出す際にご自宅を傷つけることなく回収可能でございます。
お客様の大切なご自宅を傷つけないように、当社では厳選した20種類以上の養生セットを用意しております。また工具や台車などの備品も選び抜いたものを使用しており、引っ越し業者と同等の準備を整えておりますのでご安心ください。

Q.浴槽の回収と同時に掃除もお願いできますか?

A.はい、喜んで承ります。 当社では不用品回収の他に、ハウスクリーニングの作業も提供しております。
浴槽回収とハウスクリーニングを同時に対応できるので、掃除のためにほかの業者を探す必要はございません。不用品回収以外のサービスをご希望の場合は、お問い合わせ時に詳しい依頼内容を教えていただければと思います。

Q.浴槽の回収作業の際に立ち合いは必要ですか?

A.浴槽に限らず、基本はお客様ご本人にお立ち会いしていただいておりますが、ご家族および代理人の方でも問題はございません。
状況によってはお客様がお立ち会いいただかなくても回収作業を行うことが可能ですので、事前にスタッフへご相談ください。

Q.見積もりだけで来てもらうことはできますか?

A.はい、お見積もりだけのご依頼も大歓迎です。
お客様のご都合に合わせてご自宅まで伺い、お見積もりいたします。
お見積もり後のキャンセル料金はかかりませんので、安心してご相談ください。

Q.浴槽の買取は可能ですが?

A. 使用年数が浅く状態が良いもので、問題なく使用できる浴槽であれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。

買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。

浴槽の処分にかかる費用は?

費用

全部で5つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらいかかるのかも比較しておきたいですよね。

浴槽の処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。

処分方法費用目安
ガス事業者・リフォーム業者に引き取ってもらう15,000円〜30,000円
※ 利用する業者・作業内容によって異なる
粗大ごみとして処分する500円〜1,000円
※ 自治体によって異なる
建材専門買取業者に買い取ってもらう無料〜
※ 利用する業者・作業内容によって異なる
人に譲る・地元情報掲示板を利用する無料〜
※ 場合によっては配送料が必要
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する15,000円〜
※ 利用する業者・作業内容によって異なる

浴槽は大きく重さもあるため、単体で処分したとしてもどうしても費用がかかります。
浴槽の取り外しには資格が必要となり、取り外し作業もまとめて依頼した場合は当然その分の費用がプラスされるため、高いな…と感じる方も多いかもしれません。

しかし、必ずしも費用が安ければ良いというわけではなく、安全かつ正しい方法で処分することがもっとも大切になります。
処分方法でご紹介したメリット・デメリットを考慮した上で、ご自身の状況にあわせて処分方法を選択しましょう。

浴槽を処分する際の注意点

注意

ここまで浴槽の処分方法やかかる費用について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。

浴槽や給湯器の取り外しは有資格者でないと行えない

すでにお伝えしたとおり、浴槽の取り外しには給湯器との接続を外す必要がありますが、これらの作業には基本的にガス機器の設置・解体にかかわる資格を有していなければ行えません。

  • ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
  • 液化石油ガス設備士
  • ガス可とう管接続工事監督者
  • 給水装置工事主任技術者
  • 特定ガス消費機器設置工事監督者

といった資格の有資格者が在籍している業者に必ず依頼しましょう。

中には費用を抑えようと自力で作業する方もいらっしゃるかもしれませんが、ガス機器の取扱は難しく、知識のない方が行ってしまうとガス漏れの恐れがあり大変危険です。絶対に行わないようにしてください。

浴槽は「粗大ごみ」として処分できない場合がほとんど

浴槽は原則として「産業廃棄物」扱いとなります。一般家庭で使用していた浴槽であっても産業廃棄物扱いになるため、一部の地域を除いて自治体の粗大ごみに出すことはできません。

お住まいの地域で産業廃棄物扱いであった場合には、処分の際は業者に依頼し引き取ってもらいましょう。

浴室の扉や通路を通れない場合は解体が必要

浴槽が大きく浴室の扉や玄関を通らないサイズの場合は、浴槽そのものを解体しなければならない場合もあるでしょう。

しかし、給湯器の設置や取り外しをしている業者の中には、解体作業までは対応していない業者もあります。
業者を選ぶ際には、処分を予定している浴槽のサイズ・対応可能な作業内容などもあわせて確認しておきましょう。

公営住宅では「原状回復」が必要な場合も

公営住宅に入居していた人が退去する場合、原状回復義務が生じるのはご存知ですか?

基本的に、一般的な賃貸住宅でも同様に原状回復義務は生じますが、公営住宅の場合には賃貸住宅以上に撤去しなければならないものが多くあります。

  • エアコンや室外機
  • 給湯器やガス設備
  • ウォシュレット
  • カーテンレール
  • 網戸

これら設備が対象となるほか、お風呂の設備のない公営住宅に自分で浴槽を用意した場合も例外でなく、退去時にはすべて撤去しなければなりません。
処分できずに置いていった場合、高額な撤去費用を負担しなければならない可能性もあるため、計画的に処分をするようにしましょう。

まとめ

浴槽の縁に置かれたアヒルのおもちゃ

いかがでしたか?
今回は「浴槽の処分方法」について詳しく解説してまいりました。

浴槽はご家庭で使用したものでも「産業廃棄物」として扱われる特殊な製品です。

記事の中ではごみとして浴槽を処分する方法のほか、まだ使える浴槽を売ったり譲ったりして有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目をとおしていただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。

「大きな浴槽を持ち運ぶ手段がない」「取り外し・解体作業もお願いしたい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

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