さまざまな年代で愛用される「自転車」。
誰もが一度は乗ったことのある身近な乗り物ですが、生活スタイルが変わり自転車に乗る機会がなくなる、あるいは故障して乗れなくなったなどの理由で、いつかは手放すタイミングが訪れます。
しかし、いざ処分しようにもどうやって処分すればいいのかわからず、そのまま置きっぱなし…というケースも少なくありません。
今回のコラムでは、自転車をごみとして処分する方法と注意点を解説していきます。
詳しい手順はもちろん、まだまだ使える自転車をお得に処分する方法まで幅広くお伝えしていきますので、処分時にはぜひ参考にしてみてくださいね。
▼この記事でわかること
- 自転車の処分方法
- 自転車を処分する際の注意点
自転車の処分方法は7通り
自転車の処分方法は以下の7通りです。
- 粗大ごみとして処分する
- ごみ処理施設(クリーンセンター)へ持ち込む
- 自転車販売店に引き取ってもらう
- 自転車の買取専門業者に買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
早速それぞれの詳細を確認していきましょう。
①粗大ごみとして処分する
壊れた自転車は、粗大ごみの規定サイズである30cm角〜50cm角以上となりますので、自治体を利用し「粗大ごみ」として処分するのが一般的です。
粗大ごみの出し方は自治体により異なりますが、愛知県名古屋市の場合の手順を紹介します。
- 自治体のホームページなどに記載された電話番号、または申請フォームで収集を依頼する
- 所定の場所、収集日時などを確認
- コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
- 指定された日付の当日の朝8時までに所定の位置へ運び出す
自転車の取り扱いおよび手数料、予約の有無など細かいルールは自治体ごとに異なるため、まずはお住まいの自治体のホームページ・広報などを確認しましょう。
以下は各自治体の粗大ごみ手数料です。
見ていただくとわかるとおり、どの自治体も比較的安価で処分が可能なものの、細かくタイヤのサイズで金額が変わる自治体もあれば、自転車であればサイズ問わず同じ金額としている自治体もあり、条件はそれぞれ異なります。
また収集日が月に一度と少ない自治体が多く、処分の際には収集場所まで運搬する必要がありますので、お急ぎの場合やご自身での運搬作業が難しい場合は業者の利用を検討しましょう。
なお、近年主流になりつつある電動自転車の場合はバッテリーの処分も必要になります。
電動自転車の処分方法・バッテリーの処分方法については別ページにて解説しておりますのでそちらをご覧ください。
②ごみ処理施設(クリーンセンター)へ持ち込む
壊れた自転車は、自治体のごみ処理施設(クリーンセンター)に自己搬入するという方法でも処分可能です。
この方法であれば粗大ごみの回収日を待つことなく処分でき、自転車以外の不用品もまとめて捨てられます。
以下は自己搬入について記載のあった自治体の一例です。
神奈川県横浜市のように戸別回収と同様の金額が必要になる自治体もありますが、多くの場合処分するものの重さ・数量によっては戸別回収よりも費用が安くなるため、処分費用を抑えたいという方にもおすすめの方法と言えるでしょう。
ただし、以下のようなデメリットもあるためご注意ください。
- 車でしか搬入ができない
- 施設の稼働日は平日のみが多く日程の調整が必要
- 積み下ろしは自分たちで行うため人手が必要
- 自己搬入に対応していない地域もある
このような理由から利用が難しい方もいらっしゃるかもしれません。その場合は別の処分方法を検討しましょう。
③自転車販売店に引き取ってもらう
いらない自転車を処分する場合、自転車販売店に引き取りをお願いするのもいいでしょう。
自転車販売店であれば、処分の際に必要な防犯登録の抹消もお願いでき、面倒な手続きをすることなく処分可能です。
また店舗によっては、新しい自転車を購入する場合に、いらない自転車を1台無料で引き取ってくれる下取りサービスを実施しています。自転車を買い替える際には、ぜひホームページで下取りサービスの有無を確認してみてください。
なお、一見すると便利な方法に思えますが、自転車を販売店に引き取ってもらうには販売店まで持っていく必要があるという点には注意が必要です。
お近くに利用できそうな販売店がないという場合には、別の方法を検討しましょう。
④自転車の買取専門業者に買い取ってもらう
状態もよく、問題なく乗れる自転車を処分したい!ということであれば、自転車専門の買取業者で売却するのがおすすめです。
中には販売店のように買い替え時の下取りサービスが利用できる業者もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
自転車専門の買取業者を利用した場合、
- BRIDGESTONE(ブリヂストン)
- BIANCHI(ビアンキ)
- TREK(トレック)
- GIANT(ジャイアント)
といった人気メーカーの自転車なら高価買取も期待できます。
なお、リサイクルショップでももちろん自転車を買い取ってもらえるのですが、上記のような需要の高い自転車を売却するならリサイクルショップは不向きと言わざるを得ません。
というのも、リサイクルショップは幅広いジャンルを取り扱う反面、その分専門性に欠けるというデメリットがあり、相場よりずっと低い価格で査定されてしまう場合もあるのです。
なるべく高く買い取ってほしい場合は、自転車の買取実績のある業者を2〜3社程度比較し、高く買い取ってくれる業者を選びましょう。
⑤フリマアプリ・ネットオークションを利用する
買取業者での査定に納得がいかない…という場合には、メルカリやYahoo!オークションといったフリマアプリ・ネットオークションを利用する方法もいいかもしれません。
自分で販売価格を設定できますし、フレームのみ、タイヤのみといったパーツ販売での利用にもおすすめです。
以下はメルカリにて実際に売られている自転車の一例です。
- InterMax AQUA(アクア)ブラック ロードバイク:40,000円
- an design works 26インチ6段変速 シティサイクル:8,000円
- BRIDGESTONEマークローザ 27インチ:25,000円
人気メーカーはもちろん、デザイン性が高いもの、状態のいいものが数多く売られています。
フリマアプリおよびネットオークションの活用は、気軽に処分でき便利ではあるのですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 売れた場合は配送料と手数料を負担しなければならない
- 出品から梱包、発送まですべて自分でするため手間がかかる
- 個人間のやり取りになるため、思わぬトラブルやクレームにつながる可能性がある
折り畳める製品ならいいのですが、そうでない場合には通常の宅配便では対応していないケースもあります。
また、やみくもに高い金額をつけてしまうと売れなかったり、売れた後にトラブルになったりする可能性もあるため、個人間での取引になるため慎重な対策が必要となるでしょう。
⑥人に譲る・ジモティーを利用する
わざわざ売るような自転車ではないものの、ごみとして廃棄してしまうのはもったいない…と感じる方もいらっしゃるかと思います。
そんなときは、親戚や友人など周囲の方に譲るか、ジモティーという掲示板を利用し次の持ち主を募るのもいいかもしれません。
実際にジモティーでやり取りされる自転車には以下のようなものがあります。
- アサヒサイクル20インチ マットブルー:30,000円
- 折り畳み自転車 16インチ:15,000円
- 子ども用自転車16インチ(女の子用):1,000円
上記のように価格を設定することも可能ですが、金銭のやり取りはしたくない…ということであれば無料で引き渡すことももちろん可能です。
なお、手数料などは必要ありませんが、故障や汚損がある自転車を譲渡すると後々トラブルになる可能性もあります。
譲渡する際はできるだけ自転車をきれいにしておき、譲った後で気持ちよく使ってもらえるようにしておきましょう。
⑥不用品回収業者へ依頼する
「粗大ごみの収集まで待っていられない!」「自分で運搬するのが難しい…。」とお困りなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
- 自転車以外にも捨てたい不用品がある
- 処分したいものが大量にある
- 引っ越し期日が迫っていて急ぎで処分したい
- 売却と廃棄を一度で済ませたい
このような場合に大変便利な方法です。
不用品回収業者であればどんな自転車でも回収可能ですし、自転車以外にも処分したいものがある場合、まとめて回収を依頼することも可能です。
自治体の粗大ごみ回収のように、予約から回収まで時間がかかるということもありませんし、早ければ電話した当日に回収に来てもらえることも。
「引っ越しの退去日が迫っているので早く来てほしい」といった場合には、ぜひとも利用していただきたいサービスです。
とは言っても、費用が高いのでは?と心配な方もいらっしゃいますよね。
そこでおすすめしたいのが「積み放題プラン」や「買取サービス」です。
積み放題プランであれば、決められた車両に載せられる分だけ不用品を処分できますし、買取サービスが利用できる業者なら、回収費用から査定金額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能になります。
利用できるサービスは業者によって異なりますので、不用品回収業者を利用の際にはこれらのサービスが利用できるか確認しておくと安心です。
なお、不用品回収業者では、自転車以外にも以下のようなさまざまな不用品の処分を承っております。詳しくは以下の記事をご覧ください。
とても便利な不用品回収業者ですが、その一方で悪徳業者による不法投棄や高額請求といったトラブルが数多く報告されているのはご存知ですか?
こうした被害に遭わないためにも、慎重に業者を選ぶ必要があります。
正確な相場を把握するためには、2~3社以上に相見積もりを取ることが重要です。サービス内容・回収日程などをしっかりと比較し、納得した上で依頼するようにしましょう。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
不用品回収業者を利用したいけどどこかがいいのかわからない…といった際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
自転車を処分する際の注意点
自転車を処分する前に注意しなくてはいけない点があります。ここでしっかりと確認し、トラブルなく自転車を処分しましょう。
防犯登録の抹消を必ず行う
自転車を処分する際に必ず必要となるのが「防犯登録の抹消」です。
防犯登録の解除方法
自転車を廃棄もしくは売却する場合、お近くの防犯登録所へ「自転車防犯登録甲カード(お客様用)」を持参し、抹消手続きをしてください。
その際に「自転車防犯登録変更(訂正)・抹消届お客様控」を忘れずに受け取りましょう。
防犯登録を抹消せずに自転車を処分してしまうと、その自転車が犯罪に使われた際に前の持ち主であるご自身にあらぬ疑いがかかる恐れがあります。
また、譲渡した場合でも、防犯登録が前の持ち主のままになっていると新しい持ち主が盗難したと思われてしまうこともあるため、防犯登録の扱いにはくれぐれもご注意ください。
事前にタイヤに空気を入れておく
フリマアプリやネットオークションで自転車を売る場合に、買い手は商品の「写真」で自転車の状態を判断しなくてはいけません。出張買取や宅配買取でもメール査定をする際は写真の添付が求められます。
そうした際に写真の見栄えが悪いと本当の価値より価格が下がってしまうこともありますので、事前にタイヤへ空気を入れておくことをおすすめします。
虫ゴムがあるかやパンクしていないかなどの確認にもなりますので、自分がもう乗らないものだからといって空気が抜けてしまった状態にせず、必ず空気を入れておきましょう。
自転車の処分時に出やすい不用品
自転車を処分するのであれば、ついでにヘルメットや空気入れといった関連製品もまとめて処分しようかなと考える方も多いと思います。
以下に関連製品の分別区分を簡単にまとめました。
関連製品 | 分別区分 |
---|---|
ヘルメット | 不燃ごみ・可燃ごみ 大きさによって粗大ごみ |
空気入れ | 金属ごみ 大きによっては粗大ごみ |
自転車カバー | 可燃ごみ |
ワイヤーロック(鍵) | 金属ごみ |
自転車用タイヤ | 粗大ごみ ※自治体によっては処分不可 |
これらはあくまで一例ですので、詳しい分別はお住まいの自治体にてご確認ください。
弊社では上記にもあるヘルメットの処分をはじめ、自転車関連の処分方法をいくつか解説しております。処分の際にはぜひご参照ください。
自転車の処分でよくある質問
Q.古い自転車でも売れますか?
A. 自転車の状態がよくて運転にも支障がなく、傷やサビなどが少ないようでしたら古い自転車でも買取可能でございます。ぜひお気軽にお尋ねください。
Q.自転車と一緒にほかのものも処分してもらえますか?
A. はい、自転車以外の不用品回収も喜んで承ります。引っ越しや大掃除などでまとめて処分されるお客様も多くいらっしゃいます。まとめて処分いただくと、別々に処分されるよりも処分費用がお安くなりますのでぜひご利用ください。
Q.今日中に自転車を引き取ってもらえますか?
A. 弊社は急な買取・回収にスピード対応できるよう、トラックを多数巡回させております。最短即日で伺うことも可能ですが、状況によっては難しいこともございます。お急ぎの場合はなるべくお早めにご相談ください。
Q.処分する自転車の付属部品は外しておいたほうがいいですか?
A. 自転車の部品なども一緒に処分されるようでしたら、外す必要はございません。もしも必要な部品がございましたら、お伝えくださればその場で外し、お渡しすることも可能です。
Q.どのような自転車が買取不可になりますか?
A. 基本的にコンディションがよくない自転車は買取対象外になる可能性がございます。またデザインや需要に合わせて買取が難しくなることもございますので、あらかじめご了承くださいませ。
まとめ
今回は、壊れた自転車の処分方法からまだ使える自転車の処分方法まで幅広く紹介しました。
自転車は私たちの生活に欠かせないものです。ちょっとした移動手段に自転車を使用する方も多いのではないでしょうか。
そんな身近な自転車ですが、処分方法がわからずそのまま放置してしまっていませんか?
自転車は決して安いものではありませんし、中には高額で中古需要の高いものも数多くあります。
「自転車を処分したいけど自分で運べない」「売却しようにも出品や配送する手間はかけたくない」そんなときは、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でも自転車をはじめ、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。
お見積もり・ご相談は無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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