大量発生したゴキブリは自分で駆除できる?ゴミ屋敷清掃の費用相場・注意点も解説

目次

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ゴミ屋敷を掃除する上で避けて通れない問題のひとつに、害虫問題があります。

ゴミ屋敷で大量発生する害虫には、

  • アシダカグモ
  • ハエ
  • コバエ
  • チャタテムシ
  • ヒメカツオブシムシ
  • シミ(紙魚)
  • ウジ虫

などさまざまな種類がありますが、今回のコラムでは、そんな数ある害虫の中でも、片付けをする人にひと際大きなダメージを与えるゴキブリについて、その生態や退治の方法をご紹介します。

記事中にゴキブリの画像は載せておりませんので、安心して読み進めてみてくださいね。

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1.ゴミ屋敷にゴキブリが発生してしまう原因

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なぜゴミ屋敷には、ゴキブリが大量発生してしまうのでしょうか?

その理由は、ゴミ屋敷特有の環境と、ゴキブリの脅威の繁殖力にありました。


ゴミ屋敷はゴキブリに快適な環境を提供している

ゴキブリが好む場所は、暗くて狭くて、適度な湿気がある暖かい場所です。

物と物との間や隙間を好むので、壁と家具の隙間や、 積まれた新聞紙や雑誌、段ボールなどの間ヒビがある場合は壁の中にまで侵入し、巣を作ります。

また、ゴキブリの好物はたまねぎやじゃがいもといったでんぷんを豊富に含むもの。

そのほか、油、砂糖やアルコールを好んで食べますが、雑食なのでそれ以外のものも食べて生き延びることができます。

人間の食べ物から食べかす、人の皮膚や髪の毛や爪、動物や昆虫、時には同じ仲間であるゴキブリやその糞まで食べてしまうというのだから驚きです。

そして、ここまでお伝えしたゴキブリが好む場所、食べるものがすべて揃っているのがゴミ屋敷です。

ゴミ屋敷には隙間なく物が積み重なっており、換気されていないので湿度も最適。

さらに食べかすや腐った食べ物、髪の毛などが至る所に散らばっているので食べ物に困ることもありません。

そのように天国のような環境なのですから、ゴキブリがゴミ屋敷に引き寄せられてしまうのは致し方ないことといえるかもしれません。


増える原因は繁殖力の強さ

ゴキブリを1匹見たら100匹いると思え!というのは大げさではありません。

豆粒大のゴキブリの卵1つから生まれる幼虫は40匹ほど。

そしてゴキブリは、1年ほどの寿命の中で20回ほど産卵します。

つまり、1匹のゴキブリが一生で800匹もの幼虫を生む計算になるのです。

そのうえ、ゴキブリは成虫になるまでが速いので、爆発的にその数は増えていきます。

そのような強い繁殖力、成長力がゴミ屋敷での大量発生の原因となっています。

しかし、そんな驚異の繁殖力を誇るゴキブリでも、天敵がいないわけではありません。

アシダカグモなどゴキブリを捕食する虫に食べられることもありますし、もちろん見つけるたびに人間がきちんと駆除をしていけば、爆発的に増えることはありません。

しかし、ゴミを捨てずに溜め込むゴミ屋敷の住人は、もちろんゴキブリの駆除もしません。

ゴキブリは安心して暮らし、繁殖することでその数を増やしていくのです。


2.ゴキブリを放置するリスクとは

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一口で害虫といっても、害虫には以下の3つの分類があることをご存じでしょうか?

  • 実害はないが、人に不快感を与える不快害虫
  • 衛生上害のある衛生害虫
  • 家財などにも害がある経済害虫

この3つの分類すべてに当てはまるのが、ゴキブリです。

不快害虫だけかと思いきや、衛生害虫でもあり、経済害虫でもあるという非常に厄介な存在、ゴキブリを放置し、共存することで起こるリスクをご紹介します。


健康被害

ゴキブリと共存することで起こる大きなリスクの一つが、健康被害です。

ゴキブリは下水道や腐ったゴミの中など、不衛生な場所を移動するため、体には食中毒を引き起こすサルモネラ菌や、急性腸炎の原因となる赤痢菌感染症を引き起こすチフス菌など、たくさんの雑菌やウィルスが付着しています。

ゴキブリはそのウィルスが付着したまま、人間の生活圏内を歩き回るので、当然、人間が使う食器や食品にも触れてしまいます。

そのようにゴキブリが触れて汚染された食器を使用する、また食品を食べることで、食中毒や感染症にかかってしまう恐れがあります。

また、ゴキブリがアレルギーの原因になることもあります。

「ゴキブリアレルギー」は正確には「昆虫アレルギー」といい、ゴキブリのほかには蛾やユスリカといった虫が原因になることもあります。

昆虫アレルギーを発症すると、鼻水や鼻づまり、咳がでる等のアレルギー症状が出ることが多いですが、場合によってはアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な症状に陥ってしまうケースもあるため注意が必要です。

昆虫アレルギーは、昆虫の糞便や死骸が砕けて細かくなった粉塵を吸ってしまうことで発症します。

つまり、直にゴキブリを見た、触った、というわけでなくても症状が出てしまうのです。

また、ほかの昆虫は冬に冬眠・休眠するため冬の期間はアレルギー症状がでないことも多いですが、ゴキブリは暖かい室内で一年中活動することができます。

つまり恐ろしいことに、「ゴキブリアレルギー」になってしまうと、一年中ずっと症状が出続けることになってしまう場合もあるということです。

アレルギー症状は日常生活にも支障をきたします。

症状が重くなる前に病院を受診し、原因となるゴキブリの駆除をする必要があります。


漏電や火災

全く関係ないようにも思えますが、実はゴキブリが原因で漏電が起こり、その漏電がもとで火災が起こることがあります。

使用して熱を持った電気製品は適度に暖かく、さらに内部は狭いので、ゴキブリが好む場所の条件をぴったり満たしています。

電気製品の中に入ったゴキブリが内部で糞をしたり、そのまま死んでしまったりすることで、電気製品がショートを起こし、その火花から火災に発展するケースがあります。

内部に入らずとも、電気製品のコードを噛みちぎり、ショートさせるということも起こるそうです。

ショートするだけ、電気製品が壊れるだけならまだしも、ゴミ屋敷は電気製品の周りにもたくさんのゴミがあふれています。

そのため、ショートして起こった火花が引火しやすい環境になっています。

火災につながり、最悪人命にかかわる重大な問題になるおそれがあります。


ご近所トラブルに発展

ゴキブリの被害は、ゴミ屋敷だけでなく近隣の住宅、住人にも影響を及ぼします。

ゴミ屋敷で増えたゴキブリが居場所を求めて近隣の住宅に入り込み、近隣住人が健康被害に遭う恐れがあるほか、窓を開けられない、洗濯物を干せないなどの問題が起こります。

近隣の住民にとっては、快適に暮らす権利を奪われてしまっている状態です。

そのような状況ですから、

  • 立ち退きを要求される
  • 警察を呼ばれる
  • 嫌がらせをされる
  • 訴訟を起こされる

といったご近所トラブルも当然起こりやすくなります。

特に、訴訟を起こされた場合、ゴミ屋敷を片づけるだけでは済まず、慰謝料を支払ったり、引っ越しせざるを得なくなるなど、思っていた以上に大きな問題に発展することも。

そうした事態に陥る前に、害虫の駆除や清掃を行う必要があるでしょう。


経済的な被害を受けることも

そのほか、なんでも食べてしまう、どこでも糞をするゴキブリのせいで家主が経済的な被害を受けることもあります。

まずはゴキブリの糞による被害です。

ゴキブリの糞は電気製品を故障させたり、衣類やカーペットやソファなどの布を汚し、だめにしてしまいます。

また、ゴキブリは強靭なアゴでいろんなものを噛みちぎります。

電気製品のコードや、大切な書類や書籍、価値のある絵画、時には家の壁や家具までかじり、修復不可能にしてしまうのです。

ゴミ屋敷では、そのたびに買い替えや修理が必要となります。

ゴキブリは数が多いので、そのぶん被害も大きくなるでしょう。

なるべく早く、駆除してしまわねばなりません。


3.自分でゴキブリを駆除するには?

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見た目が気持ち悪い、ということで駆除されることの多いゴキブリですが、放置するリスクは、考えていたよりたくさんあったのではないでしょうか。

リスクをなくすためにも、まずは自分でできることから始めてみましょう。

自分でゴキブリを駆除する方法をまとめてみます。


きちんと道具を準備してから作業に取りかかろう

思い立ってすぐにゴミ屋敷の清掃や、ゴキブリの駆除を始めた場合、道具や装備が足りず、作業が難航することがあります。

事前にきちんと準備をしてから作業に取りかかりましょう。

まず長袖長ズボン、帽子、マスク、ゴーグル、手袋を着用し、できるだけ肌を露出させないようにしておきます。

足元に大量のゴキブリが出てくるので、室内であっても履き口の閉まる長靴を履いておくのがおすすめです。

また、

  • ダンボールやガムテープ
  • 掃除用具
  • 洗剤
  • 消臭剤
  • ゴミ袋
  • 殺虫剤
  • 燻煙剤

など必要な道具もそろえておきましょう。


まずはゴミをまとめるところから

準備ができたところで、さっそくゴキブリ退治にとりかかりたいところではありますが、まず散らばっているごみをまとめるところからスタートしてください。

ゴキブリの動く速度はおよそ秒速1.5メートルといわれるほど素早いので、駆除しようとしてもすぐに物陰に隠れてしまいます。

ゴミが多いと、隠れられる死角も多いのでゴキブリの駆除が難しくなります。

散らかっているゴミをゴミ袋にまとめてみるだけでもすっきりするので、まずはそこから始めてみてください。

ゴミを持ち上げた際に、ゴキブリが飛び出してくることがあるので注意しましょう。


見つけたら殺虫剤で退治

ゴキブリをスリッパや丸めた新聞紙でスパーンと退治!・・・という光景はおなじみですが、ゴキブリを潰して駆除するのはNGです。

「2.ゴキブリを放置するリスクとは」でご紹介したようにゴキブリは雑菌やウィルスを持っているので、潰した際にそれらが飛散する可能性があるからです。

市販されている殺虫剤を使用して、ゴキブリはつぶさずに退治するようにしましょう。

一般的に市販されているピレスロイド系の殺虫剤は速効性があるため、すぐにゴキブリを弱らせ、退治することが可能です。

ピレスロイド系の殺虫剤にはそのほかにも、

  • 物陰から害虫を飛び出させる(フラッシングアウト)効果を持つ
  • 一度噴射すると虫が近づかなくなる忌避効果も
  • 哺乳類に対して毒性が低い
  • 自然界においては分解が速く、環境にやさしい側面も

といった効果があります。

しかし、ピレスロイド系成分は熱帯魚や金魚など魚類には毒性が強いものとなっています。

使用時には水槽にカバーをかける、水槽を外に出すなどの対策が必要です。

ピレスロイド系の殺虫剤を大量に使用するのはちょっと・・・、という場合はマイナス85℃の冷たい冷気で害虫の動きを止めて死滅させる冷却殺虫剤を使用するのもいいでしょう。

殺虫剤で退治したゴキブリは、ビニールに入れ、しっかりと密閉したのち処分しましょう。

処分の際は手袋をするなどして、直接ゴキブリに触らないよう注意してください。


大量のゴキブリ、潜んでいるゴキブリにはくん煙剤を使う

バルサン、アースレッドなどのくん煙剤を使うと、大量のゴキブリを一気に駆除することができてとても便利です。

ただし、使う前にはしっかりと準備をしておく必要があります。

窓、玄関、換気扇などをしっかりと閉め、排水溝にフタをし、トイレのフタも閉めます。

こうすることで、部屋中に燻煙剤が行き渡りますし、ゴキブリが家の外に出てしまうことを防ぐこともできます。

室内にパソコンなどがある場合はビニール袋で覆い、火災報知器もビニールで塞ぎます。

最近では、燻煙剤でも霧タイプ・煙タイプのもの、また、火災報知器や家電にカバーをかけなくても使用できるタイプや、壁や床などのすき間にワンプッシュするだけで隠れているゴキブリを駆除することができるものなど、さまざまなタイプのものが発売されています。

状況に応じて、使うものを選ぶといいでしょう。


卵はどうする?

駆除を進めていく中で、ゴキブリの卵を見つけてしまった!ということもあると思います。

ゴキブリの卵には駆除剤は効かないので、潰してから捨てるのが正解です。

ただしそのまま潰してしまうと菌が飛び散ってしまう可能性があります。

直接手を触れないようにトングやティッシュを使ってビニール袋に入れ、卵を潰すようにしてください。

その後、しっかりとビニール袋の口を縛り、密封してから処分しましょう。

潰し方、密封の仕方に不備があると、ビニールの中で孵化して外に出てくる恐れもありますので、しっかりと処分するようにしてください。


予防が大事

自分である程度ゴキブリを駆除出来たら、また繁殖してゴキブリの数が増えてしまわないよう、しっかりと予防をしましょう!

ゴキブリの発生を食い止めるには、外からの侵入を防ぐことが第一です。

まずは、窓や玄関をしっかり閉めること。

窓や網戸のたてつけが悪く、隙間がある場合はその隙間をふさぎましょう。

そのほか、以下のような侵入路を塞ぐことで、ゴキブリをシャットアウトします。

  • 換気扇
  • キッチン、浴室の排水溝
  • トイレの配管
  • エアコンのドレンホース
  • エアコンの配管パネルの隙間や亀裂

防虫対策の道具は、ホームセンターやネットショップ通販でも豊富に取り扱っており、エアコンのドレンホースにつける防虫キャップなどは、最近では百均でも入手することができます。

工夫次第で費用をかけずに防虫対策ができますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。


ゴミをためない

隙間を失くすのが大切!・・・とはいえどんな家にも大なり小なり隙間はあるもの。

その全てをふさぐというのは難しいかもしれません。

大切なのは、入ってきたゴキブリを住み着かせない、繁殖させない環境を作ることです。

ゴキブリを住み着かせない・繁殖させないようにするには「ゴミをためない」習慣が大切になります。

  • 飲み終わったビールの缶
  • 食べ終わったお惣菜のパック
  • 汚れた食器
  • 料理した後の三角コーナー
  • 出しっぱなしのペットのエサ

片付けが面倒で、上記のようなものを放置してしまうのはあるあるですよね。

しかし、ゴキブリはとにかく食べ残しが大好き。匂いを嗅ぎつけてすぐにやってきてしまいます。

食べ終わったものは放置せずすぐに洗う、水気を切り密閉してゴミ箱に入れる、ゴミの日にすぐにゴミ出しをする、ということを徹底するようにしましょう。

そのほか、宅配便が届き、荷物を取り出した後のダンボールについても要注意です。

ゴキブリはダンボールを食べてしまうほか、隙間に卵を産み付けます。

良く通販を利用する人などは、ある程度ダンボールが溜まったら捨てに行こう・・・と考えてしまうものですが、溜まるのを待つのではなく頻繁に捨ててしまうのがおすすめです。


置き型駆除剤を設置する

そのほか、置き型駆除剤を設置することでゴキブリの侵入・繁殖を防ぐことも大切です。

置き型駆除剤にはゴキブリホイホイやブラックキャップ、コンバット、ホウ酸団子や薬品を使わないハーブを使用したものなど、さまざまなタイプのものがあります。

使いたい場所や、駆除剤の効果も考慮しつつ、適したものを選ぶようにしましょう。

※ホウ酸団子を使用する際には、赤ちゃんやペットが口にしないよう置く場所に十分にご注意ください。


4.どうしても無理なら業者を利用

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自分でゴキブリを駆除する方法をお伝えしてきましたが、ゴミ屋敷に発生したゴキブリの数は想像以上に多いものです。

虫があまり得意ではない方には、すこし厳しいかもしれません。

そもそも家が片付いていない状態では多少ゴキブリを駆除したところでまた繁殖する、ということを繰り返すのであまり意味がありません。

そんなときにはゴミ屋敷清掃を専門で行う業者の利用を検討してみるのがおすすめです。

もちろん費用はかかりますが、自分でやるよりもラクに、手早く、ゴキブリのいないきれいな部屋を手にすることができますよ。

ここからは業者に依頼した際にしてもらえること、費用の相場、業者の選び方を順にご紹介します。


業者がやってくれること

業者に害虫駆除・ゴミ屋敷清掃を依頼した際にやってもらえることを詳しく確認してみましょう。


①ごみを捨てる

自分でもゴミを捨てることはできますが、ゴミ屋敷となってしまった家のゴミの量は想像以上です。

量が多いゴミをまとめるだけでも大変なのに、燃えるゴミ、燃えないゴミなどを分別し、さらにまとめたゴミを回収日に回収場所まで持って行く、という作業が必要になります。

ゴミの中でも特に面倒なのは、中身の入ったペットボトルです。

中身が入ったままでは捨てられないので、中身を捨てて、さらにラベルをはがしキャップは別の分別で・・・という作業が必要になります。

少しなら上記したような作業も苦ではないかもしれませんが、ゴミ屋敷はゴミの量が尋常ではありません。

あまりの大変さに、途中で心が折れてしまいゴキブリ退治どころではない、なんて事態になる可能性があります。

そこを慣れているプロにお任せすることで、ゴミの分別・処分が手早く完了します。

ゴミをまとめる際に出てきたゴキブリも退治してくれますし、そのほかの害虫・害獣の駆除もお任せできて安心です。


②徹底的な清掃・消毒を行う

ゴミの分別と運び出しが終わったら、今度は徹底的に家の清掃を行います。

生ごみから漏れた液体や、床や壁にこびりついたゴキブリの糞や死骸は素人ではなかなか落とすことができませんが、そこをプロの技術できれいにしていってくれます。

掃除と同時に卵が壁や石膏ボードの裏、家具や家電に産みつけられていないか、細かくチェックし、見つけた場合は駆除も行ってくれます。

せっかくきれいにしたのに卵が残っていたせいでまたゴキブリが繁殖してしまった、といったことになってしまっては元も子もありません。

あとから問題が起こったり、困らないようにするためには、プロにお任せするのが一番確実です。

清掃が終わったら、部屋全体を消毒し、清潔な状態にして作業完了です。

業者によってはその後、ゴミ屋敷が再発した際もゴキブリが繁殖しづらいよう、ゴキブリの侵入経路をふさぐ処理をしてくれる場合もあります。


費用の相場は?

業者利用が便利で安心であることはわかったものの、気になるのは費用面です。

どれくらいかかるかわからないと不安だし、依頼にためらう方も多いですよね。

しかし、かかる費用は部屋の広さや物の多さ、ゴミの多さや種類、また汚れのレベルによっても違いが大きくなります。

特に、壁や石膏ボードの裏にゴキブリの卵が産みつけられていた場合は、あまりにひどいと壁を撤去する場合も。その場合はまた高額な費用が必要になります。

そのため、はっきりとした額は見積もりを取るまでわからない、というのが実情のようです。

見積もりを取る前に、大体自分の家の清掃費用にどれくらいの費用がかかるか、というのを知りたいのであれば業者のホームページに記載されている「ゴミ屋敷清掃の事例」を見てみるのがおすすめです。

どんな部屋の間取りで、作業人員が何人か、ゴミの量がどれくらいで、片づけにどれだけの時間がかかったかを知ることができます。

場合によってはお客様の声も載っていることがあるので、経験談を知ることができて依頼の際の参考になるかもしれません。

ちなみに、弊社出張回収センターゴミ屋敷片付けの事例については以下のようになっています。

間取り作業時間作業人数金額ゴミの量
1K3時間2名25,000円軽トラ1台分
5階/1LDK5時間3名 154,000円2tトラック1台分
2階/1K5時間3名 176,000円2tトラック1台分
1LDK7時間3名300,000円腰の高さ以上のゴミ(飲食物ゴミ・ペットの糞などの処理を含む)

ホームページには細かい状況、作業内容が掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。


業者の選び方は?

インターネットで調べると、たくさんの業者が出てきてどの業者を選べばいいかわからない、ということがあるかもしれません。

そんなときのために、業者選びのポイントをお伝えします。


①ゴミ屋敷専門の業者がおすすめ

ゴミ屋敷清掃を担当する業者でも、不用品回収をメインにしている業者や、遺品整理をメインで扱う業者など、さまざまな形態の業者がいます。

なるべくゴミ屋敷専門で、特殊清掃や除菌作業をメインに担当してくれる業者を選びましょう。

ゴミ屋敷専門の業者であれば経験もサービス内容も豊富ですし、いろいろなケースを担当してくれているので安心して依頼ができます。


②訪問見積を取ってくれる業者を選ぼう

業者に依頼する場合、現地まで来てくれ、実際の家の状態やゴミの量を見て見積もりをしてくれる業者を選びましょう。

電話やメールで見積もりを取ることも可能ですが、部屋の状況やゴミの種類を電話やメールで正確に伝えられない場合も多く、また、作業に慣れている業者と慣れていない依頼主との間で認識の違いが起こる場合もあります。

その結果、作業当日になってゴミの量が聞いていた量と違うとして追加費用を請求される、また、一部しか清掃してもらえないといったトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

優良業者であればそのようなトラブルを防ぐため、業者の方から訪問見積を提案してくれることがほとんどです。

訪問見積を拒否する業者もまれにいますが、トラブルを未然に防ぐためにも利用しないでおくのが無難です。


③地域密着型の業者がおすすめ

インターネットでゴミ屋敷清掃、と調べると全国対応可能な業者、地域密着型(東海地方エリアのみ対応、○○県全域対応など)の業者など、さまざまな業者が出てくるのでどこを選べばいいか迷ってしまいがちです。

業者選びの際は、なるべくご利用の地域の近くに会社や営業所のある業者を選ぶのがおすすめです。

遠方の業者でも利用できないことはないのですが、あまりにも営業所が遠いと見積もりや作業での移動に時間がかかるほか、追加で出張費(高速料金や燃料代など)がかかってしまう場合があります。

その一方で、地域密着型の業者は近場ということもあり、迅速に見積もりや作業に対応が可能。

その地域での作業実績もあるため、近隣の不動産情報に詳しかったり、地域特有のごみ捨てルールに理解があったりと、臨機応変に対応をしてもらえるのも魅力といえるでしょう。


④相見積もりを取ろう

非常に高額な費用になりがちなゴミ屋敷清掃をなるべく安く利用したいなら、複数の業者に見積もりを取る「相見積もり」が重要です。

複数の業者と連絡を取るのが面倒・・・と思ってしまうものですが、業者それぞれを利用した場合の費用やサービス内容を比較することで、同じ作業内容でも費用がより安い業者を探すことが可能になります。

対応してくれるかどうかは業者によって違いがありますが、他社の見積もりの金額を参考にして、値引きの交渉ができることも。

相見積もりを取るのと取らないのでは、費用が数千円~数万円違うこともあるので大切なポイントです。

また、相見積もりは悪徳業者を見分けるのにも有効です。

複数の業者から出された見積もりを見比べ、費用が高額すぎる、または安すぎる、項目がざっくりとしか書かれていない、といった不審な点に気づくことができるためです。

見積書は隅々まできちんとチェックし、不審な点がないか、追加料金が発生しないか、または追加料金が出る場合の条件などを必ず契約前に確認しておきましょう。


5.隣の家がゴミ屋敷だった場合

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ここまでゴミ屋敷に発生するゴキブリを自分で駆除する方法や、業者を利用してゴミ屋敷をきれいにする方法をご紹介してきました。

この記事を見ている方の中には、ご近所がゴミ屋敷で対処に困っている、または実家がゴミ屋敷でどうしていいかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

ゴミ屋敷問題は近年社会問題化しつつあるほど、非常に繊細で解決が難しい問題です。

住人本人にゴミ屋敷であるという自覚がないことも多く、自覚していても現状維持を望む方も多いため、家族や知人、近隣住人など周りの人間が問題解決に動いても解決になかなか向かわないケースも多いです。

そんな「近所・実家のゴミ屋敷化問題」の解決のためには、3つの方法があります。

  1. 住人にゴミ屋敷のリスクを伝え、説得する
  2. 介入しづらいのであれば管理会社に相談する
  3. ボランティア団体や行政に相談する

それぞれ確認してみましょう。


①住人にゴミ屋敷のリスクを伝え、説得する

住人本人と知り合いで、意思疎通が取れる状態なのであれば、「2.ゴキブリを放置するリスクとは」でお伝えしたようなリスクを住人に伝え、ゴミ屋敷の清掃や害虫の駆除、または業者の利用を促してみる、という方法もあります。

しかしこちらは物を捨てたくない、現状を変えたくない住人を刺激してしまうことでトラブルになる危険性が高い手段です。

無理そうであれば深入りせず、ほかの方法を探してみましょう。


②介入しづらいのであれば町内会や管理会社に相談する

ゴミ屋敷が一軒家である場合は地域を担当する町内会、賃貸の家やマンションやアパートの一室である場合は、管理会社に相談することで事態が解決に向かう場合もあります。

町内会や管理会社への相談・通報には住所や部屋番号、名前などが必要になります。

通報したことを知られたくないという場合であれば、住人には匿名で通報があったと伝えてもらうようにしましょう。

ゴミ屋敷で周りに迷惑をかけているからといえども、町内会や管理会社にゴミ屋敷を強制的に片づける権利はありません。

そのため、相談したものの対応までに時間がかかる、事態が改善しないというケースももちろんあります。

改善しないからといって、ゴミ屋敷の住人に直接苦情を言いに行くのはトラブルのもとになりますので避けてください。

その場合は、行政やボランティア団体に相談するという方法を検討してみましょう。


③ボランティア団体や民生委員、行政に相談する

①、②の方法がとれない、通報してみたものの改善されないということでしたら、

  • ゴミ屋敷の片づけを支援するボランティア団体
  • 地域の相談ができる民生委員
  • 市役所や区役所など、行政に相談する

という方法もあります。

ボランティア団体と民生委員は行政と連携していることも多いので、困ったときはまずはいずれかに相談をしてみるのがおすすめです。

自治体によってゴミ屋敷に対する対策はさまざまですが、中には条例を制定し、独自の対応をおこなっているところもあります。

まずはお住まいの地域がどのようにゴミ屋敷対策を行っているのか、ボランティア団体は活動しているのかを調べてみて、相談窓口に問い合わせをしてみましょう。


5.まとめ

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今回のコラムでは、ゴミ屋敷に大量発生してしまうゴキブリについて、

  • ゴキブリが大量発生してしまう原因
  • ゴキブリを放置することで発生するリスク
  • 自分でゴキブリを退治する方法
  • 業者に依頼した場合の作業内容
  • 業者利用の費用相場や業者の選び方
  • 近所にゴミ屋敷がある場合の対応策

など、幅広くご紹介してきました。

ゴミ屋敷のような場所はゴキブリにとっては天国!

生命力が強く、驚異の繁殖力を持つゴキブリは、あっという間に増えて家中に発生します。

大量発生したゴキブリは見た目が不快、という以外にも多くのリスクがあります。

放置すると手が付けられなくなり、火事を引き起こしたり、感染症にかかる、近隣住人からの訴訟トラブルなど最悪の事態に陥る危険性があるため、早めに対処することが大切です。

自分で片づけるのが難しい、途中で心が折れてしまうということでしたら、業者の利用がおすすめです。

費用はかかるものの、ゴミ屋敷清掃のプロが、手早く、完璧にゴキブリを駆除し、お家を快適な環境にしてくれます。

記事の中では業者選びのポイントもお伝えしていますので、業者の利用を検討中であればぜひ参考にしてみてくださいね。

対応可能品目数、業界随一!

不用品回収対応品目一例