
虫の侵入を防いでくれる「網戸」ですが、定期的に買い替えが必要ということをご存じでしょうか?
網戸は常に外気にさらされているということもあり、少しずつ劣化していくものです。
とは言え、頻繁に取り換えるものではないため、「いつが網戸の替え時なの?」「古い網戸はどうやって処分するの?」などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、網戸の寿命についてや網戸の処分方法などをご紹介します。
大きな網戸を簡単に処分する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
- 網戸を自治体に回収してもらう方法
- 網戸の処分を業者に依頼する方法
- 網戸を処分するタイミングを見極めるポイント
網戸の処分方法6選!

早速、網戸の処分方法について紹介していきましょう。
具体的には、次の6種類の処分方法があります。
- 粗大ごみとして自治体に回収してもらう
- 一般ごみとして自治体に回収してもらう
- ごみ処理施設へ持ち込む
- 網戸の張替え業者に依頼する
- 資材買い取りサービスを活用する
- 不用品回収業者に依頼する
処分方法1.粗大ごみとして自治体に回収してもらう
網戸は「粗大ごみ」として回収を行う自治体が一般的です。
粗大ごみとは一定の大きさ以上(多くの自治体では「30cm角を超えるもの」が該当します)の不用品のことで、多くの網戸はこの大きさに該当するでしょう。
粗大ごみで捨てるメリットとしては、次のようなものがあげられます。
- 自治体回収なので安心
- 比較的安い料金で引き取ってくれる
- 網戸をそのままの状態で出せる
ただし網戸を粗大ごみで捨てる場合は「事前申し込み」や「手数料納付券の購入」といった手続きが必要になります。
さらに戸別回収とはいえ、家の前や収集場所といった指定場所までは自分で運搬する必要もあり、多少手間がかかることも想定しておきましょう。
また、自治体での粗大ごみ回収は月に1回程度と多くはありません。
申し込みをしてから実際の回収日まで1か月ほどかかる場合もあるため、処分を急いでいる方は別の処分方法も検討してみてください。
粗大ごみを自治体に回収してもらうときには、次のような流れで依頼します。
- 電話やインターネットなどで粗大ごみ回収を申し込み
- スーパーやドラッグストアなどで手数料納付券(シール)を購入する
- 手数料納付券に氏名や受付番号など必要事項を記入し、網戸に貼り付ける
- 指定の日時、指定回収場所へ網戸を持って行く
網戸の粗大ごみ手数料は自治体によって異なるものの、1枚数百円程度となります。
例えば名古屋市では250円で処分できます。
処分方法2.一般ごみとして出す
小窓用といった小さな網戸であれば、粗大ごみではなく一般ごみとして出せる場合があります。
さらに大きな網戸であっても、裁断をして小さくすれば一般ごみとして出すことも可能です。
基本的にどの網戸も「網戸枠」「網(ネット)」「網押さえゴム」のパーツでできていますので、それぞれをごみ袋に入る大きさに裁断して分別しましょう。
パーツごとの分別区分は一般的に以下のようになります。
パーツごとの素材 | 分別区分 |
---|---|
網戸枠(アルミ・スチール、ステンレスなど) | 不燃ごみ、金属ごみなど |
網(ポリプロピレン・ポリエステル・グラスファイバー・ステンレスなど) | 可燃または不燃ごみ、プラスチックごみなど |
網押さえゴム(ゴム) | 可燃または不燃ごみ |
網は、ゴムのようなパーツで枠に貼り付けられていることが多いため工具を使ってサッシから外していきます。
さらに、網はそれぞれ指定のごみ袋に入るように小さくするか、折りたたんで縛るなどをして、指定の回収場所に出しましょう。
ただし窓枠に関してはアルミやステンレスなどの金属でできていることが多く、切断するには道具と労力が必要です。
特にこうした作業に慣れていない方は、道具を揃えることから始めたり、慣れない作業でケガをしたりとリスクの方が大きいと言えるでしょう。
窓枠も一緒に処分したい場合には、できれば粗大ごみで出すか、そのほかの方法を選択するのがおすすめです。
ちなみに自治体ごとの網戸の分別は、次のようになっています。
- 名古屋市…粗大ごみ
- 大阪市…粗大ごみ
- 甲府市…アルミ製の枠は資源ごみ、網は切って可燃ごみ
- 長野市…サッシは不燃ごみ、網は切って可燃ごみ
網戸が粗大ごみとなっていない場合もあるため、その際は必要に応じて裁断などの作業をおこなってください。
処分方法3.ごみ処理施設へ持ち込む
各自治体にある、ごみ処理施設へ直接網戸を持ち込み、処分する方法もあります。
この方法ですと施設の営業時間内であればいつでも利用ができるため、「粗大ごみの回収日まで待てない」という方にはおすすめの方法です。
さらに、網戸以外のごみも同時に持ち込めるため、複数ごみがある方にも便利でしょう。
ただし、ごみ処理施設の利用は車での持ち込みに限られる場合がほとんどです。
また、多くの施設では車両に積んだごみを自分たちで降ろし、処分しなければなりません。
そのため「車を持っていない」「運転ができない」「網戸を自分で運搬・積み降ろしができない」という場合には難しいでしょう。
ごみ処理施設で網戸を処分する手順は次のとおりです。
- 自治体のごみ処理施設の場所を確認する(網戸の処理ができるかも確認)
- 車に廃棄したい網戸を積み込んでごみ処理施設へ持ち込む
- 入り口で受付をする(身分証明書などの書類を求められる可能性もあり)
- 車両に積んだ荷物(ごみ)の計量を行う
- 重さごとに定められている粗大ごみ処理費用を支払う
- 処分したい網戸を従業員に渡す(施設内を車で進み自分で処理場に運ぶ場合もあり)
この手順は一般的なもので、各施設によって詳細が異なる場合があります。
例えば名古屋市の場合、受付はごみ処理施設ではなく区の環境事業所となるためご注意ください。
処分方法4.網戸の張替え業者に依頼する
網戸は古くなってきたり劣化してきたりしたとき、網だけを張り替えて使い続けることもできます。
こうした張り替えを行うのが網戸の張替え業者で、主に「窓・サッシを扱う業者」や「リフォーム会社」「ホームセンター」などに依頼できます。
これらの業者は張り替えを依頼したとき、古い網戸を回収してくれることがあります。
そのため「張り替えのついでに網戸を処分したい」というときには、回収も依頼してみると良いでしょう。
ただしこうしたサービスはあくまで「張り替えを依頼してくれた顧客に対するサービス」です。
そのため張り替えをせずに「網戸を回収してほしい」といった依頼はできません。
さらに「張り替えてもらった古い網戸を回収してもらうついでに、その他の網戸もあわせて処分してもらいたい」というような依頼もできない可能性があります。
引き取ってもらえるケースでも、別途費用がかかるものと考えておきましょう。
処分方法5.資材買取サービスを活用する
不要になったものであっても「まだ使えるもの」や「状態がよいもの」はリサイクルショップで買い取ってもらうという選択をする方もいるのではないでしょうか。
同じように、網戸をはじめとした住宅建材の買取を行っている店舗に依頼することで、網戸を買い取ってもらえることがあります。
買取サービスを利用するメリットは、不要な網戸を処分しながらお金を得られることでしょう。
お得に網戸を処分したい人にとって、嬉しい方法と言えます。
一方で、キレイな網戸や劣化の少ない比較的状態の良い網戸しか買取できません。
網戸の状態によってはそもそも買取サービスを利用できないこともありますので、ご注意ください。
買取サービスを利用するときには、次のような流れで依頼しましょう。
- インターネットで「網戸 買取」などのワードで検索し、買取依頼ができる店舗を探す
- 網戸は店舗へ直接持ち込むか、出張買取、配送買取などのサービスがあれば依頼する
- 窓口や自宅で査定してもらい、数分から数十分程度待つ
- 提示された査定額に納得すれば正式な買取依頼をする
買取にあたっての条件や方法は店舗ごとに異なるため詳しく知りたいときは、店舗へ問い合わせてみてください。
処分方法6.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者とは、家庭やオフィスなどから出る不用品を回収・処分してくれる業者のことです。
家具・家電、衣服、おもちゃ、インテリア用品、スポーツ用品、車用品……と幅広い品物を回収しており、網戸ももちろん回収してくれます。
自宅まで引き取りに来てくれるうえ、網戸の取り外し作業や家からの運び出しなどはすべてスタッフが行うので何も作業する必要がありません。大きい窓の網戸は一人で持ち運ぶのが大変ですので、こうした作業もお願いできるのはメリットでしょう。
また、不用品回収業者は年中無休で営業しており、自分の都合に合わせて利用できます。
自治体での処分は平日に限られることが多く、仕事の都合を合わせなくてはならないということもありますが、業者であれば土日や夜間などの利用も可能です。
「この日までに処分したい」というような相談にも対応してもらえることから、早く処分したい人や、忙しいときにも任せられるのが嬉しいですね。
そして、回収対象となる不用品は網戸だけではありません。
前述のようにさまざまな品物が回収できることから「網戸を回収してもらうついでに、なかなか捨てるタイミングがなくて困っていた品物も一緒に持っていってもらう」というような依頼ができます。
大きいもの、捨て方のわからないものなども分別する必要がなく、一度に任せられるので安心ですよ。
回収された不用品は、経験豊富な担当スタッフが確認し、リサイクルできるものはリサイクルするなど適切な方法で処分します。
そして「捨ててしまうにはもったいない!」と感じられる品物は、その場で買取に切り替えることも可能です。
「捨てるつもりだったけれど、もし売れるなら売りたい」と考えているのならぜひ依頼してみましょう。
不用品回収業者は業者によって特徴やプランがさまざまです。
自分に合った業者を探すためにも、お住まいが対象エリアとなっている業者の中から気になった業者をピックアップし、いくつか見積もり依頼をしてみるのがおすすめです。
「どうやって業者選びをすればいいかわからない」というときには、こちらの記事も参考にしてみてください。
網戸を処分するタイミングとは?

網戸の状態が悪くなっていても「まだ使えるのでは?」と考えはじめると、なかなか処分するタイミングを決められないのではないでしょうか。
そこで「網戸がこんな状態になっていたら処分を検討した方がいい」といった条件を解説していきます。
ネットが破れている、または破れそうになっている
まず、網戸のネット部分が破れている場合には早めに処分しましょう。
最初のうちは気にならないようなサイズであっても、そのまま放置していると「気づいたら大きな穴になっていた」ということもあるかもしれません。
そもそも、ネットそのものがある程度劣化していなければ穴は開かないので「穴が開いた網戸を使い続ける」ということは「劣化した網戸を使い続けている」ということでもあります。
あわせて「まだ穴は開いていないけれど、ややほつれが見られる」という網戸も取り扱いに注意してください。
このような場合でも「劣化した網戸を使い続けている」と言えるため、そのまま使い続けてしまうと摩擦しやすい部分から順番にほつれていってしまいます。
そのまま構わずに使い続けた場合、そこから小さな虫が侵入してしまったり、雨や水が入り込んでしまったりすることもあるでしょう。
網戸だけでなくその周りの状態が悪くなってしまう可能性もありますので、これらの兆候が見られたらすぐに網戸を処分してください。
枠とネットのあいだに隙間ができている
網戸は本来、ネット部分の端がゴムで埋められており、枠部分との間に隙間がない状態となっています。
ところが、網戸が経年劣化することによって、ゴムがゆるんでしまい枠部分からはがれてきてしまうことがあるのです。
こうした状態に陥ってしまうと、ネットそのものに穴が開いていなかったとしても結果的に虫や雨水が入り込んでしまうリスクが高くなり、網戸として機能しなくなってしまうでしょう。
ネットそのものがきちんとした状態を保っているように見えても、網戸が劣化していることは変わりませんので、早めに処分してください。
網戸の滑りが悪くなっている
網戸を開けたり閉めたりするとき、なにかに引っ掛かっているように感じたり、滑りが悪くなっていたりするのであれば、網戸は処分すべきタイミングと言えるでしょう。
網戸は部品や枠そのものが外れかけたり、歪んだり、劣化によって状態が変わったりすることによって動きにくくなります。
通常時であれば戸車が正常に回って問題なく開け閉めができる網戸でも、戸車が劣化していくことによって次第に動きにくくなってしまうのです。
開け閉めが難しい網戸を強引に使い続けると枠そのものも歪みやすくなり、隙間ができて虫が入ってくる可能性も高くなりますので注意してください。
変色している
ここまで解説しているように「網戸の劣化」は、大きなトラブルの引き金となりますが、劣化を見極めるポイントとして「色の変化」があげられます。
新しい網戸と比較した場合、3~4年ほど経ったあたりから網戸の色が変わっていることに気づくかもしれません。
素材によって変色の仕方は変わるのですが、「新品のときと色が違う」とはっきりわかる網戸は、かなり寿命が近づいている証拠と言えるでしょう。
見た目での違いがわからないのであれば「5〜10年、もしくはそれ以上使っているかどうか」も考慮してみてください。
網戸の平均寿命は5〜10年と言われています。
劣化は長く使うほど進んでいきますが、特に平均寿命以上に使っている網戸は、些細なきっかけで破れやすくなるため覚えておきましょう。
網戸の処分の際に出やすい不用品

網戸の処分をする際には「窓まわりをキレイに片付けたい」と思うこともあるのではないでしょうか。
ここでは一緒に処分することの多い不用品や、類似品の処分方法についてご紹介します。
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網戸処分にまつわるよくある質問

当社出張回収センターでは、網戸の回収・処分も引き受けています。ご依頼の際によくいただく質問をまとめましたので参考にしてみてください。
Q.不用品回収業者では網戸一枚でも回収してもらえますか?
A.はい、可能です。お品物ひとつでも、複数でも対応いたします。
Q.家が狭くて網戸を運びにくいのですが不用品回収を依頼してもいいですか?
A.はい、大丈です。運びにくい品物や運搬経路であっても、経験豊富なプロが対応いたしますのでご安心ください。
Q.破損している網戸でも回収できますか?
A.はい、問題なく回収できます。弊社は劣化し破れてしまった網戸でも問題なく回収いたします。
破損や汚れで処分料金が増減するなどはございませんので、安心してご依頼ください。
Q.網戸を回収する前にしておいた方が良いことはありますか?
A.お客様にしていただくお手間は何もございません。
網戸の回収や運搬、その後の清掃まで当社スタッフが責任を持って行います。
まとめ

今回の記事では、網戸の処分方法についてお伝えしてきました。
網戸は自分で「張替え」や「処分」ができるものの、状態や状況によっては困難な場合もあります。
例えば「網のみ」であれば折りたたんでごみ袋に入れることもできますが、最近の網は丈夫でしっかりしたものも多く、ごみ袋に入れるまでに裁断が必要になる場合もあります。
また、網の取り外し、新しい網の取付けは慣れている人でないと難しいでしょう。
このようなことから、網戸の処分時には業者を頼りたいと考える方も少なくありません。
特にサッシも一緒に処分するとなれば、その大きさや重さから自分での処分はより手間がかかるものとなります。
「網戸を簡単に処分したい」「網戸以外のものもまとめて捨てたい」という場合には、不用品回収業者へ依頼することを検討してみてください。
網戸の取り外しから運搬までスムーズにやってもらえますし、業者によってはその後の部屋のクリーニングや引っ越し作業なども一緒に依頼できます。
当社「出張回収センター」でも、ハウスクリーニング、引っ越し、買取サービスなどのオプションが充実していますので、ご希望に合わせたプランを提供いたします。
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